USB-Cは、Power Delivery規格で最大20V /5A(100W)の電力が使えます。
Appleが、MacBook Proの電源ケーブルとして採用したので広く知られるようになりました。
私も、USB-CのUSB充電器をいろいろ買って試しています。RAVPowerの 61WがだせるUSB-C 急速充電器 【RP-PC112】も買ってみました。
- 購入品:RAVPower 61W USB-C 急速充電器 RP-PC112
- 購入時期:2019年8月
- 購入価格:4599円
- 購入店:Sunvalley Brands Gazietto(Amazonマーケットプレイス)
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試しています。
USB充電器をタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いています。
代理店依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはありません。
PD PIONEER 61W WALL CHARGER RAVPower 61W USB-C 充電器 RP-PC112 の長期使用レポート
です。
RAVPower(ラブパワー)は、中国のメーカーブランド「サンバレー」のサブブランドです。オーディオは、TaoTronics(タオトロニクス)です。
Anker(アンカー)やAUKEY(オーキー)と同じように、アフィカスブロガーにステマ記事を書かせることで名を知られるようになりました。
レビュアー的に美味しいブランドメーカーです。
壁のコンセントにさして使うものなので、英語では「Wall Charger」と呼びます。
RAVPower 61W USB-C 充電器 RP-PC112の主な機能と特長
ざっくりとリストにすると、
- USB-C ポートが1つだけのUSB急速充電ACアダプター
- USB-Cは、Power Delivery規格に対応
- 5V/3A、 9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/3A、20.3V/3A
- 最大61W(20.3V / 3A)に対応
- 15V / 3 Aが出せるので、Nintendo Switchをドックにつないでテレビに映像を出すTVモードが使える
- 20V/3A が出せるので、MacBook Pro 13インチを使いながら充電できる
- 1年保証
PD PIONEER 61W WALL CHARGER RAVPower 61W USB-C 充電器 RP-PC112 を写真で紹介
USB Type Cのポートが1個ついているだけです。
動作ランプは、青いLEDが小さく明るく光ります。
コンデンサ(キャパシタ)に電流が貯まっているので、青いランプはコンセントから抜いてもしばらく点灯しています。
サイズは5センチ角で、3.2cm厚と、コロッとしたボディです。
重さは、103gです。見た目よりずっしりと感じます。
ACアダプターは折りたためます。
MacBook Proの純正アダプターの代わりに、カバンにいれて持ち歩くことをが前提なので、プラグが折りたためるのは助かります。
各種認証マークは付いています。安心かどうかは使い込んでみないと分かりませんが。
なぜ小さくできたのか?
交流を直流に変換する電源回路は、トランジスターを使ったIC(集積回路)が主要な部品です。電源に使うので「パワー トランジスター、パワーIC」と呼びます。
パワーICは、今までトランジスタと同じシリコン(半導体)で作っていました。
ブレイクスルー(飛躍的進歩)が起きます。
青色LEDに使う半導体「GaN(窒化ガリウム)」をトランジスタに使うと特性が良くなることが分かりました。製品がでそろい始めたのが、ここ10年の新しい技術です。
- 効率が良いので発熱がない
- 熱を逃がす構造、仕組みを省ける
ことから、小型化できます。ただし、まだ値段が高い。
RP-PC112を実際に使う
コンセントにさす時、サイズ的にギリギリです。
出張先のビジネスホテルで、コンセントに差して使うことを考えると、USB-AとUSB-Cのそれぞれ1個ずつ付いたタイプの方が良いと思います。
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RP-PC112のPDO(Power Data Object)情報
超多機能USB-Cテスター CT-2で調べてみました。
- 5V/2.4A
- 9V/3A
- 12V/3A
- 15V/3A
- 20V/3A
- 20.3V/A
と性能をあげるために、最後の、20.3Vをつけたかんじですw。
5Vでテストしたら、3.35Aまで流れるとリミッターがかかるようになっています。
USBの規格では、2A/5Vまでですから、3Aまで流れるのはマズいですね。
USB-C モバイルバッテリーの充電
特に問題なく使えています。
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iPhoneへの充電
USB-C→Lightningケーブルを使う事で、9Vでの充電ができます。11〜12Wの急速充電は便利です。
バッテリーが20%以下になっているのに気が付いて、出かけるまでの身支度をする20分程度の時間があれば、40%程度まで充電できるから助かります。
Nintendo SwitchのACアダプターの代わりとして使う
USB-Cが40W(15V/2.6A)以上を出せるものは、Nintendo Switchの任天堂純正ACアダプターと同じように使えます。
ドックに入れたNintendo SwitchをHDMI出力でテレビに映像を出せます。
ただし、USB-C電源ケーブル:バスパワーとUSB2.0用データ通信、コンフィギュレーションチャンネルがあるUSB-Cケーブル(千円ほど)が別に必要です。
任天堂純正のスイッチACアダプターが、Amazonで2900円で買えることを考えると、4千円のRP-PC112と千円のUSB-Cケーブルの合計5千円を選ぶ人はいないでしょう。
USB-C 電源として使う
ノートパソコンへの充電
MacBook Pro(M1x仕様)は2021年に買う予定なので買え次第、テストしていきます。
トラブルについて
40Wを超える大容量のUSB充電器は、間違えたケーブルをつないだり、無理な使い方をしたりすると、保護機能が効かないで焦げたり、燃えたりします。
ユーザは、設計者の想定外の使い方を当たり前のようにやりますから。安全設計ってのは、経験が必要です。
大手電機・機械メーカーには電源専門の研究部門があって、職人的なエンジニアをそろえています。
発火、発煙の報告がでたとたんに、製品の回収や出荷が停止されて買えなくなることも良くあります。
欲しいものリストにいれていた、100WのAnkerのアレとかw。
このRP-PC112は、今のところ、何のトラブルも起きていません。
1万台を出荷しているみたいです。傾向的な問題、発火するなど致命的な事故の口コミ情報もみあたらないので、
としましょう。
まとめ
USB-Cが1つだけ付いたシンプルなUSB-C ACアダプターです。
MacBook Pro 13インチを出張で持ち歩く人には、RP-PC112のように小さいACアダプターは便利です。
まだ、セールでも4千円弱ですから高いのが欠点です。
そっくりな中華のパチモンが、AliExpressでぞろぞろと出てきています。日本のAmazonで買えるのは、RAVPower ブランドですけど、OEMで製造元は別にあるってのが多いので、パチモンが日本で売られるようになるでしょう。
そういうのが大好物な人は、使う前に、入念なテストをしてから使いましょう。(土鍋は傍らにおいてw)
RAVPower、AUKEYなど中華のパチモンメーカーが次々とAmazonでの販売を中止になりました。やらせレビューがバレたことが原因です。
中華のパチモンのしぶとさはたいしたもんで、ブランド名を変更して、RAVPowerは、ラブパワーで復活していますね。