Razer のゲーミングヘッドセットといえば、「ブラックシャーク V2 」。V2 の 3モデルのうち、1番安い V2 Xを買ってみた。
見た目はカッコ良いが、頭はキツめで 鳴らないヘッドホンなのが残念だ。
中華パチモンのゲーミングヘッドセットなら3千円で買える。Razerブランドなら6千円。2倍の価格差は意味があるのか?その辺をレポートした。
BlackShark V2 X
- 3.5mm径4極ミニプラグ、本体直付け
- 重さ:240gと軽い
- 安っぽい部材で構成されていても、かっこいい
- インピーダンスが高めで鳴らないヘッドホンなので、ヘッドホンアンプを選ぶ
- 中華パチモンなら半額で買えるが…
- 購入品:ゲーミングヘッドセット Razer BlackShark V2 X
- 購入時期:2020年11月
- 購入価格:6980円
- 購入店:Amazon Japan G.K.
USB 有線ケーブル ヘッドセットRazer BlackShark V2 Xの長期使用レポート
Razerって何?
Razer(レイザー)は、パソコンゲーム界で有名なブランドの一つ。本拠地はシンガポール。
基本カラーは黄緑色と黒で、製品のデザインが統一されている。
ロゴは、3匹のヘビをあしらったものだ。
ゲーミングマウスやキーボードを中心としたパソコン周辺機器で有名なRazerブランドだったが、ゲーミングパソコンまでも販売するようになった。
ゲーミングヘッドセットって何?
ヘッドホンとマイクが一体になったもの。主に、ゲームではオンライン対戦に使う。
音楽鑑賞用と比べて、ゲーム対戦で使うのに便利な機能がついていて値段も高い。
Windows のパソコンゲームで使う事を前提にしていて、ドライバーソフトで疑似的なサラウンドを再現したり、音質を変えるイコライザ機能があったりと多機能化している。
Razerのヘッドセットの種類
Razerは、2019年以降 ヘッドセットに海洋生物の名前をつける傾向がある。
- Kraken(クラーケン…イカの化け物):ヘッドセット
- BlackShark(ブラックシャーク…コイの親分):ヘッドセット
- Barracuda(バラクーダ…でかい魚):ヘッドセット
- Hammerhead(ハンマーヘッド…シュモクザメ):イヤホン
- 2019年以前は、Opus、Nari、Kairaなどがあった
Razer BlackShark V2 の各モデルの違い比較
BlackShark V2には、3つのグレードがある。違いをざっくりと表にすると…
BLACKSHARK V2 X | BLACKSHARK V2 | BLACKSHARK V2 PRO | |
発売時期 | 2020年8月 | 2020年8月 | 2020年10月 |
実売価格 | 5980円 | 10980円 | 19800円 |
ドライバー/スピーカー | Razer特製 5cm径ドライバー | Razer特製 チタン 5cmドライバー | |
マイク | Razer特製マイク 固定 | Razer特製マイク 着脱可 | |
音声出力、マイク入力コントロール機能 | なし | 付属のUSBオーディオアダプタとPCソフト Synapseで | USBワイヤレスレシーバとPCソフト Synapseで |
イヤーパッド | 標準 レザーと布のパッド | FlowKnit・ ニット生地 | |
ケーブル | シリコン被覆の標準ケーブル | Razer特製ケーブル | |
ドライバーソフト | 7.1サラウンドサウンド | THX Spatial Audio | |
重さ | 240g | 262g | 320g |
接続形式 | 4極 3.5mm径アナログミニプラグ | 3.5mmミニプラグ+USBサウンドカード | 2.4GHz無線、3.5mmミニプラグ |
表をながめて わかることを、リストにする。
- Xは、部品をケチった 安物バージョン
- PROは、無線アダプタ付きでワイヤレス接続
- V2 無印 は、USBオーディオアダプタ付き
- X は、安いが重さも240gで軽い
Razer BlackShark V2 X を写真で紹介
BlackShark V2 X のパッケージ内容
- BlackShark V2 X 本体(1.2mの4極ミニプラグケーブル付き)
- 巾着
- 3.5mm径 4極 → マイク、イヤホン分岐 1.2m 延長ケーブル
- クイックスタートガイド(取扱説明書)
- Windowsパソコン用 7.1chサラウンド ドライバー アクチベーションコードカード
