工具 電子工作

電子工作初心者が必要な道具をまとめて紹介。電子工作を始めたい人向け。

2018年2月3日

2021年7月電子工作机 弱電系書斎Ver

私が買って使っている電子工作に必要な道具一式を紹介

しています。

使用頻度の高いものから、リストにしたので参考にしてください。

電子工作の道具はどこで買うの?

道具の購入先は、Amazonです。

モノタロウよりAmazonの方が安いことが多くて、オシロも含めてAmazonで買っています。

Amazon Japan G.K. が直接販売する測定器は、年に一度 20〜40%引きか、ポイント還元で在庫処分をすることがあります。

秋月電子でも買う事があります。

主な部品やパーツ、特殊な道具や機器は、秋月電子やマルツ、Digi-Key等の通販で購入しています。

秋葉原や大阪の恵美須町界隈とかとは縁の無い、田舎の地方都市に住んでいるので、買い出しに行くことは事実上無理ですから100%通販です。

電子工作初心者におすすめの道具

  1. ハンダこて
  2. ハンダ、フラックス
  3. ハンダ除去器
  4. ヒーティングガン
  5. テスター(DMM)
  6. ワイヤーストリッパー
  7. ニッパー
  8. ラジオペンチ
  9. ピンセット
  10. ドライバー
  11. 安定化電源
  12. ピンバイス、ヤスリ等の加工道具
  13. パソコン
  14. オシロスコープ&ファンクションジェネレータ
  15. ロジックアナライザ
  16. スペクトルアナライザ、トラッキングジェネレータ
  17. 実体顕微鏡&アーム

電子工作の道具の主なブランド

  • HAKKO(ハッコー):白光、大阪
  • HOZAN(ホーザン):大阪
  • goot(グット):太洋電機産業、広島県福山市

ハンダこてとコテ台

今は、コテ先の温度が自由に設定できる【温調ハンダこて】が、Amazonで安く売られています。

コテ台とセットになったものを買いましょう。

一番のおすすめは、ハッコー(HAKKO)のFX 888Dです。本体とコテが分かれたセパレート型、ステーション型とよばれる本格半田ごてのホビー版です。

電源をいれて30秒で使えるようになります。融点の高い無鉛ハンダを使うことが多くなったので温調の半田コテを使いましょう。

コテ台に正しくコテを挿している限り一日中付けっぱなしでも火事になりません。

ハッコー 温調 旧タイプ FX-888

↑写真のFX-888は、電源スイッチが温度調整ダイヤルが付いている本体の右横についているので、電源が入っている、入っていないが分かりにくい欠点がありました。

現行機種のFX-888DはLEDで温度表示がでるので電源のオンオフが直ぐに分かります。しかし、念のために、電子工作机のACタップはスイッチ付きにして、ACコンセント側で全体をオフにするようにしましょう。

ハンダこて台の水を含ませたスポンジとスチールウール

コテ台には、コテ先を綺麗にするための金たわしと水を含ませるスポンジが付いています。

温度調節機能のために、温度は一定に保たれています。

コテ先の温度を一時的に下げて使いたい時は、水を含ませたスポンジにコテ先をあてて冷やします。

十秒程度で元の温度に戻ります。必要に応じて使い分けてください。

金たわしは、カインズの台所用品のところに同じ物が安価に売られていますので、ハンダで汚くなったら交換してください。

S爺
本体とコテをつなぐケーブルが長いです。100均の釣り竿の先を流用してケーブルを持ち上げるプローブアームを作って吊り下げています。

ハンダこて本体に温度調整ダイヤルが付いた一体型のFX 600もあります。ハンダこて台を忘れないように。

温度がデジタル表示のFX-888Dは設定温度のアップダウンはボタン操作です。

半田こてのコテ先の温度は、使うハンダが有鉛か無鉛かで融点が違いますし、コテ先の形状でも変わってきますので、各自試行錯誤で決定していきましょう。 

HAKKOのハンダこての最大のメリットは、コテ先の形状の種類が豊富で用途に応じて使い分けることができることです。

互換のコテ先もあるので、選び放題。FX-888とFX-600のコテ先の違うものを装着し、0.5mm等のピッチの小さいSMDのハンダ用、ディスクリート用と使い分けるようになれば、電子工作の初心者は卒業です。

