車や自転車のタイヤに空気をいれる空気入れ(空気つぎ)、今は電動式がいろいろ売られています。
マキタの工具を使っているのなら、マキタの空気入れ「MP180D」があります。
私も2020年早々に買って「もっと早く買っておけば良かったと後悔したもの」の1つです。このページでは、
マキタの空気入れ MP180Dの使い方や使い勝手を長期使用レポート
- 購入品:マキタ MP180DZ
- 購入時期:2020年1月
- 購入価格:9,700円
- 購入店:Amazon マーケットプレイス
こんな方におすすめ
- 車の燃費を良くしてガソリン代を節約したい
- 家のガレージで、車、自転車、バイクのタイヤの空気を入れたい
- 中国製パチモンの空気入れが壊れてしまった
- バスケットボール、サッカーボール、浮き輪やプールに空気を入れたい
マキタ 電動空気入れ MP180Dって何? 何が違うの?
このMP180の主な特長を5つあげると…
- マキタ(Makita)は、日本の大工道具のトップメーカー
- MP180Dは、電動工具用 18Vのバッテリーを使う
- タイヤのバルブ(空気を入れるところ)につなぐ口金(くちがね)の品質が良い
- 本体のデジタル空気圧計が正確
- 設定した気圧を超えると止まる
マキタ充電式空気入れの型番について
マキタの空気入れは、使用するバッテリーの電圧で2種類あります。
- 18V:
- MP180DZ:本体だけ… 10,900円
- MP180DRG:BL1860Bバッテリー、充電器、ケース付き… 40,300円
- 10.8V:
- MP100DZ:本体だけ… 9,900円
- MP100DSH:BL1015バッテリー、充電器、ケース付き…20,300円
本体だけと、バッテリーセット、ケース付きがあります。
性能の違いは、18Vの方がパワーがあって空気をたくさん送れる点だけの差です。
MP180D レビュー
「DZ」だけあって、
- MP180D本体
- 取扱説明書
だけしか入っていませんでした。
我が家では、マキタの工具は18Vで統一していて、急速充電器もバッテリーも重複して持っています。
MP180Dの主なスペック
- 型番:直流マグネットモータ(一般的なブラシ式モーター)
- バッテリー リチウムイオンパッテリー、18Vタイプ BL1860Bなど
- 電圧:18V
- 最高圧力:121PSI / 830kPa
- ホース:62cm
- サイズ:266 × 80 × 174 mm (BL1860B装着時)
- 重さ:1.7Kg(BL1860B装着時)
マキタ MP180Dの各名称
- 電源(メイン)スイッチ:左側面に
- ハンドルには、ポンプをON/OFFするトリガー(引き金スイッチ)
- ホースは、60cmチョイ、太く、破損防止のカバー付き
- ホースの先に、ロックレバー付きのエアチャック
- 英式バルブ(自転車用)のアダプタはチェーンで
- 正面には、アダプターフォルダ
- 空気圧計は液晶表示で、設定ボタンの+ー
- LEDライトは、オマケ程度の明るさ
になっています。
- バッテリーBL1860Bが付いたモデル MP180DRG
- バッテリー込みで、1.7Kgとずっしりと重い
ホースの先のエアチャック(口金)
エアチャック部は、空気入れのお決まりの構造です。
英式バルブ(自転車用)のアダプターがついています。洗濯ばさみみたいになっていて、自転車のバルブ(空気を入れる口)をはさんでとめるようにできます。
米式バルブ(自動車やバイク)のタイヤには、エアチャック部だけでつなぎます。
固定するためのレバーがついていて、立てると解除、ホース側に倒すと固定されます。
アダプタホルダ
アダプタをなくさないように、収納できます。
各種アダプターです。米式バルブにそれぞれのアダプタをつけて使います。
- 英式:自転車のタイヤ
- ボール用:バスケットボール、サッカーボール、バレーボールなど
- 浮き輪用:ビーチボール、風船人形など
- 仏式:競技用自転車、ロードバイクの細いタイヤ用
浮き輪やビーチボール、ベビープールに使う口金アダプタ(MP180D付属)
レジャーで大活躍するアダプタです。
- ビーチボール
- 子供用風船プール
- 浮き輪
- ゴムボート
- 空気で膨らむ人形
- 空気を入れる風船
を膨らますのに使います。
口でプープーと吹き込んでいると、人はハイパーベンチレーション(過換気症候群)になって痙れんを起こします。
せっかく便利な電動空気入れがあるんですから、使わないのはもったいない。
浮き輪の圧力は、空気圧計で測定できない20kPa(2.9psi)以下なので、手で触りながら固さを調整します。
ベビー(キッズ)プールの場合、空気を入れ続けることができるのが5分です。夏場はオーバーヒートしてしまうので、モーターの冷却期間を15分程あけながら何回かに分けて空気を入れましょう。
ゴムボールに空気を入れる針(MP180D付属)
ボール用のアダプターです。折れやすいので気を付けてください。
地域(子供会)のバスケットやサッカークラブに通わせている家では、大活躍するでしょう
ボールの空気圧の目安は、
- バスケットボール:7〜9psi(48〜62kPa)
- バレーボール:4〜6psi(27〜41kPa)
- サッカーボール:8〜9psi(55〜62kPa)
- ラグビーボール:11〜13psi(75〜90kPa)
- ハンドボール:4.3psi(30kPa)
テニスボールは、タイヤのパンク修理と同じ手法(穴を埋める瞬間接着剤込みで注入)になるので、この空気入れ MP180Dでは対応できません。
もし、針が折れても、米式のバルブチャックにつくボール用針は、普通に売られていて入手性は良いです。
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空気圧計
MP180Dに内蔵されている気圧計の測定範囲は、20〜830 kPa(キロパスカル)です。
単位は、
- psi(ポンドスクエアインチ)
- bar(バール)
- KPa(キロパスカル)
の3種類が選べます。
- 1bar = 100kPa
- 1psi = 約6.9kPa
気圧の設定は、+とーのボタンを押して合わせます。
目盛りのステップは、
- psiで、0.5
- barで、0.05
- kPa で 5
の幅で調整できます。
競技用自転車のタイヤの横には、psiの単位で自転車の気圧が書かれています。
- ロードバイク:90〜150psi(620〜1030kPa)
- クロスバイク:50〜100psi(344〜690kPa)
- マウンテンバイク:20〜50psi(150〜350kPa)
- シティサイクル(ママチャリ):20〜45psi(〜300kPa)
だから、カチカチのタイヤにするロードレーサーには対応しきれません。
オートバイのタイヤも、車体にタイヤの適性圧力のシールが貼ってあります。
中古で買う人も多いから、知らない人も多いでしょう。
50cc原付だと、125〜225kPaです。
- スーパーカブ50(ホンダ):前 175kPa、後輪 225kPa
- スクーターのジョグ(ヤマハ):前 125kPa、後 175kPa
二輪バイクはタイヤが車以上に重要です。タイヤの種類やインチ、走行状況で適正な空気圧が違います。厳密に合わせて乗りましょう!
