
Nintendo Switchをワイヤレスイヤホンやヘッドホンで遊びたい人のためのアダプターが、いろいろ売られています。
Amazonのマーケットプレイス(中華ショップ)から、技適(TELEC)マークのない電波法違反品が大量に売られています。間違えて違法品を買いそうで選ぶのに困っている人も多いでしょう。そこで、
「スイッチにつけられる、おすすめのBluetoothオーディオアダプター(技適付き)を紹介して欲しい」というリクエストにこたえて、買って使っているものを紹介します。
Nintendo Switch用のBluetooth 5.0 低遅延 aptX-LL対応 オーディオトランスミッター CC-MLATR-BKの使用レポート
です。
- 購入品:GuliKit Switch /Switch Lite用 オーディオトランスミッター CC-MLATR-BK
- 購入時期:2020年1月10日
- 購入価格:4730円
- 購入店:Amazon Japan G.K.
どんな製品?
- ワイヤレスイヤホンやヘッドホンに音を電波(Bluetooth)で飛ばす
- SwitchやLiteの下のUSB-Cにさして使う
- aptX LLで音の遅れが少ないはずなのに、aptXでしかつながらない
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試しています。
Bluetoothトランスミッターをタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いています。
代理店依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはありません。
Bluetooth オーディオトランスミッターって何? 何が違うの?
ワイヤレス イヤホンやヘッドホンに、Bluetooth電波でゲーム音楽を送る機械です。

電波を飛ばすので「トランスミッター」と言います。受信は、「レシーバー」。
Bluetooth無線は、音が遅れる欠点がある
PS4やNintendo Switchなどゲーム機は、ゲーム音楽をBluetoothで飛ばす機能がついていません。なぜなら、Bluetoothは音が遅れるからです。
スマホにイヤホン端子がなくなったので、みんなワイヤレス イヤホンを使うようになりました。おかげで無線は音が遅れることを知っている人も増えました。
ゲームで音が遅れることは、とてもストレスになります。音が遅れない(ずれない)Bluetoothイヤホンやヘッドホンを選びましょう。
遅れない、音がずれないのは、接続コーデックが「aptX Low Latency(aptX-LL)」に対応しているものです!。
GuliKit って何?
ゲーム機周辺機器の中華ブランドです。
日本では、コロンバスサークルという会社があつかっています。大手だと、ホリ とかみんな知っていますよね。
ファミコンの互換機 レトロシリーズの販売をしている商社で、ゲーム関連の周辺機器を扱います。
Amazonにはびこる中華の怪しいショップよりは、マシです。
技適認可を取って、Bluetoothトランスミッターを売っていますからね。
AliExpress(中国のAmazon)で買えば20ドルで買えますが、技適がないので日本では電波法違反で使えません。
以上をふまえて、
CC-MLATR-BK を写真で紹介

同梱物は、
- CC-MLATR-BK本体
- USB-C → USB-A L字変換プラグ
- ケース
だけです。
ケースの裏側に日本語で個条書きで説明書が付いています。
CC-MLATR-BKの外観

うすく小さいです。重さも3.4gしかない軽いものです。
Nintendo Switch本体の下に取り付けてピッタリのサイズなので、Liteだと少しはみ出ます。
ペアリングボタンは、左右ABの2個付いています。
ペアリングのLEDランプは、5個ついています。
SBC、aptX、aptX LLの3種類のコーデックのどれでつながっているのか?が分かります。→ 表示がデタラメであることが分かりました。

CC-MLATR-BKの
- サイズ:48.1 × 14.0 × 5.1(プラグ込み 11.4)mm
- 重さ:3.4g(キャップ含まず)
です。
細かい仕様については、公表されていません。
箱とキャップに技適マークがついています。安心して日本国内で使えます。

総務省の電波利用ホームページで、検索してみました。全角の「NS07」で登録してあります。
- 周波数:2.405〜2.480GHz
- Bluetoothバージョン:5.0
- 対応コーデック:
aptX LL(Low Latency)、aptX、SBC - Bluetoothプロトコル: AVRCP、AFH、HFP、HSP
- チャンネル:2つ
- 伝送距離:10m
ほぼ同じ仕様の中華のBluetoothトランスミッターと同じでしょう。
AACをサポートしていない
AACのコーデックは、iPhoneで使うものです。音の遅れがひどいのでゲームには向きません。
チャンネルは2つ