今は、融点の高い無鉛ハンダを扱えるようにコテ先がコーティングされているので、削って形を整えたりすることができなくなりました。

ハンダ(半田)

ハンダには、

  • 鉛ハンダ:昔ながらの鉛とスズの合金
  • 無鉛(鉛フリー)ハンダ:鉛を含まない銀と亜鉛、スズなどの合金

の2つがあります。

鉛入りハンダ ハッコー

日本国内で個人で電子工作をして遊ぶのであれば規制もないので、あつかいやすい鉛のハンダを使いましょう。

鉛の鉱毒は環境への悪影響のため、どこにでも廃棄できません。(鉛ハンダを禁止している欧州へ自分の作った製品を輸出する人は初心者じゃないです。)

鉛ハンダ(鉛とスズの合金)は融点が低く 濡れ特性が良いためハンダの失敗が少ないです。

無鉛ハンダのクラック問題

ここ十数年の電化製品の寿命が短くなった最大の理由は、この無鉛ハンダのハンダ・クラック(ヒビ割れ)によるものです。

鉛ハンダにくらべて、固く脆い鉛フリーハンダは、基板の熱膨張と収縮(サーマルサイクル)が繰り返されると、ヒビ割れてしまいます。グラフィックカードやゲーム機のXbox、PS3の故障の原因として、皆が知ることになりました。

激しいサーマルサイクルに曝され極限状態で動作しなければならない人工衛星や兵器の基板は、未だに鉛ハンダが使われています。

ハンダの線の中にフラックス(松ヤニ)をいれてあるものがあります。フラックスをあらかじめ塗らなくてもハンダの流れが良く(酸化皮膜防止と濡れの促進)なります。

ハンダ線の径は、0.6mm、0.3mm、0.8〜1mmを始めは少なめ(短め)で買って、どれを一番使うのか?が分かってきたら、長い巻のものを買えばいいでしょう。詳しくは、トランジスタ技術2016年5月号に特集記事がありますので参考にしてください。

最近は、米粒の半分くらいの小さな表面実装電子部品(SMD)を使うことが多くなりました。これらの電子部品を取り付けるためには、ペースト状(泥状態)にしたハンダを使い、(ハンダ溶融・リフロー)炉に基板ごといれてハンダ付けします。

ブログカード 「ヒーティングガンでSMD部品を鑞付けする」

フラックス

フラックスとは、

  • 金属表面の酸化皮膜防止
  • 表面の濡れをよくする

ものです。金属同士を融点の低い合金を使って接合する「鑞着ろうちゃく」に使います。

酸化皮膜が金属の表面にできると鑞着用金属をはじいてしまい、ひっつきません。フラックスは、接合用合金の流れと被着金属面への濡れをよくして金属の表面がわずかに溶けてくっつくことを促進する触媒のようなものです。

電子工作においては、電気的に接合するために鉛とスズの合金のろう(ハンダ)を使います。

フラックスは、松ヤニ(ロジン)です。

ハンダ付けした後で、腐食の原因である松ヤニを取り除きましょう。天然樹脂である松ヤニですからアルコールで溶けます。ハンダ付けしたあと基板がフラックスで汚くなったら、アルコールを含ませたガーゼなどで拭き取れば綺麗にとれます。

最近は、小さいチップの部品「SMD」ばかりになったので、ハンダ付けも難しくなっています。液体フラックスを使いましょう。

ハンダ付けするときに煙がでますが、あの煙はフラックスが熱で蒸発しています。鉛などの重金属が沸騰して蒸発していないので鉱毒の心配はありません。

電子工作を熱心にやる人が、松ヤニの煙を吸い続けることは肺に良くないので、ハンダ吸煙機を使います。

私の電子工作机には、部屋の換気扇につないだアルミ蛇腹管とPC用のクーリングFANをつかった自家製の吸煙機を付けています。

 

