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「電子工作を始めたい」という 電子工作初心者が必要な道具をまとめて紹介

投稿日:2018年2月3日 更新日:

電子工作に必要な道具一式を紹介していきます。紹介している機器は、すべて実際に私が購入して使っているものです。使いこなしの記事を追加していきます。

2017年は更新できず

使用頻度の高いものから、リストにしておきますので参考にしてください。

道具の購入先は、モノタロウよりAmazonの方が安いことが多くて、オシロも含めてAmazonで買っています。

主な部品やパーツ、特殊な道具や機器は、秋月電子やマルツ、Digi-Key等の通販で購入しています。

秋葉原や大阪の恵美須町界隈とかとは縁の無い、田舎の地方都市に住んでいるので、買い出しに行くことは事実上無理ですから100%通販です。

電子工作初心者におすすめの道具のリスト

  1. ハンダこて
  2. ハンダ、フラックス
  3. ハンダ除去器
  4. ヒーティングガン
  5. テスター(DMM)
  6. ワイヤーストリッパー
  7. ニッパー
  8. ラジオペンチ
  9. ピンセット
  10. ドライバー
  11. 安定化電源
  12. ピンバイス、ヤスリ等の加工道具
  13. パソコン
  14. オシロスコープ&ファンクションジェネレータ
  15. ロジックアナライザ
  16. スペクトルアナライザ、トラッキングジェネレータ
  17. 実体顕微鏡&アーム

電子工作の道具でよく目にする主なブランド

  • HAKKO(ハッコー):白光、大阪
  • HOZAN(ホーザン):大阪
  • goot(グット):太洋電機産業、広島県福山市

ハンダこてとコテ台

今は、コテ先の温度が自由に設定できる【温調ハンダこて】が、Amazonで安く売られています。

コテ台とセットになったものを買いましょう。一番のおすすめは、ハッコー(HAKKO)のFX 888です。本体とコテが分かれたセパレート型、ステーション型とよばれる本格半田ごてのホビー版です。

電源をいれて30秒足らずで使えるようになります。鉛を含まない無鉛ハンダを使う場合は、融点が高いので、こういう温調の半田コテでなければなりません。

今は、デジタル表示式

極端な話、コテ台に正しくコテを挿している限り、一日中付けっぱなしでも火事になりません。

このFX-888は、電源スイッチが温度調整ダイヤルが付いている本体の右横についているので、電源が入っている、入っていないが分かりにくい欠点がありました。

現行機種のFX-888DはLEDで温度表示がでるので電源のオンオフが直ぐに分かります。しかし、念のために、電子工作机のACタップはスイッチ付きにして、ACコンセント側で全体をオフにするようにしましょう。

水を含ませたスポンジとスチールウール

コテ台には、コテ先を綺麗にするための金たわしと従来の水を含ませるスポンジが付いています。温度調節機能のために、温度は一定に保たれています。でも、コテ先の温度を一時的に下げて使いたい時もあります。その時は、水を含ませたスポンジにコテ先をあてて冷やします。十秒程度で元の温度に戻ります。必要に応じて使い分けてください。ちなみに、金たわしは、カインズの台所用品のところに同じ物が安価に売られていますので、ハンダが一杯で汚くなったら交換してください。

本体とコテをつなぐケーブルが長いので、私は電子工作机に100均の釣り竿の先を流用して、ケーブルを上に持ち上げるプローブアームを作って引っ張り上げています。オシロのプローブと共に絡まないようにしています。

ハンダこて本体に温度調整ダイヤルが付いた一体型のFX 600もありますので、その場合は、セットでハンダこて台を買ってください。

今はFX-888Dという温度がデジタル表示になったので温度のアップダウンはボタン操作になりました。

半田こてのコテ先の温度は、使うハンダが有鉛か無鉛かで融点が違いますし、コテ先の形状でも変わってきますので、各自試行錯誤で決定していきましょう。 

HAKKOのハンダこての最大のメリットは、コテ先の形状の種類が豊富で用途に応じて使い分けることができることです。互換のコテ先もあるので、選び放題。FX-888とFX-600のコテ先の違うものを装着し、0.5mm等のピッチの小さいSMDのハンダ用、ディスクリート用と使い分けるようになれば、電子工作の初心者は卒業です。

