
私が買って使っている電子工作に必要な道具一式を紹介
使用頻度の高いものから、リストにしたので参考にしてください。
電子工作の道具はどこで買うの?
道具の購入先は、Amazonです。
モノタロウよりAmazonの方が安いことが多くて、オシロも含めてAmazonで買っています。
Amazon Japan G.K. が直接販売する測定器は、年に一度 20〜40%引きか、ポイント還元で在庫処分をすることがあります。
秋月電子でも買う事があります。
主な部品やパーツ、特殊な道具や機器は、秋月電子やマルツ、Digi-Key等の通販で購入しています。
秋葉原や大阪恵美須町界隈に無縁の田舎の地方都市に住んでいて買い出しに行くことは無理ですから、100%通販です。
電子工作初心者におすすめの道具
- ハンダこて
- ハンダ、フラックス
- ハンダ除去器
- ヒーティングガン
- テスター(DMM)
- ワイヤーストリッパー
- ニッパー
- ラジオペンチ
- ピンセット
- ドライバー
- 安定化電源
- ピンバイス、ヤスリ等の加工道具
- パソコン
- オシロスコープ&ファンクションジェネレータ
- ロジックアナライザ
- スペクトルアナライザ、トラッキングジェネレータ
- 実体顕微鏡&アーム
電子工作の道具の主なブランド
- HAKKO(ハッコー):白光…大阪
- HOZAN(ホーザン):宝山 …大阪
- goot(グット):太洋電機産業、広島県福山市
ハンダこてとコテ台
最近は 融点の高い無鉛ハンダを使うことが多くなったので、コテ先の温度が自由に設定できる【温調ハンダこて】にしましょう。
コテ台とセットになったものが便利です。
一番のおすすめは、ハッコー(HAKKO)のFX 888Dです。

本体とコテが分かれたセパレート型、ステーション型とよばれる本格半田ごてのホビー版です。
ACケーブルが直についているものと比べて、ケーブルが軽く取り回しが良いのが特長です。
電源をいれて30秒で使えます。
コテ台に正しくコテを挿している限り一日中付けっぱなしでも火事になりません。
写真 ↓ のFX-888は、電源スイッチが温度調整ダイヤルが付いている本体の右横についているので、電源が入っている、入っていないが分かりにくい欠点がありました。
現行機種のFX-888DはLEDで温度表示がでるので電源のオンオフが直ぐに分かります。
念のために、電子工作机のACタップはスイッチ付きにして ACコンセント側で全体をオフにするようにしましょう。
コテ台には、コテ先を綺麗にするための金たわしと水を含ませるスポンジが付いています。
コテ先の温度を一時的に下げて使いたい時は、水を含ませたスポンジにコテ先をあてて冷やします。
10秒で元の温度に戻ります。
金たわしは、カインズの台所用品コーナに同じ物が安価に売られています。ハンダで汚くなったら交換してください。
温度がデジタル表示のFX-888Dは設定温度のアップダウンはボタン操作です。
半田こてのコテ先の温度は、使うハンダが有鉛か無鉛かで融点が違いますし、コテ先の形状でも変わってきます。
HAKKOのハンダこてのメリットは、コテ先の形状の種類が豊富で用途に応じて使い分けることができることです。
互換のコテ先もあるので、選び放題。

FX-888とFX-600のコテ先の違うものを装着し、0.5mm等のピッチの小さいSMDのハンダ用、ディスクリート用と使い分けるようになれば、電子工作の初心者は卒業です。
融点の高い無鉛ハンダを扱えるようにコテ先がコーティングされているので、削って形を整えたりすることができなくなりました。
手に持つ柄の中にコントローラを全部収めたタイプ「goot PX-280 2020年モデル」も買いました。
ハンダ(半田)
ハンダには、以下の2種類
- 鉛ハンダ:昔ながらの鉛とスズの合金
- 無鉛(鉛フリー)ハンダ:鉛を含まない銀と亜鉛、スズなどの合金
があります。
日本国内で個人で電子工作をして遊ぶのであれば規制もないので、あつかいやすい鉛ハンダを使いましょう。
鉛の鉱毒は環境への悪影響のため、どこにでも廃棄できません。(鉛ハンダを禁止している欧州へ自分の作った製品を輸出する人は初心者じゃないです。)