ハンダ除去器 / ハンダ吸引器

ハンダこてとハンダ吸引器は、セットで買いましょう。ハンダづけを失敗するたびに、ハンダを取り除かなければなりません。

私は、吸引ポンプとハンドピースの別になったセパレートタイプのハンダ吸引器【HAKKO 474】を愛用してます。

HAKKO 474 バキュームポンプ付きハンダ吸引器

ハンダこての先がパイプ状になっていて、吸引ポンプが付いている構造です。

ハッコー 474 ハンダを溶かして吸う
  1. 吸引するノズルが、ハンダこてと同じように熱くなる
  2. ハンダを吸引したい部分に押し当てて、ハンダを溶かします。
  3. 黄色のボタンを押すと真空ポンプが動作し溶けたハンダを吸い取る

仕組みになっています。

溶けたハンダは、タンクに貯められていきます。こまめに吸い取ったハンダクズの掃除がめんどうくさいです。付属の道具は、ハンダクズの掃除キットと、タンクなどの消耗品が含まれています。

最初は、安価なハンダを吸い取り線や簡易ハンダ吸引器から始めましょう。

初心者ほどハンダの失敗が多く、やり直しをすることが多いです。「ハンダを吸い取る」作業を効率よくやるためにも道具はケチらないようにしましょう。

エンジニア ハンダ吸引器 SS-02
半田吸い取り器 はんだシュッ太郎 NEO 、エンジニア SS-02 のレビュー、使い方の紹介

電子工作で必要なハンダ吸い取り器のおすすめを紹介 します。 電子工作(弱電系)をする時、ハンダづけが必要になります。ハンダを溶かして取りのぞく道具が、ハンダ吸引器です。 ハンダを銅の網線に染みこませる ...

操作は意外と難しいので器用さが求められます。

ハンダシュッ太郎は、吸引器の先がコテ先と同じで熱くなるので、ハンダこてを使う必要がありません。スッポンの進化形で、安価なので人気があります。

 

ヒーティングガン

ヒートガンとも言います。ヘアドライヤーの強烈なヤツです。熱風温度が400度を超えるので、ハンダを熱風で溶かすことができます。炙(あぶ)る作業に使います。

非常にパワフルかつ危険な道具なので、温度調節ダイヤルがついたものがおすすめです。電流も8Aとか平気で流れますから、契約電力の小さいアパート住まいだと、ヘアドライヤと同じでブレーカーが落ちることもあるかもしれません。

ヒーティングガン HAKKO882

私は、ヒーティングガン HAKKO882 を愛用しています。

元々は電子工作で使おうと思って買ったのですが、本業でアクリルレジンの硬化促進に使っています。

温度調節機能が付いているのと、先にノズルが付けられるので熱風を好みでしぼれる点が気に入っています。

ヒーティングガン HAKKO882 の温調 ダイヤル

 ヒーティングガンの主な用途は、

  • 熱収縮絶縁チューブ(スミチューブ)をあぶ
  • スマホやタブレットを分解するときに両面テープ部分を剥がすために炙る

などです。 

さらに、放射温度計(赤外線温度計)とセットで簡易リフローに使える物なので、別の記事として起こします。

ちなみに、車でぶつけて凹んだバンパーやボディをヒーティングガンで炙って水をかけると、熱膨張と冷却による収縮で凹んだボディがポコンと戻ってくる なんてこともできます。素人がやると熱で塗装をダメにしますよ。

鋼板をバーナーで炙りつつ水で冷やして三次元的に曲げる蟯鉄ぎょうてつ技術があります。造船所の見学で見られます。アレと同じ原理です。

 

テスター、DMM(デジタルマルチメーター)

電圧と電流、電気抵抗が測れる測定器をテスターと言いました。今は、安価でもさらに多機能になっていて、デジタルマルチメーター(DMM)と呼ばれるようになりました。

とにかくピンキリの世界です。日本メーカーのものだと、sanwaや日置などがあります。好きなのを買ってください。電子工作をする上で、デジタルマルチメータは持っていないと話になりません。

sanwa PC700 と LCRメーター DE-5000

絶対に1台は持っていなきゃいけない、電子工作のマストアイテムです。

私は、DMM(サンワ PC700)を2台、Windows パソコンにつないでデータロガーとして使っています。

sanwa のデジタルマルチメーター(DMM) PC700 について使い方などまとめ

2013年3月に、sawnのデジタルマルチメーター PC700を買ってから、愛用しています。パソコンにつないでデータロガーとして使えるので超便利です。その辺をこの記事ではまとめます。 PC700って何 ...

