ゲームで使うヘッドホンに、マイクが付いている。チャットしながらゲームをするためのマイクが必要だからだ。
マイク付きのイヤホンやヘッドホンをヘッドセットという。
最近は、テレワークのビデオ会議にヘッドセットを使う人が増えている。
ゲーミングヘッドセットのレビュー記事でよく見かけるものの一つに、Astro(ロジクールG)のA40がある。日本での発売は2019年6月からなので、5年経過した古いモデルだ。
- 購入品:Astro ヘッドセット A40 TR、MixAmp Pro TRセット
- 購入時期:2021年5月
- 購入価格:2.2万円
- 購入店:Amazon Japan G.K.
私は、ASTROの製品を自分で選んで、自腹で買って試している。
ASTRO(ロジクールG)のゲーミンググッズをタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いている。
ロジの営業依頼のステマ記事ではないので値引きクーポンコードはない。
アンバサダーで提灯記事を書くほど、落ちぶれていない。
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ASTRO A40 TRヘッドセット Mix Amp Pro TRのセットの使用レポート
Astro A40 TRヘッドセット MixAmp Pro TR って何?
- ASTRO Gaming(アストロゲーミング)は、アメリカのゲーム周辺機器メーカーの有名ブランド
- 日本では、並行輸入品をAmazonで買っていた
- スイスのパソコン周辺機器メーカー Logitech(日本では ロジクール)が、ASTRO Gamingを買収し日本での販売を強化
- プロ ゲーマーに無償提供して、強力なステマ営業を展開しブランドの確立をする
- ヘッドセットA40とMixAmp Pro TRのセットは、2016年頃には既にあった記憶が…
- 日本での正規販売は、2019年6月に販売開始
日本での正規販売が2年目を経過しても、人気は衰えず、ヘッドセットとミックスアンプの標準機になっている。
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ASTRO A40 TR ヘッドセットを写真で紹介
パッケージ(化粧箱)がすごく贅沢。
ブログやYouTube、SNSで”映える”パッケージだ。
同梱物(パッケージ内容)は、
- A40 TRヘッドセット
- A40 TR の着脱式マイク
- 4極ミニプラグヘッドセットケーブル:マイクオフスイッチ付き 2.0m
- MixAmp Pro TR 本体
- 光デジタルケーブル:3m
- Micro USBケーブル:3m
- デジタル デイジーチェーン ケーブル:0.5m
- 取扱説明書(クイックスタートガイド)
一式が入っている。
MixAmp Pro TRは別ページに分けた。
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PS5用 ASTRO MixAmp Pro TRのつなぎ方、使い方 まとめ(良い音にする注意点、問題点を徹底解説)
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ゲーム音声を光デジタルで出力できないゲーム機(PS5、PS4 slim、Nintendo Switch)につなぐ、HDMIオーディオスプリッター(Astro HDMI Adaptor for PlayStation™ 5)は別売。
以下、ヘッドセットについてのレビュー。
A40の主な仕様・スペック
- 形式:オープン型
- ドライバー(スピーカー):40mm径 ダイナミックスピーカー
- インピーダンス:48Ω
- 周波数特性:20〜20000Hz
- コネクタ:3.5mm径 4極 ミニステレオジャック
- マイク:単一指向性 6mm径マイク
- 重さ:370g
スペックから、読み取れるのは、
- ドライバーが4cmで、一般的なヘッドホン
- インピーダンスが48Ωで「鳴りにくい」
- マイクは指向性マイクで環境音を拾いにくい
A40 TR ヘッドセット
A40 TRの特徴は、
- ごつい
- 重い
- (側圧が)キツい
- 音が小さい(インピーダンスが高い、鳴りにくい)
と、昔ながらの「ゲーミングヘッドセット」の特徴を持っている。
でも、重くて、ずっとつけたままで いられないほど悪い装着感で、”これダメなヤツ”的なヘッドセットです。
見た目はいいが、とにかく重い。こんなに重くてキツくては、ゲームに集中できない。
ヘッドセットの重さを頭頂部で支える。頭頂部の負担が増えて頭頂禿げが進む心配が増える。
レビューをしている連中も、このヘッドセットは放りだして使っていないはず。
他の軽いヘッドホン Razerやロジのゲーミングヘッドホンのレビューで引き合いに出すくらいしか使い道がない。
ダメなヘッドセットも記事にしておかないと比較対照にならないので記事を公開します。
A40 イヤーカップ、イヤーパッド、ハウジング部
イヤーカップ(イヤーパッド)は、柔らかいスポンジを起毛の布地(タオル地っぽい)でおおっている。
- 肌寒い気温では、肌触りは良く暖かい
- 汗ばむ気温(夏場)では蒸し暑いが、起毛なのでタオル地があたっているかんじ?
