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PS5用 HDMI分配器 1入力2出力 8K 60Hz、4K 120Hz VRR HDR 対応 レビュー

2024年4月16日

日頃使っている HDMIスプリッターが安定しなくなったので、買い替えた。

今回は、PS5の 4K 120Hz HDRに対応した ハイスペックモデルを買ってみた。

HDMIスプリッター 48Gbps、1x2 dhd-DSP12-8K

値段も 4K60Hz HDR対応タイプと比べて 2倍高い。

HDMI機器は 中国製パチモンの独擅場であり、偽物や当たりハズレ、寿命が短いなど 問題だらけの 玉石混交である。

結論から言うと、

  • 購入品:8K HDMI分配器 1入力2出力、DHD-DSP12-8K
  • 購入時期:2024年 3月
  • 購入価格:7,984円
  • 購入店:ダイアド イシンショップ(Amazon マーケットプレイス)

こんな方におすすめ

  • PS5の4K 120Hz HDRに対応したHDMIスプリッターが欲しい
  • 4K/60Hzのゲーム画面を 1080p 60Hz でキャプチャーしたい
  • 4K/120Hz HDRのゲーミングモニターは持っている

私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試している。
製品やサービスをタダでもらって、宣伝・提灯記事や動画をネットにばらまく”アフィカス”のステマ犯罪にうんざりしている。
私のブログには 広告案件記事はない。外国スポンサーの影響を受けないので 本当の事が書け、情報工作(プロパガンダ)もない。

S爺
S爺
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8K 60Hz 1in2out HDMI分配器 の 使用レポートとつなぎ方の解説

HDMI分配器 って何?

HDMI分配器は、HDMIスプリッターと英語で呼ぶことが多い。

1つのHDMI信号(映像と音声)を2つ以上に分ける装置である。

HDMIスプリッター機能は、AVアンプの中級機以上に搭載されている。

切替器(スイッチャー)と違うのは、2つ(4つ)同時に映像と音声を出せること。

DHD-DSP12-8K HDMIスプリッター 配線図

詳しいことは、別の記事で解説している。

PS5用 4K/60Hz HDMI切替器、分配器(セレクター、スプリッター)の選び方 まとめ おすすめも…

HDMIの機器をテレビやモニターにつなぐ時に切り替えたり分配する4K/60Hz HDR対応「HDMIセレクター」「HDMIスプリッター」の選び方とおすすめを紹介 この記事はこんな人向け 4K/60Hz ...

8K HDMI 1x2 スプリッター の良い点、悪い点

8K HDMI分配器 1×2 のメリット Pros

  • PS5の 4K 120Hz HDR VRR 出力(32Gbps)に対応している
  • 4Kでパススルー出力しつつ、1080pにダウンスケール変換出力できる
  • HDRも、SDRに変換できるようだ
  • EDIDスイッチで、強制的に切り替えることができる

EDID(Extended Display Indentification Data):HDMI機器同士がやりとりする 映像や音声の規格情報

8K HDMI分配器 1×2 のデメリット Cons

  • リフレッシュレートは同じになる
  • 3か月保証で 耐久性は未知数
  • 価格が 4K 60Hz HDRタイプの2倍以上
  • EDIDの設定が複雑で 設定が難しい

発熱がひどいので、空冷に配慮しながら(ヒートシンクを付けて)使っても1年程度で壊れる可能性が高い。割切って使おう。

8K 48Gbps 1×2 HDMI スプリッターを写真で紹介

48Gpbs 1x2 HDMIスプリッターの同梱物は、

DHD-DSP12-8K HDMIスプリッター 8K/60Hz  パッケージ内容
  • 48Gbps HDMI 1×2 HDMIスプリッター 本体
  • ACアダプター 5V/2A、DCケーブル 1m 、5.5mm外径2.1mm内径プラグ
  • 取扱説明書 日本語
  • 保証期間:3か月

プレミアムハイスピードHDMIケーブル、は 同梱されていない。

今回も、イシンショップ(DAIAD)で購入した。

イシンショップは、昔からAmazonや楽天で中華パチモンのHDMI機器を輸入販売している。

中国メーカーのOEM品なので、同じ製品を違うブランド名(BUNGPUNG)で売られている。

AliExpressから直接買えば、もう少し安く買える。ただし、初期不良時の交渉【Open Dispute】を英語か中国語で できる人向け。

イシンショップのものは、オリジナルの日本語説明書が付いている。

S爺
S爺
中華パチモンの機器は、自己解決能力の高い(リテラシーのある)人が あつかえるものです。

48Gbps 1x2 HDMI スプリッター の主な性能/仕様

HDMIスプリッターの主な仕様をまとめると、

  • 品番:DHD-DSP12-8K
  • HDMI
    • 入力:x1
    • 出力:x2
      • HDMI規格:HDMI2.1
      • HDCP規格:HDMI2.3 下位互換
      • 帯域幅:48Gbps
      • ビデオ解像度:
      • 8K@60Hz 4:2:0 12bit、7680×4320pixel
      • 8K@30Hz 4:4:4 12bit、3840×4320pixel
      • 4K@120Hz 4:4:4 12bit
      • 色深度:8bit / 10bit / 12bit
      • 色空間:RGB, YCbCr 4:4:4 / 4:2:2. YUV 4:2:0
  • オーディオ
    • 対応音声フォーマット:LPCM, Dolby Digital/Plus/EX, Dolby True HD, DTS, DTS-EX, DTS-96/24, DTS High Res, DTS-HD Master Audio, DSD Dolby Atmos
  • 大きさ:95×68×18mm
  • 重さ:177g
  • 電源:DC 5V/2A 、ACアダプタ
  • 保証:3か月
  • 製造国:中国

