糖度計を買って使っている。
昔買ったやつを落として、中のプリズムが割れてしまったのと、カビが生えて 見えなくなったので、Amazonのタイムセールで安い中国パチもんのを 新しく買った。
糖度計は、屈折型の安いヤツで良いので、一家に一台あると便利。
- 購入品：SANWA 光学屈折式糖度計 Brix0-32％
- 購入時期：2025年 11月1日
- 購入価格：1,960円（送料 税込）
- 購入店： 三和商事株（Amazon マーケットプレイス）
- 購入品：FieldNew デジタル糖度計 Brix0-55％
- 購入時期：2025年 11月1日
- 購入価格：8,982円（送料 税込）
- 購入店： 測定器のFieldNew（Amazon マーケットプレイス）
こんな方におすすめ
- 果物の甘さ、酸っぱさを数値化したい
- 味が濃いか 薄いかを調べたい
- スーパーの果物の糖度表示が 正しい数値なのか？ 自分で確かめたい。
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試している。
製品やサービスをタダでもらって、宣伝・提灯記事や動画をネットにばらまく”アフィカス”のステマ犯罪にうんざりしている。
私のブログには 広告案件記事はない。外国スポンサーの影響を受けないので 本当の事が書け、情報工作（プロパガンダ）もない。
アフィリエイト広告のリンクではないので 安心してクリックしてください。
糖度計（屈折式 / デジタル式）の 使い方、長期使用レポート
糖度計（ブリックスメーター）って何？
糖度計は、甘さ（味の濃さ）を数値にする測定器だ。Brixメータ（ブリックスメータ）とも言う。
光の屈折を応用した 糖度計は、厳密には【水溶液の濃さ】を計るもので、味（甘い、酸っぱい、塩っぱい）の濃度を調べることができる。
ガラスプリズム、レンズのある光学機器で、構造が簡単で 安価（2千円以下）に買えるのがメリット。
原理は、中学校1年生の理科で習う 光の屈折である。光を通す物質で屈折率が違うものが接しているところで、光が曲がる。
中学校の理科の実験実習で、測定データを計算して導いた「空気から水に光を照らす時、入射角と屈折角の比率が1.33」ってのを思い出せる人は？ たぶん、いない。なので、復習しよう。
水に砂糖を溶かして濃度が高くなるにつれて、光は大きく屈折（屈折率が高く）する。
10％ショ糖（砂糖）を溶かした水は、純水よりも光の屈折が大きくなって 純水で曲がった光の位置と比べて ずれる。
その”ズレ幅”を10にする。20％ショ糖の水溶液は、20にする… というかんじで、数値化したものが 糖度 ブリックス値（Brix値）である。
スーパーで売られている みかん のポップで、「糖度12 で甘い！」と書いてあれば、12％砂糖水の甘さということだ。
水温で 屈折率が違ってくるので、10-30°Cまでの範囲で測定しよう。
デジタル式糖度計の原理
2千円弱で買える 安価な 屈折式糖度計が、自然光を透過して屈折率の違いを見るのに対して…、
デジタル式の屈折計は、オレンジ色のLEDランプの光をガラス側から照射して、ガラス面の反射する角度を測っている。
屈折率の違う境界線で、全反射で最大に明るくなる角度を測定する。
純水の時を基準にして、その角度の差をCCDで測定、マイコンで検査して デジタル表示する。
本格的なデジタル式の糖度計は、高屈折率のガラスプリズムを使って、CCDラインセンサー、LEDなど高い部品を使い、マイコンで測定を自動化、温度計を内蔵していて、温度の差による誤差を補正する。
光学屈折式糖度計 の紹介
糖度計といえば、この形のものが 昔からある。最近は、中国パチもんが大量に売られていて、Amazonで安価に買える。
果汁を 先っぽ の青いプリズムガラスに垂らして、接眼レンズを のぞき込んで 目盛りを読む。
パッケージは、ケースに入っていて、内容物は、こんなかんじ。
- Brix 0-32％ 糖度計 本体
- スポイト（洗浄用の水をいれて流すため？）
- クロス
- 調整用ドライバー
- 取扱説明書
Brix 0-32％糖度計の主な仕様は、
- 計測範囲：Brix 0-32％
- 最小目盛り：0.2％
- 測定温度：10-30°C（ATC、自動温度調整機能付き）
- 重さ：98g
- 大きさ：17.5×4.1×4.1cm
- 中国製造
中国パチもんに、日本語の説明書を付けただけのものだ。説明書がしっかりとしているので、よく読んで使えば、すぐに使いこなせるようになる。
果汁を垂らす部分は、純水（蒸留水、無イオン水）で洗って ティッシュで綺麗に拭き取るように心がけよう。
調整方法は、説明書に書いてあるが…、現実的には、落として割ったり、カビが生えて よく見えなくなって 買い替えることになるので、長く使うことはない。
気温計で、10-30°Cの範囲内なのを確認しよう。暑すぎたり、寒すぎたりすると測定値にバラツキがでる。個人で 甘さを知るだけの用途なので、気にしなくても良い。
光学屈折式糖度計の使い方、数値の読み方、見方