今は、融点の高い無鉛ハンダを扱えるようにコテ先がコーティングされているので、削って形を整えたりすることができなくなりました。

ハンダ(半田)

ハンダには、

  • 鉛ハンダ:昔ながらの鉛とスズの合金
  • 無鉛(鉛フリー)ハンダ:鉛を含まない銀と亜鉛、スズなどの合金

の2つがあります。

鉛入りとそうでないものがある

日本国内で個人で電子工作をして遊ぶには、特に規制もないので、あつかいやすい鉛のハンダで良いと思います。

鉛の鉱毒に関する知識を理解し、破棄する時などの取り扱いに気を付ければ問題は起きないでしょう。そもそも、鉛など環境汚染物質に対して病的なまでに神経質な欧州に輸出する等、国外へ自分の作った製品の販売を考えているような人は、初心者じゃないです。

鉛とスズの合金である旧来の鉛ハンダは融点が低く濡れ特性が良いのでハンダの失敗が少ないです。

無鉛ハンダのクラック問題

ここ十数年の電化製品の寿命が短くなった最大の理由は、この無鉛ハンダのハンダ・クラック(ヒビ割れ)によるものです。

鉛ハンダにくらべて、固く脆い鉛フリーハンダは、基板の熱膨張と収縮(サーマルサイクル)が繰り返されると、ヒビ割れてしまいます。グラフィックカードやゲーム機のXbox、PS3の故障の原因として、皆が知ることになりました。

激しいサーマルサイクルに曝される極限状態で確実に動作しなければならない人工衛星や兵器の基板は、未だに鉛ハンダが使われています。

一応、表向きには、無鉛ハンダの細い物を推奨しておきます。

ハンダの線の中にフラックス(松ヤニ)をいれてあるものは、フラックスをあらかじめ塗らなくてもハンダの流れが良く(酸化皮膜防止と濡れの促進)なるために入れられています。

ハンダ線の径は、0.6mm、0.3mm、0.8〜1mmを始めは少なめ(短め)で買って、どれを一番使うのか?が分かってきたら、長い巻のものを買えばいいでしょう。詳しくは、トランジスタ技術2016年5月号に特集記事がありますので参考にしてください。

最近は、米粒の半分くらいの小さな表面実装電子部品(SMD)を使うことが多くなりました。これらの電子部品を取り付けるためには、ペースト状(泥状態)にしたハンダを使い、(ハンダ溶融・リフロー)炉に基板ごといれてハンダ付けします。

ブログカード 「ヒーティングガンでSMD部品を鑞付けする」

フラックス

フラックスとは、

  • 金属表面の酸化皮膜防止
  • 表面の濡れをよくする

ものです。「鑞着(ろうちゃく)」という金属同士を融点の低い合金を使って接合する時に使います。

酸化皮膜が金属の表面にできると鑞着用金属をはじいてしまい、ひっつきません。フラックスは、接合用合金の流れと被着金属面への濡れをよくして金属の表面がわずかに溶けてくっつくことを促進する触媒のようなものです。

電子工作においては、銅という金属同士を電気的に接合するために鉛とスズの合金のハンダという「鑞(ろう)」を使います。それに使われるフラックスは、松ヤニです。ロジンっていいますよね。

ハンダ付けした後で、松ヤニを取り除く必要があります。天然樹脂である松ヤニですからアルコールで溶けます。ハンダ付けしたあと基板がフラックスで汚くなったら、アルコールを含ませたガーゼなどで拭き取れば綺麗にとれます。

最近は、SMDという小さいチップの部品ばかりになったので、ハンダ付けも難しくなっているので、フラックスも一つもっておくといいでしょう。

ちなみに、ハンダ付けするときに煙がでますが、あの煙はフラックスが熱で蒸発しているもので、鉛などの金属が溶けて蒸発したものではありません。鉛を蒸発させるためには、半田ごての温度では熱量が全然足りませんよ。

ただし、電子工作時に、この松ヤニの煙を吸い続けることは、肺に良くないと言われているので、ハンダ吸煙機を使います。

吸煙機で取り除くのは、フラックスの煙です。私の電子工作机には、部屋の換気扇につないだアルミ蛇腹管とPC用のクーリングFANをつかった自家製の吸煙機を付けています。

ハンダ除去器(吸引器)

