書斎に、50インチのテレビを入れた。
50インチ以上のテレビは、大きく重いので専用台が必要。
「アイリスオーヤマは園芸用品やメタルラックで世に知られるようになったブランドなので、テレビ台もあるだろう」とAmazonで探したら、価格も手頃だったので買った。
壁に穴をあけずにテレビを壁ぎわに置ける壁寄せ型 テレビ台 アイリスオーヤマ UTS-W75を買ってレビューと問題点などまとめ
- 購入品:アイリスオーヤマ スタンドテレビ台 UTS-W75
- 購入時期:2021年4月29日
- 購入価格:14,889円
- 購入店:Amazon Japan G.K.(アイリスオーヤマ ストア)
テレビ台の選び方
テレビ台には、以下の5種類がある。
- 天井吊り下げ
- 壁掛け
- 壁寄せ
- 箱
- ラック
この中で、「テレビをずらして背面の配線をいじれる」融通が利くのは、箱型と壁寄せ型の2つ。
テレビを壁掛けにするには、壁はコンパネ(1cm厚の合板)にして木ネジが効くように施工されていなければならない。25年前はテレビが壁掛けになるなんて想像も付かなかった。
私の書斎は、3 × 2.4 m の江戸間の4畳半(約7m2)。
床下構造なしクロス張りのコンクリートの床にしたのは、オーディオ機器、(昔の)パソコンなど超重量級の機器をラックに山積みしても床が抜けないのと低音がむだに響かないようにするため。
コンセントを四方の壁につける設計にはしたが、大きなテレビを置くことは全く想定していなかった。
最初に何も考えずに、窓際に机を置く失敗をやらかしてしまった。
早々に気が付いたが、忙しくてそのまま使い続けること25年。
窓なのでブラインドは下げたままで、机の正面側に収納棚も置けない、書類の掲示もできず不便な思いをしていた。
今回、やっと机を移動することができて、机を置いていたスペースにテレビを置くことにした。
以上の事情を踏まえて、以下、壁よせテレビスタンドを買って組みたてたのを写真で紹介する。
スタンドテレビ台を組み立てるのに 準備する物 / 知っておくこと
- 組み立てに必要なそこそこ広い場所
- 組み立てて、運び込める搬入路があること
- 組み立て道具一式
- 手伝う人がもう1人
- 電動ドライバーがあれば 女性でも組み立てられる
- 途中、休憩しながら組み立てて、テレビを設置するまでに3時間かかる
組み立てる場所と搬入路
設置場所がギリギリの広さしかないこともあるだろう。
私の書斎もせまいため、広いところで組み立ててから、書斎に持って入った。
1人で組み立てて運ぶのは厳しい。
組み立てるのに必要な道具
組み立てに必要な工具は、オマケで同梱されている。使いづらく、指を痛めてしまうダメな工具なので私は使わない。
- BOSCH 電動ドライバー IXO6
- トルクアダプター 別売
- スミヨセアダプター 別売
- 6角(へクソ)ドライバービット(付属品)
- プラスドライバービット(付属品)
- VESSEL ソケット ビットセット:10、12、13mm
- コンビネーションレンチセット:10、12、13mm
- プラスドライバー
- 大きめのマイナスドライバー
説明書には、「インパクトドライバーを使うな」と注意書きがある。当然、インパクトドライバーはネジ穴を壊すので使ってはいけない。
BOSCHのIXO6かIXO5をおすすめしたい。
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アイリスオーヤマ テレビスタンド UTS-W75 を写真で紹介
サイズは大きい。
高さは、背面板だけで 123cmある。横幅は、テレビの大きさに。奥行きは、40cmほどある。「壁寄せ」タイプなので、後の壁に近づけて置くことができる。