鉛ハンダ(鉛とスズの合金)は融点が低く 濡れ特性が良いためハンダの失敗が少ないです。
無鉛ハンダのクラック問題
ここ十数年の電化製品の寿命が短くなった最大の理由は、この無鉛ハンダのハンダ・クラック(ヒビ割れ)によるものです。
鉛ハンダにくらべて、固く脆い鉛フリーハンダは、基板の熱膨張と収縮(サーマルサイクル)が繰り返されると、ヒビ割れてしまいます。グラフィックカードやゲーム機のXbox、PS3の故障の原因として、皆が知ることになりました。
激しいサーマルサイクルに曝され極限状態で動作しなければならない人工衛星や兵器の基板は、未だに鉛ハンダが使われています。
ハンダの線の中にフラックス(松ヤニ)をいれてあるものがあります。フラックスをあらかじめ塗らなくてもハンダの流れが良く(酸化皮膜防止と濡れの促進)なります。
ハンダ線の径は、0.6mm、0.3mm、0.8〜1mmを始めは少なめ(短め)で買って、どれを一番使うのか?が分かってきたら、長い巻のものを買えばいいでしょう。
詳しくは、トランジスタ技術2016年5月号に特集記事がありますので参考にしてください。
最近は、米粒の半分くらいの小さな表面実装電子部品(SMD)を使うことが多くなりました。これらの電子部品を取り付けるためには、ペースト状(泥状態)にしたハンダを使い、(ハンダ溶融・リフロー)炉に基板ごといれてハンダ付けします。
ブログカード 「ヒーティングガンでSMD部品を鑞付けする」
フラックス
フラックスとは、以下の2つの役割があります。
- 金属表面の酸化皮膜防止
- 表面の濡れをよくする
金属同士を融点の低い合金を使って接合する「鑞着」に使います。
金属表面に酸化皮膜ができると鑞着用金属をはじいて、ひっつきません。
フラックスは、接合用合金の流れと被着金属面への濡れをよくして金属の表面がわずかに溶けてくっつくことを促進する触媒のようなものです。
電子工作においては、電気的に接合するために鉛とスズの合金の鑞(ハンダ)を使います。
フラックスは、松ヤニ(ロジン)です。
ハンダ付けした後で、腐食の原因である松ヤニを取り除きましょう。天然樹脂の松ヤニですからアルコールで溶けます。
ハンダ付けしたあと基板がフラックスで汚くなったら、アルコールを含ませたガーゼなどで拭き取れば綺麗にとれます。
最近は、小さいチップの部品「SMD」ばかりになったので、ハンダ付けも難しくなっています。液体フラックスを使いましょう。
ハンダ付けするときにでる煙は、フラックスです。鉛などの重金属が沸騰して蒸発していないので鉱毒の心配はありません。
電子工作を熱心にやる人が 松ヤニの煙を吸い続けることは肺に良くないので、ハンダ吸煙機を使います。
私の電子工作机には、部屋の換気扇につないだアルミ蛇腹管とPC用のクーリングFANをつかった自家製の吸煙機を付けています。
Amazonで ハンダ フラックス を見る 楽天で ハンダ フラックス を見る
ハンダ除去器 / ハンダ吸引器
ハンダづけをやり直すことは多々あります。その度に、ハンダを取り除かなければなりません。
ハンダこてとハンダ吸引器はセットで買うものです。
私は、吸引ポンプとハンドピースの別になったセパレートタイプのハンダ吸引器【HAKKO 474】を愛用してます。
ハンダこての先がパイプ状になっていて、吸引ポンプが付いている構造です。
- 吸引するノズルが、ハンダこてと同じように熱くなる
- ハンダを吸引したい部分に押し当てて、ハンダを溶かします。
- 黄色のボタンを押すと真空ポンプが動作し溶けたハンダを吸い取る
仕組みになっています。
溶けたハンダは、タンクに貯められていきます。吸い取ったハンダクズの掃除が めんどうくさいです。付属の道具は、ハンダクズの掃除キットと タンクなどの消耗品が含まれています。
初心者向けの 安価な簡易ハンダ吸引器が おすすめです。
初心者ほどハンダの失敗で、やり直しをします。「ハンダを吸い取る」作業を効率よくやるためにも道具はケチらないようにしましょう。
操作は意外と難しいので器用さが求められます。