USBの電流と電圧を測るジグを作って直に電流を測定してグラフにしています。

最初は、1万円前後のものまでで十分です。私と同じく工学部出身でない場合は、簡単な解説書を読むことをおすすめします。

  

本格的なデジタルマルチメーター:7万円〜

私は、中華のパチモン リゴルのDM3058を使っています。

Rigol DM3058 DMM

周波数カウンターまで付いているので、かなり便利。Widows PCにUSBでつないで、専用のWindows アプリ(100ドル)で、計測データを記録するデータロガーとしても機能します。LANでの制御も可能ですが、使ったことがありません。

電子計測器ブランドメーカー

日本

  • 日置
  • アンリツ
  • テクシオ(トリオ)
  • 菊水
  • 横河

アメリカ

  • キーサイト
  • フルーク
  • ケースレー(テクトロ)

ドイツ

  • ローデ・シュワルツ

物作りの国、軍事大国には、通信機器を作るメーカーが存在し、通信機を計測するための計測器も作っています。だから、メーカもそれなりにあります。

OEMで製造を担当していたリゴルなどの中国メーカーが台頭してきています。

お好きなのをどうぞ。

  

ワイヤーストリッパー(ケーブルストリッパー)

樹脂で被覆された配線をむいて中の銅線を出すために特化した電工ペンチの一種です。

読んで字のごとく stripper ですから、はぎ取る。ワイストと略す人もいます。

線の太さに応じて種類があります。電子工作は、数A以下の弱電系ですので、細い配線、電材コードを扱う物を間違えないように買いましょう。

ケーブルストリッパー

VESSELの3500E-2です。配線材の太さの早見表(換算表)があるのと、どのストリップ穴に入れれば良いか?が、数字で書いてあるので、分かりやすいです。とくに、マイコンで最も使う細い線AWG30の被覆をむくのは非常に難しいですからね。

AWG30のテフロン被覆線

こんなかんじで、電子工作机にロールでおいておいて、必要に応じて切って使います。細いAWG30、0.25mmの線の被覆が綺麗にむけるものを選びましょう。使い込んでいるうちに切れなくなるので、買い換えになります。

自分で削って刃部分の目立てをすると穴も大きくなってしまうので、一番細い穴だけが再製して使えません。消耗品です。

いろんなメーカから出ているので、いろいろ買って試しています。ヴェッセルが安くて良いです。

ニッパー

「nip」つまんで切る に特化した工具です。

電工ニッパーといえば フジ矢

私が小学生高学年になったころ、父にせがんで買ってもらった(貧乏だったので月賦で買ってくれた)のが、フジ矢のニッパーとラジオペンチでした。以来、40年、フジ矢です。うっかり変な物を切って先が折れる度に、買い換えています。

ディスクリート基板には、バネ付きが良い

昔ながらの単体電子部品(ディスクリート)で基板をつくると、ハンダ付けした後、余分なリード線を延々と切っていくことになるので、バネで広がるタイプが便利です。エンジニアのものも、格好がいいのと安いので人気があります。

ラジオペンチ

 ラジペン って言いますよね。工具としては、もっとも人気のある先細のペンチです。ペンチは、英語で、プライヤー(pliers)って言います。

ロングネックのプライヤーとも言う

電子工作の定番工具として、ラジペンは外せません。必ず1本はもっておきましょう。これも、ニッパーと同様、フジ矢を代々使っています。

本業で、義歯のクラスプ(特殊合金の超弾性ワイヤー)を曲げるワイヤーベンディングをします。歯科矯正用のプライヤーもいろいろ持っています。

みなさんにもおすすめしたいものもありますが、ニッチな商品なので価格が1万円〜のボッタクリ価格です。

ワイヤーベンディング つまり針金を曲げるのに使うプライヤー(ペンチ)は、把持用の溝が切っていないツルツルになっています。ラジオペンチでも、曲げる、つかむ用途には、溝無しのものもあります。

ピンセット

ピンセットは、仕事で常に使う道具なので、すべて流用です。仕事の道具論としては、ピンセットだけで、講義が一コマ、二コマできるくらいのウンチクになります。

ピンセット各種

ピンセットは、小さい物をつかむための道具です。つかんだままにするためのロックが付いた物や、指を離しても、つかんだままになる逆作用ピンセットなど、変わり種がいろいろあります。