椅子に座ってテレビを見るのに適した高さは、テレビの上縁を基準に決めるとやりやすい。
私は、テレビの上縁が130cmになるように、「テレビ引っ掛け枠」の位置を決めた。
高さの調整の試行錯誤があるので、何度かはずしてはやり直すことになる。
テレビ固定金具(治具)は、ひっかけているだけで、テレビの裏側につけるものだ。
テレビ固定用金具とテレビをとめるVESA規格のネジ、テレビ固定用金具と引っかけ枠を固定する化粧ネジがある。組み立ての混乱で、なくさないようにしよう。
背面は、こんなかんじ。
背板を固定する柱がある。
可動棚は、ネジ穴に合わせてつける位置を決められる。テレビの下縁になるように調整をしよう。AVシステムのフロントスピーカーを置くのに使う。
後はこんなかんじ。「壁寄せ」タイプでも、壁にぴったり柱がつくわけではない。
壁寄せ テレビスタンド アイリスオーヤマ UTS-W75の主なスペック
- 大きさ:幅 75 × 奥行 39.1 × 高さ(最大)139.5cm
- 材質:
- 木製部分:プリント紙化粧パーティクルボード、プリント紙化粧繊維板(MDF)
- パネル部分:スチール(エポキシ紛体塗装)
- 耐荷重:約40kg
- 取り付け可能なテレビ:VESAマウント200×200mm、400×400mm
- 色:茶、黒、白(Amazonでは、白が安いw)
壁寄せ テレビスタンド アイリスオーヤマ UTS-W75の組み立て レビュー
とりあえず、取扱説明書を読もう。パーツリストは必ずチェックして物がそろっていることを確認する。
ネジが大量にあるが、長さの記載あるので分別しやすい。
板も上、前などの向きの記載があるので、チェックしておく。分かりにくいものは、白のビニルテープにマーカーで前、後、→をつけて分かりやすくしておくと、組み立て中にあわてずにすむ。
底板に背板を取り付ける
まず、壁寄せスタンドなので わずかに後に傾斜するようにフェルトシールを貼る。
説明書がわかりにくいので注意しよう。
鉄のフレームのパネルと板をネジで固定する。四隅を対角線状にしめていく。
底板につける固定棚を組み立てる
固定棚に取り付け金具をつけていく。
ボッシュのIXOシリーズなら、スミヨセアダプターでドライバー軸の位置を変えることで電動ドライバーの胴体が、金具の干渉を受けずにネジをしめられる。
底板の支柱に 背板パネルを取り付ける
底板の支柱部に、背板パネルをさしこんで、ボルトとナットで固定する。
内六角ボルトとナット、ワッシャーを説明書通りに並べてしめていく。ナットが滑って回転してしまうので、レンチで固定してやる。
4カ所のボルトは、ゆるめにつけてから、対角でトルクアダプターがカチカチ滑るまで強めにしめていく。
背板を4本のプラスねじのボルトでとめていく。4本ともゆるめにして、最後にきつくしめる。
トルクスプリッター(トルクアダプター)がカチカチと音がするまでしめあげていく。しめるトルクを大きくして、しっかりとしまるようにする。
固定棚板をとりつける
固定棚に取り付けた支柱には、ボルトがあるのではずす。
背板側に、そっと倒す。ここで、作業用する場所が広く必要になる。
説明書の「本体を倒れて連結ボルト(中)を取り付ける」と日本語がおかしい。
固定棚をあてがい、底側から固定棚の支柱をボルトでしめていく。
背面パネルともボルトで固定する。ナット側をしめても、ボルトが滑ってしめられない。
連結ボルトは、プラスねじなので棚のすき間に IXO6をいれて、ネジをしめる。ナットが滑る時は、レンチで固定する。
最後のしめは、ナット側で。ソケットビットがあると便利だ。
可動棚の棚受を背板に取り付ける
稼働棚は、
- 取り付けるテレビの大きさ
- この棚に何を載せるのか?