ハンダシュッ太郎は、吸引器の先がコテ先と同じで熱くなるので、ハンダこてを使う必要がありません。スッポンの進化形で、安価なので人気があります。
Amazonで ハンダ吸引器 を見る 楽天で ハンダ吸引器 を見る
ヒーティングガン
ヒートガンとも言います。ヘアドライヤーの強烈なヤツです。
熱風温度が400度を超えるので、ハンダを熱風で溶かすことができます。炙(あぶ)る作業に使います。
私は、ヒーティングガン HAKKO882 を愛用しています。
温度調節機能が付いているのと、先にノズルが付けられるので熱風の太さを好みでしぼれる点が気に入っています。
非常にパワフルかつ危険な道具なので、温度調節ダイヤルがついたものがおすすめです。
電流も8Aとか平気で流れますから、契約電力の小さいアパート住まいだと、ヘアドライヤと同じでブレーカーが落ちることもあるかもしれません。
ヒーティングガンの主な用途は、以下の2つ
- 熱収縮絶縁チューブ(スミチューブ)を炙る
- スマホやタブレットを分解するときに両面テープ部分を剥がすために炙る
さらに、放射温度計(赤外線温度計)とセットで簡易リフローに使えます。
ちなみに、車でぶつけて凹んだバンパーやボディをヒーティングガンで炙って水をかけると、熱膨張と冷却による収縮で凹んだボディがポコンと戻ってくる なんてこともできます。素人がやると熱で塗装をダメにしますよ。
鋼板をバーナーで炙りつつ水で冷やして三次元的に曲げる蟯鉄技術があります。造船所の見学で見られます。アレと同じ原理です。
Amazonで ヒーティングガン を見る 楽天で ヒーティングガン を見る
テスター、DMM(デジタルマルチメーター)
電圧と電流、電気抵抗が測れる測定器をテスターと言いました。
今は、安価でもさらに多機能になっていて、デジタルマルチメーター(DMM)と呼ばれます。
ピンキリの世界です。日本メーカーのものだと、sanwaや日置などがあります。
好きなのを買ってください。
電子工作をするのに 「デジタルマルチメータ」は、絶対に1台は持っていなきゃいけない、電子工作のマストアイテムです。
私は、DMM(サンワ PC700)を2台、Windows パソコンにつないでデータロガーとして使っています。
USBの電流と電圧を測るジグを作って直に電流を測定してグラフにしています。
最初は、1万円前後のものまでで十分です。
私と同じく工学部出身でない場合は、簡単な解説書を読むことをおすすめします。
Amazonで デジタルマルチメーター を見る 楽天で デジタルマルチメーター を見る
Amazonで テスターの入門書 を見る 楽天で テスターの入門書 を見る
本格的なデジタルマルチメーター:7万円〜
私は、中国製パチモンメーカー リゴルのDM3058を使っています。
周波数カウンターまで付いているので、かなり便利。
Widows PCにUSBでつないで、専用のWindows アプリ(100ドル)で、計測データを記録するデータロガーとしても機能します。LANでの制御も可能ですが、使ったことがありません。
電子計測器ブランドメーカー
日本
- 日置
- アンリツ
- テクシオ(トリオ)
- 菊水
- 横河
アメリカ
- キーサイト
- フルーク
- ケースレー(テクトロ)
ドイツ
- ローデ・シュワルツ
物作りの国、軍事大国には、通信機器を作るメーカーが存在し、通信機を計測するための計測器も作っています。だから、メーカもそれなりにあります。
OEMで製造を担当していたリゴルなどの中国メーカーが台頭してきています。
お好きなのをどうぞ。
ワイヤーストリッパー(ケーブルストリッパー)
電工ペンチの一種で、樹脂で被覆された配線をむいて中の銅線を出すために特化しています。

読んで字のごとく stripper ですから、はぎ取る。ワイストと略す人もいます。
線の太さに応じて種類があります。電子工作は、数A以下の弱電系ですので、細い配線、電材コードを扱う物を間違えないように買いましょう。
配線材の太さの早見表(換算表)があるのと、どのストリップ穴に入れれば良いか?が、数字で書いてあるので、分かりやすいです。