イシンショップの日本語説明書を熟読すること。

日本語取扱説明書に間違いがあるので注意されたし。
例えば、各部位の名称で 8番はDC入力ポートなのに、オプティカルになっているなど

S爺
S爺
この手の ダウンスケールコンバート機能のついたHDMIスプリッターは、出力ポートの制約があったりしますが、どちらの出力ポートも同じように動作するようです。

大きさ、サイズ

入出力端子が少ないので、小さい。

DHD-DSP12-8K HDMIスプリッター
  • 大きさ:9.5×6.8×1.8 cm
  • 重さ:177g

筐体は、金属製。横にスリットもあり放熱性を高めている。

HDMIスプリッターは、基板から出る熱で 表面が熱くなる。→ サーマルサイクルによるハンダクラックで故障しやすい。

放熱のため アルミのヒートシンクを熱伝導ゲルシートでくっつけておこう。

8K 48Gbps 1×2 HDMI Splitter 正面観

8K 1×2 HDMI Splitterの正面には、ランプがある。

DHD-DSP12-8K HDMIスプリッター

左から、

  • 電源ランプ(赤)
  • HDMI入力(緑)
  • HDMI出力 1(緑)
  • HDMI出力 2(緑)
  • EDID設定 のDIPスイッチ
  • USB-C端子:ファームウエアアップデート用(使わない)

ランプの明るさは ほどほどで、目に突き刺さるような まぶしさはない。

EDID変更のDIPスイッチ

EDIDを強制的に固定することができる。内訳は、7通り。

  • 111:出力1のEDIDに指定(初期状態)
  • 110:1080p/60Hz 、2ch PCM
  • 101:4K/60Hz 4:4:4 HDR、2ch PCM
  • 100:4K/60Hz 4:4:4 HDR、5.1ch PCM/DTS/Dolby
  • 011:4K/60Hz 4:4:4 HDR、7.1ch PCM/DTS/Dolby/HD
  • 001:8K/60Hz 4:2:0 HDR、8K/30Hz 4:4:4 HDR、4K/120Hz 4:4:4 HDR、5.1ch PCM/DTS/Dolby
  • 000:8K/60Hz 4:2:0 HDR、8K/30Hz 4:4:4 HDR、4K/120Hz 4:4:4 HDR、7.1ch PCM/DTS/Dolby/HD

すべての条件を確認できないので、各自、自己責任でテストしてほしい。

8K 48Gbps 1×2 HDMI Splitter 背面観 出力端子

8K 1×2 HDMI Splitterの背面には、入出力端子がある。

DHD-DSP12-8K HDMIスプリッター

左から、

  • HDMI入力:1個
  • HDMI出力:2個
  • 電源ポート:DCジャック 5.5mm径 2.1mm径

DCジャックは、5V入力。一般的な 外径5.5mm 内径2.1mmのDCジャックなので、USB-DCプラグのケーブルが使える。

ACアダプター DC 5V DCプラグ

ACアダプターは、出力 5V/2Aの ありふれたDCプラグ(外径5.5mm 内径2.1mm)がついている。

DHD-DSP12-8K HDMIスプリッター ACアダプタ

DCケーブル分は、1m。

S爺
S爺
5Vなので、USB→DCプラグ(5.5mm径)のケーブルでUSB充電器につないで使っています。

ACアダプタ本体には、アメリカ/日本用のACプラグが付属する。

DHD-DSP12-8K HDMIスプリッター ACアダプタ

このACアダプターはオマケ程度のものなので、安定して使いたい場合は別に用意することをおすすめする。

8K 1×2 HDMI Splitter の配線 や 使って分かった問題点

書斎のゲーム用AVシステムに組み込んで、使っている。

書斎のゲーム環境 2022年10月Ver

8K 1×2 HDMI Splitter の配線 つなぎ方

基本的な接続図を以下に示す。

DHD-DSP12-8K HDMIスプリッター 配線図

1つHDMI入力から、2つのHDMI出力は同時に同じ映像と音声がでる

HDMI分岐である。切替器とは違う。

PS5の 設定 → スクリーンとビデオ で、「現在出力している映像信号」と「接続されているHDMI機器の情報」で、ちゃんと 4K 60Hz HDRが使えるように認識されているか?を確認しよう。

HDCPエラー対策で、システム→HDMI→HDCPを有効にする をオフにしておく。

Elgato HD60 X で PS5をつないだ時の 接続されているHDMI機器の情報

ちゃんと、2160p(4K) VRRが、48-120Hz、HDR対応になっているのを確認。

たぶん、120Hzまで出ていると思われる。

PS5 1440p/120Hz HDR表示もできるのを確認

ゲーミングモニター UltraGear 32GP83B-B(31.5インチ WQHD)につないでテストした。

8K HDMIスプリッター PS5 1440p表示をテスト

PS5と32GP83-Bの間に、HDMIスプリッターを入れて、PS5の表示テストをする。

8K HDMIスプリッター PS5 1440p表示をテスト

1440pの60Hz、SDR、HDR、120Hz HDRを確認する。

8K HDMIスプリッター PS5 1440p表示をテスト

すべての解像度とダイナミックレンジで表示できたので、ヨシ!

