保温マグカップ(サーモス 280ml マグ 等)を愛用しています。
夏は氷が溶けずにカップの表面が結露して水浸しになることがありません。
冬場は、朝イチで入れたお茶が数時間経っても生暖かいくらいで飲めます。
ところが、ここ数ヶ月、お茶を入れて数時間経つと、お茶の香りが腐った臭いに変わるようになりました。
私は気にせず飲んでいたんですけど、妻が「お茶が午後になると発酵したような変な味になる」と言い始めたんです。
保温保冷の真空マグカップが、におう原因と対策をまとめ
ました。
マグカップが腐る原因を探る
保温のマグカップは、内側がステンレスのつや消し研磨なので茶渋がとれなくて汚くなります。
なので、3〜4年で買い換えています。
サーモスのマグ 280mlは、今年で3年目ですね。そろそろ買い換え時期なんですが、こんなにお茶が腐るようなことは今までありませんでした。
思い当たる節を妻といろいろと探った結果
- スーパーの半額コーナーにあった高級玄米茶を急須に入れて飲み始めた頃から
- 朝イチは腐っていない
- 飲みきらずに、マグにぬるいままで放置していると腐っている
ことがわかりました。
玄米茶が腐敗の原因なら、その対策を講じてみた
- 高級玄米茶を破棄して、従来の伊藤園の緑茶に戻す
- 急須も破棄し、新しいものに交換
- マグカップ、樹脂のフタをキッチンハイター(次亜塩素酸系漂白剤)に浸けて消毒
を行いました。
午後からのぬるくなったお茶の香りは、そのままです。決して、くさった臭いになりません。
ホッとしました。
しかし、それからしばらくして、前ほどではないものの、飲み口が臭くなるんです。冷めないようにするマグカップのフタの飲み口です。
毎日、キッチンハイターを濃いめに希釈して、マグカップのフタを浸ける作業をした次の日は問題がありません。
手を抜いて、キッチンハイターの液に浸けずに洗剤で洗うだけにした翌日のマグカップのフタは腐ります。
消毒液に浸けるだけでは、完全に滅菌できません。
マグカップのフタは、121度20分の高圧蒸気滅菌には耐えられず変型してしまいました。Orz…
さっそく Amazonに注文しました。
飲みさし はバイキンだらけ
「のみくさし」とも言いますが、飲みかけのコップやペットボトル、水筒の飲料には、どうしても口の中の細菌が入ります。
保温で、35度前後に長く保たれた場合、インキュベーター(恒温槽)のシャーレにある寒天培地と同じ効果で、口腔内細菌が猛烈に増殖します。
細菌が増殖した飲料水を飲んでも、口腔内細菌由来なので健康上の被害はありません。保温水筒を持たせた子が食中毒なんて聞かないでしょ。
シリコンのマグカップのフタ
すぐに届きました。アニマルカップ ラバー ネコ ホワイトです。
でも、雑貨屋や百均で売ってそうなチャチィものでした。値段が600円なので二個入っているのかな?と思ってたら、一つだけでした。
まぁ、ここんところ寒すぎて出かけるのがおっくうなので、風邪をうつされることを考えたら500円超でもいいかと自分を納得させました。
こういうシンプルな形状で、ツルツルの表面なら、細菌が表面にこびりつくこともないでしょう。ダメなら、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)にかければ良いし、シリコンなので200度くらいまで余裕で耐えられますから。
象印 まほうびん ステンレスタンブラー
買ったのは、タンブラー 450mlのSX-DB45-SXと 300mlのSX-DD30-ADです。サイズや重さは、実測したものを表にしておきます。
SX-DA45-XA | SX-DC30-AD | |
サイズ mm | 84×84×143 | 84×84×103 |
飲み口 内径 mm | 76 | 76 |
飲み口の厚さ mm | 3.5 | 3.5 |
重さ g | 206 | 155 |
最大径 mm | 84 | 84 |
最小径 mm | 63.7 | 63.7 |
この二つを選んだ理由は、
- 象印のタンブラーは、飲み口が厚く丸くなっている
- ホームセンターやイオンの売り場の値段よりも、Amazonが少しだけ安い
です。
300mlの方は、SX-DD30-NZ カッパー(銅色)の方が欲しかったんです。でも、2千円超と値段が高いのであきらめました。
タンブラーですから、マグとちがって取っ手がついていません。だから、妻のような女性の手でもつかめる太さ(64mm径)の部分が長い、450mlの方も買ってみました。
樹脂が貼り付けてあるSX-DD30の方は、食器乾燥機に入れられないと説明書に書かれています!