が入っている。
詳しい日本語マニュアルは、
https://dl.razerzone.com/master-guides/RazerBlackSharkV2X/RazerBlackSharkV2X-ja.pdf
BlackShark V2 Xの主なスペック、性能
- 製品番号:RZ04-0324
- ヘッドホン形式:密閉型/クローズドタイプ
- ドライバー:Razer™ TriForce 50mm ドライバー(ダイナミックドライバー)
- 再生可能周波数特性:12Hz ~ 28KHz → 眉唾の盛りすぎ
- インピーダンス 32 Ω @ 1KHz → 鳴りにくい
- 音圧・感度: 100dBSPL/mW、1KHz → ちょっと悪い
- イヤーカップ内径: 63 mm x 43 mm
- 楕円形イヤークッション
- マイク:折り曲げ可能アーム、着脱不可
- エレクトレット コンデンサーマイク
- 周波数特性:100Hz ~ 10KHz
- S/N 比: 60dB
- 感度 (1 kHz) : -42dB V/Pa、1KHz → 数十円のマイク
- 集音パターン: 単一指向性
- 接続タイプ: アナログ 3.5mm径 4極ミニプラグ
- ケーブル長: 1.3 m
- 重さ: 240g ケーブル込み
- カラーバリエーション:黒だけ
- 保証期間:2年(Razer IDに要登録)
マイクは、Razer™ HyperClear カーディオイドマイク で、周りの音をムダに拾わない。
BlackShark V2 X 正面観
コストダウンのため、無駄な装飾はない。
左右のドライバーハウジング部分の連結とヘッドバンド伸長の部分がワイヤーになっている。
BlackShark V2 V 背面観
左側にケーブルがついていて、操作できるのは、2つ
- 音量調整ツマミ
- マイクオンオフ ボタン
BlackShark V2 X イヤーカップ、ハウジング部
Razerのロゴがついているハウジングは、つや消しだ。ロゴが光るわけでもないし、取り外せるわけでもない。
ヘッドバンドの長さ調整部分は、ケーブルがむき出しになっている。黄緑色のケーブルがアクセントになっていて、チャチさもデザインのうちか?
BlackShark V2 X ヘッドバンド部
頭頂があたる部分は、レザー風の生地にやわらかめのスポンジでおおったクッションだ。
プヨプヨと柔らかいので、ハゲ気味の頭には優しい。
ヘッドバンドには、おなじみのRAZERのロゴがついている。
BlackShark V2 X ヘッドバンド、アームの長さの調整と角度
ヘッドバンドの長さの調整(ヘッドバンド スライダー部)は、左右についていて…
最大で、4cm。左右両方で、合計8cmもの長さの調整ができる。
側圧が、400g(17cmの顔幅)とキツめなので、スライダーをできるだけ伸ばして使うようにしよう。
針金ワイヤーだけの伸長機構なので、元々緩くてダメなものもあるだろう。スコスコと抵抗なく動くものは初期不良なので交換してもらおう。2年保証なんだから。
ハウジングとヘッドバンドの連結部(関節部)は、蝶番で 40度の回転ができる。自由度は高い。
ヘッドバンド・アーム軸での回転(スイベル)はできない。イヤーパッドクッションで対応する。
BlackShark V2 X イヤーパッド部、ドライバー開口部
BlackShark V2 Xのイヤーパッドは、Kraken V3 Xとほぼ同じ。V2 Xの方が、5cmのドライバーのため少しだけ大きい。
- 大きさ:内径 6.3×4.3 cmの楕円形
- 深さ(パッドの厚さ):2cm
- 幅:2cm
で、ほとんどの人の耳をおおう大きさだ。
パッドが柔らかいので、メガネをしてヘッドホンをつけても耳介が痛くなることはない。
レザー風の生地(合皮)、肌にあたる布の伸縮性の違う生地を縫い合わせるには技術が必要で手間(コスト)がかかっている。
肌に触れる部分は、吸水性のある生地なので肌触りは良い。だが、蒸れる。
「パッシブ ノイズキャンセル」は、このイヤーパッドで耳をおおうことで、まわりの音を拾わないようにする昔ながらの手法だ。
電子制御のアクティブノイズキャンセルと違って、エアコンや換気扇などの連続する音は、ゴーっと聞こえる。
密閉型ヘッドホンは、自分の声が聞こえにくいため、ゲーム中に声が大きくなりがち。ゲーミングミキサーアンプならサイドトーン機能をONにするか、大きな声にならないように注意しなければならない。
BlackShark V2 Xのイヤーパッドは洗えるの?