8K 1×2 HDMI Splitter を使って ゲームの画面を録画する

HDMIスプリッターの主な用途の一つが、ゲーム画面を録画するHDMIキャプチャーだ。

最近のHDMIキャプチャーデバイスは、HDMIスプリッター(HDMIパススルー機能)を内蔵し、HDMIスプリッターを別に用意することはなくなっている。

模式図にすると、

DHD-DSP12-8K HDMIスプリッター HDMIキャプチャ

HDMIキャプチャーデバイスとモニターは、同じ解像度と同じリフレッシュレートに分岐するのが好ましい。

4K 60Hz HDRの映像をそのままHDMIキャプチャーするには、録画データが大きくなる問題がある。

録画する映像を、4Kから1080pにダウンスケールすることで、録画データが小さくて済むのだが、HDMIキャプチャーデバイス側の機能としてない場合には、このHDMIスプリッターは役に立つ。

PS5の4K 60Hz HDRの映像信号は、1080p60Hz SDRで録画できているので、HDRをごまかして 録画してくれているようだ。
色合いの破綻はないので、うまく変換してくれているようだ。

ダウンスケールコンバート機能は、ブラックアウトや点滅の原因の1つでもあるので、諸刃の剣である。

ダウンスケールコンバート機能を利用して 古いAVアンプをつなぐ

4K(Ultra HD)、144Hz HDR対応のゲーミングモニターを買った人で、古いAVアンプを使いたい人もいるだろう。

他にも、4K/60Hz HDR対応のモニターやTVがあっても、ARC出力端子がない場合、古いAVアンプにつなげられないことがある。

そんな人には、この 8K HDMI 1x2 スプリッターが役に立つかもしれない。

DHD-DSP12-8K HDMIスプリッター 古いAVアンプ

ダウンスケールコンバート機能や、それぞれのEDIDがうまく 適合すれば、使えるようになる。

私のPCデスクのDELL G3223Qをモニターとして使う時、AVアンプ RX-A1080が、2chステレオのPCMでしか使えないのを解決する方法として、このHDMIスプリッターのDIPスイッチを100にすることで、DolbyDigitalが有効になって サラウンドが使えるようになる。

HDCPエラーが出て 安定しないこともある

8K 1×2 HDMI Splitterの映像がでない、音がでない などトラブルシューティング

ウルトラハイスピードHDMIケーブルの良いものを買って 合計2m以内になるようにつないでみよう。

8K HDMI 2×2 Matrix Switcher 配線は2m以内に

HDMI2.1は、ケーブルやコネクタへの要求がシビア(厳しい)だ。

他に考えられるのが

  • EDIDが つないでいるHDMI機器に行き渡っていない
  • EDIDのDIPスイッチとつないでいる機器の解像度やリフレッシュレートが合っていない
  • HDMI機器の切替や認識に失敗している
  • HDCPエラーで 映像や音声がでない状態になっている
このHDMIスプリッターは、使用中に勝手にブラックアウトしたり、映像や音声が安定しない問題はあるの?

購入してから、100時間ほど使っているが、今のところ、突然ブラックアウトする問題は起きていない。

起動時の応答性が良くて、分岐映像や音声の遅延がほとんどない。

ゲームの録画や中継用途で HDMI分岐機能は 優秀である。

このHDMIスプリッターで分岐した映像と音声を録画したもの(スプラトゥーン3)は、こちらで公開している。

3時間くらいの中継でも、なんの問題も起きていない。

起動時に 毎回起こる 音声や映像がでない問題も、このHDMIスプリッターにしてからは、AVアンプ側のセレクターを1度切り替えるだけで認識されるので助かっている。

S爺
S爺
高いだけあるわ… と自分を納得させていますw

まとめ

HDMIスプリッターも、4K 120Hz HDR に対応したタイプが 1万円以下で買えるようになってきた。

ゲーミングモニターを買って、手持ちの古めのAVアンプでゲームの音を出したい時には、このHDMIスプリッターが 一つの解決策になるだろう。

といっても、7万円もだせば、4K 120Hz HDR対応のAVアンプが買えるので、自分の都合で選ぼう。

AVアンプの選び方は、こちらのページで解説している。

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  • この記事を書いた人

SG(S爺)

週末にゲームに興じるジジイです。 提灯(ステマ)記事ではない”本物の”口コミ レビュー記事を書いています。

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