DIY 工具

結束バンドの切り口が するどくてケガをした。ミニルーターで切り口を丸める方法を紹介

2018年2月12日

スチールラックの支柱に、ACタップを結束バンドで固定して使っています。先日、不注意で手の甲を切ってしまいました。どこで切れたのか?と目をこらしてみたら… 結束バンドの切れ端でした。

油断をすると皮膚が切れる

「結束バンドの切り口のこの程度の尖った先でも、簡単にスパッと皮膚が切れるんだな…」を体験した話

です。

S爺
S爺
ストッパーの根元で切る場合がほとんどなのですが、このケースでは緩んだときにラジオペンチで引っ張るために少し残してあります。

テーブルタップの抜き差しの時に力がかかります。こういう時々力がかかる場合、夏と冬とでは樹脂の熱膨張と収縮があるので緩んでくるんですよ。

結束バンドに限らず「切り口のバリをとる」、「角を落とす」はDIYの基本

木工、金属加工、何をするにしても、人の手が触る物は、ケガをしないように尖ったところや、手が切れそうな薄いところは、丸めなければなりません。ナイフエッジ(包丁の刃のような薄い端)は、けずって丸くしなければなりません。

結束バンドの切れ端を丸める方法を考える

角を落とす方法として、持っている道具を考慮して、

  • ヤスリ掛け
  • カッターナイフで角を削る
  • 火炎焼灼かえんしょうしゃく
  • 焼きゴテを当てて角を溶かす
  • グラインダーで削る
  • アクリルなどの樹脂で盛る

などが思いつきます。

まずは、ヤスリ掛けを考えますよね。木や金属だとヤスリで軽く角をこすってやれば、角が取れて丸くなります。

ところが、結束バンドは弾性のある樹脂なので、ヤスリをかけようにも、しなってヤスリの目が立ちません。

火炎であぶりますか? もちろん、(金ロウ)鑞着ろうちゃく用のマイクロバーナーは仕事で使うので持っています。するどく小さい火炎でも1000度近くを出せます。ACタップ周りは、パソコンだけでなく可燃物が山積みですし、掃除をサボっているので、綿ゴミはたくさんあります。それに引火でもしたら、マズいどころじゃない。火炎焼灼はできません。

焼きゴテや超音波カッターを使う方法もありますね。

たぶん、それらでもできるでしょうが、その機材については、模型工作ネタやバードカービングのネタを書ける時間ができたときに披露しましょう。

ミニルーター、マイクログラインダーを使って角を削る

一般的には、「ミニルーター」「マイクログラインダー」、「リューター」と呼ばれる工具です。我々業界では、「マイクロモーター」、「電気エンジン」と呼びます。

今回は、私が日頃使っている携帯(往診)用のマイクロモータを使ってみました。ナカニシのモーターです。

充電式、コントラアングルハンドピースと交換できるタイプです。大きめのペンケース サイズのバッテリーボックス付きです。

最近流行りのポイントをつけてみた

百均のダイソーで売られている 800円の電池式のミニルーターでも十分使えます。本気で使おうとしたら、壊れちゃいましたが。

ハンドピースは高圧蒸気滅菌ができるように外れる

写真では、ストレートハンドピースをつけて使っています。チャックは、業界世界標準のKaVo互換タイプ

回転数は、3万rpmまで自由に設定できるので、低回転で使います。

特に今回は、樹脂研磨用のポイントを付けてみました。最近流行りのウレタン系ポイントです。従来の研磨材を糊で固めたタイプは削れた研磨粉がでるので、ここ数年で急速に衰退しました。

バー と ポイント

工業界では、ミニルーター、マイクログラインダーと呼ばれるものに付ける研磨用の先のこと。工業界では、ビットと呼ばれる。

我々歯科業界では、軸は2.35mm径で統一されている。

歯科業界では、「バー」「ポイント」「ジスク」などと先の形状で区別して呼ぶ。

「ポイント」は、研磨剤を糊で固めた形状のもの。紙やすりを丸めて固めたものは「ペーパーポイント」。

鉛筆持ちはあまりしない

先を削る物に押しつけてガッツリと削る時などは、鉛筆持ちだと先がはじかれてしまう(「刃先が踊る」と言います)ので、こういうナイフ持ちをします。

素人の人は、結束バンドの切れ端のようなペラペラするようなものを削る時、こういう持ち方の方が安定します。

尖った切り口が丸まったのを指で確認する

尖っていなければ、皮膚を切り裂くことはない

指で確認します。尖ったところを丸く削ってしまえば、皮膚があたっても切れることはありません。

S爺
S爺
自分の手が切れたから良いものの、他人の手足がひっかかって切れたら損害賠償と慰謝料の請求 なんて面倒なことになるのが、今の世の中です。

まとめ

ちょっとした切り口の尖ったところで思わぬケガをするので、丸めておきましょう。

結束バンドの端がナイフエッジになる問題で、結束バンドのストッパーの根元で切るのが原則です。しかし、ニッパーのような短く切れる工具で切っても端は、わずかに残って尖っています。

ハサミで切ると、端が1mmほど切れるくらいの鋭利な形に残ります。

手の甲で確かめてください。

だから、ミニルーターで削れば、一瞬で丸まります。

百均ショップのダイソーで売っているものでも十分です。しかし、耐久性が劣るのと回転数が決められないので取り扱いが難しいです。1万円以下のちょっとしたものを持っておく方がいいでしょう。

昔は、プロクソン(大阪)のミニルーターくらいしか選択肢がありませんでした。今は、中華製のいろんな種類が売られていて、よりどりみどりです。価格も5千円以下でフルキットとか珍しくありません。良い時代になりました。

結束バンドの角を取ったり、木の”ささくれ”を削って丸めたりするのなら充電式の方が便利です。

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  • この記事を書いた人

SG(S爺)

週末にゲームに興じるジジイです。 提灯(ステマ)記事ではない”本物の”口コミ レビュー記事を書いています。

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