ハンダこてとハンダ吸引器は、ペアで必要です。ハンダづけをするということは、その逆、ハンダを取ることも多々ありますから。

私は、HAKKO 474という吸引ポンプとハンドピースの別になったセパレートタイプのハンダ吸引器を愛用してます。

バキュームポンプ付き

ハンダこての先がパイプ状になっていて、吸引ポンプが付いている構造です。

熱して溶かして吸う

  1. 吸引するノズルが、ハンダこてと同じように熱くなる
  2. ハンダを吸引したい部分に押し当てて、ハンダを溶かします。
  3. 黄色のボタンを押すと真空ポンプが動作し溶けたハンダを吸い取る

という仕組みになっています。

溶けたハンダは、タンクに貯められていくので、まめに掃除が必要になります。付属の道具は、ハンダノズルが詰まった時のリカバーするための道具や、タンクの交換部品などが含まれています。

ブログカード「HAKKO 474」

最初は、安価なハンダを吸い取り線や簡易ハンダ吸引器から始める人が多いと思います。しかし、初心者ほどハンダの失敗が多く、やり直しをすることが多いんです。「ハンダを吸い取る」というのは、電子工作をやっていく上で避けて通れない、大切な手技の一つですので、道具はケチらないことをおすすめします。

機械式なのですが、使い勝手が悪いです

最低でも、半田吸い取り線、ハンダ吸引器は準備しておきましょう。このハンダ吸引器は、俗にスッポンと呼ばれる道具です。半田ごてで温めて溶かしたハンダを、バネ式の吸引器で勢いよく吸って除去するというものです。

ハンダこての先で溶かしたのを吸う

しかし、操作は意外と難しいので、器用さが求められます。

ハンダシュッ太郎は、吸引器の先がコテ先と同じで熱くなるので、ハンダこてを使う必要がありません。スッポンの進化形で、安価なので人気があります。

ヒーティングガン

ヒートガンとも言います。ヘアドライヤーの強烈なヤツです。熱風温度が400度を超えるので、ハンダを熱風で溶かすことができます。炙(あぶ)る作業に使います。

非常にパワフルかつ危険な道具なので、温度調節ダイヤルがついたものがおすすめです。電流も8Aとか平気で流れますから、契約電力の小さいアパート住まいだと、ヘアドライヤと同じでブレーカーが落ちることもあるかもしれません。

先がいろいろあるので便利

私は、HAKKO882 というヒーティングガンを愛用しています。元々は電子工作で使おうと思って買ったのですが、本業で使う方が多いですね。温度調節機能が付いているのと、先にノズルが付けられるので、熱風を絞れるというのが良いんです。

ダイヤル式

 ヒーティングガンの主な用途は、

  • 熱収縮絶縁チューブ(スミチューブ)を炙る
  • スマホやタブレットを分解するときに両面テープ部分を剥がすために炙る

などです。 

さらに、放射温度計(赤外線温度計)とセットで簡易リフローというハンダ付けの方法に使える物なので、また、時間があったら、別の記事として起こします。

ちなみに、車でぶつけて凹んだバンパーやボディを、こういうヒーティングガンで炙って水をかけると、熱膨張と冷却による収縮で凹んだボディがポコンと戻ってくる なんてこともできますが、素人がやると、熱で塗装をダメにして、高く付きます。

鋼板をバーナーで炙りつつ水で冷やして三次元的に曲げる蟯鉄(ぎょうてつ)技術があります。造船所の見学コースにありますよね。アレと同じ原理です。

テスター、DMM(デジタルマルチメーター)

電圧と電流、電気抵抗が測れる測定器をテスターと言いました。今は、安価でもさらに多機能になっていて、デジタルマルチメーター(DMM)と呼ばれるようになりました。

とにかくピンキリの世界です。日本メーカーのものだと、sanwaや日置などがあります。好きなのを買ってください。電子工作をする上で、デジタルマルチメータは持っていないと話になりません。

DMMは必須アイテム

絶対に1台は持っていなきゃいけない、電子工作のマストアイテムです。

私は、sanwaのPC700というDMMを2台、Windows パソコンにつないでデータロガーとして使っています。

sanwa のデジタルマルチメーター(DMM) PC700 について使い方などまとめ

2013年3月に、sawnのデジタルマルチメーター PC700を買ってから、愛用しています。パソコンにつないでデータロガーとして使えるので超便利です。その辺をこの記事ではまとめます。 2台で電流と電圧 ...

