椅子のキャスター(ローラー付きの足)が壊れたので、新しいのを買って付け直した。
30年ほど前に買った ドイツ製の エルゴノミクス スツールの足だ。
当時、「エルゴノミクス」という言葉はなく、「人間工学的に優れた」と表現されていた。
スツール:1人がけの椅子。背もたれ(背板)、肘掛け(腕置き)がない 腰掛け。スタンディングチェアー。
ぎっくり腰でも、この椅子に座って仕事をしている時は痛くない。
座り仕事をするための椅子。座り心地ではなく、 そもそも ”座れない” 椅子「スツール」。
愛用していれば、いつかは壊れる。キャスターのタイヤ部分が 次々とちぎれてきた。
椅子が動かなくなったので、交換することにした。
- 購入品:椅子 キャスター 11mm × 22mm 5個入りセット
- 購入時期:2023年2月
- 購入価格:1,599円
- 購入店:Amazonマーケットプレイス
オフィスチェアーのキャスター交換の方法、やり方を紹介
キャスターの種類を調べる
キャスターには、いろんな種類がある。
とりあえず、キャスターを引っこ抜いてみよう。ネジでとめてあるものもある。
私の椅子は、オフィスチェアー(事務用椅子)で使われている一般的なキャスターが使われている。
安物のオフィスチェアーは、キャスターが 引っこ抜けないことも多い。
単純に引っ張っても抜けないときは、太く大きなマイナスドライバーを差し込んで、こじる(テコの原理で引き上げる)と緩むことがあるが、壊すこともあるので自己責任で。
その時はあきらめて、新しいのを買おう。
5万円以上のオフィスチェアーなら、キャスターも良い物を使っているので、ひっぱれば抜ける。
グリスがたっぷり塗ってあるので 手が汚れないようにゴム手袋で作業をし、下には汚れ防止の紙を敷こう。
キャスターの接合部分(ジョイント部、ステム)が、直径11mm 長さが22mm(7/16インチ×7/8インチ)の標準的なものであることが分かった。
イケヤなど ヨーロッパの家具ブランドには、このキャスターのジョイント部分(ステム、軸)の規格が独自で、汎用のキャスターが使えないことがある。
椅子のキャスターの種類はどっちを選ぶ? 2つを重ねた車輪 vs 1つの大きな車輪
車輪の大きさ、タイヤが1つなのか、2つのタイヤを重ねているのかの違いがある。
昔からあるキャスターは、2つのタイヤを重ねた トラックの後輪「ダブルタイヤ(ツインタイヤ)」と同じ形をしている。
昔は樹脂の性能が悪かったので、車輪1つあたりにかけられる荷重が小さかった。2輪に重ねることで、耐荷重を増やした。
ここ10年くらいで、大きめの車輪を1つ使ったキャスターの種類が増えている。
樹脂の性能が すごく良くなったので、1輪でも耐えられるようになった。(それでも、寿命は3年と短め)
板張りや畳の上に椅子用シートをしいた沈んだり、デコボコの床で使うのには、こちらの大きめの車輪が良い。
Amazonで買った交換用キャスターを写真で紹介
タイヤが2つ、径5cm の 1番見かける キャスター 5個セット 1500〜1800円
Amazonで「キャスター 11mmx22mm」で検索すると、たくさんでてくるやつ。
色が違ったり、タイヤの材質が違ったりといろいろだ。
パッケージ内容は、こんなかんじで 5個入っている。
値段もいろいろなので、自分の都合で選ぼう。
車輪の大きさは、5cm弱。元の車輪が5cmだったので、少し小さい。
微妙に小さいので、椅子の高さに影響してくる。
幅も、少し小さい。
微妙に小さい。
私の経験上、椅子の1cm程度の差なら ほとんど分からないので、ヨシ!
ノギスで測って比べたら、付け直す キャスターの方が、5mmほど低くなる。
高さは低くなるものの、椅子の高さ調整で補正できるので問題なし!