とくに、マイコンで最も使う細い線AWG30の被覆をむくのは非常に難しいですからね。
こんなかんじ ↓ で、電子工作机にロールでおいておいて 必要分を切って使います。
細いAWG30、0.25mmの線の被覆が綺麗にむけるものを選びましょう。
使い込んで刃が なまくらになって きれいに むけなくなったら買い換えです。消耗品です。
いろんなメーカから出ているので、いろいろ買って試しています。ヴェッセルが安くて良いです。
Amazonで ワイヤーストリッパー を見る 楽天で ワイヤーストリッパー を見る
ニッパー
「nip」つまんで切る に特化した工具です。
私が小学生高学年になったころ、父にせがんで買ってもらった(貧乏だったので月賦で買ってくれた)のが、フジ矢のニッパーとラジオペンチでした。
以来、40年、フジ矢です。うっかり変な物を切って先が折れる度に、買い換えています。
昔ながらの単体電子部品(ディスクリート)の基板でハンダ付けした後の余分なリード線を延々と切るのには、バネで広がるタイプが便利です。
エンジニアのものも、格好がいいのと安いので人気があります。
ラジオペンチ
ラジペン って言います。工具としては、もっとも人気のある先細のペンチです。
ペンチは、英語で、プライヤー(pliers)って言います。
電子工作の定番工具として、ラジペンは外せません。必ず1本はもっておきましょう。これも、ニッパーと同様、フジ矢を代々使っています。
本業で、義歯のクラスプ(特殊合金の超弾性ワイヤー)を曲げるワイヤーベンディングをします。歯科矯正用のプライヤーもいろいろ持っています。
みなさんにもおすすめしたいものもありますが、ニッチな商品なので価格が1万円〜のボッタクリ価格です。
ワイヤーベンディング つまり針金を曲げるのに使うプライヤー(ペンチ)は、把持用の溝が切っていないツルツルになっています。ラジオペンチでも、曲げる、つかむ用途には、溝無しのものもあります。
先の細いものは折れやすいので注意してください。
角が立ってケガをしそうなところは、丸めます。時々、防さびオイルを塗って磨いておきます。
Amazonで ラジオペンチ を見る 楽天で ラジオペンチ を見る
ピンセット
ピンセットは、小さい物をつかむための道具です。
ピンセットは、仕事で常に使う道具なので…
本業の道具論で、ピンセットの講義は 1コマ、2コマできるくらいのウンチクがあります。
つかんだままにするためのロックが付いた物や、指を離しても、つかんだままになる逆作用ピンセットなど、変わり種がいろいろあります。
つかむ物、つかむまでの距離、位置で、いろんな形のピンセットがあります。
値段が高いものは、つかむ先の精度が違います。でも、高くても1本二千円くらいのもんです。
表面実装の電子部品(SMD)を、基板に並べてハンダ付けするなどの作業にもピンセットは必要です。安い道具なので、何本かいろんな形の物を買って試すといいでしょう。
Amazonで ピンセット を見る 楽天で ピンセット を見る
ドライバー
精密ドライバーがあると、分解するときなどに便利です。
100均のものは、先の精度が悪い。
スマホの修理用としても、特殊ドライバーが必要になりますので、まともなセットは1つ持っておきましょう。
Amazonで 精密ドライバー を見る 楽天で 精密ドライバー を見る
直流安定化電源
直流を供給できる直流安定化電源は、電子工作で絶対に必要な「マストアイテム」です。
1.5V、3.3V、5V、6V、9V、12V の直流電流が供給できる電源があれば、電子工作がはかどります。
任意の電圧電流が出せる電源をもっていない人は、以下2つの手間がかかります。
- 電池をつないで
- レギュレータICを使って電源をブレッドボード上で組んでつなぐ
一部の部品を壊すことはあっても、回路全体を燃やすほどの電流が流れないように、あらかじめ設定しておけば、安全にトライ&エラー、試行錯誤ができます。
回路を組んでテストするとき、電源がダメで正しく動作しないことが多いので、安定した電圧と電流が供給できる電源は絶対に必要です。
アダプターの転用はダメ!
