古いパソコンをWindows 10にアップグレードして使っています。先日、画面の色が緑色になってしまいました。
このパソコンはマザーボードの内蔵ビデオカードからRGBアナログ出力でディスプレイにつないで使っています。
緑です。色の三元素三原色のうち、赤い成分が欠落していることが分かります。これでは画面を長く見ることができません。
今回は、この
色がおかしくなったCore 2 Duoの古いパソコンのグラフィックカードをいれて直した
話を書きます。
故障した古いパソコンの仕様と不具合の症状について
故障した自作パソコンのスペック
- CPU:Intel Core 2 Duo 6300 @ 1.86GHz (デュアルコア)
- マザーボード:ASUS P5Q-EM
- Intel G45チップセット、ソケット 775
- GMA X4500HD 内蔵グラフィックス、HDMI、DVI-D、Dsub 15ピン出力
- メモリは、DDR 1066/800/667 MHz スロット ×4 → 1GB ×2枚使用
- 300GBの3.5インチHDD
- Windows 10 Pro 1903
です。
CPU能力が低すぎて、Windows 10が正常?に動作するギリギリです。ソケット775の速いCPUがジャンクであれば、付け替えることでもう少しマシになるでしょう。
CPUが6300 /1.8GHzです。
マシンパワーの最低ラインである、VLCを使ってNASにある録画ファイル(録画ファイル)を再生することができません。
PC700というDMMのデータロガーなどに使っています。
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故障の症状
- 画面が緑色になっている
- RGB出力がボケ気味である
- HDMI、DVD-Dの映像端子につなぎかえても映像がでない
- 他のパソコンから、Remote Desktopで画面を操作しようにも映像がでない。
です。
- マザーボードのグラフィック部分の部分的な故障
- Windows 10 1903のアップデートでのバグ
が考えられます。特に、Windows 10 のビデオドライバーの問題であれば、古いものはサポート打ち切りになった可能性もあります。
どちらにしろ、できるだけ安価で最新のWindows 10に対応しているグラフィックカードをスロットに差すことで解決できると考えました。
買うグラフィックカードの選択基準
- とにかく安いこと
- 数年以内のモデルで、Windows 10の純正ドライバーで動作すること
- ロープロファイル
- ファンレス
です。
この条件を満たすものは、Amazonで売っていました。玄人志向 のRadeonのエントリー・グラフィックカードです。
玄人志向 AMD Radeon R5 230 写真で紹介
パッケージ内容はいたってシンプルです。
- RD-R5-230-E1GB/HS カード本体
- ロープロファイル用のブラケット
- ドライバーソフト入りDVD
- 簡単な取扱説明書
です。ドライバーは、AMDのサイトからダウンロードしても良いです。一応付いています。
ブラケットは、ナットドライバー#5で外します。
HDMIの端子の上に小さいプラスネジがついています。このネジを外さないとブラケットが外れません。
RD-R5-230-E1GB/HSのスペック
玄人志向は、箱にスペックのシールが貼ってあるので便利です。
- メモリ:1GB
- メモリビット幅:64ビット
- グラフィックメモリ:DDR3
- エンジンクロック周波数:625MHz
- メモリークロック周波数:1.334GHz
- インターフェイス:PCI-Express 2.1 ×16
- 出力端子:D-sub 15ピン、HDMI、DVI-D
- ロープロファイル対応、ブラケット付き
- ファンレス、ヒートシンクだけ
です。スペック的には、RH6450 というモデルとほぼ同じです。
ファンがなくなり、メモリークロック周波数が1GHzから1.334GHzと少しだけアップしています。
RD-R5-230-E1GB/HS をパソコンに取り付ける
ケースが小さいので、ブラケットをロープロファイルに交換します。
ネジを外します。
- ナットドライバー#5
- プラスドライバー #000
- プラスドライバー #1か2
が必要です。
ブラケットを付け替えたら、マザーボード(P5Q-EM)のPCI-Eスロットに差します。
ブラケットがはまるように、ブラケットがはまるカバーは外しておきます。
ロープロファイルは、D-sub 15ピンは別のブラケットになります。
リボンケーブルになっている理由は、ロープロファイルのブラケット装着時に2つのスロットに分けるためです。
アナログ(D-Sub 15ピンケーブル)でつなぐ必要がないのであれば、このD-subコネクタを、リボンケーブルのソケットから外して取り付けないようにします。
私の場合は、ディスプレイの都合でD-Sub 15ピンでつなぐので取り付けます。
グラフィックカードのブラケットを、ケースにネジで固定します。
こんなかんじで、マイクロATXのケースには、2つのスロットにわけて端子がでるようになります。
カバーは、外したままにしておきます。冷却ファンがないので、すこしでも風通しを良くするためです。
ディスプレイにつないでテスト、動作確認
元に戻して、ディスプレイにつなぎます。
緑だった画面が、フルカラーに戻りました。色合いもアナログなのに綺麗です。
Windows 10の 設定 → システム → ディスプレイを開いて、ディスプレイの解像度を、ディスプレイに最適化したものを選びます。
私の場合は、1280 × 1024の古いスクエアの液晶ディスプレイなので、それに合わせました。
アナログなのに、クッキリ、ハッキリ、色合いが良くなりました。
BIOSで内蔵グラフィックをDisableにする
P5Q-EMのBIOS、チップセットはノースブリッジでした。古すぎて、なにをどうして良いのか?忘れています。
内蔵グラフィックは、Disableにできませんね。とりあえず、PEGを選択しておきます。
今まで、2GBしかないメモリーの256MBを内蔵グラフィック用のメモリーとしてとられていたので、すぐにHDDへスワップして遅くなっていました。
動作ももっさりとしているものの、すこしだけマシになった気がします。やっぱり2GBではメモリーがたりません。
Remote Desktopでのアクセスができるか?確認
MacからのMicrosoft Remote Desktopでアクセスしても、画面が開けるようになりました。
グラフィック機能が正常に動いていることが確認できました。
Windows 10の更新で R5 230のドライバー更新あり
更新で、AMDのドライバー更新がありました。安定して使えるようになります。
VLCでも、録画ファイルが読めるようになりました。しかし、デ・インターレスが機能せず、動画画面も綺麗じゃありません。CPUパワーとメモリーが足りません。
まとめ
Windows 7で使っていた古いパソコンの一つです。
Windows 10に無料でアップグレードできたので、まだ使っています。
今回の故障は、単純に内蔵グラフィックの問題だったので、新規にグラフィックカードを追加することで使い続けられます。
内蔵グラフィックがダメになってきていることから、マザーボードの寿命が近づいているようです。マザーボードが壊れた時点で、Windows 10のライセンスが更新できませんから、破棄です。
2020年6月27日 マザーボードの故障で終わり
換気はしていたつもりだったのですが、マザーボードが逝きました。
電源をつなぎ換えてもBIOS画面がでません。データロガーや簡易NASなどで使い続けていたのですが…。
中身がスッカスカで、ファンの風が良い感じに回って換気できているタワー型がベストです。特にフルアルミタワーは最高です。