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ASUS ROG MAXIMUS XI HERO、Radeon RX580、i5-9600K インストール メモ 〜OSx86/Hacintosh

2020年1月14日

このページは、ASUS ROG MAXIMUS XI HERO 、i5-9600K、Radeon RX580のインストールメモです。

自分のための備忘録なので用語解説などは必要最小限です。

以下に書かれていることは、実験的な内容です。技術的内容や大人の事情が理解できない子供は見ないでください。まねしてはいけません。

S爺
「-vオプションで起動ってどうやるんですか? 初心者なので」っていうレベルの人は手を出してはいけません。コミュニティの妨げになります。

自作機でmacOS を動かす

背景と歴史まとめ

ジョブズがApple Computerに持ち帰ったNEXTStepは、PowerPC版だけでなく、IntelのCPU用のものもあった。それをベースに、Mac OS X Tigerから、Intel のCPUのMacに対応した。

そのため、自作機でブートローダーとドライバーさえ準備してやれば、Mac OS Xは稼働する。

情報は、アメリカのMacサイトで手に入る。

Forums | InsanelyMac

www.insanelymac.com

Home | tonymacx86.com

www.tonymacx86.com

日本語で、OSx86関連をまとめたブログを作っている人(BootmacOS氏)がいるので、ものすごく助かっている。

Boot macOS – 惑星で一番美しいOSをもっと多くのマシンに

惑星で一番美しいOSをもっと多くのマシンに

bootmacos.com

ブートローダーの変移

  1. Mac OS Xからそのままもってくる
  2. Chameleon
    • BIOS書き換えのブートローダー、OZMOSISなど
  3. Clover :ESP、ロシア系
  4. OpenCore :BIOS書き換えタイプ、ドイツ系

ざっくりとした仕組み:UEFI の起動時のブートローダーが、Macで動作しているように装って、起動させる。

ブート用のEFIボリューム(ESP)を使って起動させる。

Macのハードウエアとの違いを埋める、ドライバーソフトが必要。

準備するもの

  • インストールするMac
    • Clover インストーラー
    • Clover Configurator アプリケーション
  • 動作確認の取れているマザーボードやグラフィックカード、CPU
    • CPU:i5-9600K
    • マザーボード:ASUS ROG MAXIMUS XI HERO
    • グラフィックカード:PowerColor Radeon RX580
Intel 第9世代 Coffee Lake(i5-9600K)の自作パソコンを組み立てたので紹介

2018年発売のIntel 第9世代 Coffee Lake i5-9600K のパソコンをパーツを集めて組み立てたメモ です。1年以上遅れてしまいました。 マザーボードが高くてCPU i7-9700 ...

自作PCは、Windows 10が正常にインストールできて動作し、どのポートも正しく動作していることを確認する。

本物のMacを必ず買ってもっていること。あくまでも、macOSの技術的な実験

起動ディスクを新たに用意する。安くなった500GBのSSDが便利。

macOS Mojaveを自作PCにインストール

簡単な流れ

  • マザーボードのUEFI BIOSを設定する
  • Mac実機で、外付けのSSD/HDDに起動ディスクを作成
  • Clover installer(Clover pkgファイル)をインストール
  • Clover Configuratorで、config.plistファイルとドライバーを調整
  • 自作PCにSSDを入れて起動テスト

