マキタの充電式工具の18Vバッテリーを充電する急速充電器「DC18RF」や「DC18SE」の使い方、まとめです。
マキタの電動工具用のバッテリーと充電器です。
DC18RF ACタイプ
- AC100V のコンセントにさして使う
- 14.4V / 18Vのバッテリーパックを1個だけ急速充電できる
- バッテリーの各種診断とリカバリー機能搭載
- USB充電用端子あり
- BL1860B(18V / 6Ah、108Wh)の フル充電に約40分
です。
冷却ファンがついていて、充電中はガーっと音がして、うるさいです。
DC18RF 正面観
いたってシンプルな充電器です。
大きさ、重さは、
- 18.8 × 15.2 × 8.4 cm
- 重さは、ACケーブル込みで、963g
です。
バッテリーを差し込むスロットが、1個だけのタイプです。
バッテリーの充電状態を右側の3つのLEDランプが点灯して教えてくれます。
LEDランプの光る意味は、表記されているので覚えておく必要はありません。
バッテリーを差し込むスロットには、端子カバーが付いています。
左下下縁にUSB端子が付いています。
USB端子
USB端子は、5V / 2.1A対応です。
iPhone SE2をつないでも、5V/2Aの急速充電ができています。
DC18RF裏面観
裏面には、何もないです。
バッテリーを差し込むスロットのバッテリー状態を通信する端子の黄色いのが見えます。
両脇にある金属の板が、充電用の端子です。20Vが出ます。
充電端子はカバーがついています。
端子は、汚れや衝撃に弱いのでカバーで保護するようになっています。
バッテリー側の端子はむき出しになるので、白いカバーをつけるクセにしておきましょう。
急速充電を可能にするために、バッテリーセル(電池)やバッテリーパック内の基板に風をあてて冷やす仕組み(強制空冷機構)があります。
この強制空冷機構のおかげで、空っ欠のバッテリーでも、30分ほどで赤、緑LED2個(実用域充電 80〜100%)まで急速充電できることができます。
ただし、ファンの音がうるさすぎて、深夜に充電することはできません。昼間でも、場所を選びます。
DC18RF 裏面観
マキタのバッテリーパックの充電器は、工務店の作業場、個人の大工や電工屋、設備屋なら事務所とか、個人だと屋内ガレージの壁に取り付けている人も多いと思います。
ネジは、
- 4mm×20mm以上の長さ
- 頭部のサイズは
- 直径9mm以下
- 厚さ3.5mm以下
です。
壁への取り付け方法や設置位置については、取扱説明書に丁寧に書かれているので、参考にして取り付けてください。
石膏ボードには取り付けられませんよ。厚めのコンパネの壁に付けてください。
バッテリーパックを抜き差しするだけの空間が必要なので、上は20cm以上のスペースが必要です。
右側にACケーブルの取り回し分のスペースが必要なので、キツキツで取り付けられません。
音を抑えるのなら、壁掛けにせず、コンクリートの床にシリコンシートを敷いて、その上に置いて充電しましょう。
DC18系のバッテリー充電器の表示ランプの意味
急速充電器のバッテリーの状況については、赤、緑、黄色のLEDランプで表示します。
ボディの上にデカデカと表示があるので、LEDのランプの意味は分かると思います。
- 電源をいれると、緑が点灯
- バッテリーを差し込むと、赤点灯で充電
- 赤と緑が両方点灯したら、ほぼ充電できてバッテリーが使える
- 緑が点灯して、チャイム(ブザー)が鳴ったら、フル充電
- 黄色が点灯したら、オートメンテナンスでバッテリーの充放電のため時間がかかる
- 赤、緑が交互に点灯したら、通電異常、端子異常、バッテリー故障
- 黄色点滅は、冷却ファンの故障
という意味になります。これは、車載用のDC18SEも同じです。
DC18SE 自動車用充電器 (災害時向け)
車のシガーソケットにさして使う マキタの急速充電器です。
トラック、普通乗用車につないで、マキタのバッテリーを充電できます。
壁のコンセントのAC100VにつなぐDC18RFと比べて、
- 対応バッテリーパック:7.2V、14.4V、18V
- 大きさが少し分厚い
- 壁掛け用の穴がない
- BL1860B(18V / 6Ah、108Wh) フル充電に2時間
