iPhoneの普及で、Apple Inc.が無料で提供している 「○○○○○@icloud.com」のメールアドレスを持つ人が増えました。
利用者が増えたせいで、「iPhoneのメールアドレスにメールが届かない」話をよく見聞きするようになりました。
私も何度か経験していて、深刻な問題になりつつあるようなので記事にしておきます。
障害情報
- 2024年4月3日 App Storeなど各種サーバーに広く障害
- 2024年1月29日、@mac.comユーザに「このApple IDは有効ではありません」と出る障害
- 2020年11月1日 iCloudのメール障害
- 2020年9月30日 iOS14の影響でiCloud メールに障害
- 2022年11月2日 iCloud メールに障害
公式の障害情報をチェックしてください。
iCloudメールって何?
Apple Inc.(旧Apple Computer)が、クラウドサービス「iCloud(MobileMe)」で提供するメールです。
クラウドサービス
インターネット上で利用できるサービスのこと。メール、ブラウザーアプリ、データ保存、データ同期、カレンダーなどがある。
- iTools(アイツールズ):2001年1月サービス開始 → @mac.com
- .Mac(ドットマック):2002年7月〜 → @mac.com
- MobileMe(モバイルミー):2008年7月〜 (有料 年間1万円)→ @me.com
- iCloud(アイクラウド):2011年11月〜 → @icloud.com
の歴史があります。
私は、iToolsからの「昔からのMacユーザ」です。
なので、「(数字や記号のない)名前のローマ字@mac.com」のメールアドレスです。
もちろん、@me.com、@icloud.comにしても使えます。一つのメールアカウントなのに、3種類使えます。
iCloud以降でiPhoneを買ったような「にわか」は、「@me.com」や「@mac.com」にしても使えません。
@icloud.com メールが届かない 問題 まとめ
考えられる主な原因は、
- メールアドレスを間違えて登録して、それに気がつかない
- メールソフト(Mail)で、迷惑メール、スパムメール指定で削除されている
- メールボックスを端までスクロールしていなかったため、隠れていた
- 違うメールボックスに仕分けされていた
- iCloudのセキュリティ設定の変更でメールソフトが正しく動作していない
- iCloudのサーバーか、その経路の障害でメールが届かない
- iCloudの容量がいっぱいで空きがない
などがあります。
メールアドレスを間違えて登録したので届かない
「メールアドレスを間違えているので届かない」のが一番多いです。
自分のメルアドによく似た一文字違いの @icloud.comの人のメールが、間違えて届いた経験のある人は多いでしょう。
私のような、iToolsからのユーザは、当時、自由に自分のメールアドレスを選べました。
だから、「比較的身近な名詞」@icloud.comの場合、(自分の他のメルアドと混同して)予測変換で勝手に入って、確認しないまま登録する人が多いんです。
妻のAppleのIDも、ファーストネーム@mac.comです。マカー垂ぜんのメルアドです。
私や妻の同名の人のicloudメールが、間違えて送られてきます。
具体的に書けないんですが、
- 銀行からの取引状態の確認メール
- サラ金(キャッシングサービス)の手続き確認メール
- discordアカウントの確認メール
- Zoom のパスワードリセット確認メール
- TwitterやInstagramのアカウント登録の確認
- 携帯ゲームのサイトのアカウント登録確認
- 楽天のアカウントの登録確認
- Yahoo!のアカウント
- ECサイト(ネット通販)のアカウント登録確認
- 諸々のサイトの連絡先メールアドレスの変更確認
- cc(カーボンコピー)にせず、宛名へ全員のメルアドを入れた一斉送信の連絡メール
- PTAや子供会、スポーツクラブのメーリングリスト参加の確認メール
- 通わせている塾の子供の入室、退室の確認メール
- クレジットカードや証券会社の連絡先メールアドレスの変更確認メール
- 登録ゴルフ場からのメール
- Nintendoアカウントの確認メール
- ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)のアカウント内容変更確認メール
- 事業所での業務連絡メールのccを自分のicloud.comメルアドへ転送するメール
- My docomoへの登録完了メール
- 会社など秘書からの仕事の打ち合わせのメール
- コストコなどの会員メール
- 国の機関、自治体の関係者へのメール(極秘ものも)
- 弁護士事務所から
など、毎日、大量に届きます。全部捨てています。
日本全国に、同じローマ字の名前の人がたくさんいて、@icloud.comで相手が間違えて登録しているんですよ。
中でも、PTAや子供会のメンバー全員のメルアド全部を「,」で区切ってコピペした宛先で、一括配信する人が、未だにいるのに驚かされます。
間違いメールなのに、他の送った人のメルアドまで、丸見えの状態で送らてくるんですからね。速やかに、返事をしないでゴミ箱へ捨てています。
会社でのメールも、自分の覚えにしているのでしょうか? ccで自分のメルアドへ転送する設定にするのは結構ですが、まったくの赤の他人の私のメルアドへ、会社のそこそこ大切そうな資料付きのメールを送りつけてくるのも困ったものだと思います。