マザーボードの調製

参考先です。

9900K搭載Z390マザーボードでHackintoshを作る – Boot macOS

  久々に最新パーツで組んでみたところ、macOSがすんなり動きました。インテルの第9世代Coreプ…

bootmacos.com

あとで、私が見返したときに何をやったのか?分かるように以下、まとめ。

ROG MAXIMUS XI HERO のUEFI BIOS のバージョンダウン

UEFI BIOSが新しいとうまく動作しないことが分かった。「1015ならOK」だとかんちがいしていた。

SMC RTC でStuck

「SMCRTC: start」後、FakeSMCの読み込みから先に進まない。 

原因は、RTC、タイマーの取り扱いが変わったため。

300チップセットマザーボードのRTC設定 – Boot macOS

Intel 300チップセットを搭載した現行のマザーボードからRTCの扱いが変わりつつあるようです。これが原因…

bootmacos.com

  • UEFI BIOSの過去のバージョン(1005)をダウンロード
  • BIOS flashBack機能を使う。

マニュアル2-15

USB BIOS Flashback 機能
||ASUS 日本

www.asus.com

動作確認のとれている、1005をダウンロード。

ROG MAXIMUS HERO  USB BIOS flashback機能
  • USBメモリーにいれて、指示通りにボタンをおして
  • 青いLEDが点滅して消灯するまで、2分かかる

UEFI BIOSを起動して、「1005」にバージョンダウンしていることを確認。

UEFI BIOSの設定
UEFI BIOSで、設定をする
  • Boot/Boot Configuration→Fast Boot :[Enabled] → [Disabled]
  • Advanced → CPU Configuration/Intel (VMX) Virtualization Technology:[Disabled] → [Enabled]
  • Advanced/Onboard Devices Configuration → Connectivity mode (Wi-Fi & Bluetooth) [Enabled] → [Disabled]
  • Advanced/USB Configuration → Legacy USB Support :[Enabled] → [Auto]
  • Advanced/USB Configuration → XHCI Hand-off :[Disabled] → [Enabled]

セーブして変更を反映する。

起動ディスクの調製

Macで行う。

外付けのHDDをAPFSで消去(フォーマット)する

ディスクユーティリティを使って、SSDを消去(フォーマット)する。

  • 名前「Macintosh SSD」
  • フォーマット「APFS」
  • 方式「GUIDパーティションマップ」

外付けのSSDを起動ディスクにして起動するように、macOS Mojave(10.14.6)をインストールする。

外付けのSSDから起動して、Macでの動作を確認し、セキュリティアップデートなども済ませておく。最低限の設定をする。

S爺
自作機(OSx86機)に搭載してからの、アップデートは、ブートオプションで「-no_compat_check」をつけます。

Apple 2チップを使っている最新のMacは、外付けのSSD/HDDから起動できない。セキュリティを解除して、外付けのドライブが起動ディスクになるようにする。

ブログカード

内蔵SSD/HDDで起動しなおして、外付けの起動ディスクからは起動していないことを確認。

Clover Installer (Clover)

Clover インストーラは、pkgインストールパッケージファイル。

最新か、動作確認のあるものを選ぶ。

今回は、「Clover_v2.5k_r5103.pkg」を使った。

起動して、

インストール先を間違えないように、外付けのSSDを選ぶこと。

Clover SSDにインストール
カスタムインストール
  • UEFIブート用にインストール
  • ESPにインストール

 

  • UEFI Drivers
    • Recommended drivers
      • FSinject
    • File System drivers
      • AptfsDriverLoader
    • Memory fix drivers
      • OsxAptioFix3Dry
    • Additional drivers
      • EmuVariableUefi

にチェックをいれて、インストールする。

EFIとSSD

EFIボリュームとMacintosh SSDの2つの外付けボリュームがマウントされる。

Clover Configurator

Clover Configuratorのできることは、

  • config.plistの書き換え
  • 各種ドライバー(kext、efi)のダウンロードと設定
Clover Configurator

最新版をダウンロードしてくる。

MacのデスクトップにEFIボリュームがあるので、

config.plistの場所

EFI → EFIフォルダ→ CLOVERフォルダ→ config.plistファイルを、Clover Configuratorで開く。

SSDを自作PCから外して、Macで調整する時は、EFIボリュームがデスクトップに出ないので、左カラムの「Mount EFI」を選んで、下の段「Efi Partition」から、選んで、「Mount Partition」でマウントする。

SMBIOS
SMBIOSの機種選定ボタン

iMac19,1やMacmini8,1を選ぶ。

ここで、シリアルナンバーなどを自動生成してくれる。

S爺
実機を使う人のシリアル番号と重複してしまうと迷惑がかかるので、iCloudの各種サービスを使ってはいけません。
Install Drivers
Clover Configurator Install Dirvers