つかむ物、つかむまでの距離、位置で、いろんな形のピンセットがあります。

値段が高いものは、つかむ先の精度が違います。でも、高くても1本二千円くらいのもんです。

表面実装の電子部品(SMD)を、基板に並べてハンダ付けするなどの作業にもピンセットは必要です。安い道具なので、何本かいろんな形の物を買って試すといいでしょう。

ドライバー

精密ドライバーがあると、分解するときなどに便利です。

一つはもっていないと分解できない

100均でも売られていますが、先の精度が悪いです。

スマホの修理用としても、特殊ドライバーが必要になりますので、まともなセットは1つ買っておくと良いでしょう。

 

直流安定化電源

直流を供給できる直流安定化電源は、電子工作で絶対に必要な「マストアイテム」です。

直流電源、菊水 PCM18-5A、テクシオ

1.5V、3.3V、5V、6V、9V、12V の直流電流が供給できる電源があれば、電子工作がはかどります。

任意の電圧電流が出せる電源をもっていない人は、

  • 電池で供給
  • レギュレータICを使って電源をブレッドボード上で組んでつなぐ

手間がかかります。

S爺
安定化電源の最大のメリットは、欲しい電圧と供給する電流の上限を決められるので、間違えた回路を組んでつないでも過電流が流れて電源もろとも燃えるような事故は起きないことです。

一部の部品を壊すことはあっても、回路全体を燃やすほどの電流が流れないように、あらかじめ設定しておけば、安全にトライ&エラー、試行錯誤ができます。 

回路を組んでテストするとき、電源がダメで正しく動作しないことが多いので、安定した電圧と電流が供給できる電源は絶対に必要です。

アダプターの転用はダメ!

「スマホなどを充電するAC-USBのアダプタが5Vの電源になる」と書いている人が、Googleの検索で上位に表示されてます。スマホやタブレット用のUSB充電アダプターは、実験用電源として使えません。

AC-USBアダプタのDC-DCコンバータには粗悪な物が多く、交流成分(リップル)が多くて(ノイズが多く含まれているので)、マイコンの工作では誤動作します。自分でオシロで観察すれば、すぐに分かることなんですけどね。彼は、持っていないから分からないんです。

電源にかかったコスト分は、自分で組んだ回路のトラブルシューティングにかかる手間と時間の削減で元が取れます。(師匠のラジオペンチさんからのアドバイスでしたが、10年経って実感できています。)

机の上には、FANレスのよく使う電圧が出せるものを置いておきます。

他に、電流を多く流せるものや高い直流電圧を出せる電源は、冷却用のファンを内蔵していて、結構、動作音がうるさいので、机の下やラックの離れた所に配置しておきましょう。

無線機用の電源の中でも、ALINCOアルインコの電源には車用アクセサリーソケットが付いています。 日頃の電子工作だけでなく、カーステレオを流用するデジタルアンプ、PCオーディオの電源としても活用できます。

Amazonの人気の電源では、菊水、テクシオ(トリオ、ケンウッド)、A&D等が人気があります。

さらに、細かい電圧や電流制御がプログラムできるものもあります。しかし、価格も十万円を超えるし個人の電子工作で使うことはあまりないと思うので省略します。

A&D AD-8723D 30V 1.5Aまでの直流電源

医療機器も扱うA&Dの電源「AD-8723D」です。10年ほど前に買いました。30Vまで電圧が出せて、価格も安いのでおすすめです。昔、「超酸性水」が流行った時に買った塩素水生成器の電源が壊れたので、これで代用しています。

発生できる直流電圧が、20V以下が多い中で、直流で100Vなどの高い電圧を出せるものがあります。また、何十Aの電流を出せるものは、ものすごく本体が大きくて価格も高いです。

ピンバイス、カッター、ヤスリ、工作機械など

基板の穴がハンダで詰まったときに、ピンバイスで穴を開け直す等、基板加工に必要な道具も必要です。万能基板を切って使う事が多いので、こういった、切ったり削ったり穴を開けたりする工作道具が必要になります。

