2020年夏、2017年に組んだ自作PCに入れていたオウルテックのATX電源HG650が壊れました。
過去35年のパソコン歴の中で、電源の故障はかなりの数を経験しています。
この記事は、
故障したATX電源 HG 650 をオウルテックのサポート修理に送って代替品(HGE 750)と交換してもらった まとめ
です。
ATX電源って何?
詳しいことや選び方については、
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ATX電源の選び方 まとめ コスパの良い おすすめのATX電源の紹介
このページは、自作パソコンで使うパーツのなかで、電源についてまとめたページです。 PC(パソコン)電源ユニット って何? パソコンの各種パーツに電気を供給する部品です。これがないと、パソコンは動きませ ...
にまとめてあります。
ATX電源が壊れた時のパソコンの症状
ATX電源が故障すると、いろいろな症状がでます。
- 動作が不安定になる
- ブルースクリーンの頻発
- 処理負荷がふえると
- ブルースクリーンになる
- 勝手に再起動する
- 勝手に電源が落ちる
- 電源は入るが起動しない
- 光学式ドライブのトレーがでない
- USBの接続が悪い
- 電源ボタンやスイッチをいれても何も反応がない
などがあります。
今回のATX電源の故障は、使用中に突然電源が落ちてしまい電源が二度と入りませんでした。
思い起こせば…、1ヶ月ほど前から、勝手に再起動したり、電源がおちていることがありました。
電源が まったく入らない原因は、2つ。
- マザーボードの電源制御回路が故障
- ATX電源が故障
しかないので、これほど分かりやすい故障はありません。
ATX電源を外して、ATX電源テスターにつないでみました。
本来なら、ATX電源テスターをつないで、ATX電源のスイッチをいれると電源が入って表示がでます。しかし、今回はまったくの無反応。これは完全に壊れています。
念のため、ATX電源テスターを…
次の自作パソコンのために買っていたATX電源 コルセア RM750につなぐと動作します。
ATX電源テスターは正常です。
マザーボードは1枚3万円以上しますから、正直ホッとしました。
コルセア RM750に交換しました。
電源が入り、マザーボードのLEDも点灯し起動します。
i7-7700Kの自作パソコンは復活して使えるようになりました。
さて…
故障した ATX電源 HG650は5年保証です。まだ保証期間内なので修理に出します。
保証期間内で故障した時 修理の出し方
- 付属していた保証書の確認
- メーカーサイトのサポートページで保証方法をチェック
- サポートに修理ができるかどうか連絡をとる
- 修理手続きの手順の返事
- 壊れた製品の保証期間内であることが証明できる書類を提出
- 修理依頼票をもらい、記入する
- 修理する製品を箱に入れて、修理依頼票を中にいれて送る
サポートページを確認する
メーカー(今回はオウルテック)のサイトのサポートページを見ます。
オウルテック(神奈川県海老名市)は、パソコン周辺機器や輸入雑貨のブランドとしては老舗です。
保証期間内の故障についての問い合わせができるようになっています。
「メールでのお問い合わせ」で連絡を取りましょう。
サポートに修理依頼の連絡をする
故障などの取り合わせで必要な情報の項目
- 名前(ふりがな)
- 連絡先:住所、メールアドレス、携帯電話番号
- 製品型番
- シリアル番号
- 購入した日、購入店が分かる書類、スクリーンショット
- 故障した内容
などは、どこのサポートでも同じなので、あらかじめ用意しておきます。
この中で、「購入した日、購入店が分かる書類」を用意するのに手間がかかります。
今回は、アマゾンで購入していたので、「購入履歴」で検索して、ブラウザで領収書を画面に表示しておいてから、スクリーンショットを撮りました。
その画像を切り取って(トリミングして)、文字が読める程度の小さめのjpeg画像ファイル(500KBくらいが良い)に変換しました。(Macの場合は、プレビューでできる)
これを添付します。
アマゾン以外の通販(ヨドバシやOCNオンラインショップとか)だったら、同梱されてくる領収書や納品書をスキャナやカメラで撮って画像にします。
必要事項をうめて送信する
必須事項を埋めて、添付書類画像ファイルをつけて、プライバシー云々に同意して、送信します。
営業日ならその日か翌日、休日なら休み明けの営業日に返信のメールがサポート担当者から届くはずです。
サポートからのメールに従う
サポート担当者から、「故障したATX電源を検査するので送って欲しい」の内容でメールが届きました。
Excelの添付書類がついています。
既に、名前や受付番号などは入力されています。
記入が必要な項目を埋めていきます。紙に印刷して手で書き込んでも良いでしょう。
送り返すのは、
- ATX電源本体
- 付属のケーブル
- 電源ユニット不具合チェックシートを印刷した紙
- 箱にいれて
私は、保証期間内の製品の箱は捨てずに保管しておく習慣にしているので、元の箱に入れました。
ない場合は、適当な箱に入れます。
不具合チェックシートをいれて、指定の住所に送ります。
我が家から1番近い宅配便の営業所がクロネコヤマトなので、ヤマトで送りました。
クロネコメンバーズなら、送り先をあらかじめ登録しておいて、ヤマト運輸の営業所に行ってから伝票を印刷してはり付けて…の作業になります。
送料は、1200円ほどでした。こちら持ちです。
1週間弱で、交換品が届きました。
交換品の検品
HG650は廃番なようで、後継のHydro GE 750が送られてきました。電源容量が、650W→750Wとグレードアップです。
修理伝票には、「同等品と交換」となっています。
こちらの送料負担分(1200円)として…
ケーブルクリップ2個入りが、オマケで入っていました。さっそく、使わせてもらっています。
ATX電源テスターで動作確認をしておきます。
問題なく動作しています。(オウルテック)FSP Hydro シリーズは静かなので気に入っています。
この電源は、自作パソコンの電源に使わせてもらいました。
2023年1月に組み直した i5-9600K、RTX 3060 のWindows 11 マシンです。
保証期間は、壊れたHydro HG650の5年間が適用されます。
HGE 750は新品ですが、交換してもらった日から5年の保証にはなりません。
まとめ
ATX電源の高いやつは、5〜10年の保証期間があります。
1万円を超える高級なATX電源は滅多に壊れるものではありません。今回珍しく壊れたのと保証期間内だったので交換してもらった話のネタができて幸運でした。
昔は、1年保証の5千円前後の安いATX電源を割切って使っていました。
これだけ自作パソコンの数が多いと、1年を通して故障したパーツの交換をやりつづけるはめに…。特に夏場の故障が多くて秋はずっとパソコンの修理をしています。
ATX電源やマザーボードは熱さに弱いことが分かっていて、空冷が効かない窮屈なケースではPCパーツ全ての寿命が短くなります。
ATX電源も例外ではなく、5、6年で故障するか一部の電圧が下がって安定しなくなります。
ATX電源のブロンズの安物が5千円で買えるところを、2倍の値段のゴールドクラスで5年保証、3〜4倍の値段のプラチナクラスで10年保証… は、自分の都合で決めてください。