ゲーミング ワイヤレス イヤホンは、音が遅れないものを選ぶことが大切です。
でも、音が遅れない”低遅延”で使えるワイヤレスイヤホンは種類が少ない!。
今回は、
5千円以下で買えるゲームにぴったりの aptX LL対応 Bluetoothイヤホン ELECOM LBT-GB41BKを買ったので長期レポート
です。
結論から言うと、『aptX LLコーデック対応なのに手頃な価格で ネックワイヤー・ワイヤレスイヤホンのゲーム用としては、かなり良い』です。
- 購入品:エレコム LBT-GB41BK (GB41)
- 購入時期:2019年12月
- 購入価格:4,400円
- 購入店:Amazonマーケットプレイス
エレコム LBT-GB41BK って何が違うの?
主な特長は、
- エレコムのワイヤレスイヤホン、ネックワイヤー(バンド)型
- aptX LLコーデックが使えるので、低遅延(Low Latency)
- 価格が、5千円以下で買える
- エレコムのブランドレーベル “GrandBass”
くらいです。このジャンルのイヤホンは、完成の域にある”枯れた”製品です。
ゲームに適したイヤホンやヘッドホンの選び方については、↓で長々とまとめています。
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LBT-GB41BK を写真で紹介
同梱物は、
- LBT-GB41BK本体
- microB USB充電ケーブル 15cm
- イヤーキャップ:サイズ S、L
- 取扱説明書2枚
です。
エレコムなので、日本語の取扱説明書です。
イラストで分かりやすいので操作で迷うことはないでしょう。
LBT-GB41BKの主なスペックや特徴
- 製品名:LBT-GB41、GB41
- Bluetoothバージョン:V5.0
- Bluetooth電波出力:Class 1
- Bluetoothプロトコル:
- A2DP(音楽機能)
- AVRCP(リモコン操作)
- HFP/HSP(通話機能)
- HID(カメラのシャッター)
- 対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX LL
- 最大登録端末数:8台
- ドライバー:12mm径、デュアルチャンバー(共鳴部)
- バッテリー:5V充電 詳細不明
- 充電:電圧5V、充電時間 2時間
- 再生時間:音楽 4.5時間(実際には4時間)
- 重さ:14g
- 保証期間:1年間
です。
マイクがついているので、通話もできます。
1年保証です。
- 右イヤホン側に、コントローラ
- 首の後ろにコードを回して
- 左イヤホン側に、バッテリー
の、よくある形(オーソドックスな形)になっています。
重さは、15g弱なので軽いです。
イヤピース形状
耳の中に差し込む カナル型 / インナーイヤー式です。
イヤピースの形は、低音を強調するための共鳴部分があって、凸凹した形になっています。「砂時計型」と説明書には書かれています。
耳にさしこんで、うまく ひっかかれば抜け落ちにくいです。
左右の区別をするRとL表記も、老眼でも見やすい大きさで好感がもてます。
コントローラ部 / LBT-GB41の使い方
右側についています。
操作系ボタンは、3つのよくある形になっています。
- マルチファンクションボタン
- 音量 大 +
- 音量 小 -
- マイクの穴
- 充電ポート(カーバ付き)
特に迷うことはないでしょう。
マルチファンクションボタン
- 電源 ON:3秒長押し→青で3回点滅
- 電源 OFF:3秒長押し → 赤で3回点滅
- ペアリング開始:電源OFFから5秒長押し → 赤と青の交互に点滅
- ペアリング完了・接続中→ 7秒に1〜3回点滅※
- ペアリング失敗・探索中→ 2秒に1回青で点滅
- 音楽の再生/停止:1回短押し
- 電話を受ける:1回短押し
- 電話を切る:1回短押し
※接続中 7秒おきの青の点滅回数は、コーデックの種類を意味します。
- 青1回:AAC
- 青2回:SBC
- 青3回の点滅:aptX、aptX LL
音量 大小ボタン
- 音量 大:短押し
- 音量 小:短押し
- 曲の先送り:再生中に1秒以上長押し
- 曲の戻る:再生中に1秒以上長押し
音量の調整は、22ステップくらいです。
通話
電話に出るとき、電話を切る時は、マルチファンクションボタンの短押し。
音声アシスタント(Siri、OK Google)
iPhone、iPod touch 7、iPadにつないでいる時は、マルチファンクションボタンをダブルクリック(短押し2回)で、Siriが起動します。
Androidなら、OK Googleの入力画面になります。
Bassブースト
低音を強化するモードに切りかえられます。
音量の+とーボタンを同時押し。
「OFF → 弱 → 強」のループ。
自撮りシャッター
カメラ付きのスマホにつないでいるときは、シャッターも使えます。
マルチファンクションボタンと音量 ーボタンを同時に短押し。
リセットの方法
マルチファンクションボタンと音量小ーボタンを同時押しで5秒。LEDランプが1回点滅するとリセットです。
接続情報がなくなるので、最初からペアリングで登録してください。
LBT-GB41の充電
充電は、microB USBケーブルで、スマホ用の充電器やパソコンのUSB端子につないで充電できます。
5V / 0.4Aで充電します。2時間ほどで充電が終わります。
LEDランプは、充電中赤く点灯して、充電が完了すると青く点灯します。
満充電で、音を大きめにして再生しっぱなしにしておくと、4時間ほどでバッテリーがなくなります。
バッテリーがなくなるとき、7秒おきに青で1〜3回点滅していたLEDランプが、赤で点滅するようになります。イヤホンにビープ音でバッテリー切れが近いことを教えてくれます。
LBT-GB41 のつなぎ方
つなぎ方は、説明書がよくできているので、そちらを参考にしてください。
