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Nintendo Switch Pro コントローラー 分解修理 :ABXYボタン、十字キー、R、ZR、L、ZLキー編

2019年2月24日

Nintendo Switch Proコントローラーの修理で、前面パネルについているボタン各種の清掃と修理をまとめたページです。

動画ではなく、写真とテキストで解説します。

  • 分解するので、メーカーのサポートは受けられなくなります。
  • 1年の保証期間が過ぎたProコントローラーを自分で整備、修理するための記録です。
  • ここに書かれていることを勝手に実行して何らかの損害が起きたとしても、私には一切の責任はありません。

Pro コントローラーの分解方法については、

Nintendo Switch Proコントローラーの 分解、清掃、スティック交換 のやり方

このページでは、 プロコンの修理、Nintendo Switch Proコントローラーを分解して掃除、修理をする方法の情報をまとめ ました。 動画ではなく、写真とテキストで解説します。タブレットでみな ...

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にステップ順にまとめてあります。

Pro コントローラーの前面パネル(ボタンのある側)の分解

R、L、ZR、ZLボタン部

前面パネルの上部にある、R、ZR、L、ZL部の部品を取り外します。

RLボタンの部分をはずす

固定されているのは、ネジ2本です。

RLのトリガーボタンのオンオフは、細い黒いリボンケーブルで基板につながっています。

小さいフリップロックタイプコネクタの黒いレバーを引き起こします。

プロコンのボタン側のフリップロックタイプコネクタ

レバーを引き起こすと黒いリボンケーブルを軽くひっぱるだけで外れます。

これで、R、L、Z、ZLボタン部が外れます。

ZL、ZRボタンを外す

ZLボタンの軸

ZL、ZRボタンはトリガーボタンとも呼ばれ、引き金のように人差し指でひきます。

軸は金属でできていて、簡単に引っこ抜けます。

レバー部、軸、シリコンボタンスイッチになっている

ボタンのレバー部は、軸で回転するようになっていて、シリコンボタンを押す仕掛けになっています。

オンオフを検知するボタン部は、シリコンボタンです。安物のキーボードやテレビのリモコンと同じ仕組みです。

L、Rボタンはボタンの軸部がはまっているだけ

R、Lボタンは、ボタンに一体化した軸が、フレームにはまっているだけです。軽く引っ張るとはずれます。

ZLのシリコンボタンを外す

ZLボタンのシリコンボタンを外してみましょう。指でつまんで引っ張れば取れます。シリコンのボタンと止めるための突起部分を引きちぎらないように慎重に作業します。

シリコンを止める出っ張りは、左右で長い短いがあって区別が付くようになっています。外すときに覚えておきます。綺麗に清掃してから、くみ直して元通りにします。

エレクトロニッククリーナーを使って、基板側、シリコンボタンの裏の電導部分側ともに綺麗に汚れを浮かせて、不織布ふしょくふでふきます。

シリコンの突起をピンセットで引っ張ってシリコンボタンをはめます。

ついでに、Lボタン側も外してみましょう。

ZLボタンは戻して、Zボタンのチェック

こちらは、突起部にシリコンボタンの穴がはまっている形になっています。とくに汚いこともないのでそのまま戻します。

左側をやったので、右のR、ZRボタンも同じように外して、基板側の接点部とシリコンボタンの裏側を綺麗に清掃しました。

Rボタンを押しても反応しにくい問題

R、L、ZR、ZLのトリガー系ボタンの中でも、RボタンとZLが劣化しやすいです。スプラトゥーン2を1年以上遊べば、力の入るボタンから、おかしくなります。

症状は、

本来、プロコンのR、L、ZR、ZLは、クリック感とともにONになる感度の良さがあります。ゆっくりとボタンを人差し指でおしていくと、スコンとクリック感があってボタンはONになります。