妻は、それぞれ手に持って、「450mlの方が細身で持ちやすいから、こっちをもらうわ」ってことで、大きい方を使うことになりました。
私も(夏に)氷をいれて”炭酸水”を入れて飲むのに450mlが都合が良かったんです。
半日氷が持つ450mlの方が冷蔵庫をあける頻度も減りますからエコです。
象印 まほうびん タンブラーの飲み口が良い
毎晩、サーモスのマグカップを洗っていて、飲み口の薄さが嫌いです。
ナイフエッジとは言えないまでも、スポンジをいれて手で洗うと、フチで手が切れそうになります。
その点、象印 まほうびん タンブラーは、丸みを帯びた ほど良い厚さです。手洗いするときも滑らかで洗いやすいです。
しかも、中がヘアラインが残るような荒い研磨とは違い、鏡面仕上げに近い研磨です。
これなら、茶渋こびりついて取れないこともないでしょう。
毎日洗っていても、底の方までスポンジの固い方を突っ込むのが面倒です。手を抜いている間に、茶渋がだんだんついてきて、とれなくなります。専用の研磨剤の入った洗剤をメーカーは用意していますけどね。
象印 まほうびん タンブラーの説明書にも、専用の洗剤「SB-ZA01」で洗えと書いてあります。
3年経過(2021年1月)で、専用の洗剤を使わず台所洗剤とスポンジで軽く洗うだけで こんなかんじに茶渋が付いています。
タンブラー、マグカップはパソコンのある机の上におかない
Instagramやブログの写真の演出として、MacBook Proの傍らに、こういったタンブラーやマグを置いて写真を撮ることは許されます。
実用面から考えると、背の高いタンブラーが手があたって転倒した場合、中の飲料がMacBook Proや高級キーボードにかかって水没故障を起こしてしまいます。
象印 まほうびん タンブラー に シリコンのフタを被せてみる
保温保冷の真空構造のマグやタンブラーにフタをするのは、保温の時だけです。氷をいれる保冷の時は、フタは不要です。
フタを被せてみました。見た目は、ミスマッチで、なんか変ですけど、実用性は高いです。
実際に、ここ数日飲んでいますけど、保温性もサーモスと同じで、特に悪いとか良いとか差は感じません。飲み口が丸いので、洗う私にとっては、都合の良いことばかりです。
フタをとる時に、結露した水が垂れるのだけは注意が必要です。
百均のシリコン製のフタ
Seriaに寄れたので買ってきました。シリコンラバーのシンプルなのがありました。「F-997 シリコンタンブラーコースター&カバー」です。
口元直径が86mmに対応ってことで、象印のタンブラーは84mmですから、ピッタリとあいました。色がピンクとブラウン(茶色)の2種類です。
コースターにもできるし、重ねて置けます。
保温水筒がくさくなる場合の注意点
同じ理屈で、保温水筒の飲み口がくさくなります。対策は、箇条書きにしておきました。
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象印 じか飲み 水筒 480ml( 保温保冷) SM-KC48-NMを買ったので紹介
毎年、家族の誰かの水筒を買っています。 ペットボトル1本入る480mlタイプ、直飲みの水筒象印マホービン SM-KC48-NM をAmazonで買ったので紹介 します。 象印 水筒 SM-KC48は、 ...
冬季の保温で使う場合
- コップで飲むなど水筒内に口腔内細菌がはいらないようにする
- 玄米茶、砂糖を入れた紅茶、カフェオレ、スポーツ飲料、スープなど、ぬるくなって細菌の培地になるような栄養価の高い飲料水をいれない
- 飲み口は、毎晩、濃いめの次亜塩素酸漂白剤(キッチンハイター)につけて、数時間以上つけておく
- 次亜塩素酸漂白剤に浸けるときは、浮かないように樹脂の籠やざるの底で抑えて完全に液に沈める
- 腐るのがひどい場合、パッキンを新しく買って交換
- 炭酸水や柑橘系ジュースなど酸性の飲料水は、ステンレスの表面のクロムが溶け出すので鉱毒にやられる
夏季の氷を入れた保冷で使う場合
- 水やお茶と氷をいれる以外、雑菌が繁殖しやすい栄養価の高いものを入れない
- 氷は綺麗な水で作ること
- スポーツ飲料や砂糖の入った紅茶などはむし歯の最大の原因でもあるので絶対に入れない
- 熱中症防止の塩は、お茶に予め少しだけ入れておく(500mlで小さじの先すこし、1/4杯)
- 飲み口に口を付けないで、上を向いて口を大きく開けて直接飲料水を流し込む飲み方を練習させ実行してもらう
- 毎日、水筒の洗浄を怠らない。
- 多少腐っても大丈夫。むしろ、変な食物アレルギーの予防になると言われているくらいなので気にしない。
まとめ
いままで使っていたサーモスのマグカップを象印のタンブラーに換えてみました。
お茶やコーヒーなどの熱いものや冷たい飲料をチビチビと仕事の合間に飲む人は、こういう保温性、保冷性の高い真空容器のコップが便利です。
大切なことなので繰り返しますが、酸性の飲料水「炭酸飲料、炭酸水、柑橘系ドリンク」は、ステンレスの表面酸化クロムが溶け出してクロム中毒(金属アレルギー、不定愁訴な痛み)になります。硝子や陶器のコップで飲むのが常識です。
水かお茶、夏はただの炭酸水を飲んでいます。
- 簡単に洗えてカビや腐敗しにくい形
- パッキンが入手しやすくて交換できる
カップや水筒を選ぶのがコツです。