夏場は、エアコンが効いた涼しい部屋で使うようにする。Razerのイヤーパッドは蒸れる! とにかく蒸れる。
イヤーパッドをひっぱれば、簡単にはずれる。汗で腐ってきたら、洗って乾かして使う。
イヤーパッドを元にはめるのは、ちょっとコツがいる。
そのうち、Amazonでは互換のイヤーパッドが売られるようになるので、朽ちてきたら交換する。
BlackShark V2 X のマイク
- 長さ:12cm
- 着脱できない
- 自在に曲がって、マイクを良い位置で止められる
- 跳ね上げ式のON/OFFではない
ポップノイズ(鼻息や口からの息の風切りノイズ)をふせぐために、スポンジがかぶせてある。
このスポンジがくせ者で、マイクの表と裏をまちがえていることに気が付かない。
マイクには指向性があるため、表と裏をまちがえているとマイクに話しかけても声をひろってくれなくなる。
スポンジをはずして、マイクの表と裏をまちがえていないか?確認して、注意しながらスポンジをかぶせよう。
ケーブル
コシのあるシリコン被覆のケーブル が直付けされている。1.2m。3.5mm径4極ミニプラグ。
付属の延長コードは、マイクとイヤホンに分岐するケーブルでもある。パソコンなどでは、イヤホンとマイク端子を分けて差す事も多い。
ゲームの音とチャットの音を一緒に聞く イヤホンスプリッターにつないでも、音が小さくて使いものになりません。
BlackShark V2 Xの操作、ボタン、ダイヤル
ヘッドセットの多くは、左側のハウジング内に基板がある。
アナログ4極ミニプラグのケーブルは、着脱できない。
音量ダイヤルは、ポテンショメータ(ボリューム)で単に電気抵抗の増減で音量の調節をしている。真中あたりにクリック感があって、その位置で32Ωになるようにしてあるようだ。
なので、鳴りにくい。ならないヘッドホンをドライブができるアンプを別に用意することをおすすめしたい。
マイクのON/OFFボタンは、ガワの黄緑色が見える位置にあれば、マイクはON。押し込んで、マイクはOFF(ミュート)になる。
他のRazerのヘッドホンと同じ。
BlackShark V2 Xをパソコンにつなぐ
Razerの製品を登録する
Razerの会員(Razer ID)になって、製品を登録することで 2年保証になる。
https://razerid.razer.com/
- Razer ID(任意)、メールアドレス、パスワードを入力して登録
- Razerの製品を登録する
- シリアル番号:S/N以下
- 製品番号
- 購入年月日
- 領収書画像ファイル(添付しない)
- 名前、住所
製品番号とシリアルナンバーは、左側のハウジングにシールで貼ってある。
Windows
Windows パソコンの、イヤホン、マイクのジャックにつなぐ。鳴りにくいヘッドホンなので、音量を少し大きめにする。
付属のソフト「7.1ch Surround Sound」のアクチベーションコードがスクラッチになっているカードに書かれているURLを手打ちしてダウンロードしよう。
ただし、Windows 10 64bit版だけで、Mac版はない。
https://razer.com/7.1-surround-sound
単に、残響をいじって風呂場にいるようなエコーをかけているだけのものなので、いれる必要はない。
Mac
Macの3.5mm径4極アナログジャックに差しても使える。音が小さいので、音の良し悪しが分からない。
BlackShark V2 Xなど、鳴りにくいゲーミングヘッドセットはUSB-DACでつなぐ事を推奨
インピーダンスの高い鳴りにくいヘッドホンは、最近の音量規制のある音楽デバイスに直接差しても音が小さくてよく聞こえない。
そこで、ヘッドホンアンプを内蔵したUSB-DACにつなぐことをおすすめする。
HDMI接続のAVアンプ並みの高音質で再生できるUSB-DACであれば、さらに良い。
前々から、インピーダンスが高く鳴らないゲーミングヘッドセットを良い音で鳴らすのに、Creative オーディオのSoundBlasterシリーズ(Sound Blaster Play! 3)を使っている。