18Vバッテリーと充電器について
こちらに一括でまとめています。マキタの電動工具を18Vのバッテリーで統一すると管理が簡単になります。
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MP180Dで車のタイヤに空気を入れる方法
車の準備
- 車や人が行き来しない安全で平らな場所に停車
- エンジン停止、Pレンジ
- パーキングブレーキ(サイドブレーキ)をかける
- タイヤ止め(△のやつ)を対角に差し込む
車が動かないようにします。
タイヤの空気圧を調べる
車の取扱説明書で空気圧を調べます。
自動車についている取扱説明書をよく読んでください。
運転席のドアを開いた所のどこかに、タイヤの空気圧が貼ってあります。(外車は、ディーラに聞いてください)
このシールに書かれている空気圧を参考にします。前輪が、250kPa、後輪が240kPaであることが分かります。
MP180Dを用意する
MP180Dに充電したバッテリーを装着します。エアゲージ(空気圧計)も用意しましょう。
電源ボタンをおして電源をいれます。
LEDライトがつきます。暗い場所では、LEDライトでタイヤの空気を入れるバルブを照らします。
タイヤのバルブのゴムキャップを外す
タイヤのバルブキャップを外します。樹脂製のキャップです。
泥の汚れが付いているのであれば、歯ブラシなどで泥を綺麗に取り除きます。指で回して外します。固い場合は、ゴム手袋をつけて回すと滑らずに回せることが多いです。
タイヤのバルブに口金(エアチャック)をつける
タイヤの空気を入れるバルブです。米式バルブです。
ここに、口金(エアチャック)を差し込んで、ロックレバーを倒して固定します。
太めのホースが、ホイールと干渉するので避けるように引き回します。
口金(エアチャック)をバルブに差し込みます。
タイヤの空気が漏れてきますが、慌てずにロックレバーを倒します。(この写真では、手前に倒します)
もし、エアチャックがきちんと はまっていなければ、シューっと空気が漏れる音がし続けます。もう一度、付け直してください。
MP180Dで入れる空気の圧力を設定/確認する
タイヤからMP180Dに空気が逆流します。空気圧計が、0から 今の空気圧まで数値が上がります。
2〜3週間に1回入れるので、230〜240kPaになっていることが多いです。これを、
- 前輪は、260kPa
- 後輪は、250kPa
に設定していれていきます。
取扱説明書の適性空気圧よりは、10kPa高く入れて燃費向上を期待しています。
レバーを引いて空気を入れる
空気圧の設定ができたら、レバーを引くだけで、空気が入っていきます。
タイヤにつないで、メータが210kPa表示になっているところから、260kPaまで空気を入れる時間は、1分以上かります。
大きな音が1分間以上響きますから、隣の家が近い住宅地では深夜や夜明けに使わない方が良いでしょう。
設定した圧力になると、自動で止まります。口金(エアチャック)を素早く取り外します。
エアゲージで空気圧をチェックする
エアゲージ(タイヤの空気圧計)を軽く押し当てて空気の圧力をチェックします。
中華の怪しい電動空気入れは内蔵気圧計がデタラメなので、エアゲージでの確認が必ず必要でした。マキタのMP180Dだと、空気圧計が正確なのでエアゲージでの再確認を省けます。
それでも、念のためにやっておくと安心でしょう。
動画も貼っておきます。
バルブキャップをしめる
最後に、バルブキャップ(タイヤバルブキャップ、エアバルブキャップ)を忘れないように閉めておきます。
キツすぎると次回の空気入れで外せないし、ゆるいと走行中に 勝手に緩んでなくなってしまいます。
朽ちてくだけたり、なくすことも多いので 予備をディーラでもらうか、自分で買っておきましょう。
まとめ
マキタの18Vバッテリーを使う工具シリーズ、空気入れ MP180Dの記事です。
空気入れMP180Dは、使用頻度が高い工具の1つです。
2021年6月、プロ仕様のハイパワー(最高圧力 1100kPa、吐出量 24リットル/分)タイプ MP181DZ(定価18000円税別)が出ました。
MP180Dより一回り大きく重くなりましたが、830kPaの最高圧力では空気を入れられなかったロードバイク(競技用自転車)のタイヤ(900kPa)に対応できます。
工具の使用レポート記事を、時間ができ次第、順次追加していきます。旧ブログから、工具に関する記事を増やしたくても忙しくて、なかなか公開できないのが残念です。