の違いがあります。
コンセントからのAC100Vと比べて、3倍時間がかかります。
DC18SE(車載用)の方が厚めです。
DC18SEの主なスペック
- 入力(シガーソケットから)
- 電圧:12V、24V両対応
- 電力:70W(12V / 5.83A、18V / 2.92A)
- 出力(バッテリーパックへの)
- 電圧:7.2V、14.4V、18V
- 電流:最大 2.6A
- 大きさ:16.4 × 19 × 10.6cm
- 重さ:約1kg
- DCケーブル:1.8m
- シガーソケット
です。
シガーソケットのヒューズは、8A、250Wが使われています。
- 14.4Vで、17A
- 28.8Vで、8.7A
です。
普通乗用車は、エンジンがかかった状態で 14.4V。
トラックなど2つのバッテリーを直列につなぐ車は、28.8V。
太陽電池パネルから、車のバッテリーに充電して使う「オフグリッド独立電源」から、18Vのバッテリーパックを充電して、いろんなことに使うために使います。
ブログカード
その他の急速充電器
- DC18RE:10.8Vの充電用コネクタが別についている(排他的)
- DC18RD:2個同時にバッテリを充電
- DC18SF:4個同時にバッテリを充電
バッテリー 18V用
マキタの電動工具用のバッテリーパックには、電圧と充電できる容量で、いろいろな種類があります。
自分の持っているマキタの電動工具に合わせて、バッテリーを選ぶか、バッテリーに合わせて電動工具をそろえるようにします。
我が家では、マキタの工具については、18Vで統一することにしました。
10.8Vはコネクタが違います。充電器も違いますから、間違えないようにしましょう。
中に入っている充電池の容量で、
バッテリー容量 | 型番 | 部品番号 | Amazonでの価格(税込み) |
1.5Ah | BL1815N | A-60311 | 10000円 |
2.0Ah | BL1820B | A-61715 | |
3.0Ah | BL1830B | A-60422 | 10980円 |
5.0Ah | BL1850B | A-59900 | 12980円 |
6.0Ah | BL1860B | A-60464 | 15500円 |
となっています。使える電流の量が多いものは、長く使える反面、重くなります。
他にも、薄く小さい軽量の「パワ軽」モデル(BL1815)があります。使える工具が少ないので、ここでは省略します。
工具によっては、重量バランスが悪くなって取り回しが悪くなります。自分の好みと充電バッテリーの容量を決めてください。
18Vバッテリーの各名称
バッテリーを本体に固定するためのレバーがついていて、そのロックを解除するための白いボタンが付いています。
ボタンを押すと、爪が下がって、ロックが解除されます。そして、引っ張ると外れます。
接続のための各種端子があります。
電極は、直接手で触れられないようになっています。+(正極)の方には、1つ小さい電極部がついています。
+正極とー負極の開放電圧は、20Vを超えています。
バッテリーを充電する時、発熱するので、空冷用のスリットが空いています。充電器からファンで風を通して冷やします。
バッテリー残量ランプは、4つの赤いLEDです。バッテリー残量チェックボタンを押すと、1秒ついたままで消えます。
BL1860B / A-60464 18V 6.0A 定価23200円(税別)
主なスペックは、
- 18V × 6.0Ah 108Wh
- 115.5 × 75.5 × 68 mm
- 672g
- Amazonでの実売価格:1.6万円弱
です。容量の大きなものは、高さ(分厚さ)が大きくなります。
100Whを超えるので飛行機には持ち込めません。
マイコン制御基板がついていて、自己診断ができます。
さらに急速充電器からの空冷の風を制御基板に通して冷やすことで、1時間程度で充電することができます。
BL1860Bの箱について
バッテリーをホームセンターで買う場合、赤白の化粧箱にはいったやつは定価に近いので高くて買えません。
工具本体とバッテリーと充電器を2個同梱しているパッケージで、BL1860Bのバッテリーの箱はこの簡易パッケージ版です。
