Nintendo Switch Proコントローラーの模造品(ニセモノ・コピー品)が、Amazonなど通販で売られています。
技適(技術基準適合認定)マークのない粗悪なものが多かったのですが、わずか3年で、まともなコントローラーが出回りはじめています。
Amazonのタイムセールでよく売られているので、私も気になるものは、時々買っては試してバラしています。
今回は、
中華のBEBONCOOL スイッチ プロコン互換品を買ったのでレポート
します。非純正 Proコントローラーと呼ばれるものの一つです。
BEBONCOOLは、Amazonでの取り扱いが廃止になって消滅しました。
以下、他の中国製パチモンと同じなので参考までに残しておきます。
- 購入品:Q45 AF JP、BEBONCOOL
- 購入時期:2019年9月
- 購入価格:約2700円(タイムセール価格、通常 3299円)
- 購入店:Beszon(Amazon マーケットプレイス)
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試しています。
- ゲーム周辺機器のレビューは、商品をタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事しかないので参考にならない
- 自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい
疑問や不満を持っている人向けに、本当の事を書いています。
代理店依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはありません。
結論から先に言うと、
- Amazonのタイムセールで、税・送料込みで2700円弱と安く買えて、翌日届く
- プロコンとほぼ同じ機能が使える
- ドックに挿したままのスイッチ本体をスリープ解除できない
- スティック、ボディともに軽いが、とにかく滑ってあつかいにくい
- 耐久性は全く期待できないものの、ウソかホントか、45日以内返品、75日以内交換、3年保証
BEBONCOOL って何?
ビボンクールは、Amazonで、ゲームコントローラーやレーザーポインターなど、コントローラをあつかうメーカーブランドです。
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https://www.beboncool.com/jp/
www.beboncool.com
AliExpressでは、ブランド名「BEBONCOOL」で検索しても製品が1つも出てこないので、中国国内のブランドではないようです。
パソコン、Android、PS3などのUSBケーブルでつなぐゲームコントローラーを使っている人が多いんじゃないかな?。
中華のメーカーらしく、高い技術力で矢継ぎ早に新製品を出しています。
BEBONCOOL プロコンもどきと Nintendo Switch Proコントローラーとの違い
表にまとめておきました。
BEBONCOOL Q45 | Pro コントローラー | |
価格 税込(実売価格) | 3299円(2700円) | 7678円(6785円) |
重さ | 189g | 246g |
振動機能 | あり・3段階調整可 | HD振動 |
ジャイロ | あり・調整可 | あり・調整可 |
amiibo(NFC機能) |
できる・対策でアップデート可 なしは、300円安い | できる |
連射・チート機能 | 6発/秒 | できない |
バッテリーの持ち時間 | 4時間 実測 | 33時間 実測値 |
充電ポート | USB-C | USB-C |
保証期間 | 3年 | 1年 |
中華のパチモンメーカーらしく、劣化コピー とバカにできないスペックです。
ほぼ同じ性能になってきています。連射・チート機能が余分です!
- 制御が難しいジャイロ コントロール
- セキュリティ上、アップデートでつぶされるamiibo読み込み
- オンライン対戦ゲームで使ってはいけない禁断の連射機能
- 日本/英語の説明書
- 日本向けとして、技適(技術基準適合認定)マーク取得
の点が注目できます。
BEBONCOOL Q45 AF JP Proコントローラー互換品 を写真で紹介
シンプルな化粧箱に入っています。パッケージ内容は、
- BEBONCOOL Q45 本体
- USB-A ー USB-C 充電・通信ケーブル
- 取扱説明書 英語/日本語
- 保証書カード
です。
Q45 前面観
上面、前面部には、
- USB-Cポート
- 左右、トリガーボタン
がついています。
USB-Cは、任天堂純正のProコントローラーと同じです。
主に、内蔵バッテリーの充電に使います。
Nintendo Switchの本体の更新で、このコントローラーが排除されることもありますから、そのたびに、Windowsパソコンとつないで、ファームウエアを書き換える必要があります。その時に使います。付属のUSB-Cケーブルは、USB2.0の信号線です。
Q45 正面観
- 十字キー
- Lスティック・Lスティックボタン
- キャプチャーボタン
- ーボタン
- HOMEボタン
- +ボタン
- Tボタン(Turboボタン)
- A,B,X,Yボタン
- Rスティック・Rスティックボタン
- LED表示ランプ
が付いています。
Q45 の十字キーが、DUALSHOCK 4と同じ構造です。
Proコントローラーにそっくりに作っているわりに、十字キーは、任天堂式ではなく、SONYプレステ式の十字キーを採用しています。
斜めを押すのに、上下左右がボタンみたいに分かれていた方が押しやすい人も多いですから。
キャプチャーボタンとーボタンが、Proコントローラの逆なので、Proコンと持ち換えて使う私は、かんちがいしました。
Tボタンは、連射機能をこれらのボタンの組み合わせで、各種機能の設定をします。
Q45 背面観
背面は、シールが貼ってあるだけです。
シールには、技適(技術基準適合認定)マークと認証番号が印刷されています。
技適(技術基準適合認定)認証マークと番号がないと、日本では電波法違反のため使えません。ブログなどで紹介できません。
OEMでも販売していて、ロゴが「Saitake」もあります。技適(技術基準適合認定)マークがついていないものもあるので注意しましょう。
Proコンの模造品(中華のパチモン プロコン)の多くが、この技適(技術基準適合認定)認証をうけていないまま、オークションで転売屋(個人で輸入して転売している)によって売られています。それを買いあおるアフィカスにだまされないようにしましょう!
