
ワイヤレスイヤホンSoundPEATS Engine Bluetooth イヤホン を実際に買ってテストしているのでレポート
します。
購入価格は、Amazonで3990円でした。
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試しています。
商品をタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いています。
代理店依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはありません。
SoundPeats Engine (サウンドピーツ エンジン)って、どんなイヤホンなの?
このワイヤレス イヤホン「Engine」の主な特長は、
- Bluetooth 5.0
- 遅延が少なく高音質なコーデック aptX-LLに対応
- ネックバンド型(ネック型イヤホン)
- 防水 IPX6
- 価格は、4千円弱(Amazon)
です。

SoundPeats って何?
サウンドピーツは、中国のイヤホンのメーカーブランドです。主にAmazonで販売されています。
日本では、ガジェット系アフィカスブロガーにイヤホンなど商品を無償提供してPR記事(提灯記事)を書かせることで、その名が知られるようになりました。
私にも、新モデルの提灯記事広告を書かないか?とメールが来ています。
安価で高性能、品質も悪くない好印象のブランドです。
同梱物

- Engine (イヤホン本体)
- 充電用USBケーブル(microB)
- 収納ケース(ハードポーチ)
- 交換用イヤーピース 6個
- 交換用イヤーフック 6個
- 取扱説明書(英語、日本語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、中国語)
- カラビナ
です。

ケーブルクリップも付いていますね。
イヤーフックとイヤーピースは、大小があります。
無くしたり、経時的に朽ちてきたら、取扱説明書に書いてあるサポートにメールしましょう。有償で分けてもらえます。

充電用のmicroBーUSBポートは、シリコンのフタが付いています。しっかりとしめると、IPX6相当の防水になります。
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IPX6とは、水泳やダイビングには使えないけど、シャワーを浴びるくらいなら大丈夫です。
SoundPeats Engineの主な仕様
- Bluetooth規格:5.0
- Bluetoothプロトコル:HFP V1.7;HSP V1.2;A2DP V1.3;AVRCP V1.6
- Bluetoothチップセット:Qualcomm QCC3005
- オーディオコーデック:SBC、aptX、aptX-LL
- 通信距離:約10m
- サイズ:880×23×20 mm
- 重さ:21g
- 再生時間の目安:約13時間(音量60%)
- 充電時間:1.5時間
- 待機時間:200時間
Bluetooth 5.0
2.4GHz帯をつかうデジタル無線規格「Bluetooth」のバージョン5です。最近注目をあびているIoTに対応しています。
出力、データ通信共に増やせるので、高音質の音を飛ばすことが可能になりました。二つのイヤホンやヘッドホンに同時に高音質のコーデックの音声データを送ることができます。
オーディオコーデックは、aptX-Low Latency 対応
このEngineは、Bluetoothの音楽転送の圧縮(コーデック)で、
- SBC
- aptX
- aptX-Low Latency(aptX-ll)
が使えます。音が良いのは、aptXです。
さらに、Bluetoothの欠点である音声が遅れる問題は、aptX-LL (低遅延のaptX)でつなぐことで解決できます。
iPhone(iPod touch 6)が使うコーデック「AAC」には対応してないので、「SBC」でつながるiPhoneとの相性はあまりよくありません。最新のiPhoneなら、Bluetooth 5.0なので多少はマシですが。
Engineの充電

充電中は、赤くLEDが点灯します。充電が完了すると、青色のLEDになります。2時間弱で充電できます。
バッテリーの持ちは、ネックバンド型としては、長持ちする方だと思います。
大音量(90%)で9時間ほど連続で再生してみたところ、問題なく再生できました。
LEDランプが赤で点滅し、音声ガイドで「battery low」と教えてくれます。
SoundPeats Engine の操作

操作ボタンは、
- 音量ー:音を小に / 前の曲へ(曲の始めに)
- マルチファンクション:電源オンオフ/ペアリング
- 音量+:音を大に / 次の曲へ
です。
電源のオンオフ
真中のマルチファンクションボタンを3秒長押しで、音量ーボタンとマイクの穴の間で、青いLEDが点灯します。
イヤホンから、「Power ON」と音声ガイダンスが流れます。
工場出荷状態での電源が入れば、青いLEDは点滅しペアリング状態になります。
ペアリング
「ペアリング」とは、スマホやタブレットと接続設定をすることです。
Engine が電源オフ状態で、真中のマルチファンクションを3秒以上長押して、さらに長押しすると、青色のLEDが点滅し「ペアリング開始」になります。
iPhoneなどスマホやPCから、ペアリングのBluetooth機器の探索をすると「SoundPeats Engine」が表示されるので、それを選択します。ペアリング中は、赤と青のLEDが交互に点滅します。
イヤホンから音声ガイドで、「ユアヘッドセットイスコネクティッド」と言えばペアリング完了です。
再ペアリングは、自動です。
リセット
ペアリング情報のリセット、工場出荷状態に戻すには、
- microBポートに充電用ケーブルをさして通電と同時に
- マルチファンクションボタンを3秒以上長押し
することで、リセットがかかります。
SoundPeats Engine ボタンの基本操作
- 電源のオンオフ:マルチファンクションボタンの3秒長押し。青点灯でオン、赤点灯でオフ
- 再生 / ポーズ:マルチファンクションボタンの短押し1回
- 音量を大きく:音量+ボタンを短押し1回
- 音量を小さく:音量ーボタンを短押し1回
- 曲を先に:音量+ボタンを2秒長押し1回
- 曲を前に、曲の始めに:音量ーボタンを2秒長押し1回
- 電話をうける:マルチファンクションボタンを1回短押し
- 電話を切る:マルチファンクションボタンを1回短押し
- 電話を拒否:マルチファンクションボタンを1.5秒長押し
- 通話中の音声の切り替え:マルチファンクションボタンを1.5秒長押しで、スマホとEngineとトグル
- Siriを起動:音楽を再生していない時に、マルチファンクションボタンを2回押し
LEDランプの挙動
- 赤で点灯:充電中
- 青で点灯:充電完了
- 青で6秒間隔の点滅:音楽再生中
- 赤で6秒間隔の点滅:バッテリー残量が少ない
- 青色で2回点滅:リセット(充電オンとマルチファンクションボタン3秒長押し)
- 青色と赤色交互に点滅:ペアリング中
音声ガイダンス
- Power on:電源オン
- Power off:電源オフ
- Your headset is connected:ペアリングした
- Battery low:バッテリーの残量が少ない
- Your headset is disconnected:ペアリングが切れた
SoundPeats Engineを使ってみて感想
音
音を再生するドライバー(極小スピーカー)が、低音用と高音用の2つ付いたデュアルドライバーです。このデュアルドライバー・タイプのイヤホンは、ドンシャリ(高音と低音が妙に強調された不自然な音)になりがちです。