ドリル、ボール盤で、ケースの穴開けをする

アルミのケースに穴をあけるのには、ボール盤があると便利です。価格も安くて1万円前後で立派なのが買えます。DIYとして木工と兼用です。

ケースの加工にも、穴開けにはボール盤、エンドミルをつけて簡易フライス盤としても使えるようにしておくと便利です。

電力アンプの基板をケースに入れる

卓上スピーカーを鳴らす小型アンプの基板を買ってきて、好みの端子をつけて、ケースに入れます。

昔は、手動道具のリーマー、シャーシパンチ、ハンドニブラを使っていました。今はホビー用の工作機械を買った方が安いし、安全に速く加工できて綺麗に仕上がります。

中華のレーザー刻印機も数万円で買えるので化粧パネルの文字入れも個人でできるようになってきました。

リューター、ハンディグラインダー(我々の業界ではマイクロモータ)と呼ばれるドリルも一つあった方が便利でしょう。

ドレメル ミニルーター モデル 2050 を買って使っているのでレビュー

ミニルーター(リュータ、ペン型のグラインダー、マイクログラインダー、小型電気ドリル)をお持ちですか? 歯医者で入れ歯を削ったり、ネイルサロンで爪を磨くのに使う道具です。 3Dプリンター、プラモデルなど ...

ピンバイス、ヤスリなどは、100均のダイソーでも手に入ります。

基板をカッターで切る時は、定規を当てることと、防刃手袋を使いましょう。

オシロスコープとファンクションジェネレータ

  • オシロスコープは、電圧の変化を時間の横軸でグラフにして表示する測定器
  • ファンクションジェネレータは、いろんな形の電圧の変化のあるものを発生する機械

ファンクションジェネレータで発生した信号を測りたい回路を通して、その結果の電圧波形をオシロスコープで観察するのに使います。

オシロスコープの選び方

ブラウン管のアナログ オシロスコープは絶滅し、今は、デジタル オシロスコープが安く品揃えも豊富です。

デジタル・オシロスコープは、アナログ/デジタル(A/D)変換回路の関係で測りたい周波数の二倍の帯域を持つものを選ぶのが良いと言われています。

個人の趣味の範囲では、100MHzの帯域があれば十分です。

アナログオシロとデジタルオシロ、ファンクションジェネレータ、デジタルマルチメータ

オシロスコープの有る無しは、電子工作をする上で雲泥の差がありますから、1台は購入しましょう。

たとえば

デジタル式は、波形画像をUSBメモリに保存できたり、USBケーブルでつないだパソコンから操作できたりします。

オシロスコープは、デジタルと古いアナログ式の2台を持っておくと便利

私は、

  • 2012年2月:リゴル DS1102ZE
  • 2015年:テクトロニクス TBS1202B 200MHz 2ch
  • 2021年2月:リゴル DS1102Z-E NEWモデル

を買って使っています。

ヤフオク!では、古いアナログのオシロスコープを修理調整して売っている人がいますから、そういう人から買いましょう。2021年1月現在、古いアナログオシロの良質なものがなくなり入手できなくなりつつあります。

個人で買える価格帯のデジタル式オシロスコープは、波形の高速な描画ができないので波形の観察が苦手です。

かといって、波形の高速な描画ができるものは百万円とかします。買える人は買ってください。

個人では、デジタル式オシロスコープの弱点を補うために旧式のアナログ式のオシロスコープも使います。

アナログのため波形がそのまま画面に表示されるので波形がぼやけたものになります。でも、どういう信号がでているのか? ぼやけた波形からイメージがわきます。

初めてのオシロは、何がおすすめ?

リゴルが無難かな? 5万円以下でも、毎秒3万波形描画ができるディスプレイ付きで、サンプリングレートも1Gサンプル/秒、24Mポイントメモリ長で、10年前の20万円クラスに匹敵します。

3万円で買える 初心者向け オシロスコープ リゴル DS1102Z-E 100MHz 2ch 1GSa/s を買ったのでレビュー。使い方 まとめ

電子工作をする人なら、オシロスコープ 持っているよね?。私も持っている。 10年前に買った RIGOL DS1102Zが古くなったので、後継の新しい2019年モデル DS1102Z-Eを買った。値段も ...