Bluetooth V5.0なので、古いバージョンのBluetoothをもつパソコンやBluetoothトランスミッターと接続がうまくできないことがあります。
LBT-GB41の音の評価 / 音響特性
音が良いか悪いかという判断は、人が聞いて判断をするまえに、客観的に測定器で測るべきです。簡単に測れる方法があるので、測ってみましょう。
高性能マイク i437L とiPhone と iPod touch の音響測定アプリを使います。
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LBT-GB41の再生周波数
ジジイの私は、150〜11000Hzの音しか聞こえません。
正弦波を発生させて、オクターブバンドで観察します。20〜20000Hzまで再生できています。
今のBluetoothイヤホン・ヘッドホン用統合基板(SoC チップ)で、スペック的に普通にできることです。
Bass ブースト機能 / 音響特性 オクターブバンド表示
ピンクノイズを発生させて、オクターブバンドで全音域の鳴り具合を観察します。
最初の印象は、高音高めのシャリシャリ感がある音が気になりました。
注意ポイント
デジタル音響機器の仕様として、サーというホワイトノイズが聞こえます。オクターブバンド表示では、ホワイトノイズはハッキリとでない弱点があります。
中華メーカーのイヤホンをタダでもらって提灯広告記事を書くアフィカスが好んで使う表現を借りると、
- 歯切れの良い音
- キリリとした音
- 冷たい透明感のある音
- ハイハットが冴える
- 切れの良いスネアが〜
です。
Bass ブースト機能をONにして、低音を「弱」にすると、低音が響くようになります。さらに、「強」にすると、低音がボンボン響いて音がぼやけるような響き(ブーミィ)になります。
ズンドコな音が好きな人は、「弱」が良いでしょう。ゲームをするときは、Bass ブーストなしの方が、いいかな?
FPSのシューティングゲームで大切な足音は、4〜6KHzの周波数を強めにイコライザを調整するので、ちょうど都合が良いです。
矩形波でみる響き、音味
これも、いつも通り、矩形波の波形をオシロスコープモードで観察します。
基準音 440Hz(A、ラ)の矩形波発生させて、そのピーの波形をみると、綺麗なノコギリ波になっていました。
ピークが二つになったり、へんなギザギザが混じらず、綺麗に倍音がでていることが分かりました。
「素直な音」「にごりのない音」「クリアな音」として表現されます。
LBT-GB41の問題点、欠点、気づいた点
簡易防水レベルなので、運動する時は使えない
したたる汗に対応できる防水仕様ではないので、注意が必要です。
単に、スマホやゲームをするのに使うことを想定して設計されています。使うシーンを間違えないようにしましょう。
ケーブルタッチノイズはある
ネックバンド型、首の後ろにケーブルを回すので、どうしても、ケーブルに触って擦れる音がします。
左右が完全に分離して、耳の中にいれるだけの、完全ワイヤレスイヤホン(TWS)と比べると、タッチノイズをなくすことはできません。
ホワイトノイズはある
これは、デジタル音響機器の仕様なので、無くすことができません。
デジタルアンプは、無音状態でサーという音がします。無音にするためには、音声を完全にとめるミュート機能を使うことになります。しかし、ミュート機能は、音が出始める瞬間が遅れて、音の頭が切れるという致命的な問題があります。
イヤホン自体のホワイトノイズよりも、Bluetoothトランスミッター送信側、ソースになるスマホやタブレット、音楽プレーヤ、テレビなどのプレーヤ側にホワイトノイズが大きいこともあります。
キャナル イヤホンにある拍動性ノイズは?
心臓の音(ドキドキという拍動性の雑音)は、耳の中に押し込むイヤホンの宿命で、これもなくすことはできません。
高血圧症の人は、この拍動性のノイズが大きく感じます。私も、高血圧でフラフラすることがあった頃は、イヤホンやヘッドホンがドキドキうるさくて、長くつけることができませんでした。
血圧を測って、上が125mmHg、下が75mmHgより高い人は、循環器内科で高血圧治療をしてもらってください。
イヤーキャップ、イヤーピースがはめにくい
イヤホンのゴムのキャップ(イヤーピース)の交換するとき、はめにくいという人がいます。
コツは、こんなかんじで、筒上の部分を見えるようにむいてから、イヤホンの出っ張りに差し込みます。
LBT-GB41がつながらない
取扱説明書にも個条書きで書いてあります。
- バッテリー切れなら充電してみる
- Bluetoothなので、混信している
- 設定をまちがえている
- 他のスマホやタブレットにつながっている
混信については、
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Bluetooth接続のマウスやキーボードが反応しない とぎれとぎれでつながっている パソコンのスリープ(スタンバイ)ができない Wi-Fi(無線ラン)が、とぎれる などの症状で、何が悪いのか?と相談 ...
まとめ
- エレコムの手厚いサポート、1年保証
- イラスト入りの詳しい日本語取扱説明書
- aptX LL対応
- 5千円弱
Bluetooth ワイヤレスイヤホンは、中華メーカーの独擅場です。
中国メーカーにOEMで作ってもらっているわりに、エレコムとしてのこだわりがあっておもしろいです。
わけのわからない中華のパチモンイヤホンよりは、安心して紹介できます。
色は、
- LBT-GB41RD:赤
- LBT-GB41BK:黒
があります。
中華の怪しいイヤホンで痛い目にあった人は、このイヤホンも試してみましょう。
aptX LL対応のBluetoothトランスミッター(送信機)が必要です。→BT-B10、BT-T100
aptX LLが初めての人がお試しにピッタリのイヤホンです。