USBの電流と電圧を測るジグを作って直に電流を測定してグラフにできます。おかげで、USBを多用するガジェットの充電状態を把握する上で、とても役立っています。

最初は、1万円前後のものまでで十分です。私のように、工学部出身でない場合は、簡単な解説書を読むことをおすすめします。

本格的なデジタルマルチメーターは、7万円〜。

私は、中華のパチモン リゴルのDM3058を使っています。

もう古いけどまだ使える

周波数カウンターまで付いているので、かなり便利。Widows PCにUSBでつないで、専用のWindows アプリ(100ドル)で、計測データを記録するデータロガーとしても機能します。LANでの制御も可能ですが、使ったことがありません。

電子計測器ブランドメーカー

日本

  • 日置
  • アンリツ
  • テクシオ(トリオ)
  • 菊水
  • 横河

アメリカ

  • キーサイト
  • フルーク
  • ケースレー(テクトロ)

ドイツ

  • ローデ・シュワルツ

物作りの国、軍事大国には、通信機器を作るメーカーが存在し、通信機を計測するための計測器も作っています。だから、メーカもそれなりにあります。

OEMで製造を担当していたリゴルなどの中国メーカーが台頭してきています。

お好きなのをどうぞ。

ワイヤーストリッパー(ケーブルストリッパー)

樹脂で被覆された配線をむいて中の銅線を出すために特化した電工ペンチの一種です。読んで字のごとくstripper ですから、はぎ取るという意味。ワイストと略す人もいます。線の太さに応じて種類があります。電子工作は、数A以下の弱電系ですので、細い配線、電材コードを扱う物を間違えないように買いましょう。

これも必携!

VESSELの3500E-2です。配線材の太さの早見表(換算表)があるのと、どのストリップ穴に入れれば良いか?が、数字で書いてあるので、分かりやすいです。とくに、AWG30というマイコンで最も使う細い線の被覆をむくのは非常に難しいですからね。

AWG30のテフロン被覆線

こんなかんじで、電子工作机にロールでおいておいて、必要に応じて切って使います。細いAWG30、0.25mmの線の被覆が綺麗にむけるものを選びましょう。使い込んでいるうちに切れなくなるので、買い換えになります。

自分で削って刃部分の目立てをすると穴も大きくなってしまうので、一番細い穴だけが再製して使えません。消耗品です。いろんなメーカから出ているので、いろいろ買って試しています。ヴェッセルが安くて良いです。

ニッパー

「nip」つまんで切る に特化した工具です。

電工ニッパーといえば

私が小学生高学年になったころ、父にせがんで買ってもらった(貧乏だったので月賦で買ってくれた)のが、フジ矢のニッパーとラジオペンチでした。以来、40年、フジ矢です。うっかり変な物を切って先が折れる度に、買い換えています。

ディスクリート基板には、バネ付きが良い

昔ながらの単体電子部品(ディスクリート)で基板をつくると、ハンダ付けした後、余分なリード線を延々と切っていくことになるので、バネで広がるタイプが便利です。エンジニアのものも、格好がいいのと安いので人気があります。

ラジオペンチ

 ラジペン って言いますよね。工具としては、もっとも人気のある先細のペンチです。ペンチは、英語で、プライヤー(pliers)って言います。

ロングネックのプライヤーとも言う

電子工作の定番工具として、ラジペンは外せません。必ず1本はもっておきましょう。これも、ニッパーと同様、フジ矢を代々使っています。

ただ、仕事では、特殊合金の超弾性ワイヤーを曲げるワイヤーベンディングという技術を使うので、ソレ用のプライヤーをいろいろ持っていて、そっちを使うことも増えました。

みなさんにもオススメしたいものもありますが、ニッチな商品なので、価格が1万円〜というボッタクリ商品です。もちろん、町工場で作っているので、製造元へ直接カスタムのオーダーする人もいます。フルカスタムの価格は1本5万円〜の世界になります。

ワイヤーベンディング つまり針金を曲げるのに使うプライヤー(ペンチ)は、把持用の溝が切っていないツルツルになっています。ラジオペンチでも、曲げる、つかむ用途には、溝無しのものもありますから、適宜選択してください。