- 遮音効果は、まったくない(オープン型だから)
- メガネのツルの太さによっては干渉して痛くなる
イヤーカップのスポンジ部分(イヤーパッド)は、ハウジングとは磁石でくっついているだけで、簡単に着脱できて交換できる。
夏を超えて、染みこんだ汗が腐って臭いはじめたら、イヤーパッドを洗って乾かしたり、別売のイヤーカップを購入して交換できるのはありがたい。
中華のパチモンで、A40互換のイヤーパッドは1600円ほどでAmazonで売られている。
ハウジングのカバーもはずして、色の違う別売のMOD(自分でカスタムするパーツ、7千円)をつけて使える。
A40 のマイク
ゲーミングヘッドセットのマイクは着脱可能で、交換できるものもある。
A40も、マイク部分だけを外せる。
マイク部分が外せるだけでなく、左右のハウジングのどちらにもつけることができる。
カバーも 磁石でくっついているだけなので、すぐに外せる。
マイク用のコネクタは左右にあるので、穴の開いたカバーを付けかえることで、左右、好みの方にマイクを付けられる。
マイクの感度は悪めに調整してあるようだ。
マイク正面の音しか拾わない「指向性の強いマイク」と言いかえた方が良いだろう。
口の前に持ってくるマイクなので、マイクの感度が良すぎるとポップノイズ(息や口のニチャァ音)をムダに拾ってしまうからだ。
マイクのテストは、パソコン(Mac)のボイスメモに自分の声を録音して聞くと分かりやすい。MixAmp Pro TR経由でつないで、録音する。
声は、部屋で反響する音を拾わないのでクリア(鮮明)に聞こえる。
Twitterで自慢している こざっぱりとした部屋は残響がひどくて、スピーカからの音楽も、マイクの声も風呂場にいるように響きます。
各自、マイクの調整が必要になる。→ MixAmp Pro TRのをPCにつないで使う場合は、専用ソフトでマイクの特性も調整できる
A40 ヘッドバンド部
丈夫な2本のフレームの間に、小さめの頭頂に重さを伝えるパッドがついている。
ヘッドバンド部のパッドは、イヤーパッドと同じものだ。
重いヘッドホンのわりに、パッドの面積が小さいので頭頂にかかる負担が大きい。頭頂禿げを加速する。
貴重な薄毛がスポンジにからまっているのを見る度に、がっかりする。
顔の幅に合わせる ヘッドバンド部の伸長(伸び縮み)、アジャスター機構は、30mmの幅がある。左右で3cmずつと大きめに調整がとれる。
ケーブルはコイル上に巻いて”見せる機構”になっているが、それだけ重くなるわけで…。
A40のケーブル
有線のケーブルは、2mの 4極3.5mm径 ミニプラグ、マイクON/OFF付き。
断線にも強そうな質の良いケーブルだ。
ヘッドセットの左側に3.5mm径のジャックがあるので、ここの差し込んで使う。
ヘッドセット側は、特殊なプラグで 5極です! まちがえないように!
