4千円チョイで買える低遅延のaptX LL対応のBluetooth コードレス ヘッドホン【OneOdio A60】を紹介
します。
結論から先に言うと、「タームセールで4千円で買える Bluetooth ヘッドホンのわりに、装着感、音質、aptX LL対応の遅延なしでゲーム用ヘッドホン(ヘッドセット)として、おすすめ」です。
- 購入品:OneOdio A60 (形式 A6)
- 購入時期:2019年11月
- 購入価格:4380円
- 購入店:Amazon マーケットプレイス
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試しています。
ヘッドホンをタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いています。
代理店依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはありません。
OneOdio A60 Bluetooth ヘッドホンって何が違うの?
OneOdio(ワンオウディオ)は、中国深センのヘッドホンメーカーです。設立は、2015年の新しいメーカーブランドです。
日本のAmazonでも、コスパの良さで目立っています。
Amazonの口コミも、ほとんどがサクラで、サクラチェッカーでもスコアが悪いです。
アフィカスブロガーに、タダでヘッドホンを配布して露骨な提灯記事を書かせているため、「胡散臭いブランド」として敬遠している人も多いでしょう。
自腹で買って使い込んでみて評価をしていきます。
OneOdio A60 写真 レビュー
安いだけあって、ケースやポーチは付いていません。

OneOdio A60同梱物
同梱物
- OneOdio A60 ヘッドホン本体
- 3.5mm径ミニステレオプラグ オーディオケーブル 1.2m
- microB充電ケーブル
- 取扱説明書(日本語・自動翻訳)
です。
付属しているmicroB充電ケーブル、3.5mm径ミニステレオケーブルともに、まぁまぁの品質です。(金メッキ、太いケーブルではない)
取扱説明書は、機械翻訳のため、おかしい表現があります。
OneOdio A60の主なスペック
- 製品名:OneOdio A60
- Bluetoothバージョン:BT V4.2
- Bluetooth電波出力:Class 1
- チップセット:CSR64215
- コーデック:aptX、aptX LL、SBC、AAC
- 対応プロトコル:HFP(通話)、A2DP(音楽)
- ドライバー径:40mm
- リチウム充電池:3.7V 330mAh
- 充電電圧:5V/500mA
- 充電時間:2時間
- 再生時間:20時間
- 技適/TELEC認証あり:214-105558 形式A6
です。
マイクが付いているので、スマホにつないで使う時は、ヘッドセットになります。
ゲーム機につなぐとマイクは使えません。
Bluetoothのチップセットは安い古いものが使われています。値段を安くするには、安い部品を使うしかないので文句は言えません。
バッテリーは、リチウムバッテリーで、330mAhのよくあるバッテリーパックのようです。
2年保証ですから、毎日使って1年で壊れたら新品交換してもらえると期待して、使い潰しましょう。
ハウジング/ドライバーユニット部(耳当て、スピーカー)
ヘッドホンのスピーカー(ドライバー)のイヤーカップのスポンジに、R(右)、L(左)が大きく赤い字で印刷されています。

A60 イヤーカップの左右が印刷されている
この発想はなかった(笑)。
A60は、耳をおおう「密閉型」です。小さいイヤーカップなので、耳がはみ出る人もいるでしょう。値段が安いので、文句は言えません。
肌に触れる部分、イヤーパッドは、柔らかい人工皮でできていて、スポンジも多めです。


A60 正面観 調整幅が大きいのが特徴
顔の幅の違いや頭の大きさに合わせて、幅を変えられます。その機構が、シンプルなデザインで気に入りました。
ハウジング(スピーカ)とヘッドアームの構造は簡単です。単純に骨になる金属のプレートをスライドするだけです。ケーブルは、むき出しw。

A60 ドライバーユニットとヘッドアーム
調整幅は、左右それぞれ、27mmです。ヘッドホンの調整幅は、20mm程度のものが多い中、27mmは大きめの設定です。
小さい顔の人も、横幅の大きい顔の人までつけられるようになっています。
OneOdioは、斬新なデザインで、おもしろいです。
側圧(ヘッドホンが頭をしめつける力)
A60をかぶると、頭が締め付けられる力が、中華ヘッドホンにしては強くかんじます。

A60側圧測定
具体的に量ってみました。
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OneOdio A60の側圧は、350gです。350gは、頭をしめ付ける力が強めのヘッドホンになります。
中華のヘッドホンは、200g前半なのが多いですから、装着感としては、A60は良くないです。

他の密閉型ヘッドホン同様に、耳は冬(室温17度)でも蒸れます。
ここ2年は、側圧の緩いTD-BH01を愛用しています。
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OneOdio A60 の使い方・操作方法
A60ヘッドホンの操作ボタンやポートは、すべて右のハウジングについています。