まぁ、通信傍受ってのは、口外しなければ罪になりませんので、速やかにゴミ箱へすてていますから、アレですけどね。
メールソフトで迷惑メールやスパム認定になっている
これも良くあるパターンです。
私が管理しているメーリグンリストのグループでも、ほんとうに良くあるトラブルです。
電話で「メールが届いてないぞ ゴラァ」と連絡をもらって、いろいろ調べても分からないので、相手のパソコンにリモート(TeamViewer)で入らせてもらいます。
そこで、LINEやSkypeで相手と話をしながら、相手のパソコンのメールソフトをのぞいてみると、迷惑メールの中にはいっているので、それを確認してもらいます。
みんな、メールソフトの設定を全くしていないか、しても忘れているので、アップデートなどでセキュリティレベルが変わると、メールの仕分けが変わることが良くあります。
メールボックスを端までスクロールしていなかった
信じられないようですが、これも良くあります。
「新規メールが届いているのに、スクロールして、その新規メールのところまでリストを開いていなかった」のは、我々のようなヘビーユーザがやりがちな、まさかの失敗の一つです。
仕分けが間違えて、違うメールボックスに入っていた
これも、良くあるパターンです。
iCloudのセキュリティが変更になってメールソフトがつながらない
これも、良くあります。
2017年の夏に、iCloudは、二重パスワードになったので、一部のメールソフトの設定で、認証をしないと使えなくなりました。
これが、iCloudに入って、なぜか認証が通らず二重パスワードが設定できないために使えない経験をしました。
Macをシリアルで管理してセキュリティを高めているために、Macの認証の方で問題があったようです。
PS VitaでiCloudのメルアドを設定していましたが、これにひっかかって使えなくなったので、あきらめました。
iCloudのメールサーバへの経路で、なんらかの障害があって届かない
【他のメルアドから、自分のiCloudへのメールを送っても届くけど、「メール送ったけど届いた?」と言う人からのメールが届かない】ことを何度も経験しました。
原因は不明です。相手のパソコンにリモートして入って、メールソフトのログを見ても、送信されたことは間違い無いのです。でも、なぜか、私のiCloudアドレスへ届かないのです。
結局、解決策が見つからず、別のメルアドに送ってもらって届くのを確認して、連絡先を変更して解決しました。一度ならずも、何度もあります。ってか、それもここ数年で頻度が上がってきてます。
この現象は、未だに謎です。iCloudだけの問題でもないような気もしています。
相手の問題?、ECサイトからの確認メールなども届かない場合は、ECサイト側のメールサーバ経路の問題などもあるかもしれません。
ただ、@icloud.comの間違いメールがやたら多いことを考えると、ECサイトなどからの自動応答メールなどで、どこか違う人の@icloud.comアドレスへ送られている可能性が十分にありえます。
macOS の Mail が取りこぼす?
macOSの付属しているMailソフトが、メールを取りこぼすか、迷惑メールかなにかに勝手に飛ばしている可能性もあります。この数年は、迷惑メールも消す前にひとつひとつ確認しています。
しかし、これもハッキリしません。検証のために、Windows 10でのメールソフトと兼用でテストをしています。なにか、わかれば追記します。
iCloudの空き容量がゼロは、メールが受け取れない
iPhoneのバックアップをiCloud上のとっていると、5GBの無料容量を すぐに使い切ってしまいます。
必要のない写真データやiPhoneのバックアップを削除して 容量を空けましょう。
iCloud+ の 50GB(月額130円)、500GB(月額400円)… 払えなくなって容量が足りなくなって Mailが使えない… って 人もいるでしょう。
登録フォームで 入力はしたものの、そもそも 送信ボタンを押していない
「登録(申請)フォームから、確認メールが届かない」のは なんでじゃー? と気づく人は、まだ救いがあります。
最近は、行政や団体の各種申請書類提出や申し込み手続きが、Web(オンライン)になりました。
申し込みサイトのURL(QRコード)にスマホなどのブラウザでアクセスし、必要事項を入力します。
入力しただけでは、手続きは完了しません。登録内容項目の表示をみてから、必ず…、
(送信項目にチェックを入れて)送信ボタンを押さなければなりません。
私は、ここ2年、送信ボタンを押し忘れていたり、送信する項目のチェックボタンを忘れて送信されていないことに気づかないまま放置していて… と”やらかし”を何度も経験しました。
「FAXは時代遅れだ」という人がいます。
FAXでの送信は確実じゃないので、届いたかかどうかの確認の電話をいれます。電話で直接口頭確認と内容を書類で伝える”二重チェック”がかかるので間違いがない。だから、何十年も業務連絡に使われてきました。
「登録完了の自動返信メールが来るじゃないか?」と ネットを長くやっている我々 熟練者なら常識なのですが、FAXと電話確認作業の手間がかからないので、軽視して忘れてしまう。
人間のやらかすミスは、どのシーンでもあるようです。
まとめ
20年使っている @mac.comのメールアドレスが、iPhone ユーザの爆発的な増加の影響で、??なことが起きていることをまとめました。
同じような、経験の人がググって来れるように記事にして公開しておきます。
2023年2月、「登録完了メールが届かない」問題を追加。