PS5やNintendo Switchには、光デジタル端子がない。
テレビゲームの音を良い音で聞きつつ、チャットしながらオンラインゲームを遊ぶためには、HDMIからゲームの音を取り出す機械(HDMI音声抽出スプリッター)が必要。
ゲーミングヘッドホンのブランドとして知られているASTRO(アストロ)から、HDMIアダプターが出ている。
オンラインチャットの音声とゲームの音を混ぜる「ミックスアンプ」とセットで使う。
- 購入品:ASTRO HDMI Adaptor for PlayStation 5
- 購入時期:2021年5月
- 購入価格:4200円
- 購入店:Amazon Japan G.K.
私は、ASTROの製品を自分で選んで、自腹で買って試しています。
ASTRO(ロジクールG)のゲーミンググッズをタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いています。
ロジの営業依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはありません。
文中のリンクは用語説明です。アフィリエイト広告ではないので安心してクリックしてください。
HDMIから音声を光デジタルで出力するASTRO HDMIアダプター for PS5の中長期使用レポート
ASTRO(アストロ) って何?
ASTRO Gaming(アストロゲーミング)は、アメリカのゲーム用ヘッドセットのブランド メーカー。
近年、Razer(レイザー)など競合他社が増え、ゲーム用周辺機器市場は激化している。シェアを落としていたASTROは、パソコン周辺機器メーカー ロジクール(日本以外は、Logitech)傘下になった。
Logitech(日本では、ロジクール)は、スイスのマウスメーカー。親指型トラックボール TrackManでも知られる。さらに、パソコンにつけるWebカメラの大ヒットで、パソコン周辺機器の世界的ブランドに成長。
ゲームの周辺機器でも「ロジクールG」ブランドで、ハンドルコントローラ、ヘッドセット、ゲーミングマウスやキーボード市場で、Razerと2強の関係にある。
ASTRO HDMI アダプター for PS5 を写真で紹介
パッケージ内容は、
- ASTRO HDMI Adapter for PlayStation 5 (HDMI オプティカルスプリッタ)
- microB USB ケーブル:0.5m
- ハイスピード HDMIケーブル:0.3m
- 取扱説明書、保証書
短いハイスピードHDMIケーブルが付いてくるのが、うれしい。
光デジタルケーブル(角形コネクタ)はついていない。
ASTRO HDMI Adapter for PlayStation 5の主なスペック
- 型番:AHS-HDMIADP
- HDMI 2.0b:2160p/60Hz、HDR(1440p出力には対応していない)
- HDCP2.2(4K60Hz HDRのため)
対応オーディオフォーマットは、スペック表に記載がない。
実際に試してみたら
- LinearPCM:OK
- Dolby :OK
- DTS:音が出ない
光デジタルケーブルをAVアンプにつないでも、LinearPCMで5.1chサラウンドにならない。
Astro HDMI Adaptor for PS5は、2chステレオ出力のみ。
対応しているASTROの機器は、
- MixAmp Pro TR
- A50ベースステーション(ワイヤレスヘッドセット)
ASTRO HDMI Adapter for PlayStation 5の外観、ポート類
HDMIの入力端子は、1つついている。
背面には、
- 電源ポート:microB USB
- 光デジタル出力端子 角形
- HDMI 出力端子
がついている。
- 大きさ:約5.8×5.3×2.2cm
- 重さ:71g
とコンパクトだ。
電源は、microBケーブルだけでACアダプターはついていない。
PS5のゲーム機本体のUSBポートか、USB充電器につなぐようにする。
音声は、光デジタル端子だけついている。
中華の同等品には、3.5mm径アナログステレオミニジャックが付いているので、デジタル入力のあるアンプを使わず、手持ちの安いヘッドホンアンプと簡易ミキサーアダプターを併用することも可能だ。