まずは、精製水（蒸留水、RO水）を垂らして、糖度計を見てみよう。
水で青いプリズムを満たす。液の量が 多すぎない、少なすぎないように 何度か練習してみよう。
シボ（ざらざらした表面）で透明な プリズムカバーをかぶせて、全体に 水が行き渡るようにする。気泡がはいらないように。
これは、少ないので大きな気泡がはいっている状態。
蓋を開けて、水を追加する。多少あふれても ティッシュで拭けば良いので。
これで、水がプリズム全体に行き渡っている。
水をこぼさないように、光の方向（窓や照明）に向いて 接眼レンズをのぞいてみよう。青い目盛りが見えるはずだ。
水（精製水）なので、Brix 値は、0のところで 白くなっている。
次に、ミカンなど甘い果物の果汁の糖度をはかってみよう。
プリズムや透明カバーについた 水は ティッシュで完全に拭きとろう。果汁が 水で薄まって正確に測れないから。
果汁をつけて 接眼レンズをのぞき込むと… 下の方に 白い部分がみえる。
白と青の境界線を 目盛りで読む。8.3くらい？ 糖度8.3 ってことになる。あまり甘くないミカンであることが分かった。薄い味のミカン…。
使い終わったら、精製水を3回以上 かけて その都度 新しいティッシュで拭き取って きれいにしておく。
デジタル糖度計の紹介
デジタル式糖度計は、Amazonで、9千円〜の価格で いろんな名前で売られている。値段が高いぶん、果汁をセンサー部に垂らして ボタンを押すだけの簡単操作なのが魅力だ。
パッケージ内容は、
- デジタル糖度計（Brix 0-55％） FN018A 本体
- スポイト
- 校正用の蒸留水
- 拭く布
- 校正用ドライバー
- 取扱説明書
主なスペックは、
- 測定範囲：0-55％ Brix
- 精度/分解能：0.2％ / 0.1％BRIX
- 屈折率範囲：1.333-1.431
- 屈折精度：RI±0.001
- 測定環境温度：10°C〜40°C
- 温度自動補正機能：あり、10-30°C
- 防水性能：IP65相当（水かけOK、水没NG）
- 電源：単3乾電池×2
- 大きさ：12.1×58.5×3cm
- 重さ：151g 電池込み
- 中国製造
中国パチもんを日本の輸入業者「FeildNew」が、詳しい日本語の取扱説明書を付けて販売しているやつ。
AliExpressで買えば、5000円ほどで買えるものの、構造的に複雑なもので 初期不良の場合の対応が不安なため、Amazonで買った。
単3電池2本もついていて、動作確認したものを出荷しているようだ。
デジタル糖度計 Brix 0-55％ の使い方、読み方
付属のカラーの取扱説明書が 非常に良くできていて、表裏をしっかりと読めば、すぐに使いこなせるようになるはず。
まずは、ゼロ校正をしてみよう。説明書の手順どおりに、精製水をセンサー分にいれて、カバーを閉じて、ゼロのボタンをおしてゼロ校正をする。
デジタル糖度計は、このキャリブレーションをすることで、かなり正確に Brix値がでる。
説明書にも書いてあるとおり、100mlの精製水に砂糖10gを溶かした砂糖水を作って 測定すると、9％になる。
光学屈折糖度計と比べても、精度は良いようだ。測定範囲も広いため、甘すぎるものを わざわざ水で希釈する手間が かからない。
果物の汁を抽出するのに「排水口ネットで 果肉をしぼれ」と説明書に書いてあるが、良い方法だ。
取扱説明書にある 果物別の糖度の表も よくできている。果物の どの部分が一番甘いのか？ についても記載があるので、大いに参考にしてほしい。
糖度計で 調べた例
- 電子レンジで蒸したキャベツの汁：4〜5 ほのかに甘い
- サツマイモ（焼きいも）の蜜：8〜10？ 希釈して測定するので 正確に測れない
- 干し柿：10〜14？ 潰して希釈して測定するので正確ではない
- スタバ モカフラペチーノ：14（シロップで違う）
糖度計を洗浄するための 純水（精製水）の調達について
純粋な水、純水、ドラッグストアでも精製水（蒸留水）として売られている。
大量に安価に手に入れたいのなら、行きつけの スーパーに置いてある 水の販売器をチェックしてみよう。
「RO水（逆浸透膜水）」「ピュアウオーター」「無イオン水」の名前で売られていたり、無料サービスでもらえたりする。
私も、スーパーのRO水無料サービスに、専用ボトルを持っていって 毎日くみにいっている。飲料水として愛飲しているだけでなく、精密機器の洗浄や ハンドピース用オートクレーブの水としても使えて重宝している。
センサー部を 水で洗う回数は、3回。
大学教養部の化学実習で、「器具の洗浄は 何回洗えば良いのか？」という課題があって、「3回が一番効率的である」という内容のレポートを提出した覚えがある。
指数的に濃度が低くなるので、4回目以降は 測定誤差の範囲まで希釈できるから ってことだったような…。
まとめ
夏は、スイカ、秋は、ぶどう、冬、春は ミカンやオレンジなど果物の甘さを測っている。
糖度計、味の濃さを測って記録するのに 一家に一台あると便利な機器だ。