ProコントローラーとBEBONCOOL Q45の違いは?
USB-Cのコネクタがあるのは、一緒です。→ Proコントローラー用の充電スタンドが使えるように同じ形になっています。
Proコントローラーには、USB-Cの横に、ペアリングボタンがあります。さらに、充電LEDランプがついています。
Q45には、ペアリングボタンや充電LEDランプはありません。
任天堂純正のProコントローラーと比べて、厚さはうすいです。
手に持ったら、小さく軽いと感じます。
コントローラーの重量バランスは良いです。左右、前、手前で重さが同じです。
良く似ているのが分かります。
ジョイスティックの部品「スティックコントローラ」は、アルプス電気のコピー品なので、どれも同じです。
きのこ型スティックが、ラバーでないので滑ります。スティックを動かした傾きは、ホリパッドに近いです。
グリップも良く似ています。プロコンは、ラバー表面加工仕上げなので滑りにくいです。
Q45は表面に凸凹の模様を刻んでありますが、かなり滑ります。
トリガー、ボタンともに、中華の安物ゲームパッド(コントローラー)らしい、ポコポコしたクリック感です。とくに、トリガーの押し込んだ時の質感が私の好みではありません。
PS4のDUALSHOCK 4やProコントローラーのように、へんなクリック感「ポコン」がありません。
シリコンゴムのバネの厚さの違いでしょうか? なんか、ヘナヘナしていて頼りないです。
グリップの形状は、そっくりです。
Proコントローラーには、緑の4個のLED「プレーヤーランプ」がついています。
Q45にはついていません。代わりに、正面の下に、赤いLED4個で同じように付いています。
このランプは、充電時の充電具合を表示するインディケータとしても使います。
裏面の違いです。
Proコントローラーは、2倍以上の価格がするだけあって、トランスルーセント(半透明の透けた)ポリカーボネイトのボディをしています。凝った表面のシボ加工と、ラバー素材のグリップ部で、しっとりと手になじむように作り込まれています。
BEBONCOOL Q45は、そういったものは一切省いているので、安っぽく、手に持っても滑ります。値段相応です。
BEBONCOOL Q45 プロコン をNintendo Switchにつなぐ
任天堂純正のNintendo Switch Proコントローラーは、
- TVモード(Nintendo Switchをドックにさした状態)で、USB-Cケーブルをつなぐ
- Proコンのペアリングボタンを長押しして、Nintendo Switchと無線(Bluetooth)でつなぐ
の2通りの方法でペアリングできます。
BEBONCOOL Q45のような「Proコンもどき」は、USBーCケーブルでつないで認識させることができません。無線(Bluetooth)のペアリングだけでつなぎます。
BEBONCOOL Q45 プロコンもどきは、ペアリングボタンがないので、かわりに、Y+HOME ボタン同時5秒長押しで、ペアリング開始になります。
Nintendo Switch側で、
- 「ホーム」→「設定」→「コントローラーとセンサー」→「コントローラーの持ち方/順番を変える」
- 「ホーム」→「コントローラー」→「持ち方/順番を変える」
で、コントローラーの登録画面、選択画面がでますので、Aボタンを押して、ペアリング開始にして待ちます。
しばらく待つと、Q45を認識して登録されます。Proコントローラーと同じです。しかも、バッテリー残量まで表示されています。
互換性は高いです。
BEBONCOOL Q45 の充電について
追加します。カタログでは、「400mAhのバッテリー」です。
USB-Cのケーブルで、スマホ充電器を使って充電します。1.2Whでした。
BEBONCOOL Q45 (Proコントローラー互換)は使えるのか?