ASTRO HDMI Adaptor for PS5を実際につなぐ
基本的な配線を模式図にした。
電源はUSBなので、PS5やPS4などゲーム機のUSB端子からとりたい人も多いはず。
私はUSB充電器を別に用意していて、5Vの電源をゲーム機のUSBから取らないようにしている。
具体的な配線は、こんなかんじ。
ゲーム機まわりは、配線でごちゃごちゃになる。
ごちゃごちゃのままで使います。
PS5にASTRO HDMI Adaptorをつなぐ
PS5のフレンドとのチャット機能を使う場合のつなぎ方だ。
ミキシングアンプ(Astro純正なら MixAmp Pro TR)につなぐ。
PS5のビデオ解像度は、
- 2160p/60Hz
- 1080p/120Hz(確認中)
が使える。昔の、ASTROのHDMIアダプタは、1080p/60Hzまでだったので、古いのは捨てよう。
PS5側の設定は、
設定→ サウンド→音声出力 で
出力機器は、自動で「テレビ」になっているはず。
- テレビ
- AVアンプ
- サウンドバー
の3つが選べる。
「AVアンプ」を選択しても、どのヘッドホンアンプ(ミックスアンプ)も、本物の5.1chサラウンドに対応していないので意味がない。
設定→サウンド→音声出力→全般→音声フォーマット→Dolby
で、Astro MixAmp Proの場合は、Dolby/ソースボタンで、「Dolby」にする。
私の好みは、Linear PCM(2ch)の MixAmp側は、Dolby OFF ソース側にする。
PS5のチャット機能でフレンドとプレイする時、PS5とUSBでミックスアップにつなぐので、音声出力が「USBヘッドセット(Astro MixAmp Pro)」になっていることがある。出力を「HDMIのテレビ、AVアンプ」変更しよう。
USB出力の音より、光デジタル出力の方が音が良い。
設定→サウンド→マイクで、
入力機器は、USBヘッドセット(Astro MixAmp Pro)になっていることを確認する。
ついでにマイクレベルを調整しておこう。
Astro HDMI Adaptor をPS4につなぐ
設定→サウンドとスクリーン→音声出力設定 で、
「主に使用する出力端子」を「HDMI出力」にする。
音声フォーマットは、
- Linear PCM
- Dolby
の2つは音がでる(2chステレオ出力)ことを確認している。説明書通りに「Dolby」にしておく。
次に、
設定→ 周辺機器 → オーディオ機器 で、
「出力機器」が「テレビまたはAVアンプ」になっているのを確認すること。
ついでに、「USBヘッドセット(Astro MixAmp Pro)」とヘッドセットをつないだミキシングアンプにつながっているのも確認。
Astro HDMIアダプターをNintendo Switchにつなぐ
Nintendo Switchで、Splatoon 2などフレンドとチャットをしながら遊ぶ人が多いので、このヘッドセット&ミックスアンプの需要は多い。
設定で、
「テレビ出力」から、「テレビのサウンド」を選び、「ステレオ」にする。
Astro HDMI HDMIアダプタとAstro Mix Amp Proの組み合わせでは、ゲーム機をサラウンドにしても意味がない。
サウンドテストで、サラウンドの音を鳴らしても、聞こえるのは左右のスピーカ分の2カ所だけで、センター、左右のサイド、ウーファーの4つは聞こえない。
光デジタルの伝送速度では、Linear PCMは2chのステレオしか出力できません。
Astro HDMI アダプター の問題点
光デジタル出力だが、2chステレオ出力だけ
ネットのブログ記事で、AstroのHDMI アダプターやMixAmp Proで「サラウンドが良い」評価をしている人は、AVアンプにスピーカーをつないだ本物のサラウンドを知らない、嘘つきアフィリエイト アフィカスである。
とにかく、「ゲーミング」なアイテムで、まともな評価をしている人をネットで探すのは至難の業だ。
Astroが「2chステレオ出力だけ」にしたのは、
- ユーザの設定間違いで音声が出なくなるトラブルがない
- ゲーム中のシーンごとで、サラウンド⇔2chステレオの切替に失敗する
- 対戦ゲームのほぼ全てが、2chステレオ
だからである。
光デジタルの遅延はどうですか?