2021年7月発売の SoundBlaster X4は、最新モデルだけあって良い。パソコンにつないで聞く ゲーミングヘッドセットが別物のように鳴る。
Amazon MusicのUltra HDをハイレゾの192KHz/2ch,24bit接続の設定で聞いている。しかし、老人の耳では、もう Ultra HD、HD音質の音の差が分からない。
マイク入力も、Macのボイスメモに自分の声を録音して聞き比べている。さすが、Sound Blasterは、マイク入力、イヤホン出力共に良い。
残念なのは、Astro MixAmp PRO TRだ。
MixAmpは、USB-DACの性能が全然ダメで、48KHz/2ch、16bitの音質でしか再生できない。アンプもたいしたことがない。
なので、鳴りにくいヘッドホンをつなぐと、音が小さくなってしまう。純正のA40ですら、音が小さくて、ボリュームを大きくしなければならない。
音量を大きくすると、デジタルアンプ特有のホワイトノイズが気になるようになる。
ダイナミックレンジの広い(大きな音と無音の差が大きい)クラッシックを聞くのに、MixAmp PRO TRは向いていない。
USBからよりも、光デジタルからの入力の方が音はマシのように聞こえる。
ゲームの音はダイナミックレンジが狭く、どっかんどっかん大きな音とBGMがかかっているので、音の悪さをかんじにくい。
PS5・PS4に、BlackShark V2 Xをつなぐ
PS4、PS5ともに、アナログ入出力端子がない。
なので、DUALSHOCK 4、DualSenseワイヤレスコントローラーの4極アナログジャックに差すのが、1番簡単な方法だ。
このつなぎ方でも、遊べないことはないが音は悪い。ヘッドセットの音量ツマミは最大にしておいて、コントローラ側(PS5、PS4)で音量を調整する。
満充電でも6時間持たないDualSenseワイヤレスコントローラーのバッテリーの持ちが、ますます悪くなる。
コントローラにつけるのなら、もっとインピーダンスが低い鳴りやすいヘッドセットの方が良いだろう。
PS5にUSBサウンドカード(USBオーディオアダプタ)でつなぐ
ヘッドセットをUSBでPS5やPS4につなぐのなら、USBオーディオアダプタ(USBサウンドカード)を使う。私は、SoundBlasterPlay! 3を愛用している。
ヘッドホンアンプを内蔵していて、鳴りにくいヘッドホンを大きな音で鳴らす点が良い。
SoundBlasterPlay! 4は、PS5やPS4につないでも認識しないので買ってはいけない。
Nintendo Switchにつなぐ
Nintendo Switchの携帯モードを寝落ちするまでやるのに、ヘッドホンやイヤホンが便利だ。
Nintendo Switchの本体のアナログ端子は、ヘッドセットのマイクを認識しない。
7,8月は、あつ森で、プラチナコガネを獲るため深夜に寝室でやっている。ゲーミングヘッドセットはゴツいし汗ばむので、寝落ちで頭の下敷きにして壊してもおしくない、中華のパチモンのゲーミングヘッドセット 2千円台のヤツがおすすめだw。
横で寝ている妻も、あつ森をやっているはヘッドホンをしなくていいが、先に寝られるとヘッドホンかイヤホンを付けてやるしかない。
BlackShark V2 X の装着感、使った感想
BlackShark V2 Xは、ケーブル込みで260g弱と軽く、かぶったかんじは良い。
頭が重い! と感じることもない。
頭頂部への接触も広く、柔らかくあたるので、「擦れハゲが加速するかも」と心配しなくていい。
耳を広く覆うイヤーパッドの感触は良い。
しかし、夏場は蒸れるし、側圧をキツく感じる。1時間つけていて、はずすとホッとする。
側圧
側圧は、400g前後で、キツめの側圧だ。
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ヘッドホンの側圧(ヘッドホンの頭を左右からしめつける力)を調べる方法
ヘッドフォン(以下、ヘッドホンに統一)を選ぶ時、「付け心地」「装着感」が重要なポイントになります。 どんなに良い音が再生できるヘッドホンでも、キツすぎて数分しか かぶることができなければ使えません。 ...