A60の操作ボタンは、右に集中
頭に付けて、右後から
- 音量大 / 曲送り
- マルチファンクションボタン
- 電源 ON/OFF
- プレーヤーの再生/一時停止
- 通話/応答/
- 音量小/曲戻し
- microB USB 充電ポート
- 3.5mm径ステレオイヤホンジャック / LEDランプ
- BASSボタン:低音強調モードのオンオフ
- マイクの穴
がついています。
充電
microBケーブルで充電。3.5mm径アナログジャックの内部が緑に点灯、充電完了で消灯。
バッテリーの持ちは、音量を小さめにして再生しっぱなしにしておくと、8時間でバッテリー切れになります。
マルチファンクションボタン
動作状況を英語や中国語でしゃべるものが多いなか、昔ながらのピポ、ピポピなどビープ音です。
- ヘッドホンの電源
- ペアリング
- スマホでつないだ状態で、音楽プレーヤーの操作
- スマホとつないだ状態での電話操作
ペアリング
- 電源ボタンを押して電源を入れたあと
- 5秒長押しでペアリング開始
- 緑LEDランプが点滅する
スマホ / タブレットで、「OneOdio A60」が表示されるので、それを選択して接続する。
認証パスコードが必要な場合は、「0000」を入力。
接続できると、緑のLEDランプが点灯します。
2台同時にペアリング可能 / マルチポイント機能
Bluetoothバージョンが、4.2なので、チャンネルは2つ、接続先を2つ覚えることができます
2つのソースの音をそれぞれ聞くことができます。
ただし、排他的なので、どちらか1つしか聞けません。
電話操作
- 電話に出る、止める:マルチファンクションボタンを1回クリック
- 電話の音の大きさ:音量大、音量小ボタンをクリック
Siriを使う
iPhoneやiPod touch 7をつないだ場合、マルチファンクションボタンを2秒長押しします。
ピッと音がして、Siriが起動します。マイクがついているので、そのまま話します。
OneOdio A60をパソコンやスマホにつないで使う
MacやWindows 10 自作機につないでテストしてみた結果、他の中華のヘッドセットと同じく
- Bluetooth のバージョンが古い物は、つながらないか、音が悪い
- Bluetoothのドングルによっては、マイクが使えないことがある
- aptX LLでつながるBluetooth USBドングルなら動画を見ても遅延を感じない
など、クセがあります。
有線ケーブルでつなぐ
OneOdio A60にかぎったことではなくて、ワイヤレスヘッドホンを有線でつないだ場合、ヘッドホンスピーカー(ドライバー)に直結するただのヘッドホンになります。
そのため、マイク機能は使えません。
その辺がわかっていないと、テレワークで有線でつないだのに、マイクが使えず焦ることになります。
OneOdio A60をゲーム機につなぐ
PS4につなぐ
USBにさすBluetoothトランスミッター次第です。
他のBluetooth ヘッドホンと同じで、音声だけはOKです。マイクは使えません。
Nintendo Switchにつなぐ

Nintendo Switch、BT-TM700、A60
Nintendo Switchは、マイクをサポートしていないので、他のBluetoothヘッドホンとトランスミッターと同じで、問題なく使えます。
コスパの良さから、このヘッドホンとBT-TM700の組み合わせがおすすめです。
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OneOdio A60の音質について
結論から「A60の音質は、濁りを感じることもあるが、嫌みな低音(ブーミィ)もなく、良い」です。
音の良し悪しを語る上で、客観的な物差しが必要です。

OneOdioの音響測定
バイノーラルのマイクを使って、ヘッドホンからでる音をオーディオアラナイザで見ることで、音の状態が視角化できます。
まずは、オクターブバンドで周波数の特性を調べました。
中華のヘッドホンらしいドンシャリであることは、他の中華ブランドのヘッドホンと同じなのですが…。

A60 音響特性
中音域の400〜1600Hzあたりを強調することで、ボーカル曲がハッキリと(滑舌良く)聞こえます。
その辺は、しっかりとおさえて強調しています。
音楽で、歯切れの良い音をかんじるには、ハイハットの音「チッチッ、シーッチャッ」が生きる、5000〜10000Hzあたりの周波数音域が落ち込まないようにします。
12000Hz以上の音は、若い人しか聞こえないし、若い人でも長く聴き続けると疲れるので強調されないものが良いです。
つまり、このA60の特性は、疲れさせない音を出す調整がされていることが分かりました。
A60の倍音特性
A60で日頃聞き慣れているフュージョンを次々と聞いていて、すこし濁りを感じました。倍音の響きが少し他のヘッドホンと違うようです。
矩形波の波形をチェックします。正弦波では、音の響きや濁りの違いを観察できません。

基準音A 440Hzの正弦波と矩形波
矩形波は四角です。四角いはずの波形の音声信号をスピーカ(ドライバー)で再生すると、なぜかノコギリ波として観察できることくらいは、もう知っていますね?。

A60 音響波形 矩形波 ノコギリ波
はい、(400Hz以上で)綺麗なノコギリ波にならずに、ピークがいびつなギザギザになっています。
こういう波形がでると、
- 音に濁りがある
- 綺麗に倍音がでていない
- 音の重厚感が足りない?
ことになります。
5000Hz〜の高音域で、このノコギリ波がでますから、高音域でドライバーの共鳴がおきていると考らえれます。
といっても、些細なことなので、気にならない、気が付かないはずです。
私も、気になりません。

こういった音の濁りが、そのスピーカーやヘッドホンの音味になります。
まとめ
中華のヘッドセット/ヘッドホンで、OneOdio A60のレポートでした。
OneOdioの製品も、アフィカスによる提灯記事しかないので、私が、本物の使用レポートを書きました。参考になれば幸いです。
Amazonで、頻繁にセールをやっているのでチェックしましょう。