Bluetooth V5.0では、チャンネルが2つあります。
2つのイヤホンやヘッドホンをつなぐ事ができます。つまり、2つ同時に、同じ音を聞くことができます。
aptX LLでつながらない問題あり!
接続の白LEDランプが、aptX LLになっていても、2つ同時につなぐ時は、aptX LLではなく、音質が悪く、遅れる「SBC」になっています。箱にも書いてあるので、正直な点を評価します。
それどころか、同時二つじゃなく、一つですら、aptX LLでつながりません!!
このaptX LLなどコーデックの表示がいい加減です。

aptXでも遅延は、0.13秒なので気にならない人は気にならないでしょうが、スマブラやスプラトゥーン2などシューティングゲームや音ゲーをすると、気になります。

充電用のUSB-Cポートがない
BT-TM700には、充電アダプターのUSB-Cケーブルをつなぐポートがありました。これにはありません。
Switchを携帯モードやテーブルモードで遊ぶ時は、本体に十分バッテリー残量があることを確認して遊びましょう。
充電用のUSB-Cポートがあるタイプは、
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CC-MLATR-BKの操作
ペアリングボタンは、左右ABと2つあります。
それぞれに、Bluetoothのイヤホンやヘッドホンを登録できます。
- イヤホン/ヘッドホンをペアリング開始
- CC-MLATR-BKのペアリングボタンを4秒長押しでペアリング開始
- 白色LEDが点滅から点灯で接続完了
- 接続したコーデックの種類(SBC、aptX、LL)が点灯
です。
ゲーム機につなぐ
PS4
PS4へは、付属のUSB-C→USB-A L字変換プラグをつけて取り付けます。

他のUSBオーディオアダプターと同じ扱いで接続できます。
PS4 Proの前面パネルのUSB端子にさせるように、L字変換プラグの形ができています。さすが、ゲームの周辺機器メーカーだけありますね。
接続したイヤホンやヘッドホンの内蔵マイクは使えません。音声の再生だけの対応です。

音声はヘッドホン扱いです。VC(ボイスチャット)や中継をしない人がほとんどなので、マイクを必要としませんから、これで特に不便はないでしょう。
Nintendo Switch のドック

ドックにつないでテレビで遊ぶ時、ワイヤレスヘッドホンやイヤホンで遊びたいのなら、こういうつなぎ方もできます。
テレビ側からは音が出なくなります。
パソコンにつなぐ
Windows 10パソコンにCC-MLATR-BKをつなぐ

デバイス / Bluetoothとその他のデバイス / オーディオ で、「GuliKit Audio Adapter」として認識されます。
イヤホンヘッドホンのマイクは認識されないので、出力だけの対応になります。
MacにCC-MLATR-BKをつなぐ

Macにさしてみると、Windows 10と同じで、「GuliKit Audio Adapter」として認識されます。
マイクは認識されません。
CC-MLATR-BKを使っての感想と気づいた問題
Bluetoothの混信がある
電波の飛びは、普通です。良くもなく悪くもなくです。
Mac miniにつないでテストしていたら、外付けのHDDのUSB3.1のケーブルに近いため、音が途切れました。
USBケーブルを30cm以上離せば問題は起きません。
Switchの下に取り付けるには小さくて良い
Switch専用というだけあって、取り付けてもじゃまになりません。しかし、充電できないのが不便です。
Switchって、バッテリー食いです。
やっと調子がでてきて熱中したところで、バッテリー切れの警告がでるんです。すかさず、モバイルバッテリーから充電ケーブルをつなぐんですけど、それができません。

Switch Liteで使う時は、注意
- Switch Liteの厚みが、Switchより薄いため、CC-MLATR-BKが少しはみ出でる
- Switch Lite用の透明保護ケースが干渉して差し込めない

保護透明カバーは大きく削って、このオーディオアダプターの大きさまで広げました。
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見た目がピッタリじゃないだけです。
少し気になるのは、CC-MLATR-BKのUSB-Cプラグとボディの位置関係が平行ではなく微妙にずれているため、ねじれている点です。懐かしい中華クオリティです。
音はどうですか?
音の善し悪しは、ヘッドホンやイヤホンで決まります。
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送信する側のCC-MLATR-BKは、aptX LLでのデジタル転送なので、音の差はありません。
まとめ
aptX LLでつながらず、aptXでつながります。いろいろ試しても、aptX LLで接続できないことから仕様であると結論づけました。
「NS07」という型番で技適認証もあるので違法品ではありません。しかし、「aptX LL対応」をうたっておきながら接続できないものなので全くおすすめできません。
4780円は高いです。技適を申請してパッケージを日本版にするのにコストがかかているからと理由はわかります。

飛び出てかっこがわるいけど、aptX LLで確実につながる BT-TM700かBT-W3をおすすめします。
Nintendo Switchに取り付けて使うBluetoothオーディオトランスミッターが、楽天やアマゾンで大量に売られています。その多くが、技術基準適合(技適/TELEC)の認証を受けていない違法品です。
Bluetooth機器は電波を飛ばす無線機なので、技適マークや認証番号がなければ日本国内で使えません。
ゲーム周辺機器を紹介するアフィカス・ブロガーは、技適認可の有り無しやaptX LLにつながらない点を一切書かずに、Nintendo SwitchのBluetoothトランスミッターを紹介しています。だまされないようにしましょう。