マイクのスイッチは、スライドさせることでON/OFFできる。
ずらして、オレンジの部分がでていたら、マイクがオフ。
付属のMixAmp Pro TRでは、マイクのON/OFFはダイヤルのLED表示でわかるようになっている。赤く点灯していたら、マイクがオフ。
A40の装着感 A40の頭をしめつけるキツさ
ヘッドホンの側圧を量る。
A40のケーブルなしの重さは、マイク込みで372g。
何回か量って、平均値を使う。650〜690gの範囲で、平均値を670gで計算すると、側圧は、298gになる。
300g以上の側圧は、キツいと判断するので、その境目になる。なのに、体感的に もっとキツく感じるのは、ヘッドホン自体の重さが悪影響しているから。
A40を実際に聞いてみた感想、音響テスト
PS5の 4K 120Hz HDRの映像でも対応のHDMI音声スプリッターを使えば まだまだ使える…。
それにしても、インピーダンスが48Ω(1kHz)もあるので、鳴りにくいヘッドホンである。
iPod touch 7のイヤホン端子につないでも、最大音量近くまで大きくしないと音が聞こえない。
ポイント
ヘッドホンアンプを使って音を大きく増幅してやらなければならない。
今回は、同梱されていたMixAmp Pro TRにつないでテストをする。MixAmp側にはヘッドホンアンプも内蔵されていて、インピーダンスの大きい(鳴りにくい)も鳴らせる。
私は、ヘッドホンやイヤホンの音が、どんなものか?表現するのに、定量的な手法を導入している。
MixAmp Pro TR とセットで、Macにつないで、テスト信号を流してみた。
- PCモード
- Dolbyは、オフ
- イコライザは、どの音域も同じ フラットな設定 2番目
ピンクノイズをバイノーラルマイクでひろって、SigScopeProアプリで表示する。
5kHzの1/3オクターブバンドで飛び出た部分がある。ノイズか?と思ったが無音状態でピー音は聞こえないので、ノイズではないようだ。
中音部分は、凹んでいたり、飛び出ることもなく平坦な”フラットな”音になっているのが分かる。
対戦ゲームをやるプレーヤは、背後に敵が迫る足音などが聞き分けやすいように、4〜6KHzあたりを強調したシャリシャリな音を好む傾向がある。
付属のMixAmp Pro TRを使えば、イコライザで自由自在に変更できて調整できる。
私の耳では聞こえない 正弦波の、16KHzの高音、20Hzの超低音を再生してみると…
4cm径のスピーカーを使っているので、低音再生は得意なはず。
4〜5cm径のダイナミックドライバーで見られる普通の音がでていることがわかる。
超低音で倍音がでているが、良くあるパターンだ。
高音域で、倍音がでるので正弦波も乱れる傾向がある。
A40は、400〜1KHzあたりの中高音域は、きれいな正弦波がでていて粗悪なものではないことが分かる。
まとめ
アストロのA40は、有線のヘッドセットの5千〜1万円クラスとして標準的で、重い、キツい、耳が蒸れる、音が鳴りにくいなど、今となっては古くさいゲーミングヘッドセットだ。
- Webカメラにうつる、A40をかぶった自分の姿は、ゲーマーっぽくて良いが…
- 光らないので つまんない
- A40 の装着感の悪さ(重いし、側圧もキツい)で、がっかり
- ヘッドバンドに頭頂部の貴重な髪の毛を着脱の度に何本か持っていかれて、しょんぼり
と、悪い評価しかない。
良い評価は、 HDMI スプリッターとセットで3万円で一式がそろうのと、見た目がゲーマーらしくて格好いいくらい。
ゲーミング機器のトップブランドのRazerのヘッドセットは、毎年モデルチェンジし、軽く、装着感も良くなるように工夫が積み重ねられているのと比べると、時代遅れだ。
こんな物を「素晴らしいです! 」とほめたたえ、買いあおる 嘘つきアフィリエイト アフィカスの記事しか見当たらない。
ゲーミングヘッドセットのおすすめ まとめ記事を何十本読んでも、嘘しか書かれていない。
ネットの検索は、マジで使えないことを嘆いても何も始まらないので、私は手を動かして本当の記事を書く。