これは、故障した 200連奏CDプレーヤ Victor XL-MC334の上ぶたをはずしたところだ。
26年前、BGMをかけるために、USEN(有線放送、音楽専用ケーブル放送)を契約して使っていた。
料金は、小規模(小床面積)の法人契約は月額6千円ちょい(個人契約なら3千円弱)。年間で7万円ほどのコストがかかっていた。
JPOPのリクエストチャンネルは 電話するとすぐにかけてくれるのに、クラッシックのチャンネルの曲は まったく更新されず聞き飽きてしまった。
そこで、CDを使うことにした。(JASRACへの使用料支払いは、「JASRACへの許諾手続きが不要なBGMの利用方法」の要件を満たすので免除)
CDを入れかえるのは面倒なので、(ドーナツ盤のレコードを自動で入れかえる)ジュークボックスのようなCDプレーヤが必要だ。
100枚、200枚、300枚連奏…、その中の最後の1台 XL-MC334。
37年前(1986年頃)、レンタルレコード屋がレンタルCD屋に置き換わる”大きな時代の変化”があった。
レコードを何枚も買えるのは、お金持ちのお坊ちゃま、お嬢様だけ。
私のような貧乏サラリーマン家庭では、日頃聞く音楽は、ラジオから。学校から帰ったらラジオをつける。
聞きたい曲があれば、パーソナリティへのメッセージや季節イベント、日常でおもしろかった話などを書き添えた リクエストのハガキを書いていた。
ラジオとカセットテープの録音再生できる「ラジカセ」は、小中高生の必須アイテムだった。
ちなみに、FMラジオでかかる曲をカセットテープに録音することを「FMエアーチェック」と言って、専用の月刊誌も売られていた。
さらに、良い音で音楽を聞きたい時は、レコードをレンタル屋で借りてカセットテープに録音していた。
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200連奏CDプレーヤが故障して、中のCDがとりだせなくなったので焦った話
故障の症状と予想される故障状況
20年、なんの問題もなく使えていたが…
- 電源は入る
- モーターが回る音はするが、200枚のCDを載せたトレーが回らない
- CDプレーヤ部分も動作しない
- CDが所定の位置に動かないためか、前面のパネルも開かない
ことから、「CDがプレーヤ部分で引っかかって故障し、トレーなどの機械的に動かす駆動系のベルトがちぎれた」と推測された。
100枚以上の連奏CDプレーヤの故障で一番多いパターン。
こうなると、バラしてCDを取り出すしかない。
XL-MC334を分解する
オーディオコンポーネントのフルサイズボディ。
オーディオコンポは、アンプを除いて、見た目の大きさから想像つかないくらい軽いものが多かった。これは、CDが200枚はっているので、そこそこ重い。
前のふたが開かない。トレーが回転しないので、CDが取り出せない。
上のフタをはずす。
ジャンクを分解するのに、BOSCH GOやPushDriveを使う。ネジ回しの手間が省けるので楽に作業をすすめることができる。
背面のネジ、側面のネジをはずして、カバーを取り外す。
CDを再生するCDプレーヤー部分は、正面側の向かって右奥側にある。
CDプレーヤにCDが中途半端にさしこまれて止まっているのが観察された。
これでは、トレーはビクとも動かない。
CDを載せる回転トレーを動かすギアについているプーリーにゴムベルトがかかってない。ちぎれている。
もはや、私の技術レベルでは修理できないのであきらめた。
200枚のCDを取り出すのに邪魔な構造体を取り外さなければならない。
CDを覆っている樹脂のフレームをはずしていく。元に戻さなくて良いので楽だ。
200連奏や300連奏CDプレーヤを修理しながら使うオーディオマニアのジジイがいる。未だに 部品取りとしてジャンク扱いで欲しがる。傷めないように、紛失しないように ネジも含めて袋にいれておく。
CDを取り出して、DVD収納ブックにおさめる
上の構造体がとれたところから、CDを取り出して、ディスク収納ファイルブックに順番通りにいれておく。
エレコム DVD BD CD 対応ファイルケース 120枚収納 クリア CCD-FB120CR 千円弱を2つ用意した。
元のCDケースに1枚1枚いれていくのは時間がかかりすぎる。ファイルケースにいれる方が良い。
20年経過して、ホコリがついて きたなくなっている。ここ4,5年、音が途切れることがあった。
CDが汚いままだと、Macでリッピングするときエラーが出るか時間が異様にかかる。
CDを取り出したXL-MC334をながめて…
CDプレーヤにCDを入れる機構のなかで、トレーからCDをピックアップする白い部品が飛びでたままだ。
これがひっこめば、トレーを回転させることができるので、ここまで上をはずす事もなかったのだが… 仕方がない。
取り外した部品は、透明袋にいれた。ネジもなくさないようにいれておく。カバーを元に戻してネジで止めて完了。
取り出したCDをBGMで使うためには
もう、200連奏、300連奏のCDプレーヤは販売されていない。
CDをパソコンに録り込む(リッピング)して、音楽データを再生することで使うようにする。
1枚1枚汚れたCDをティッシュで拭いて、MacのMusic(iTunes)に取り込む事にした。USBの外付けの光学ドライブを使う。毎日10枚ずつ20日をかける。
大量のCDを取りこんだ音楽データの再生をどうするか?何でやるか?が、懸案になっている。
ネットワーク オーディオ プレーヤも種類がなく選べない
Macで再生する場合、AirPlay(Airplay2)対応のプレーヤなら、ネットワーク越しに再生できる。
AirPlayに対応しているAVアンプがLAN内にスリープ状態であれば、Macから再生先に選択できて、再生できる。
しかし、AVアンプは大きく、重く、何よりも無駄に消費電力が大きい。
単純に、AirPlay の再生ができるネットワークでつながるデバイスの小さいものが、ほとんどない。
手持ちのAirMac Express BaseStation A1089(初代モデル)が生かせると思ったが、テストすると3.5mm径アナログ(光デジタル出力兼用)端子が壊れていた。
AirMac Expressに代わるネットワークオーディオ プレーヤはコスパが良くない。どれも、オーバースペックだ。
ヤマハのWXC-50、NP-S303を候補にしていた。3万円前後で入手性も良い。スペック的には十分過ぎるし、余分な機能が多すぎて、筐体サイズも大きい。
もっとコンパクトなものはないのか?と考えていて
「Mac mini + USBオーディオインターフェイス 」にしようと結論にいたった。
2021年の秋に、M1XのMac miniがでてくるまでは、iPod touch 7にプレイリストを作って、しのぐことにしている。
2021年9月、AirPlay 2対応のオーディオアダプタ「Belkin SoundForm CONNECT Audio Adaptor with AirPlay 2」が日本でも発売されたので買った。
AirMac Extremeの代用品として十分機能している。
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まとめ
Amazon Music、Apple Musicで、ハイレゾ(HD音質、Ultra HD音質)の音楽が手軽に聞けるようになった。
USBオーディオインターフェイス(USBサウンドカード)もいくつか買って試している。
時間があれば、コツコツとオーディオ関連の記事も増やしていきたい。