リクエストの多い【ゲームに適した低遅延で5千円以下で買えるワイヤレス イヤホン】を見つけては、いろいろ試しています。

さて、今回は、中国のガジェットブランド
AUKEYのBluetooth 5.0 ゲーミング ワイヤレスイヤホンaptX LL対応 ワイヤレスイヤホン EP-B80を買ったので使用レポート
をまとめました。
- 購入品:AUKEY ワイヤレスイヤホンEP-B80
- 購入時期:2020年5月
- 購入価格:3499円(6999円 50%クーポン適用)
- 購入店:JAECO JAPAN(Amazon マーケットプレイス)

結論から言うと、音は悪く言えば「にごり気味」良く言えば「厚みがある」。アクセサリーと箱がムダに豪華です。
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試しています。
AUKEYなど中華のガジェットブランドは、タダで商品を配って提灯記事を書かせています。
商品をタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いています。
代理店依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはありません。
AUKEY EP-B80 ワイヤレスイヤホンって何が違うの?
主な特徴は、
- 中華のガジェット AUKEY(オーキー)ブランドのワイヤレスイヤホン→ Amazonでの取り扱い停止
- aptX LLコーデックが使えるので、音がほとんど遅れない低遅延(Low Latency)
- 元々の定価が8千円と、中華のパチモンイヤホンでは高価格なので、箱とアクセサリーが豪華
ゲームに適したイヤホンやヘッドホンの選び方については、
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で、まとめています。
AUKEY ワイヤレスイヤホン EP-B80 の外観、同梱物など

1万円弱の値段が付いているだけあって、立派な箱と中身もこんなかんじで派手です。

同梱物は、
- EP-B80 本体
- USB-A → USB-C 充電ケーブル 52cm
- シリコンイヤピース:大中小の3ペア
- 発泡シリコン イヤピース:大中小の3ペア
- 収納シリコンポーチ
- 取扱説明書・保証書
です。
取扱説明書は、多言語で、日本語の説明は後半の方にあります。きちんとした日本語です。
AUKEY EP-B80 の主な性能、特徴
- 型番:EP-B80
- Bluetooth バージョン:V5.0 + EDR
- 通信距離:実質 3m(最大 15m )(技適認証)
- Bluetoothプロトコル
- A2DP(音楽機能)
- AVRCP(リモコン操作)
- HEP/HSP(通話機能)
- 対応コーデック:SBC、aptX、aptX LL、AAC
- チップセット:QCC3005
- ドライバ:10mm径ダイナミックドライバ、BA(バランスドアーマチュア)
- 周波数:10Hz〜40KHz
- 感度:95dB ± 3㏈ (1kHz)
- インピーダンス:32Ω ± 15%
- マイク:MEMS、マイクチップ、感度:-42㏈±3㏈
- 入力:5V
- 充電時間:1.5時間
- 再生時間:8時間弱(実質 6時間)
- バッテリー:リチウムポリマー電池 60mAh 2個
- 防水仕様:汗だくのスポーツ可能
- 重量:15g
- 保証期間2年
です。

- コントローラは、右イヤホン側に
- 首の後ろにコードを回す
左右がコードでつながる、ワイヤレスイヤホンです。完全独立ワイヤレスイヤホンのように落として無くすことがありません。
重さは、約15gで、ケーブルで左右のイヤホンをつなぐワイヤレスイヤホンとしては標準的な重さです。
EP-B80のイヤピース形状
耳の中に差し込む カナル型(インナーイヤー式)です。
イヤーピースは、

イアピースの形は、特に大きくもなく、小さくもない良くある大きさです。
耳介にケーブルをひっかける「SUREがけ」のスタイルになるように、ケーブルの形状が輪っかで固まるように芯が入っています。
左右の区別のRとLは小さく印刷されてます。老眼には厳しい色と大きさです。