「スマホなどを充電するAC-USBのアダプタが5Vの電源になる」と書いている人が、Googleの検索で上位に表示されてます。スマホやタブレット用のUSB充電アダプターは、実験用電源として使えません。
AC-USBアダプタのDC-DCコンバータには粗悪な物が多く、交流成分(リップル)が多くて(ノイズが多く含まれているので)、マイコンの工作では誤動作します。自分でオシロで観察すれば、すぐに分かることなんですけどね。彼は、持っていないから分からないんです。
電源にかかったコスト分は、自分で組んだ回路のトラブルシューティングにかかる手間と時間の削減で元が取れます。(師匠のラジオペンチさんからのアドバイスでしたが、10年経って実感できています。)
机の上には、FANレス(静音)の良く使う電圧が出せるものを置いておきます。
他に、電流を多く流せるものや高い直流電圧を出せる電源は、冷却用のファンの音がうるさいので、机の下やラックの離れた所に配置しておきましょう。
無線機用の電源の中でも、ALINCOの電源には車用アクセサリーソケットが付いています。
日頃の電子工作だけでなく、カーステレオを流用するデジタルアンプ、PCオーディオの電源としても活用できます。
Amazonの人気の電源では、菊水、テクシオ(トリオ、ケンウッド)、A&D等が人気があります。
さらに、細かい電圧や電流制御がプログラムできるものもあります。しかし、価格も十万円を超えるし個人の電子工作で使うことはあまりないと思うので省略します。
医療機器も扱うA&Dの電源「AD-8723D」です。
10年ほど前に買いました。30Vまで電圧が出せて、価格も安いのでおすすめです。
昔、「超酸性水」が流行った時に買った塩素水生成器の電源が壊れたので、これで代用しています。
発生できる直流電圧が、20V以下が多い中で、直流で100Vなどの高い電圧を出せるものがあります。また、何十Aの電流を出せるものは、ものすごく本体が大きくて価格も高いです。
Amazonで 直流安定化電源 を見る 楽天で 直流安定化電源 を見る
ピンバイス、カッター、ヤスリ、工作機械など
基板の穴がハンダで詰まったときに ピンバイスで穴を開け直す、万能基板を適当な大きさに切る など、基板やケースを加工する工作機械も必要です。
アルミのケースに穴をあけるのには、ボール盤があると便利です。
価格も安くて1万円前後で立派なのが買えます。DIYとして木工と兼用です。
ケースの加工にも、穴開けにはボール盤、エンドミルをつけて簡易フライス盤としても使えるようにしておくと便利です。
卓上スピーカーを鳴らす小型アンプの基板を買ってきて、好みの端子をつけて、ケースに入れます。
昔は、手動道具のリーマー、シャーシパンチ、ハンドニブラを使っていました。今はホビー用の工作機械を買った方が安いし、安全に速く加工できて綺麗に仕上がります。
中華のレーザー刻印機も数万円で買えるので化粧パネルの文字入れも個人でできるようになってきました。
リューター、ハンディグラインダー(我々の業界ではマイクロモータ)と呼ばれるドリルも一つあった方が便利でしょう。
ピンバイス、ヤスリなどは、100均のダイソーでも手に入ります。
基板をカッターで切る時は、定規を当てることと、防刃手袋を使いましょう。
Amazonで 穴開けドリル を見る 楽天で ボール盤 を見る
オシロスコープとファンクションジェネレータ
- オシロスコープは、電圧の変化を時間の横軸でグラフにして表示する測定器
- ファンクションジェネレータは、いろんな形の電圧の変化のあるものを発生する機械
ファンクションジェネレータで発生した信号を測りたい回路を通して、その結果の電圧波形をオシロスコープで観察するのに使います。
オシロスコープの選び方
ブラウン管のアナログ オシロスコープは絶滅し、今は、デジタル オシロスコープが安く品揃えも豊富です。
デジタル・オシロスコープは、アナログ/デジタル(A/D)変換回路の関係で測りたい周波数の二倍の帯域を持つものを選ぶのが良いと言われています。
個人の趣味の範囲では、100MHzの帯域があれば十分です。
詳しいことは、トランジスタ技術誌 2023年8月号の特集記事を参考にしてください。
オシロスコープの有る無しは、電子工作をする上で雲泥の差がありますから、1台は購入しましょう。
たとえば
- LEDのドライバーICの電圧をみると発振している
- ワイヤレス充電Qi(チー)は、100KHzチョイの周波数が使われている
デジタル式は、波形画像をUSBメモリに保存できたり、USBケーブルでつないだパソコンから操作できたりします。
オシロスコープは、デジタルと古いアナログ式の2台を持っておくと便利
私は、
- 2012年2月:リゴル DS1102ZE
- 2015年:テクトロニクス TBS1202B 200MHz 2ch
- 2021年2月:リゴル DS1102Z-E NEWモデル
を買って使っています。
ヤフオク!では、古いアナログのオシロスコープを修理調整して売っている人がいますから、そういう人から買いましょう。
個人で買える価格帯のデジタル式オシロスコープは、波形の高速な描画ができないので波形の観察が苦手です。
かといって、波形の高速な描画ができるものは百万円とかします。買える人は買ってください。
個人では、デジタル式オシロスコープの弱点を補うために旧式のアナログ式のオシロスコープも使います。
アナログのため波形がそのまま画面に表示されるので波形がぼやけたものになります。でも、どういう信号がでているのか? ぼやけた波形からイメージがわきます。
初めてのオシロは、何がおすすめ?