キャスターを付けかえて 最初に感じた違和感、感想
滑らかに動くようになって快適だ。
違和感としては、車輪の向きが変わる時に引っかかることくらい。
これは、キャスターのタイヤが、床をしっかりとグリップしているから起きる現象である。
新しいキャスター付き椅子で経験する「ひっかかり」だ。
使い込んでいくうちに、タイヤが汚れやゴミの付着で滑るようになるため、「ひっかかり」は徐々に収まっていった。
椅子を動かす時にガリガリ、ゴリゴリと音がしていたのは、なくなった。
床を掃除するときに、椅子を動かすのが 両手で動かさなくても、片手で軽く押すだけで動くので助かる。
ただし、
座る時に気を付けないと、椅子が後に動いて 尻がすべってスッテンコロリン!
尾骨や骨盤、腰椎損傷の大事故につながる可能性がある。
タイヤが1つ、径7cm の ウレタン車輪 キャスター 5個セット 2,700円
キャスターには、いろんな種類がある。
簡単に交換できるので、他のを試したくなるだろう。
クラファンで注目を浴びた ウレタン製タイヤ1つのキャスター。高級ベアリングを使っていて、滑りが良すぎるし、5個セットで6千円弱と高い。
リモートワーク需要で 大きめの車輪のキャスターが人気になり、すぐに中国製パチモンが出てきた。
- 購入品:SOMOLUX オフィスチェア交換用 イスキャスター 76mm 3インチ
- 購入時期:2023年3月
- 購入価格:2,699円
- 購入店:SOMOLUX(Amazonマーケットプレイス)
車輪が大きく、柔らかめのウレタン樹脂製のタイヤで走破性が良い。
つまり、絨毯や木の板の床で多少の凸凹があっても、よく転がるので椅子を動かしやすい。
大きさは、9.8 × 8.8 × 3.6 cm、重さは1個218gなので、5個で1kg超え。椅子はずっしりと重くなる。
今まで使っていたキャスターの高さより、3cm高くなるので 伸長機構で下げなければならない。
最低の椅子の高さが3cm かさ上げになる。
古い住宅の波打つフローリング(木の床)や、畳を上げてフローリング シート(フロアタイル)を敷きつめている人向け。
畳にクロスを敷いた沈むような柔らかい床で キャスターの動きが悪いと感じる人は、こちらの大きめの車輪に つけかえると改善することがある。
このウレタン製の大きな車輪のキャスターは、コンクリートの床にクロスを貼った我が家のような環境では、転がりすぎて 椅子が軽く動きすぎるようになるので注意されたし。
軸の回転のベアリングがりっぱなものが付いているものの…
むき出しなので ほこりを噛むと 動きが悪くなる。
クルクル回るので、椅子の動きの方向がひっかからずに 滑らかに動かせる。
動きが良すぎて椅子が簡単に動くので、スツールの足としては おすすめできない。
余りにも軽く椅子が動いて 危ないので、コンクリにクロスを貼った仕事場での使用はやめた。
もう少し、動きが悪い方が安全だ。
タイヤが転がりにくい凸凹の床での使用をするべきである。
まとめ
30年近く 愛用してきた 仕事用椅子のキャスターを交換する話をブログ記事にできて うれしい。
ここ数年で、テレワーク、リモートでオフィスチェアーを自宅に買った連中は、まだキャスターを交換するほど使えていない。
本当に良い椅子なら、10年、20年経っても椅子自体は壊れない。壊れるのは、キャスターである。
キャスターが簡単に交換できる構造になっているのは、キャスターは椅子の消耗品だから。
ちなみに、私のパソコン机の椅子は、3千円で買える事務用椅子の背板を外して使っている。
前後を逆に座って、バランスチェアーのスツールにする。伸長機能で1番高くすると スタンディングチェアーっぽく使える。
背筋が伸びて胸をはった姿勢になるので、ぎっくり腰にならない。
書斎のゲーミングチェアー(3万円以下)は、背板がへし折れたり、昇降機構が動かなくなったりして壊れるので 2,3年で買い換えている。
もう10脚くらい買っては壊して捨てた。
ニトリのを買ったら1年経たずで壊れて、無償修理してもらったが、2年目で背板がポッキリ折れたので外した。
中国パチモンブランドではなく、日本の有名事務器メーカーのゲーミングチェアーを物色中だ。