イヤピースは、シリコンのクラゲのようなヒラヒラのだけでなく、発泡ウレタンタイプも付いています。大きさは、大中小の3種類がペアで、合計6種類付いています。

EP-B80のコントローラ部
左右をつなぐケーブルの右耳側にぶら下がるように付いています。

操作ボタンは、3つの良くあるパターンです。ワイヤレスイヤホンのコントローラ基板は、どのメーカーも同じ部品を使っているんでしょうね。
- マルチボタン
- 音量大、曲送り
- 音量小、曲戻り
- LEDランプ
- USB-C充電ポート
- マイクの穴
が付いています。
マルチボタン
- 電源ON:長押し、白LED 2秒点灯 ピポ
- 電源OFF:長押し、緑LED 2秒点灯 ピポ
- ペアリング開始:電源OFFから5秒長押し → 緑/白の交互に点滅
- ペアリング完了/再生中:白LED 5秒ごとに1回点滅
- ペアリング失敗:白LED 5秒ごとに2回点滅
- 音楽の再生/停止:1回短押し
- 電話を受ける:1回短押し
- 電話を切る:1回短押し
- 着信拒否:2回押し
- 2つ目の相手につなぐ:2秒長押し
- 最後の通話相手にリダイヤル:2回短押し
- Siri、Googleアシスタント:2秒長押し
音量大、小ボタン
- 音量を大きく:音量大 押し続ける
- 音量を小さく:音量小 押し続ける
- 曲を先送り:音量大ボタンを短押し
- 曲を戻す:音量小ボタンを短押し
通話中
- 2つの相手先の切替:音量大 2秒長押し
LEDランプの意味
- 白・緑交互に点滅:ペアリングモード
- 白 5秒で2回点滅:スタンバイモードか通信切断
- 白 5秒で1回点滅:ペアリング中、再生中
- 白 1秒間隔で点滅:着信中
- 緑 5秒に2回点滅:バッテリー残量なし
- 緑 点灯:充電中
- 緑 消灯:充電完了
USB-Cの充電ポート

付属のUSB-A→ USB−Cの充電ケーブルを使って充電できます。充電器は、スマホ用であれば何でもOKです。
シリコンケース

ガジェットを収納するケースの良し悪しが、決め手になることもあります。
前から、シリコンのこういうケースが付いているものがあるんですけど… いいですね。プニョプニョしています。隙間があいているので、小さい物をいれるのには適していません。
EP-B80の操作など
取扱説明書通りにやれば、特に問題なく繋がります。
BluetoothのバージョンがV4.2以降のパソコンやトランスミッターであれば、問題なくつながるはずです。
Windows 10のパソコンだと、特に問題なく、マイクもイヤホンも使えて、ヘッドセットになります。
Macの場合、マイクが認識しなかったり、macOSのバージョンが古いものは、音が悪すぎて使えないことがあります。
EP-B80の音を実際に聞いた感想
装着感は良いです。イヤピースが大中小と選べるので、自分の左右の耳の穴に合わせて調整できます。
ケーブルが耳の上にひっかかるようになっているので、ズレたり外れる心配がないのが良いです。
- iPod touch 7につないで、Amazon MusicをコーデックのAACで聞いてみた
- スイッチにBT-TM700をつないで、ゲームを一通り遊んでみた
かぎりでは、
- 音に遅延はかんじない
- 音も悪くないが、響くかんじが強い?
- アナログっぽい音
です。私としては「クセがある音」と評価します。しかし、ほとんどの人が良い音と感じるはずです。
知識もないくせに、アフィリエイトで稼ごうとするアフィカスは、こういう音の製品を「アナログっぽい、艶やかな音、色気のある音」などと表現します。
EP-B80を簡易音響テストする

それでは、いつも通り、スマホ(iOS)のオーディオアナライザーアプリと高性能マイクを使って、音響テストをしてみましょう。
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まずは、正弦波で、ジェネレータでだせる 20Hz〜20000Hzまでの音を出して、それをBluetoothトランスミッター「BT-B10」で変換して、EP-B80で再生させます。
BT-B10のコーデックの表示は、「LL」で白LEDが点灯しているので、aptX LLで接続できています。
高い音から低い音まで再生できていることが確認できました。可聴音の周波数域は、私で、150〜11000Hzですから、高い音、低い音はもう聞こえませんが、測定器では音が出ていることが分かります。