リゴルが無難かな? 5万円以下でも、毎秒3万波形描画ができるディスプレイ付きで、サンプリングレートも1Gサンプル/秒、24Mポイントメモリ長で、10年前の20万円クラスに匹敵します。
Amazonで オシロスコープ を見る 楽天で オシロスコープ を見る
ファンクションジェネレータの選び方
ファンクションジェネレータもピンキリです。個人で買えるのは、せいぜい15万円程度のものまででしょう。
中古でも売られています。しかし、キャリブレーションされていないものなので、出ている信号が正しいのか?は、自分で調べたり調整ができなければなりませんよ。
ファンクションジェネレータの仲間に、無線の電波(高周波)を発生させるシグナルジェネレータ(SG)と呼ばれるものもあります。
SGは、AM変調、FM変調といったラジオの電波や、携帯電話や無線LANの信号まで出せるものもあります。ラジオを調整修理したり、無線機を弄るような人が必要とするものなので、初心者には縁が無いものです。
私が持っているファンクションジェネレータは、リゴルのDG1022です。正弦波なら20MHzまで、矩形波は5MHzまで発生できます。
パソコンで専用のアプリケーションを使えば、そこそこの長さの信号をパズルのように構成してつくることができて、発生できます。
さらに周波数などを決めた範囲内で変動させる「スイープ」ができます。スピーカーやイヤホンの周波数特性を見る時に、10Hz〜20000Hzまでの周波数がどういう風に聞こえるのか?テストできます。
こういう信号発生回路を自分で作れる人はいいのですが、初心者は無理です。(今は、オーディオの周波数の範囲なら、スマホでできますけどね。)
だから、ファンクションジェネレータは初心者こそ必要なものの一つになります。
オーディオをやる人なら、アンプの評価に使えます。自分で組んだアンプの回路の評価をするときに、テスト用の音声信号を送ります。
買ってきた中華のパチモノ・デジタルアンプの増幅具合を観察するとか、配線がいい加減で左右逆だったり、位相が左右で違っていたり、ズレていたりするの確かめるのに使います。
「矩形波の入力に対して出力された波形がノコギリ波になっている、なぜなのか?」の謎を実感できると思います。
ブログカード「アンプで増幅した波形を観察する」
オーディオをやる人は、これくらいの機材は必要最小限持っていかないと、何かと不便だと思います。
Amazonで ファンクションジェネレータ を見る 楽天で ファンクションジェネレータ を見る
スペクトルアナライザ(トラッキングジェネレータ)とシグナルジェネレータ
高周波を扱う測定器です。高周波、無線機やラジオなどの調整には、この測定器が不可欠になります。
スペクトルアナライザ
リゴルのDSA815Tです。トラッキングジェネレータが付いているもので、9KHz〜1.5GHzまで、高周波の様子が測定できます。最近のUSB接続のスペアナに比べると性能が劣りますが、スタンドアロンで動く初心者向けのものでは、これくらいしかありません。
シグナルジェネレータ
アジレントのシグナルジェネレータです。中古で買いました。古い機械ですが、手持ちの安い周波数カウンタや校正のとれたオシロで見ても、狂っていません。
受信機のテストと調整に十分使えます。
この二つを使うためには、高性能な同軸ケーブルが必要で、その都度、キャリブレーションをする必要があるので、未だに、まともに使えたことがありません。ハードルが高いです。
LCRメーター
ロジアナ
拡大レンズ付きデスクスタンド「エルズーム」
順次、追加していきます。機器によっては、レビュー記事を兼ねて個別に記事を展開します。
まとめ
IoT全盛時代です。プログラムとハードウエアも自前で作って、実際に動作するものを作れてナンボの評価をされます。
今時の「エンジニア」の肩書きを持つ人は、電子工作、機械工作ができて、実際に動作する実機を作れることが要件になっています。
私は工学部出身ではありません。
大学で、仕事に使う必要な道具は自分で作れるようにと教育を受けているので、メーカーのサポートが終了した機器の電子基板を修理しながら使っています。
ヤフオク!で同等品を落として、ニコイチ、サンコイチを作って… そんなネタも書きたいと思いつつ、そのままになっています。
- デスクトップオーディオ、PCオーディオの記事
- 修理のネタ
- ラジオや無線の記事
この記事は、そういった電子工作ネタのための布石になります。






