ところが、このSoundPeats Engineは、そういったドンシャリの派手な音で鳴りません。ドライバーは二つとも鳴っているのかな?w
私の耳は、高音が11000Hzも怪しくなってきているので、高音の評価ができません。低音の気持ち悪い響きもなく、全体的に大人しめの音、つまりフラットな音だと思います。
詳しくは、音響テストのグラフを貼る予定です。
ブログカード
ケーブルがこすられる音(タッチノイズ)
イヤホンからケーブルが伸びている以上、ケーブルに頬や何かあたれば、タッチノイズ(ケーブルをこする音)が耳に入ります。
バッテリーは左右についていて、それらをつなぐシリコンの太めのケーブルが首の後側に回っているだけなので、服とケーブルが擦れておきるタッチノイズはありません。
タッチノイズは、ワイヤレスとはいえ、ケーブルがついている限りなくなるものではありません。
イヤーピースの装着感
イヤーピースはサイズが違うモノが用意されていて、自分で簡単に交換できます。角がはえたイヤーフックもついていて、自分の耳に合うものが見つかるはずです。
イヤーピースは、柔らかいシリコンでできていて、ここ5年でほぼ完成された感のあるものです。
完全に耳の穴をふさぎます。だから、周囲の音が聞こえにくくなります。

イヤーフックなら、ゆるめに耳にあてて、軽作業ができます。音を小さくすればウオーキングも可能です。
USB オーディオアダプター WT-04とペアで使う
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パソコンで使う場合は、Bluetooth 5.0に対応した最新OSであることを確認してください。
Nintendo SwitchやPS4につなぐ
SoundPeats Engineとゲーム機をそのままBluetoothでつなぐことはできません。そこで、BT-B10などBluetooth USBオーディオアダプターが必要になります。
ゲーム機とつなぐ場合、マイクは使えません。
PS4 Pro

PS4 ProのフロントにあるUSB端子に挿してテストしてみました。
マイクが使えないので、別のマイクやPlayStation Cameraのマイクに指定しなければならないので、不便です。
それに、PS4 がBluetooth 5.0に対応していないようで、音もSBC接続のこもった音にしかならず、がっかりする音です。
Nintendo Switch

Bluetooth イヤホンの最悪の欠点であるゲームの効果音が微妙の遅れる問題は、aptXーLLでつなぐことで解消します。
Nintendo Switchにはマイク機能がなく、オンライン対戦でチャットをしながら遊ぶ事ができない仕組みです。BT-TM700はUSBオーディオとして認識し、音声出力だけはできます。
Nintendo Switchに関しては、音は、まともに出ています。
アナログ端子につけるBluetoothトランスミッターのようにミュート機能がないので、ゼル伝をやっていて音がとぎれとぎれになることはありません。
技適マークがついているので、今はこちらが安心しておすすめできます。
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SoundPeats Engineのトラブル
左からピーギャーと音がでる、動作が不安定
バッテリーがすくなくなると、変な音がでてうまく動作できなくなります。
充電しましょう。
まとめ
こんな方におすすめ
- aptX-LL接続の低遅延のワイヤレスイヤホンとしてゲーム用用途(WT-04とペアで)
- ネックバンド型のイヤホンが好きな人
- 農作業で使えるワイヤレスイヤホンを検討している人
コーデックaptX-LLに対応するワイヤレスイヤホンは、1万円以上の高級品しかありませんでした。2018年の後半から、SoundPeats Engineなど、中華のオーディオメーカーが5千円を切った価格の製品を出し始めています。
価格も手頃になったし、防水仕様なので、夏場の汗ダクになる農作業中に使うことも安心して使えるようになりました。
すでに、左右のケーブルがない完全ワイヤレスイヤホンについては、5千円前後の価格帯で激しい戦いになっています。
ネック型イヤホンは、タッチノイズがない”左右が分離した完全ワイヤレス型イヤホン”に徐々にシェアを削られています。しかし、
- 安価であること
- 片方を落としてなくす心配がない
- バッテリーが大きくできるので長時間使える
などのメリットから、ワイヤレス イヤホンにネック(バンド)型がなくなる事はないでしょう。

HDや通常のaptXでは、若干の遅延がありますので、音ゲーやスプラトゥーン2、スマブラなどのシビアな対戦ゲームでの使用は注意してください。
ワイヤレス イヤホンでaptX-LLプロトコル対応の5千円以下のものをピックアップしてまとめました。
イヤホンやヘッドホンの長時間(1時間以上)の使用は、聴力低下の直接の原因です。
装着感が悪い、音量を最大にしても、さほど大きな音にはならないなどの点は、アメリカで提唱される 60:60 セオリーに準拠しているからだと思われます。