オクターブバンド表示でみると…

低音だと高い方側へ2倍、3倍の倍音、高音で低い方側へ、1/2、1/3の倍音が出ています。
この倍音がでるのは、本来、矩形波です。
この原因は、イヤホンのドライバー形式が関係しています。このEP-B80は、スピーカ(ダイナミック)型のドライバと発振子のバランスドアーマチュアを使ったハイブリッド ドライバです。

低音を1cmの径のスピーカ型ドライバ、高音を振動子のバランスドアーマチュアが、受け持ちます。
音が一見よく聞こえると思う人も多いでしょう。実際、アフィカス連中は、ハイブリッドだから音が良いといい加減なことを書いています。
現実は、バランスドアーマチュア振動子を複数使えば使うほど、それぞれの受け持つ音域の重なり合う部分「クロスオーバー」が【音のにごり】になってしまいます。

ピンクノイズで再生周波数全域を見てみましょう。
ピンクノイズは、高い周波数から低い周波数までいろんな音がでていて、ザーというノイズに聞こえます。

なるほど、一般的な周波数特性の測定では、ほぼフラットで、低音と高音を強調した「ふたこぶラクダ」の、みんなが喜ぶ音響特性になっています。
正弦波をオシロで見る
正弦波をオシロで表示してみましょう。まともなスピーカーやイヤホンなら、綺麗な波になるはずです。

ピーク部分に、小さく波打った波形が観測できます。これが倍音成分です。

なめらかなピークが観測できる正弦波ですら、余分な倍音成分が出ているのは、もうね、原音を正しく再生できていないわけですよ(笑)
悪く言えば、原音じゃなくて、アナログシンセサイザーみたいに合成音を作っているんです。
風呂場の残響とは違って、私の書斎のようなごちゃごちゃと物があって変な共鳴があちこちで起きている部屋の音響です。って、私にとっては日頃から聞き慣れた響きってことになりますね(笑)
人間の聴覚はいい加減なので、倍音の多い方が音を重厚に感じたり、温かみを感じたり…、と良く聞こえるんです。
アフィカスブロガ連中は、タダで商品をもらって買いあおる記事を書け!って言われて書かされるので、音についての正しい評価、本当の事を書けません。
アフィカスは「耳が肥えている」と嘘をついていて、本当は音の良し悪しを客観的に評価できる聞き分ける耳の能力も道具も持っていないんです。いや、分かっていながら、わざとやっている。
イヤホンをタダでもらってレビュー記事を書いているアフィカス連中は、
原音の持つ音色をありのままに再現
小型高感度10mmダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュア・ドライバーを組み合わせたHDハイブリッドドライバーシステムを採用することで、更なる高音質化のために技術を追求し、解像度の高い高音域再生に加え、低音域から中音域にかけての理想的な再生バランス…
メーカが主張する売り文句を鵜呑みにして、金を稼ぐために、売る気満々の嘘つきな感想を書いて買わせようとするんです。
ひどい話です。
「EP-B80」で検索すると提灯記事を書いているヤツがいますから、ソイツの過去の記事も含めてデタラメだと警戒しましょう。
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矩形波では、ノコギリ波になれば合格ですが…

ノコギリ波に見えないので、拡大して見ました。うーん、倍音が大きな音になっていますね。
例えば、ピッコロがソロで旋律をピョロピョロと吹いているところをフルートとバスフルートでユニゾンする響きってイメージしてもらうと分かるかな? むりやり良く言おうとすれば「太く力強い音」と表現できますが…w
まとめ
Anker、AUKEY、RAVPower(TaoTronics)は、中華の有名ガジェットブランドです。

有名ブランドといっても、製造はそれぞれ中華のオーディオメーカーからのOEMですので、どれも同じです。
カタログ的な性能は良くても、実際に聞いてみると、ガッカリということは良くあります。
このEP-B80は、aptX LL対応でゲームをしていても遅れる違和感もなく快適に使えるワイヤレスイヤホンです。
音に関しても、ほとんどの人がにごりも味の1つとして慣れるでしょう。
半額セールで在庫処分。3500円でaptXLLのワイヤレスイヤホンとシリコンケース、USB-Cケーブルが買えたので、ヨシ!とします。