ピンセット

ピンセットは、仕事で常に使う道具なので、すべて流用です。仕事の道具論としては、ピンセットだけで、講義が一コマ、二コマできるくらいのウンチクになります。

これは、仕事で使うのが多いから

ピンセットは、小さい物をつかむための道具です。つかんだままにするためのロックが付いた物や、指を離しても、つかんだままになる逆作用ピンセットなど、変わり種がいろいろあります。

つかむ物、つかむまでの距離、位置で、いろんな形のピンセットがあります。

値段が高いものは、つかむ先の精度が違います。でも、高くても1本二千円くらいのもんです。

表面実装の電子部品(SMD)を、基板に並べてハンダ付けするなどの作業にもピンセットは必要です。安い道具なので、何本かいろんな形の物を買って試すといいでしょう。

ドライバー

精密ドライバーがあると、分解するときなどに便利です。

一つはもっていないと分解できない

100均でも売られているので、とくにこだわりが無いのであれば、それでもいいと思います。

スマホの修理用としても、特殊ドライバーや工具と共にうられていますので、自分の必要なものを調達してください。

直流安定化電源

電子工作で絶対に必要な「マストアイテム」の一つが、直流を供給できる直流安定化電源です。

電源はぜったいに必要

1.5V、3.3V、5V、6V、9V、12V の直流電流が供給できる電源があれば、電子工作がはかどります。

任意の電圧電流が出せる電源をもっていないと、電池で供給、その電圧がない場合には、レギュレータICを使って電源をブレッドボード上で組んでつなぐとかいう手間がかかります。

S爺
安定化電源の最大のメリットは、欲しい電圧と供給する電流の上限を決められるので、間違えた回路を組んでつないでも過電流が流れて電源もろとも燃えるような事故は起きないことです。

一部の部品を壊すことはあっても、回路全体を燃やすほどの電流が流れないように、あらかじめ設定しておけば、安全にトライ&エラー、試行錯誤ができます。 

回路を組んでテストするとき、電源がダメで正しく動作しないということも良くあるので、正しい電圧と電流が供給できる電源は、絶対に必要です。

アダプターの転用はダメ!

「スマホなどを充電するAC-USBのアダプタが5Vの電源になる」と書いている人が、Googleの検索で上位に表示されてます。スマホやタブレット用のUSB充電アダプターは、実験用電源として不適格です。

AC-USBアダプタのDC-DCコンバータには粗悪な物が多く、交流成分(リップル)が多くて(ノイズが多く含まれているので)、マイコンの工作では誤動作する可能性があります。自分でオシロで観察すれば、すぐに分かることなんですけどね。彼は、持っていないから分からないんです。

ちゃんとした電源を買いましょう。かけたコスト分は、自分で組んだ回路のトラブルシューティングにかかる手間と時間の削減で元が取れます。(師匠のラジオペンチさんからのアドバイスでしたが、6年経って実感できています。)

机の上には、FANレスのよく使う電圧が出せるものを置いておきます。

他に、電流を多く流せるものや高い直流電圧を出せる電源は、冷却用のファンを内蔵していて、結構、動作音がうるさいので、机の下や、ラックの離れた所に配置しておくのがおすすめです。

無線機用の電源の中でも、アルインコの物などは、シガーソケットが付いているものがあります。 日頃の電子工作だけでなく、カーステレオを流用するデジタルアンプ、PCオーディオの電源としても活用できます。

Amazonの人気の電源では、菊水、テクシオ(トリオ、ケンウッド)、A&D等が人気があります。

さらに、細かい電圧や電流制御がプログラムできるものもあります。しかし、価格も十万円を超えるし個人の電子工作で使うことはあまりないと思うので、省略します。

30V、1.5Aの45Wだせるのが良い

医療機器も扱うA&Dの電源「AD-8723D」です。10年ほど前に買いました。30Vまで電圧が出せて、価格も安いのでおすすめです。昔、「超酸性水」が流行った時に買った塩素水生成器の電源が壊れたので、これで代用しています。

発生できる直流電圧が、20V以下が多い中で、直流で100Vなどの高い電圧を出せるものがあります。また、何十Aの電流を出せるものは、ものすごく本体が大きくて価格も高いです。