ファンクションジェネレータの選び方

ファンクションジェネレータもピンキリです。個人で買えるのは、せいぜい15万円程度のものまででしょう。

中古でも売られています。しかし、キャリブレーションされていないものなので、出ている信号が正しいのか?は、自分で調べたり調整ができなければなりませんよ。

ファンクションジェネレータの仲間に、無線の電波(高周波)を発生させるシグナルジェネレータ(SG)と呼ばれるものもあります。

SGは、AM変調、FM変調といったラジオの電波や、携帯電話や無線LANの信号まで出せるものもあります。ラジオを調整修理したり、無線機を弄るような人が必要とするものなので、初心者には縁が無いものです。

私が持っているファンクションジェネレータは、リゴルのDG1022です。正弦波なら20MHzまで、矩形波は5MHzまで発生できます。

FGで信号を発生させ、それをオシロで変化を観察する

パソコンで専用のアプリケーションを使えば、そこそこの長さの信号をパズルのように構成してつくることができて、発生できます。

さらに周波数などを決めた範囲内で変動させる「スイープ」ができます。スピーカーやイヤホンの周波数特性を見る時に、10Hz〜20000Hzまでの周波数がどういう風に聞こえるのか?テストできます。

こういう信号発生回路を自分で作れる人はいいのですが、初心者は無理です。(今は、オーディオの周波数の範囲なら、スマホでできますけどね。)

だから、ファンクションジェネレータは初心者こそ必要なものの一つになります。

オーディオをやる人なら、アンプの評価に使えます。自分で組んだアンプの回路の評価をするときに、テスト用の音声信号を送ります。

買ってきた中華のパチモノ・デジタルアンプの増幅具合を観察するとか、配線がいい加減で左右逆だったり、位相が左右で違っていたり、ズレていたりするの確かめるのに使います。

矩形波の入力に対して出力された波形がノコギリ波になっている、なぜなのか?」の謎を実感できると思います。

ブログカード「アンプで増幅した波形を観察する」

オーディオをやる人は、これくらいの機材は必要最小限持っていかないと、何かと不便だと思います。

S爺
オーディオ機器の音の評価を、曲を聴いて自分の耳で聞いただけでしかやっていないっていう、エビデンスもクソもない、愚の骨頂をやっている赤っ恥なブロガが多すぎます。

スペクトルアナライザ(トラッキングジェネレータ)とシグナルジェネレータ

高周波を扱う測定器です。高周波、無線機やラジオなどの調整には、この測定器が不可欠になります。

スペクトルアナライザ

DSA815 TG付き

リゴルのDSA815Tです。トラッキングジェネレータが付いているもので、9KHz〜1.5GHzまで、高周波の様子が測定できます。最近のUSB接続のスペアナに比べると性能が劣りますが、スタンドアロンで動く初心者向けのものでは、これくらいしかありません。

シグナルジェネレータ

アジレント シグナルジェネレータ 1/100Hz単位で発生できるらしい

アジレントのシグナルジェネレータです。中古で買いました。古い機械ですが、手持ちの安い周波数カウンタや校正のとれたオシロで見ても、狂っていません。

受信機のテストと調整に十分使えます。

この二つを使うためには、高性能な同軸ケーブルが必要で、その都度、キャリブレーションをする必要があるので、未だに、まともに使えたことがありません。ハードルが高いです。

LCRメーター

ロジアナ

順次、追加していきます。機器によっては、レビュー記事を兼ねて個別に記事を展開します。

まとめ

IoT全盛時代です。プログラムとハードウエアも自前で作って、実際に動作するものを作れてナンボの評価をされます。

今時の「エンジニア」の肩書きを持つ人は、電子工作、機械工作ができて、実際に動作する実機を作れることが要件になっています。

私は工学部出身ではありません。

大学で、仕事に使う必要な道具は自分で作るという教育もうけているので、メーカーのサポートが終了した機器の電子基板を修理しながら使っています。

ヤフオク!で同等品を落として、ニコイチ、サンコイチを作って… そんなネタも書きたいと思いつつ、そのままになっています。

  • デスクトップオーディオ、PCオーディオの記事
  • 修理のネタ
  • ラジオや無線の記事

この記事は、そういった電子工作ネタのための布石になります。









  • この記事を書いた人

SG(S爺)

週末にゲームに興じるジジイです。 提灯(ステマ)記事ではない”本物の”口コミ レビュー記事を書いています。

-工具, 電子工作
-, ,