USB CABLE CHECKER 2（USB ケーブルチェッカー2）レビュー。つなぎ方、使い方を徹底詳細解説。

ガジェットを買うと、付いてくるUSBのケーブルや変換プラグが、机の引き出しに貯まってきますよね。

USBケーブルや変換ケーブル/プラグが、

• データ通信もできるのか？
• USBの給電だけ、バスパワーだけなのか？
• 断線して使えないものなのか？
• どれも見た目が同じUSB-Cケーブルは、どの種類なのか？

を調べるのに手間がかかります。

特に、USB Cのケーブルの違いが見た目で区別がつかないので悩んでいる人も多いと思います。

それを解決できる、

USBケーブルの種類を調べる、USBケーブルテスターUSB CABLE CHECKER 2を買ったのでレポートと使い方のまとめ

ます。

USBケーブルチェッカー2って何？

USBケーブルや変換プラグ、変換ケーブルの結線・配線（どう つながっているか？）を調べるテスターです。

• USBケーブルの結線
• USB-Cの変換ケーブルやプラグの結線
• USB-Cのプラグ内 抵抗値 / E maker
• プラグの地絡（アースになっているか）
• ケーブルの抵抗値

などが、ケーブルをコネクターに差し込むだけで、自動で簡単に調べられるテスターです。

「2」になって、USB-Cが調べられるようになりました。

ビット・トレード・ワンって何？

電子工作キットのショップです。私も、10年くらい前に知って、面白そうな物は買って試しています。

電子工作をする人、ガジェットが好きな人は、既に知っているはずです。

知らない人は、「ガジェットに詳しい人」じゃないです。

物づくり日本、技術大国日本をこの先維持していくには、こういうショップが何十、何百と日本になければならないのですが、中国深センにはかないません。

USB CABLE CHECKER 2 を写真で紹介

組み立てキットではありません。完成品です。

パッケージ内容は、

• ADUSBCIM（USB CABLE CHECKER 2）本体
• 保証書

だけです。もちろん、日本製です。

電池は、CR2023 です。樹脂シートで絶縁してありますから、使う前に引っこ抜きます。

正面観、下コネクタ部

電源は、CR2032のリチウムコイン電池です。

有機LED（OLED）パネルがついていて、細かい英数文字が表示されます。

Ａ側は、ケーブルの元になる方です。Ｂが先。

• USB-A→ microB のケーブル：USB-AプラグをＡ側にさして、microBのＢ側をコネクタに
• USB-A → USB-C ケーブル：USB-AプラグをＡ側にさして、USB-CのプラグをＢ側のコネクタに

差します。

USBケーブルの結線状態表示 LEDランプ

USB2.0までは、

• 電源の＋とー
• データ通信の＋とー

の4本で良かったのですが、USB3.0で、信号線が増えました。

• 電源・バス電源：4ペア　→　VBUS、GND
• データ通信 ：2ペア　→ D-、D+
• 超高速通信：4ペア → TX1+と-、TX2+と-、RX1+と-、RX2+と-
• コネクタやケーブルの向き → コンフィギュレーションチャンネル　CC
• サイドバンド：２ペア → SBU1、SBU2

これらの結線があるかないかをLEDランプの点灯でわかるようになっています。

USB CABLE CHECKER 2の詳しい仕組みは、「月刊誌 トランジスタ技術 2020年2月号 42、43ページ」を参照してください。

さすが、電子工作専門月刊誌だけあって、専門家向けに書かれているので勉強になります。

USB-Cのケーブルで良くあるトラブルとして、

• USB2.0のケーブルをMac miniのThunderbolt 3コネクタにつないでもUSB-C対応のディスプレイ/モニターに映像信号が送れないので、画面が出ない
• USB-CのPD（Power Delivery）に対応しているのに、5V / 0.5A でしか電流が流れない