セルの製造はシンガポール、組み立ては中国です。
Amazon(出荷元、販売元どちらも Amazon co.jp)で買うと、これが届きます。ニセモノ扱いされて返品されたものが、送られてくることがあります。まぁ、安いので文句は言えませんw。
マーケットプレイスで買うと、赤白の化粧箱入りのものがくることがあります。
不安なら、マキタのサービス拠点に持ち込んで鑑定してもらいましょう。
BL1830B / A-60422 18V 3.0Ah 定価 18000円税別
主なスペックは、
- 18V × 3.0Ah 54Wh
- 115.5 × 75.5 × 68 mm
- 610g
- Amazonでの実売価格:1.3万円
18Vのバッテリーパックは容量が違ってもサイズは同じです。
18Vでも薄く小さいライトバッテリがあります。
マキタの掃除機 CL282FD を使っています。これには、18V BL1830B 3.0Aのバッテリーパックが1個付いています。
-
マキタの掃除機 18V 充電式クリーナー CL282FD(2019年モデル)を買って使っているのでレビュー。
マキタのコードレス掃除機 CL282FDも使っています。18Vのバッテリーで重いけど、パワフルなハンディ掃除機です。 診療所/小規模オフィスで使うコードレス掃除機として人気の高いマキタの掃除機の中でも ...
60gほど重くなることを我慢すれば、掃除機 CL282FDに BL1860Bを差し込んで使う事ができます。
18Vのバッテリーパックに取り付けて使う電源アダプター
昔、マキタに「電動工具のバッテリーパックにつけるUSBのアダプターはないのか?」とメールしたことがあります。
当時、マキタのカスタマーサポートから「ご意見を承りました」的な味気ない定型文が貼られていただけのメールの返信がありました。
それから半年ほどで、USBの電源として使えるアダプター が発売になりました。
詳しくは…
中華の互換バッテリーは、おすすめできない
中華の互換バッテリーは、純正の1/4の価格で入手できます。
Amazonで、BL1860Bを15500円を1個買えるのに対して、互換バッテリーは、2個で8千円です。
- バッテリー容量が明らかに少ない
- 6.0Ahとあるが、現実は、2〜3AhのBL1830相当
- 純正に比べて動作時間が半分弱と短い
- 電圧も低め
- 個体差が大きい
- 50回程度の充放電で実用域の容量がなくなり使えなくなる
- 過放電保護回路が省かれていて電圧が3Vまで下がっても電流が止まらない
- 充電池(セル)1本1本に電圧監視センサーがついていないので、セルのどれかに問題が起きてもわからない
中古のバッテリーセルを使っているからでしょうか?。
分解すると、バッテリーセルの規格自体が半分の容量しかないものがはいっていました。
古いリチウムイオン充電池が多く、大電流を流して急速充電に耐えるものではないようです。
安全面からも全く期待できません。
急速充電中(充電後しばらくして)に発火する可能性も高いので建築現場で使ってはいけません。
PSEのマークも怪しいものです。
過放電保護回路のおかげでバッテリーが爆発しないのに…、省くなんて! ユーザのことを全く考えていない… それが中国製パチモノです。
現場監督は、職人が中国製パチモン バッテリーを使っていないか?目を光らせましょう!
マキタ純正なら、全国各地にあるマキタのサポート店からバッテリーの回収サービスがあります。
中国製パチモンバッテリーは、どこの回収業者にも引き取ってもらえない、火気厳禁の危険物ゴミ扱いです。
何個か買って試していますが、持続時間が純正の5、6割というかんじです。
まとめ
マキタの充電器 DC18RF、車載のDC18SE と18Vバッテリーパックに関しての情報をまとめた記事です。
マキタの18Vのバッテリーの電動工具に関する口コミレビューを検索しても、まともな記事が見当たらないので、私が作ることにしました。
手持ちの電動工具の中でも、18Vのバッテリーパックの記事です。
個々の製品のレビュー記事とブログカードで連携するようになります。
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