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ELEVIEW 4K 60Hz / HDR 対応 HDMI分配器 1×2 HDMIスプリッターを買ったのでレビュー

2019年3月1日

HDMIスプリッター EHD-603N

1入力2出力の4K 60HzとHDRに対応したHDMIスプリッターを買って使っているので紹介

します。

ELEVIEW 【HDR HDMI Splitter 1×2:4K@60Hz(UHD)対応、ダウンスケール機能付き「EHD-603N」】です。

ダウンスケール

解像度を低く変換する機能のこと。
2160p(Ultra HD)→ 1080p(Full HD)、1080p → 720p(HD)になる。
逆に低解像度の映像を高い解像度にあげるのを、アップスケール。

HDMI スプリッターって何?

HDMIスプリッターは、HDMI信号を二つ以上に分けるための機械「分配器」です。

詳しいことは、

HDMI 切替器 、HDMIセレクター、HDMIスプリッターの選び方。

PS5/PS4/Nintendo Switch/PCのHDMIモニター線をつなぎかえるHDMI 切替器 / 分配器 の種類や選び方、用途別のおすすめ機種を紹介 PS4(PS5)のHDMIで映像や音がで ...

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こちらでまとめて紹介しています。

以下、専門用語が炸裂します。

S爺
UHD(4K)のHDMI映像機器(PS4 Pro、Blu-rayやFire TV stick 4Kなど)やAVアンプを使うヘビーユーザと情報共有のために書いた専門記事です。
専門用語は、用語の解説記事へアンカーリンクをはります。

HDMI スプリッター EHD-603Nって何がちがうの?

  • HDMIは、UHD(4K)、2160p / 60fps (60Hz)、YCbCr 4:4:4、HDR、HDCP2.2 対応(フルスペック対応)
  • 分配は、1入力、2分配(常時)→ 単純な2分配ならUHD&HDR が使える
  • 分配の片方は、1080p / 60fpsにダウンスケールできる → OUT1の上位解像度優先、HDRは使えない
  • オーディオもDolby True HD、DTS HD / LPCM7.1ch に対応
  • 音声のEDIDの切り替えで、「音がでない」問題を回避
  • 日本語マニュアルと日本語でのサポート付き

2160p/60fps 映像の分配で片方を1080pにダウンスケールする機能

EHD-603Nの最大の特長は、2160pの映像を二つに分岐した片方を1080pにダウンスケールする機能がついていることです。

4K(UHD)&HDRの映像信号を1080pにダウンスケールすることはできない。

通常、HDMIスプリッターがHDMIの入力信号を分配するときに、解像度は分配するためにつながれた機器の1番低い解像度に合わせます。

EHD-603Nの特長の一つ

しかし、このEHD-603Nはスプリッター内部にダウンスケールのチップを搭載しているため、↑のように Fire TV stick 4KのUltra HDの映像を1080pのディスプレイでも表示できます。

入力されたHDMI映像を分配して片方を2160p→1080pにダウンスケールする機能は、日本のメーカーは自粛のため作れません。

10万円超のAVアンプですら、入力された映像信号は、メインのAゾーン、サブのBゾーンで同じ解像度でしか出力できません。

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このダウンスケール機能を何に使うの?

映像は、UHD(4K)で楽しみつつ、いままで使ってきた古いAVシステムが使えます

つまり、

  • PS4 ProやFire TV stick 4K、Blu-rayとUHD(4K)対応のテレビ(ディスプレイ)を新規に買っても
  • いままで使っていた1080p/60fpsで組み上げたAVアンプやプロジェクタなどのHDMIの配線システムへ分配してつないで

使えます。

もっと具体的に

従来のHDMIスプリッターは、ソース側に帰すEDID信号を、分配した出力先の中で最も低い解像度のものに合わせてます。

EDID

HDMIの接続機器がお互いに通信する規格のこと。解像度や色情報、音声の規格など複雑な情報をやり取りする。通信してお互いに設定できるまで、5秒程度の時間がかかる。

UHD(4K)に対応していないAVアンプは、1080pの解像度しかEDID信号を送れません。そのため、AVアンプを分配先の一つとしてつなぐと、解像度は1080pに抑えられ、UHD(4K)の入力信号にならないのです。

それ以外にも、録画厨な人なら、「!」と思うことがあるでしょう。

S爺
UHD(4K)に対応したAVアンプへ買い換えを急ぐ必要がなくなります。ただし、遅延はあります。
ダウンスケール機能で注意すること

EHD-603Nのダウンスケール機能を知りたい人へ、まとめました。

  • 入力信号がHDRなら、2160p(Ultra HD)を1080p(Full HD)へダウンスケールできない
  • HDMI IN 側には、HDMI OUT1につながれた機器のEDIDを提示する(OUT1が優先)
  • HDMI INが、HDRだと、1080p/60fpsのダウンスケールはできない
  • HDMI INにつなぐ機器側で、HDR出力をオフにして、2160p/60fps RGBにする
  • HDMI OUT 1 側でHDRを無効にすることで、入力信号を強制的にHDRをオフにする
  • 1080pまでしか対応していないAVアンプを使うのなら、入力信号をUHD(4K)だけにしてHDRは無効にする

