あおり運転や事故の時に役立つ車のドライブレコーダは、いまや必需品です。私も、20年くらい前からドライブレコーダーを車につけています。
ドライブレコーダーの寿命は短くて、3年でカメラの感度が落ちて画面が白っぽく濁ったり、電源が入らなくなったりして壊れます。ドライブレコーダーは、2〜3年で新品に交換する消耗品です。
今回は、
GPS付き、前方カメラだけのユピテル ドライブレコーダー WD300を自腹で買った長期レビュー
です。
- 購入品:ユピテル ドライブレコーダー WD300 Amazon限定モデル
- 購入時期:2018年12月
- 購入価格:8799円
- 購入店:Amazon Japan G.K.
ドライブレコーダーの選び方
選ぶポイント
- 日本メーカー
- GPS(衛星位置情報)付き
- 数分ごとの録画データの間に録れていない時間がないこと
- 夜間の映像が真黒にならないこと
- 昼間の映像が真白にならないこと
- 信号機の色が見える
- 録画データをパソコンで見られる
- あおり運転警戒なら、後方や360度タイプも検討
日本のメーカーのドライブレコーダーを買う意味
ユピテルは、レーダー探知機(速度違反ねずみ取り警戒装置)のメーカーとして、セルスターと共に知られています。
レーダー探知機は、警察の速度取り締まりの機械から出るレーダー波を受信して運転者に教えてくれる機械でした。
今の警察の速度取り締まりは、レーダー電波ではなく光レーザーや磁気コイルを使って車速をはかるので、レーダー波探知機は役に立たなくなりました。
ユピテルやセルスターなどレーダー探知機メーカーは、ドライブレコーダーに力を入れています。
車に搭載するドライブレコーダーは、夏は60度、冬はマイナス10度の激しい温度差に曝されます。
70度を超える温度差「サーマルサイクル」によって、電子基板の膨張と収縮がおきます。それに耐えうるための基板設計と製造技術が必要なのです。
ユピテルのドラレコの製造は中国です。セルスターは、自社工場が三重にあります。
中華メーカーの安物は、このサーマルサイクルに耐えられず、数ヶ月で故障してしまいます。かならず、日本メーカーの製品を買いましょう。
GPS機能付きドライブレコーダーを買う意味
GPS(衛星位置情報)付きのドライブレコーダーは、
- 空にあるGPS衛星からの信号を受信するので時計合わせは自動
- 車の位置情報も同時に記録してくれる
- 車速も位置情報から計算
- パソコンで、位置情報と走行の動画が表示できるアプリケーションがある
- トンネルの中では、GPS情報が途絶える
など特徴があります。
GPS信号を受信するためのアンテナが本体に内蔵しているタイプと、外付けでつなぐ場合があります。
記録された録画ファイルの間に映っていない時間がないこと
ドライブレコーダーは、録画ファイルを1分程度の短い時間で、次々と書き込むようになっています。
この録画ファイルの間に、記録されていない時間がないように連続していることが大切です。
今のドライブレコーダーで、日本メーカーのものなら、録れていない時間はないです。
夜間走行の映像がよく映ること
昔のドライブレコーダーは、夜の映像がはっきりと映りませんでした。
最近のドライブレコーダーのカメラのセンサーは、感度が良く、レンズも明るいものになったので、夜の映像が、ずいぶんとマシになってきています。
昼間のように映ることがありませんので、まだまだ改善の余地はあります。
昼間の走行の映像が真白にならないこと
カメラの明るさの調整が悪いドライブレコーダがありました。太陽の光が強すぎると真白になった映像になることあがりました。
トンネルに入ると、真暗です。
今のドラレコは、明るさの調整がすばやくできるカメラになっています。
信号機の色が見える
昔は電球だった信号機から、LEDの信号機になりました。LED信号機は人の目では分からないスピードで点滅しているのでドライブレコーダーに色が映らない、消えているように見える問題があります。
LED信号機は、高速に点滅しているため、そのタイミングによっては、動画に映らない現象が起きます。
今売られているドラレコのカメラは、LED信号機に対応しています。
パソコンやスマホで動画が見られる
パソコンの専用アプリケーションで、ドライブレコーダが保存したmicroSDカードを読み込んで見ることができます。
GPS付きのドラレコなら、速度や走った経路まで記録されていますので、証拠として出すことができます。
以上を踏まえて、
ユピテル ドラレコ WD300 を写真で紹介
WD300 Amazon限定 の同梱物は、
- WD300本体
- GPS受信アンテナ、取り付け治具兼用
- フロントガラス取り付け用両面テープ
- シガーソケット5V電源(miniUSBケーブル 4mのコード)
- 導入ガイド
です。
取扱説明書は、導入ガイドにあるQRコードやURLへアクセスして、ダウンロードして使います。
「MADE IN CHINA」とパッケージの簡素化で、1万円以下の価格で販売されています。
WD300の正面観
買ったばかりの時は、レンズに保護シートがついていますから、忘れないようにはがしましょう!