があります。

このUSBケーブルテスターを使うと、高速データ通信ができるかできないかがハッキリと分かります。

ADUSBCIMの主なスペック/仕様

• 対応USB：USB-A、USB-C、mini B、micro B
• USBバージョン：USB1.0〜3.2
• サイズ：13 × 86 × 53 mm
• 重さ：45g

です。基板を保護する透明なアクリル板で覆われています。

• 結線状態
• ケーブル抵抗値
• E marker（PDの状態を信号で送る仕組み）

を表示。

USB PD機能の対応している電圧と電流については、高機能なUSBテスターを使わないと調べられません。

PDの対応状況、QCの対応バージョン、他中国製パチモンの怪しい電流規格、PCにつないでUSB-Cの電流電圧がデータロガーとして記録できたりします。

こういうのが、日本製で2万円以下ででれば、そちらに乗り換えたいのですが。

USB CABLE CHECKER 2を使ってUSBケーブルを調べてみた

スイッチの充電台についていたUSB-C充電ケーブル

充電専用のUSB-Cケーブルの典型例です。

データ通信の結線がありません。

データ通信ができないのでトラブルの原因になるケーブルです。他と区別するように印をつけておかなければなりません。

抵抗も大きいので、ケーブルとしては悪い部類になります。

Anker USB-Cケーブル（USB2.0）

AnkerのUSB2.0のパワーケーブル（電源用USB-Cケーブル）です。

主に、USB-Cの充電ポートがあるモバイルバッテリー用のケーブルです。

USB2.0なので、USB-Cで5Vの充電はできます。通信は、モバイルバッテリーやUSB充電器とスマホやタブレットの間でやるために使われます。

高速信号線がないので、ディスプレイ/モニターをつないでも、給電しかできません。映像は送れません。

USB-C USB3.1ケーブル

映像信号が送れるタイプです。ポータブルモニターについていました。

USB-Cのプラグ形状は同じでも、信号線が全部つながっているタイプでないと、ディスプレイケーブルとして使えません。

でも、E markerは付いていないようです。

こういうケーブルなら、ディスプレイにつないでも映像がでます。外付けのSSDでも10Gbpsなど高速な通信が可能になります。

UGREEN USB-C 3.0 ケーブル

ユーグリーンのLANアダプターやケーブルとか、Amazonで良く買います。

HDDスタンドとMac mini 2018をつなぐのに使っています。

これも、データ通信がすべてつながっているので、ディスプレイケーブルとして使えます。

「CC:DOWNLINK/E-MARKED」があるので、E marker ICタグがあるちゃんとしたType-Cです。

実際に、ポータブルモニターにつないで映像、音声ともに問題なくでています。

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Kindle Fire HDX を充電していたmicroBーUSBケーブルの断線

Kindle Fire HDX 8.9が充電バッテリー切れで落ちていました。USB充電器のUSBのコネクタに異常がないので充電ケーブルの断線を疑います。調べてみました。

バスパワーの通電がないことがわかりました。これでは、充電できませんね。1.5mのケーブルでしたので、また買わないとだめです。

他のUSBケーブルと間違えないように、ケーブルをニッパーで切って、市役所に置いてある都市鉱山資源回収ポストに捨てます。

WAVLink Thunderbolt 3 ケーブル　50cm 1800円

フルスペックのThunderbolt 3ケーブル です。

100W対応のフルスペックのケーブルです。長さが50cmと短いです。

OLEDの表示で、

• CC:DOWNLINK/E-MARKED：E markerのICタグが付いたケーブル
• SHELL-GND SHORT(A&B)：シールドがGNDと短絡した正常なType Cケーブル

であることが分かります。70cmの長いものになると、千円ほど高くなります。

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Apple  Thunderbolt 3ケーブル

順次、買ったケーブルを追加していきます。

まとめ

複雑化するUSBケーブルの結線（ケーブルの接続状態）を調べることができるのは便利です。

「ガジェット系ブロガー必須アイテム」の1つになりました。

Amazonでも買えますが、品薄で買えない時があります。

中国メーカーが すぐに真似をして コピー品をつくっていますね。

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