ジャイロがうごく
ジャイロの反応は、Proコントローラーとほぼ同じレベルで動きます。
ジャイロセンサーの補正
ジャイロセンサーの補正は、Proコントローラーと同じようにできます。
「設定」→「コントローラーとセンサー」→「ジャイロセンサーの補正」→「コントローラーを補正する」
補正したいコントローラーのーまたは+を長押ししてください
で、水平に置くことで補正されます。
amiiboが使える
Q45は、amiiboを認識できます。Proコントローラーとほぼ同じ使い勝手です。
任天堂は、amiiboのセキュリティを突破することを防ぐべく、定期的に本体の更新をします。
本体の更新でamiiboを使えなくなった場合は、サポートページに、ファームウエアの更新情報がでますから、それに従って、コントローラーの更新をします。
振動する
三段階で調整できます。弱、中、強の三段階で調整できます。
TVモードで、ドックとQ45をつないで、4つのトリガーボタンを同時5秒押しで、弱、中、強のループで設定変更できます。
振動は、ProコントローラーのHD振動とは、別物です。動画にしました。
振動が大きいので、昔の携帯電話についていたバイブレーターみたいな動きでプルプルと振動して変です。さらに、バッテリーの持ちが悪くなります。
プルプルがジャイロにも影響するので、精密なエイムが必要なゲームには向いていません。
Turbo機能(連射・チート機能)
説明書に設定方法がかかれています。
毎秒6連発が可能です。実際には、6回も押せていないような… 中華のゲームパッドの連射機能は、どれもいい加減ですから(笑)。
オンライン対戦ではないので、ゲームバランス的に他のプレイヤーに影響することはありませんが、好ましいことではありません。
BEBONCOOL Q45の問題、トラブル
- とにかく滑る
- スリープ解除ができない
- 電波がとぎれる
- Proコントローラーと交互に使えないので、いちいち、登録しなおしになる
- 主要部品である、ボタンやトリガー、スティックの部品が安物っぽくて、耐久性に疑問
純正のProコンなら、ホームボタンを押せばドックにさしているTVモードのNintendo Switchのスリープが解除できます。日々、Nintendo Switchを遊んで入れば、このスリープ解除が地味に便利であることに気づかされます。
BEBONCOOL Q45(プロコン互換品)とProコントローラー どっちがお買い得か?
- 純正のProコントローラーを6800円で買い
- 保証期間の1年を過ぎて壊れたものは、ネットオークションで3千円で売却
- 手数料など差し引いて得た2000円で、新規にProコントローラーを実質4800円で買う
「BEBONCOOL Q45は、3年保証なので、3千円前後で購入し、故障する度に交換修理に出す」のであれば、Q45の方がお得です。
しかし、
- Nintendo Switch本体の更新の度に、amiiboが使えなくなる心配
- amiibo読み込みでエラーがでるようになったら、Windowsパソコンでファームウエアの更新をする手間がかかる
- HD振動が違う
- ジャイロが微妙に甘い
- 振動するとジャイロも少し震える
など細かい点を考えると、決しておすすめできるものではありません。
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Nintendo Switch Pro コントローラーの良いところ、悪いところを詳しく解説。
Nintendo Switch Pro コントローラーを買いました。 なぜなら、Nintendo SwitchをドックにさしてTVモードで使う時、いちいち左右のJoy-Conを外すのが面倒だからです。 ...
まとめ
BEBONCOOL Q45-AF-JP Proコントローラー互換品は、3千円以下で買えるわりに、良くできたコントローラーです。ってか、3年めにして、コスパ最高のプロコン擬きです。
こんな方におすすめ
- Nintendo Switchを持っていない友達に貸して遊ぶ時、Joy-Conを壊されたくない
- Proコントローラーを自分で修理できない
- Proコントローラーのスティックをすぐに壊すゴリラのような
- Proコントローラーがすぐに壊れるから、とにかく安いプロコンが欲しい
ただし、こういう連射・チート機能のある互換コントローラーを使ってオンラインゲームに参加することは、ゲームバランスが崩れることからマナー違反です。
昔は、家庭用ゲーム機にオンライン対戦はありませんでした。だから、互換コントローラーに連射機能がついていても黙認(許されて)いました。
オンライン対戦が当たり前になった今の時代、コントローラー(Game Pad)に連射機能があるもの(チートツール)を使う事は許されません。
PS4ではコントローラーにプロテクトをかけて、互換コントローラを排除しています。→ 焼け石に水状態ですw。
任天堂は本体も含めてセキュリティが甘くユルいため、こういったコントローラーが大量に出回ることになっています。
こういうものを、
- 何の注意もなしに買い与える親
- 「チート機能」を使ってゲームすることをすすめて買いあおるアフィカス
- 中国業者に雇われた情報工作員が「純正Proコンは欠陥品!」とデマを流すの
が多いことを嘆いていても何も始まらないので、私がこうやって記事を起こして注意喚起をすることにしています。
BEBONCOOLブランドは、Amazonでの取り扱いがなくなっています。おそらく、AUKEYやRAVPowerと同じでステマのペナルティでしょう。