本体自体は、指でつまめる程度の小さなものです。
- サイズ:62 × 48 × 38 mm(突起部以外)
- 重さ:61g
軽いので、ブラケットをフロントガラスに貼り付けても、重さではがれる心配がすこしだけ減ります。
夏場だと60度くらいまで上がる車内で、熱を逃がすようにスリットが多めにあいています。
電源ポートは、miniUSBポートです。
ドラレコ WD300の主な仕様/スペック
- カメラセンサー:200万画素 CMOS
- レンズ画角:対角130度、水平 95度、垂直50度
- モニター:2インチ TFTカラー
- 録画ファイル:MOV
- 録画解像度:VGA、720p、最大 1080p
- 録画フレームレート:27.5、20、10 fps
- 録画ファイル生成:1分単位
- 記録メディア:microSDカード、8〜32GB(FAT32)
microSDカードは、本体右側(運転席側)にあります。
32GBのmicroSDカードを入れても、最高画質の1080p/27.5fpsの録画設定にしていると、過去2時間分しか保存できません。
綺麗な景色のドライブや、事故やおかしな運転の車などに出くわしたら、一度停車して、microSDカードを別のものと置き換えましょう。
グローブボックスに、32GBのmicroSDカードを3枚程度はいれておくと何かと便利です。
事故や事件などの決定的瞬間が録れた場合、テレビ局に提供すると1〜10万円の謝礼金がもらえます。
GPSアンテナ兼用のブラケット
フロントガラスに貼り付けるブラケットには、GPSアンテナが内蔵されています。
アンテナと本体をつなぐのは、microUSBケーブルです。
ブラケットと本体は、ツメの付いたジョイントレールでつなぐようになっています。
取り付けは、フロントガラスの上部20%までの範囲内につけます。
視界を妨げるようでは、ドラレコの意味がありませんので。
その他 主な性能
- 衝撃録画(Gセンサー)
- 手動記録
- 全国LED信号機対策
- 地デジノイズ対策
- 2インチ液晶
- 駐車監視機能(オプション対応)
- 1年間のメーカー保証
録画に関する仕様など
- 常時録画
- 衝撃センサーで録画
- 手動ボタンで録画
ドラレコとしての録画方式はそろっています。
ファイル延長機能
常時録画されるファイルは、1分ごとにmicroSDカードに、上書きで記録されます。
その切替の時に、わずかな空白の時間ができてしまう問題があります。
残り10秒で、イベント(Gセンサー検知、手動)が起きたら、30秒の延長をして、1ファイル90秒の録画ファイルを記録するような仕組みになっています。
電源系のオプション
元々、シガーソケットプラグに5VのDC/DCコンバータがはいっている 5V電源がついています。ケーブルは、4mなので、ピラーのカバーをはがして、ルームミラーのところまでケーブルを引き回すことができる十分な長さがあります。
オプションで、車の電源につないで電源がきれないようにすると、駐車場での監視カメラになります。
動体検知機能がカメラについているので、それで録画をしてくれます。
オプションのケーブルなど
- 5Vコンバーター付電源直結コードOP-E863(約4m)
- 電圧監視機能付電源直結ユニットOP-VMU01:車の電源を切ってから駐車中の監視カメラとして機能(最大約12時間)
- マルチバッテリーOP-MB4000:車のバッテリーを使わず内蔵のバッテリーで駐車時の監視を行う
録画データをパソコンの専用ビューアソフトで見る
ユピテルのドライブレコーダの記録されたmicroSDカードは、専用のビューアソフトで詳しく見ることができます。
WD300やWD310用の専用ビューアソフト「PCViewer DRY TypeJ」は、
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PCViewer DRY TypeJ PCビューアソフトダウンロード|Yupiteru(ユピテル)
パソコンでドライブレコーダー記録情報を表示・再生するビューアソフト(PCViewer DRY TypeJ)をダウンロードできます
でダウンロードできます。Windows 版だけで、macOS用はありません。
Windows 10パソコンにインストールして、SDカードリーダーを使って読み込みます。Gセンサーなどの状態を確認しましょう。
追加します。
Gセンサーの調整
衝撃センサーの調整をするように、紙が入っています。
最初の設定は、X、Y、Z軸共に、1.0Gです。
これでは、感度が良すぎて、イベント録画がどんどん貯まってしまいます。常時録画するための領域があっという間になくなって、エラー「SDカードの残容量がありません」が出ます。
調整しましょう。
時々、microSDカードを交換して、パソコンでソフトから、Gセンサーの状態を確認しつつ、これを調整します。
私は結構、乱暴な運転をするので…
- X:1.5G → 1.6
- Y:1.5G → 1.6
- Z:1.5G → 3.0
くらいで、あとは好みで調整してください。
後継機 WD310との違い
仕様はほとんど同じで、レンズが広角レンズの160度になっています。WD300が130度くらいだったので、幅広く映るようになりました。
2022年8月に電源と本体が故障
車庫に入れずに、青空駐車にしています。
夏に室内温度が60度ちかくまで上昇し、冬は -10度を記録することもあります。
今までの経験上、3年で故障するので、そろそろかと思っていたら、また夏に故障しました。
室温が50度を連日超えるとダメですね。今回は、純正の12V→5VのDC/DCコンバータの故障による本体の故障でした。
日本製でも、長持ちしません。
まとめ
ユピテル WD300は、昨年末(2018年12月)にAmazonのタイムセールで購入したものです。2014年夏頃につけた、ユピテル DRY-FV93WGと交換しました。
その後、広角レンズになったWD310がでたので、後方ドライブカメラとして、WD300、前方カメラとしてWD310を使うことを予定しています。
バッテリー内蔵アダプターを使って、駐車中の監視カメラとして使ったり、モバイルバッテリーを使って、家での監視カメラの補助として使ったりと、いろいろと遊べるので、また記事にしていきます。