で、高さが決まってくる。都合に合わせてやり直しになるだろう。
移動棚は、センタースピーカーやサウンドバーを置くことに使われると思われるので、テレビの下縁からスピーカーの高さを減じた高さになるようにする。
可動棚の棚受けを左右まちがえないように、ボルトで固定する。左右2本ずつ。
どちらも、同じ高さの穴に合わせてボルトで固定していく。棚受けの穴がネジを切ってあるのでナットはいらない。
棚板の取り付けは、木ネジで固定する。セルフタップ。
転倒防止ワイヤーをとりつける
転倒防止ワイヤーのループを固定する ジョイントのネジ穴と芋ネジのサイズが全く違って使い物にならない。
サポートにクレームをいれて交換してもらった。
佐川急便、転倒防止用ジョイントのイモネジ穴が小さい不良品を交換
上の小さいトレーをつける
背面パネルの支柱の穴には、ネジが落ち込まないようにスポンジがはいっていて、ちょっと感動した。
ここだけ、スミヨセアダプターも使えないので、手でプラスドライバーを回して取り付ける。
木ネジで短いので、手でも回せる。
テレビ引っ掛け枠を取り付ける
テレビの高さに応じて、取り付ける穴がちがってくるので注意が必要だ。
四本の内六角ボルトとナットで固定する。ボルトにはワッシャーがつくし、引っ掛け枠の表裏をまちがえないように取り付ける。
テレビ固定用金具の長さを参考に、テレビがどれくらいの高さになるのか? 巻き尺で測って計算しながら、穴の位置を決めよう。
設置して高さが合わないなら、はずして、上下に穴をずらして取り付けることになる。
組み上がったら、設置場所に運ぶ。テレビ固定金具をひっかけてみて、テレビのどの位置に取り付けるのか?を決めておく。
テレビのVESA穴にテレビ取り付け金具を取り付ける
養生クッションを敷いて、テレビ「ブラビア XRJ-50X90J」を裏側を上にして置く。
画面には保護ダンボールをつけておこう。
ブラビアのVESA用穴には、ブラビアに同梱されている変換ネジ「壁掛け用アタッチメント VS」をとりつけなければならない。
ブラビアには、SONY独自のマウントキットがあって、そのための四角い穴が4カ所あいている。5mm径のネジ穴で汎用のVESA対応の壁掛けキットが使えない。
変換ネジ「壁掛け用アタッチメント(VS)」を大きめのマイナスドライバー「水栓ドライバー(コイン)」で回して 取り付ける。4カ所。
変換ネジをとりつけると、UTS-W75に付属のVESA用のネジ、テレビ固定金具がつけられるようになる。
左右、上下をまちがえないように取り付ける。高さは、取り付け固定金具でも13個の穴があるので、調整ができる。
ネジは、手用プラスドライバーを使って慎重にしめるようにする。
実際に設置して、自分の好みの高さが違う時は、テレビをはずして付け直しになる。
テレビやモニターのVESAマウントキット取り付けに使う敷きもの「綺麗な養生クッションマット」は、1枚は持っておくこと、画面保護ダンボールは捨てないようにしよう。
設置
書斎にスタンドテレビ台を持ち込み、取り付ける時の人がはいれるスペースを確保して設置。
テレビを2人でかかえて持ち込んで、引っ掛け枠にひっかける。
化粧ネジを取り付けて外れないように固定する。
ボッシュのレーザー水平器「GLL30G」を三脚につけて、テレビの上縁か下縁に合わせて水平を確認する。右縁か、左縁で垂直が合っているか確認する。
あっていない場合は、化粧ネジをゆるめて、テレビを少し揺さぶり合わせる。レーザが目に入って目を痛めないようにテレビを動かす作業は、レーザ水平器を切ってからやるように。
テレビの配線をしていく。
日本のテレビは、向かって左側に入出力の配線、右側にACケーブルがついている。
地震対策のケーブルなどを設置
ケーブルをまとめる芋ネジを送ってもらう前に、とりあえず、ロープで後の窓枠の木部分に木ネジをさして結びつけた。
月額8千円の掛け捨て家財総合保険に加入した。地震で倒れて壊れても、いくらかは補償してもらえるので、わざわざ固定しなくてもいいのだが…。まぁ ネタ的に必要かなと。
まとめ
大きなテレビの設置は、業者に頼むところも多いだろう。
ガジェットブロガー的に、テレビの設置程度のことは自力でできて当たり前、朝飯前でなければならない。
当然、夫婦げんかの ののしりあいながらの組み立て作業ですw
リビング・居間は、家族構成や生活様式でレイアウトは大きく変わる。
ソファに座ってなんてのは新婚の間くらい、子供ができれば畳を敷いて冬はこたつ、日頃は寝転がって… の方が良くなることもある。
昼間にテレビを見ようとおもったら、窓が映り込んで… とか、日中家にいないと分からない事もある。
テレビの位置なんてコロコロと変えるものだから、壁掛けはしない方が良い。