今月のトランジスタ技術は、ラジオ特集。
今月は、付録「高周波回路入門 フィルタとアッテネータ」がつくので、1,170円。
トランジスタ技術 2023年11月号は、特集「新・ラジオの製作」
表紙は、廣杉計器。スペーサー、ソケット、ピンなどの端子のメーカー。
裏表紙は、マイクロチップ。マイコンのメーカー。
巻頭
激熱エレキ!僕たちトラ技団(漫画広告) #7:秋葉原・計測器ランド
巻頭カラー 連載
- エンジニアのための宇宙開発ウォッチ 23:日本の月面着陸ラッシュ
Information
- ローム:米粒大の近接センサーモジュール RPR-0720
- 新電元工業 トライアック(ACスイッチ)800V KDSF80
- テクシオ DC電子負荷装置 PEL-2000A
- リゴル ポータブルオシロ DHO800/900
特集:Cool!新・ラジオの製作
イントロダクション
- THE・電波サイエンス!ラジオの製作のススメ
- Appendix レベル別!できるぞ令和のAMラジオ製作キット選
- ラジオ放送アンテナ科学館
市内の街中に AMラジオの送信アンテナがあって、昔、鉱石ラジオのテストの時、持っていって テストをした。
クリスタルイヤホンは音割れしてしまうくらいなので、スピーカーも鳴らせる。
第1部: 情熱!私のラジオの製作
- AM/FMをパチパチ選局!PLL方式「そろばんラジオ」の製作
- メカ式7セグ周波数表示、混信防止AM/FMラジオ:本格的なラジオ
- メカ式7セグを使ったラジオ周波数表示回路
- シンプル構成な短波ラジオの製作:短波帯ストレートラジオ
- ラジオ関西558kHzだけ受信する 倍電流検波AMラジオの製作
- Appendix1:ニキシー管で周波数とVUメータ表示、真空管増幅 AM/FMラジオ
- 両相検波プッシュプル増幅 MOSFET式「3石AMラジオ」
- Appendix2 MOSFET式「3石AM受信機」を実用的にするための改良
第2部:回路の原理!ラジオ実験のススメ
- ゲルマニウム・ラジオの製作:もっともシンプルな回路のラジオ、アンテナ次第
- アナログ乗算「シンプルAMラジオ」:アナログ乗算器でもラジオができるんだ…
- Appendix ダイレクトコンバージョンによるAM復調の原理
- 「フル手作りAMラジオ」:コンデンサ、ダイオード、コイルも自作
- ①アンテナ回路と同調回路の製作
- ②検波回路とイヤホンの製作
特設:今どきはSDR!超Coolなラジオ信号処理の楽しみ方
- SDR信号処理のメカニズム:I/Q成分
- STM32マイコン信号処理「AMラジオ」
- ラジオ受信に使える市販SDR機:RTL-SDR、RSP1A、PERSEUSなど SDRソフト
私のSDRラジオは、RSP2Pro なんだけど、Windowsパソコンでラジオを聴けるUSBアダプタってかんじ。その辺の記事も書こうと思っているうちに 製造中止だから…
STM32コーナ特設
- Linuxが動くSTM32プロセッサ&開発環境入門
- 小型マイコンpyboard lite探訪 前編:「開運おみくじ」回路
RFコーナ
- 6GHzスペアナ「tinySA Ultra」前編:基本的な性能と機能
- Appendix tinySAはファームウェアを更新して使うべし
トラ技 Jr.コーナ
- 赤外線IrDA-USBアダプタの製作:パソコンに赤外線アダプターをつけてシリアル通信をする
連載
- 電流アシスト付き超低ひずみヘッドホン・アンプ 7:コネクタとタカチケースの3Dモデル 検討
- 小型パワエレ入門!電動工具のエレクトロニクス 1:電動ドリル分解レポート
- 20~20kHzで-150dBc!FFT超低ひずみ測定システム 3:製作した基本波除去ノッチ・フィルタの特性
- 電源工房 スイッチング電源のトランス設計法 6:漏れインダクタンス対策と実際の巻き線
別冊付録: [保存版]高周波回路入門 フィルタとアッテネータ
- 高周波フィルタ回路の基礎知識
- 定番バターワース型に見るLCフィルタ回路設計入門
- LCフィルタ回路の設計・製作の実際
- フィルタ性能を出せるプリント基板設計のポイント
- 高周波回路の影の立役者 アッテネータ入門
- より実用的なアッテネータ回路の設計・製作
- Appendix 高周波回路の基本のキ
まとめ
今月号で1番面白かったのは、ラジオではなく… 電動ドリルの分解記事 p190-195 だった。カラーだったらなぁ…
昔(小〜中学生の頃)、電波新聞社の「ラジオの製作」ラ製… の記事を参考に 鉱石ラジオや中波ループアンテナとか 作ったな…。
田舎で 送信所から遠くて 満足なアンテナを設置できない子供には ハードルが高すぎた。
その後、同じ田舎でも 送信所のアンテナが見える範囲に住めるようになったので、地元局とNHKは 35cmのアンテナでもノイズなしで聴けるようになったのが うれしかった。iPhoneがでる ほんの15年ほど前までの話だ。
インターネットへの常時接続回線が一般家庭に普及し、データ通信でもつなぎ放題になった 今となっては、radikoなど ラジオ放送すら インターネット経由で聴く。
民放のAM放送は FM局になり、AM放送は廃止される傾向にある。NHKも第1、第2放送が統合される。
AMラジオの製作は、アナログの増幅回路、同調回路、検波(フィルター)回路など… 基本の集大成的なものであり、電子工作を始める人の登竜門である。
ラジオを自作したことのない人は、これを機会に作ってみることを おすすめしたい。