ピンバイス、カッター、ヤスリ、工作機械など

基板の穴がハンダで詰まったときに、ピンバイスで穴を開け直す等、基板加工に必要な道具も必要です。万能基板を切って使う事が多いので、こういった、切ったり削ったり穴を開けたりする工作道具が必要になります。

ケースの穴開けにボール盤

アルミのケースに穴をあけるのには、ボール盤があると便利です。価格も安くて1万円前後で立派なのが買えます。DIYとして木工と兼用です。

ケースの加工にも、穴開けにはボール盤、エンドミルをつけて簡易フライス盤としても使えるようにしておくと便利です。

ケーシングと言います

卓上スピーカーを鳴らす小型アンプの基板を買ってきて、好みの端子をつけて、ケースに入れます。

昔は、リーマー、シャーシパンチ、ハンドニブラという手動道具を使っていました。今はホビー用の工作機械を買った方が安いし安全に、速く加工できて、綺麗に仕上がります。

さらに、中華のレーザー刻印機も数万円で買えるようになってきたで、化粧パネルの文字入れも個人でできるようになってきました。

リューター、ハンディグラインダー(我々の業界ではマイクロモータ)と呼ばれるドリルも一つあった方が便利でしょう。リューターについては、毎日仕事で使っている道具なのでまた別に記事を書きます。

ちょっと角を落としたりするのに便利

これは、KaVo(カボ:ドイツ)のK11にカーボランダムポイントをつけてつかっています。新しい ナカニシのモーターについては、別の記事を書きます。

ピンバイス、ヤスリなどは、100均のダイソーでも手に入ります。

基板をカッターで切る時は、定規を当てることと、防刃手袋を使いましょう。

オシロスコープとファンクションジェネレータ

  • オシロスコープは、電圧の変化を時間の横軸でグラフにして表示する測定器
  • ファンクションジェネレータは、いろんな形の電圧の変化のあるものを発生する機械

つまり、ファンクションジェネレータで発生した信号を、測りたい回路に通して、その結果をオシロスコープで観察するという使い方をします。

オシロスコープの選び方

ブラウン管のアナログ オシロスコープは絶滅し、今は、デジタル オシロスコープが安く品揃えも豊富です。

デジタル・オシロスコープは、アナログ/デジタル(A/D)変換回路の関係で測りたい周波数の二倍の帯域を持つものを選ぶのが良いと言われています。

個人の趣味の範囲では、100MHzの帯域があれば十分です。オーディオやラジオや受信機のHF帯などを扱うのであれば、50MHzもあれば十分です。

デジタルとアナログとあれば理想

オシロスコープが有る無しは、電子工作をする上で雲泥の差がありますから、1台は購入しましょう。

たとえば

デジタル式は、波形画像をUSBメモリに保存できたり、USBケーブルでつないだパソコンから操作できたりします。

オシロスコープは、デジタルと古いアナログ式の2台を持っておくと便利です。

私は、テクトロニクスのTBS1202Bを2015年に買いました。

ヤフオク!では、古いアナログのオシロスコープを修理調整して売っている人がいますから、そういう人から買いましょう。2018年1月現在、古いアナログオシロの良質なものがなくなり、なかなか入手できなくなりつつあります。

個人で買える価格帯のデジタル式のオシロスコープは、波形の高速な描画ができませんから、波形の観察が苦手です。

かといって、波形の高速な描画ができるものは、百万円とかしますから、買える人は買ってください。

個人では、デジタル式オシロスコープの弱点を補うために、旧式のアナログ式のオシロスコープも使います。

アナログのため波形がそのまま画面に表示されるので、波形がぼやけたものになります。でも、どういう信号がでているのか? ぼやけた波形からイメージがわきます。

安いデジタル式なのに、そこそこの高速描画ができるデジタルオシロがリゴルのDS1054Z

新品でも、中華のリゴルのDS1054Zというコスパが良いモデルがあるので、おすすめです。帯域は50MHzですが、4チャンネルも入力できます。友人も買って、評判は上々です。

ファンクションジェネレータの選び方

ファンクションジェネレータも、ピンキリです。個人で買えるのは、せいぜい15万円程度のものまででしょう。

中古でも売られています。しかし、キャリブレーションされていないものなので、出ている信号が正しいのか?は、自分で調べたり調整ができるようになってから、手をだした方が良いと思います。