eスポーツの実戦で使うのであれば、これくらいキツめでないと、頭をふるだけでずれてしまう。
長く付けることができないのは、耳を休めることができるので、ヨシ! としよう。
BlackShark V2 X の音響
Macにつないで、テスト信号を再生する。
今回は、iPhoneに直につないだ場合と、SoundBlaster X4につないだ場合で調べてみた。
20Hz〜20KHzのピンクノイズを発生させて、バイノーラルマイクで拾った音をWavSpectraアプリで、オクターブバンド(1/3)で表示する。
低音と高音を少し減らして、中高音が強調される ゲーミングヘッドホンらしい特性を出している。
Razerのヘッドセットは低音が強めでボーボーとした音のイメージが強いが、最近のモデルは 高音強めのシャキシャキ感のある(歯切れいい)音の味付けにしてあるようだ。
SoundBlaster X4のイコライザ設定は、ダイレクト(イコライザはオフ)にしている。
いつも、大音量にすると5KHzあたりでピークがでているのは、バイノーラルマイクの共振みたいなので無視。
念のために、iPhone(再生の特性はフラット)で20Hz〜20KHzのピングノイズを発生させて、アンプを通さずに直接 BlackShark V2 Xを鳴らしてみた結果、良く似ている。
超低音 20Hzの正弦波を鳴らしてみよう。
鳴っている。5cmのダイナミックスピーカーなので余裕で再生できている。超低音にありがちな、倍音も出ているのが観察される。私の耳には聞こえない。倍音の100Hzあたりなら聞こえる。
「20Hzの低音が聞こえる」のは、倍音の高い音を聞いているに過ぎないことが分かるだろう。
次に、12.5KHzの高音(オーディオ スピーカーではツイターが12KHz以上を担当する)を聞いてみる。
私は、老人なので、もう12.5KHzですら聞こえない。若い人でも、日頃からヘッドホンやイヤホンで大きな音を聞いている人は、聞こえない人もいるはずだ。
この音域は、打楽器とかの音の良し悪しに影響するので、この音域がよく聞こえる人は、軽くシンバルをたたいてその響きでメーカーを当てることができるとかw。
20KHzは、音楽再生装置の限界。当然、人は聞こえない高音だ。マイクの限界でもある。これ以上の高音は、マイクで録音するのが難しくて、余り意味がない音域になる。
400Hz〜1kHzの正弦波なら、乱れもなくきれいな形で観測される。これが、ノコギリ波だったり、ギザギザだったりするのは、良くないドライバー(スピーカー)だ。
1KHz以上の高い周波数になると、スピーカーの振動紙が動きについて行けなくなるので、ノコギリ波になっていく…。その辺は、各自実験して確かめてみよう。
自然界には存在しない音、矩形波をいれると、ノコギリ波、しかも倍音がいっぱいついて観測される。この辺も、実際に波形を見ているとおもしろい。
つまり、BlackShark V2 Xも、ヘッドホンとしての性能は値段相応、決して粗悪なモノではない。
まとめ
BlackShark V2 Xは、Razerの入門用ヘッドセットの位置づけだ。Amazonのセールで、6千円で買える。
中華のパチモンの二倍の値段はするが、モノ自体は悪くないのでボッタクリとは言えない。
側圧がもう少し緩ければ、コスパの良い文句なしのゲーミングヘッドセットなのだが。
イヤホンやヘッドホンの大音量と長時間(1時間以上)の使用は、聴力低下の直接の原因です。
このヘッドセットは、元々鳴りにくく音が小さくなる仕様です。大きな音になるアンプをつなぐことは控えましょう。
耳を傷めないように60:60 セオリーを守りましょう。