大切なことなので繰り返します。ソース側が Ultra HD(2160p/60Hz)の時、HDRはオフにしないと 1080pへのダウンスケール出力ができません

HDMIスプリッター EHD-603N を写真で紹介

EHD-603Nの同梱物

同梱物は、

  • EHD-603N本体
  • ACアダプター 5V
  • 取扱説明書(中文、英語)

だけです。

日本語の取扱説明書は、Amazonで買った場合、ELEVIEWから日本語マニュアルがメールで送られてきます。

日本語が変な機械翻訳ではない、よくできた説明書です。

A4に両面印刷して使うようにできてきます。

EHD-603Nの主な仕様

  • 入力端子:HDMI A ×1
  • 出力端子:HDMI A ×2
  • 対応HDMI規格:HDMI2.0、HDCP2.2準拠
  • 対応解像度:4K/60Hz(2160p、3840×2160、YCbCr 4:4:4、8bit)、3D対応
  • カラーフォーマット:24bit / deep color 30bit、32bit
  • オーディオフォーマット:DTS-HD、Dolby-true HD、LPCM7.1ch、DTS、Dolby-AC3/DSD
  • 帯域:18Gbps、600MHz
  • 5V、0.4A ACアダプター
  • 保証期間:1年

です。映像、オーディオ共に、フルスペックの対応になっています。

EHD-603Nは手の平に

本体サイズは、95×53×22 mm、135gです。手の平に載るくらいの大きさです。

ACアダプター

EHD-603NのDCプラグ

ACアダプターは、5Vです。

DCプラグは、外径5.5mm、内径2.1mmの汎用タイプですので、USB-A→DCプラグケーブルを使えます。

EHD-603Nの背面観

EHD-603Nの背面

DCジャックは、5.5mm径、2.1mmです。

HDMIは、Aタイプです。

HDMI入力端子のEDID

入力端子のEDIDは、「4K/60Hz HDCP2.2 YUV4:4:4 36bit」と映像としてはフルスペックになっていますね。

出力1側が優先されますので、UHD(4K)対応のテレビやディスプレイなどをつなぎます。

出力2側は、旧式のAVアンプなど1080pまでの対応のものをつなぐことができます。

出力端子の両方とも、UHD(4K)&HDR対応の機器をつないだ場合、単純にUHD(4K)&HDRのフルスペックの映像と音声信号を二つに分岐をするスプリッターとして機能します。

EHD-603Nの前面観

EHD-603Nの前面観

電源ボタン、オーディオモード切替ボタンが付いています。

LEDの意味は、

  • Power 赤:電源のオンオフ
  • IN:HDMI IN(入力端子)側 の有無
  • 1:出力端子の1 の有無
  • 2:出力端子の2 の有無
  • 2.0:HDMI2.0の18Gbpsのハイスピードモードの有無
  • Min:オーディオモード 下位優先
  • Max:オーディオモード上位優先

です。

オーディオモード
Minモード

出力1,2ともに共通する音声フォーマットを分配出力します。主に、「ステレオ2ch」です。両方共に出力されます。

Maxモード

出力先の機器に、上位の音声フォーマット(7.1chサラウンド)が使えるAVアンプを接続した場合、そちらの音声フォーマットを優先して、ディスプレイやテレビのステレオ2ch出力は無効にします。

もちろん、音源は、7.1chや5.1chのサラウンドに対応したものでなければなりません。

EHD-603Nの制限事項 その他

HDMI CECには対応してない

HDMI CECとは、HDMI機器間の通信で、電源をオンオフしたり、チャンネルを変えたりするなど、リモートコントロールができる機能です。

このスプリッターをつなぐと、CEC機能は使えないので、ゲーム機に電源をいれても、テレビが自動でつくことはありません。

そもそも、HDMI CEC機能は、AVアンプなど複雑なシステムを組んでいる人はオフにしているはずです。

HDMI ARCにも対応していない

音声信号だけを戻すARCには対応していません。5千前後のスプリッターでARC対応のものはあったかな?

HDMIーDVIケーブル

DVIのデュアルリンクには対応していません。

音声信号も出力できません。

EHD-603Nの応用例

  • UHD(4K)ディスプレイにFire TV stick 4Kなどをつないで見つつ、旧式のAVアンプで音を聴く
  • PS4 ProをUHD(4K)のディスプレイで遊びつつ、旧式のAVアンプで音を出す

まとめ

4K@60Hz & HDR対応のHDMIのスプリッターの種類が増えてきて安価になってきています。中華メーカーの独擅場どくせんじょうです。技術力も高く、日本のパソコン周辺機器メーカーも独自開発ではなくて、これらの中華メーカのOEM製品を販売している状態です。

今回は、ELEVIEWのEHD-603Nを買ってみました。

分配の片方を1080p/60fpsにダウンスケーリングする機能は画期的で、PS4 Pro で4K HDRのプレイ画面を従来の1080p録画システムで録画できます。

S爺
プレイ動画を録画したり、OBSでブロードキャスト(プレイ動画配信)をするユーザにとっては、キーアイテムになるものの一つです。

中華のメーカーが激しく競争しているので、こういった多機能なHDMIスプリッターは、出ては消えしています。

このELEVIEW EHD-603Nはなくなりましたが、ライバルの中華ブランド BLUPOWから、4K 60Hz HDR 1入力2分配、音声抽出機能&ダウンスケール機能付きのHDMIスプリッターが出ています。

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  • B!