ところが、クリック感があってもONにならないことがあります。しっかりと押せば問題なく動作します。軽くポンと押した時に反応しないんです。

半年以上使い込んだPro コンのほとんどが、同じ問題をかかえるようになります。

原因は、酷使したために起きた シリコンボタン部の変形による「わずかな浮き」です。

変型が主たる原因なので交換しかありませんが、新品の交換部品が売られていないので直せません。

しっかりと押せば反応するので、気にならない人、気づかない人が多いと思います。

ABXY、十字キーなどのボタン部の分解

ボタン基板を外して清掃

前面パネルのABXY、十字キーなどボタンの基板を外します。

4本のなかで、残っている2本を外す

先に、RLボタン部を外すときに、2本をはずしているので、残った2本のネジをとります。

リボンケーブルコネクタのところに

右のリボンケーブルのフリップロックタイプコネクタの近くにあるネジを忘れないようにしましょう。

これで、ボタン部の基板が外れます。

気を付けて外します。ボタンの細かい部品が単にはまりこんでいるだけです。

落としてなくさないように、そっと基板を外します。

ボタンの電極部分に汚れがあるかどうか

十字キーのシリコンボタンの汚さがわかりますよね。

ジュースやアイスをこぼしたり、食べ物がついた指でボタン操作をすると、この基板まで汚れてしまうことがあります。

入念にチェックをします。

エレクトロニッククリーナーでボタン基板を洗浄する

光で反射させて、ボタンの接点部分に汚れがないかを診ます。念のために、エレクトロニッククリーナーをかけて洗浄しておきましょう。汚れが浮いたら、ホコリのでないキムワイプのような不織布で軽く拭き取ります。

ABXY、十字キー、+ー、ホーム、スクリーンショットボタンの清掃
ボタンと前面パネルの清掃と洗浄

そっと外すと、バラバラになりません。

これで、シリコンのボタン部分と、指に触るボタンが外せるようになります。一つ一つ外して並べていきます。

シリコン部分とボタンとあるので

ボタン一つ一つが固有の形をしていて、他の場所や向きを間違えて入らないようになっています。この辺は、よく考えて設計してあります。

ボタンの動きが悪いのは、汚れが原因です。

動きの悪いボタンは汚れで固着している

ゲーム中に小腹が空いたからとコンビニスイーツのカップケーキやプリンやゼリーをスプーンで食べているときに起きやすいです。

ボタンの上にゼリーやクリームを落としてしまうと、ボタンの隙間にはいってしまい拭き取れません。糖質が水飴状になってこびりついて動きが悪くなります。

食べ物がついた指で操作すると、ボタンに食べ物の汚れが付きます。

ピザのチーズやポテチ、生クリームなどの油を落とすと、ボタンの隙間から入り込んでシリコンボタンの表面にまで浸透し基板の接点とシリコンの伝導部分の間に滲出して絶縁してしまうので、ボタンが効かなくなります。

同じ構造のテレビのリモコンで、油がしみでている状態が、↓コレです。

ボタンの裏側に脂がべっとりしみ出している

シリコンは親油性なので油が染みこみます。基板との接点まで油が浸透すれば、油が接点の伝導を妨げるようになるのでボタンが反応しなくなるのです。

ネットオークションでジャンクのPro コントローラを落札して修理して使う場合、前使っていた人が汚い使い方をしているかもしれません。

ボタン一つ一つ、シリコンボタン、基板を洗浄して乾燥させます。

前面パネルを洗浄と乾燥

軽くスチームクリーナーを当てて汚れを洗浄し、エアブロー(圧搾空気)で乾燥させていきます。

S爺
樹脂やシリコンの器具の洗浄と乾燥は、本業で使っている道具があるので活用します。
プロコンのボタンの清掃

作業中に部品をなくさないように、十分気を付けて管理しましょう。

組み立てる

個々の部品をきれいにしたら、分解した逆に組み立てていきます。

  1. ボタンを前面パネルにはめこんで
  2. シリコンボタンを被せてはめ込んで
  3. ボタン基板をもどして、ネジで左右2本とめる
  4. R、L、ZR、ZLボタン部分を戻して、ネジ2本で、基板と一緒にとめる
  5. リボンケーブルをフリップロックタイプコネクタに戻して取り付ける

という手順です。

R、L、ZL、ZRボタン部の信号線であるリボンケーブルを忘れないように、フリップロックタイプコネクタに差しこんで固定します。

リボンケーブルを差し込んで固定

忘れると、R、L、ZR、ZLボタンが反応しません。

ボタンのクリック感の確認

ボタンのクリック感が回復したか?確認します。

安物のキーボードと同じ構造なので、シリコンカップの反発でボタンが戻ります。押した感じも、ペコペコというクリック感があります。

仮組みで稼働テスト

仮組みでバッテリーをいれて稼働テスト

本体を組み立てます。ネジでとめないで、とりあえずバッテリーをいれて、Nintendo Switchでボタンが 正しく反応するかテストします。

とくに、問題がなければ、ネジをしめて、ハンドルカバーをつけてねじで固定して完了です。

まとめ

Nintendo Switch Pro コントローラーの分解清掃修理の中でも、ボタン関連の分解と清掃についてのページを作りました。

5年以上経つと、シリコンボタンが朽ちて破れるようになります。その頃には、互換パーツが売られるようになるでしょう。

左スティックの調子が悪いだけで、箱とUSB-Cケーブルが付いてれば、3000円以上で売れます。

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