HDMIオーディオスプリッター(音声抽出スプリッター)の中には、古いチップを使っているものがあって、音声が映像とずれることが良くある。
ASTRO HDMIアダプターに関しては、音が遅れる音ズレは気が付かないレベルだ。
PS4やNintendo Switchの世代までは「多少の音の遅れは気にならない」ことも、HDMI機器が新しくなるにつれて、音の遅れ、ずれを全くかんじなくなっている。
良い時代になったもんだ。
光デジタルケーブルは予備を持っておこう
光デジタルケーブルの寿命は短くて4,5年で劣化してしまう。
MixAmp TR Proについていたものは、細くて断線しやすい。念のために、予備を買ってもっておこう。
Amazonベーシックスの光デジタルケーブルを私は定期的に買って置き換えている。
光デジタルケーブルについての詳しい解説は、↓
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触ると熱くなっているので心配
HDMIスプリッターは熱が出る基板のようで、1時間も使うとかなり熱くなる。
テレビやモニターの裏など風通しの悪いところに置くことも多くて、熱暴走で画像が映らなくなったり、サーマルサイクルで故障してしまう。
対策としては、ヒートシンクを貼り付けるのが1番効果的だ。
熱伝導粘着シートを切って、適当なヒートシンクをはりつけて置いておこう。
安定するはずだ。
画面がでない、映らない
- HDMIケーブルの確認:プレミアム ハイスピードHDMIケーブル
- HDMIセレクターが違うケーブルを選択している
- HDMIセレクターで切り替えてみる
PS5で 2160p60Hz HDRの映像にならない
- そもそも、そのモニターやテレビが4K60Hz HDR対応なの?
- HDMIセレクターが古い
- HDMIスプリッターが悪さしている
- HDMIケーブル不良、長すぎる
PS5の 1440p 出力(WQHD 2560×1440)に対応していない
このHDMIアダプターが発売された頃、PS5は「1440p出力」をサポートしていなかった。
なので、PS5の1440p表示には対応していない。
2022年にPS5はWQHDに対応した。
WQHD 1440p / 120Hz HDRに対応したHDMI音声スプリッターもでてきている(非公式なので自己責任で)ので、WQHDのゲーミングモニターで遊びたい人は注意されたし。
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といっても、WQHDモニターは、4K 60Hz HDRにアップコンバートするので 特にこだわらなければ… ヨシ!
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まとめ
中国製パチモンの同等品は、3500円前後でAmazonで買える。
ASTRO HDMI Adapter for PS5は、4千円チョイ。しかし、以下の3点
- 400円相当の0.3mのハイスピードHDMIケーブルが付属
- 2年の保証期間
- サポートはロジクールG
に注目すると、ボッタクリと言い切るのは酷な気がする。
ASTROに限らず、「ゲーミング」の名の付く機器は、仕様説明、配線などの情報が足りない。
なので、実際に使っているユーザのブログ記事をネットで検索して情報を得る。
その結果、いい加減な知識しかもたないのにレビューを書き、必要のない品々を買いあおる嘘つきアフィリエイト・アフィカスの格好の商材になってる。
だまされて買う情報弱者が多いのも事実だ。
こんな人におすすめ
- PS4の光デジタル端子を使ってゲームの音を聞いていた
- チャットをしながらオンライン対戦ゲームやりたい
- ゲーミングモニターのアナログ端子の音ではなく、光デジタル出力の音が聞きたい
- 光デジタル出力端子のついたテレビにゲーム機をつながない
Amazonで ASTRO ゲーミング HDMIアダプター を見る
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ASTRO ヘッドセット A40TR と Mix Amp Pro TRのセットを買ったのでレビュー
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