ファンクションジェネレータの仲間に、無線の電波(高周波)を発生させるシグナルジェネレータと呼ばれるものもあります。これは、AM変調、FM変調といったラジオの電波や、携帯電話や無線LANの信号まで出せるものもあります。ラジオを調整修理したり、無線機を弄るような人が必要とするものなので、初心者には縁が無いものです。

私が持っているファンクションジェネレータは、リゴルのDG1022です。正弦波なら20MHzまで、矩形波は5MHzまで発生できます。

FGで信号を発生させ、それをオシロで変化を観察する

パソコンで専用のアプリケーションを使えば、そこそこの長さの信号をパズルのように構成してつくることができて、発生できます。

さらに周波数などを決めた範囲内で変動させる「スイープ」ができます。スピーカーやイヤホンの周波数特性を見る時に、10Hz〜20000Hzまでの周波数がどういう風に聞こえるのか?テストできます。

こういう信号発生回路を自分で作れる人はいいのですが、初心者は無理です。(今は、オーディオの周波数の範囲なら、スマホでできますけどね。)

だから、ファンクションジェネレータは初心者こそ必要なものの一つになります。

オーディオをやる人なら、アンプの評価に使えます。自分で組んだアンプの回路の評価をするときに、テスト用の音声信号を送ります。

買ってきた中華のパチモノ・デジタルアンプの増幅具合を観察するとか、配線がいい加減で左右逆だったり、位相が左右で違っていたり、ズレていたりするの確かめるのに使います。

とくに、矩形波の入力に対して、出力された波形が崩れてひどいのに、なぜ音が良く聞こえるのか?という謎を実感できると思います。

ブログカード「アンプで増幅した波形を観察する」

オーディオをやる人は、これくらいの機材は必要最小限持っていかないと、何かと不便だと思います。

S爺
オーディオ機器の音の評価を、曲を聴いて自分の耳で聞いただけでしかやっていないっていう、エビデンスもクソもない、愚の骨頂をやっている赤っ恥なブロガが多すぎます。

スペクトルアナライザ(トラッキングジェネレータ)とシグナルジェネレータ

高周波を扱う測定器です。高周波、無線機やラジオなどの調整には、この測定器が不可欠になります。

スペクトルアナライザ

DSA815 TG付き

リゴルのDSA815Tです。トラッキングジェネレータが付いているもので、9KHz〜1.5GHzまで、高周波の様子が測定できます。最近のUSB接続のスペアナに比べると性能が劣りますが、スタンドアロンで動く初心者向けのものでは、これくらいしかありません。

シグナルジェネレータ

1/100Hz単位で発生できるらしい

アジレントのシグナルジェネレータです。中古で買いました。古い機械ですが、手持ちの安い周波数カウンタや校正のとれたオシロで見ても、狂っていません。

受信機のテストと調整に十分使えます。

この二つを使うためには、高性能な同軸ケーブルが必要で、その都度、キャリブレーションをする必要があるので、未だに、まともに使えたことがありません。ハードルが高いです。

LCRメーター

ロジアナ

順次、追加していきます。機器によっては、レビュー記事を兼ねて個別に記事を展開します。

まとめ

この記事は、ライブドアの旧ブログに、2016年3月21日書いたものを、こちらに修正加筆して、再掲載しました。

IoT全盛時代です。プログラムとハードウエアも自前で作って、実際に動作するものを作れてナンボという評価をされます。

「エンジニア」という肩書きを持つ人は、電子工作の道具も取りそろえて、動作する実機を作れることが要件になっています。

私は工学部出身ではありません。

分野的に、必要な道具は自分で作るという教育もうけているので、メーカーのサポートが終了した機器の電子基板を修理しながら使っています。ヤフオク!で同等品を落として、ニコイチ、サンコイチを作って… そんなネタも書きたいと思いつつ、そのままになっています。

  • デスクトップオーディオ、PCオーディオの記事
  • 修理のネタ
  • ラジオや無線の記事

この記事は、そういった電子工作ネタのための布石になります。









  • この記事を書いた人

S爺

週末にゲームに興じるジジイです。一ヶ月1万円で遊べる趣味を探求しています。

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