2019年6月号のトランジスタ技術の特集は、
- 超長距離デジタル無線(衛星からのデータ通信の通信技術)
- 付録DVD-ROM:ソフトウェア無線&3次元RFシミュレーション
です。今回の特集は、RFワールド誌 っぽいですね。
特集 ボイジャーに学ぶ超長距離ディジタル無線
先日も、JAXAのはやぶさ2の活躍ぶりが報道されていました。はやぶさ2と地球との距離は、2.85億km、電波の往復時間は、1900秒(31分)かかります。
テレビゲームでいうところの、ラグが30分あるってことです。リモコンができる距離じゃないってことですね。
アメリカの木星の探査衛星 ボイジャーは、215億キロですのでその76倍以上の距離があるわけで、電波の往復は2日かかります。
そんな長距離の通信をどんなかんじでやっているのか?という話が書かれています。
「ライセンスフリー無線」というワードも気になって読んでいます。LPWA規格というものです。
加藤さんが書いています。
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http://radiun.net/index.html
radiun.net
95ページからの、「100km通信成功! ライセンス・フリー ディジタル無線LoRaの実力」は、面白いですね。
920MHzを使う無線モジュールは、技適を受けた「ES920LR」というのを使います。
出力 20mW(13dBm)で、外部のホイップアンテナで、30kmだそうです。実験では、見通しできる山の頂上間 85kmです。十分過ぎる距離ですね。
第2回「トラ技検定」プレ開催が巻頭にあります。ピンクの紙。
パソコンで電波を体験! 付録DVD-ROMのコンテンツ
これも見てみよう。
パソコン電波実験室GNU Radio入門
あちこちで、目にする USB SDRトランシーバ 「HackRF」
どんなものなのか?を知ることができて、よかったです。
宇宙ロケット MOMO開発深堀り体験
これまた先日、ホリエモンの民間ロケット会社が、小型ロケットの打ち上げに成功しました。
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トランジスタ技術 2019年1月号 特集 物理大実験! 宇宙ロケットの製作
今月のトランジスタ技術誌 の特集は、 宇宙ロケットの製作 付属DVDは、秘蔵映像収録 小型宇宙ロケット製作シミュレーション です。 今月号は、ハズレか?と思いきや、ロケットの制御とか、非常におもしろい ...
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2019年1月号の特集記事の時は、まだ一度も打ち上げに成功してなかったので、「打ち上げに成功してからにしろよ」という批判的な目でみていました。特集記事を読んで、ロケットの打ち上げって、面倒くさいことをやってんだな〜 とその難しさが垣間見えたわけですけどね。
ロケット技術は、軍事技術に直結するものなので、JAXAのような国営企業や、三菱重工業のような軍事兵器メーカーでなければ作れません。
民間会社が参入するのは非常に難しい分野です。
とくに、液体燃料のロケットを、ロケットエンジン、燃料制御、機体制御などゼロから作るってのは難しい。その国の物理化学教育、工業技術力のベンチマークになるものです。
資金力に限界のある民間会社なら、人、物、金の面で苦労する。
今回の打ち上げ成功で、ホリエモンも「虚業家」から「実業家」として見直されたし、年号も令和に変わって、新年号を祝う花火になりました。