先に、Clover インストーラで入れたEFIファイルは、緑の○が付いている

  • DRIVERS BIOS 64 BIT
    • ApfsDriverLoader
    • FSinject
    • VirtualSmc
  • DRIVERS UEFI 64 BIT
    • ApfsDriverLoader
    • EmuVariableUefi
    • FSInject
    • OsxAptioFix3Drv(AptioMemoryFix)
    • VBoxHfs
    • VirtualSmc

で、チェックをいれて、「Downloard」ボタンを押すと、右カラムにダウンロードしてインストールできたリストが表示される。

Kext Installer
Cover Configurator kext Installer

インストールするフォルダは、ESP(EFIボリューム)の EFI/CLOVER/kextsの「other」。

  • Lilu.kext
  • VurtualSMC.kext
  • WhateverGreen.kext
  • AppleALC.kext
  • USBInjectAll.kext
  • IntelMausiEthernet.kext

にチェックをいれて、「Downloard」ボタンを押すと、右下のカラムにダウンロードしたカーネルエクステンションファイル(kextファイル)が表示される。

オーディオを有効にする

Clover Configuratorの左カラムで、「Text Mode」を選択し、検索(command + F)で「audio」を検索。

530行手前で、

Clover Configurator Text Mode で、audioの設定

Audioの項目があるので、

「#」でコメントアウトされているので、それを外して、指定番号が、「12」を「1」に。

<key>Audio</key>
<dict>
<key>Inject</key>
<string>1</string>
<key>AFGLowPowerState</key>
<true/>
<key>ResetHDA</key>
<true/>
</dict>

内容を変更したので、下の「Synchronized」ボタンを押して、config.plistの変更を保存する。

これで、M/Bのオーディオから音がでるようになる。

  • 内蔵スピーカーとイヤホンが切り換わる
  • サウンドで、左右のテスト音はしない
  • ラインアウトはだめ
  • 光デジタルも音がでる

SSDをセットして、起動テストをする

HDDスタンドから外して、自作機PCにいれて起動してみる。

boot option は、「-v」をつけると途中で止まっているかどうかが分かる。

グラフィックカードでのトラブルが一番多くて、対処方法に苦慮する。

内蔵グラフィックとグラフィックカードのRX580との間での切りかえができないなど、元々解決出来ないことも多い。

内蔵グラフィックを認識することすら、大変なのことなので。

まとめ

macOSは、BSD系UNIX互換オペレーティングシステムです。元になったNEXTStep i80486版は、Apple Computerをクビになったジョブズが起業したNeXT社で作られました。

モトローラ/IBMのPowerPC系、Intelの486系両方で使える、CPUを選ばない”マイクロカーネル式のOS”は、当時最先端の技術で作られたモダンOSでした。モダンOSの構造を学ぶ上で、起動の仕組み(ブートプロセス)を勉強することはとても大切なことです。

その仕組みを理解した上で、細工をすれば自作したパソコンでmacOSを動かすことができるという実証実験です。

自作PCで起動したmacOSは不安定で、決して実用的でありません。動作も??なことが多いです。

だからこそ、ユーザには、高い自己解決能力とコミュニティでの情報収集能力が問われ、日々いじって「あーでもない、こーでもない」と、”ジジイの知的な遊び”の1つになります。

S爺
日頃から、-vオプション(Macでは、Verboseモード、command + V で起動)の扱いに慣れていれば、起動不良の原因究明や不具合の情報交換に役立ちます。

しかしながら…

徐々にセキュリティが高められていて、Cortanaの次のバージョン「Big Sur」では、Apple純正のハードウエアで動かすことができるようになり、2024年以降は、iPhoneやiPadに搭載されているApple専用のMプロセッサのSoC8カスタムチップセット)だけになっていきます。結果、OSx86の文化もこれで終わりです。

いままでの思い出をまとめる意味も兼ねて、ハッキントッシュのインストールメモをブログ記事風に仕立てました。

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