キーボード・マウス

CST LーTrack トラックボール CST2545 を買ったので長期レビュー

2019年6月18日

CST2454SAWを使う

アメリカ製の57mm径の大玉を使ったトラックボール CST 2545 を買っての長期レポート

です。

5年ほど前(2014年頃)にCSTのトラックボールをAmazonで購入しました。

しかし、Macでの使い勝手が悪いので放り投げていました。「トラックボールを試したい」という知人に貸したきり未だに返してもらっていません。

Expert Mouse Wireless Trackball無線の不安定さにブチ切れる日々の中、確実に動作するUSB接続の大玉トラックボールを買うべく物色をしていました。

「Expert Mouse Trackballの4台目を買うくらいなら、またCST2545を買ってみるか」と…、魔が差してしまいした。

結論から言えば、「トラボとしては良いけど、今となっては使いづらい」です。

  • 購入品:CST2545SAW (拡張ポート×3 付き)
  • 購入時期:2019年6月
  • 購入価格:13838円
  • 購入店:Amazon Japan G.K.

トラックボールについて詳しく知りたい人は、

解説まとめ
トラックボール どれが良い? トラックボールの選び方・おすすめを トラックボール歴 30年のジジイが熱く語ります。

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CSTって何? どう違うの?

Clearly Superior Technologies, Inc.は、トラックボール愛好家にとって知る人ぞ知るブランドです。アメリカの会社です。→ 2020年1月にサイトがなくなり会社が消滅しました。

日本では、Kensingtonケンジントンがトラックボールのブランドとして有名です。

このCST社のトラックボールのユーザは、我々トラックボール愛好家の間では一目置かれる存在でした。

  • 57.1mm径のビリヤードの球と同じサイズ
  • ボールの支持方式は、ベアリング ローラー

な点は、Kensington が早々にあきらめた、昔ながらのトラックボールの鉄板仕様をかたくなに守っていました。

https://www.clearlysuperiortech.com
https://www.clearlysuperiortech.com

www.clearlysuperiortech.com

FILCO / ダイヤテック株式会社 って何?

CSTの日本代理店です。「FILCOフィルコ」なら、みんな知っているでしょう。

キーボードやマウスなどパソコンの入力デバイスを国内外から集めて販売する会社です。2020年2月 取り扱い停止の在庫処分セールをやっていました。

FILCO Majestouch メカニカルキーボード | ダイヤテック株式会社
FILCO Majestouch メカニカルキーボード | ダイヤテック株式会社

FILCOブランドのメカニカルキーボード「Majestouch(マジェスタッチ)」シリーズの開発・製造・販売をしています。その他、ウッドパームレスト/リストレスト、高品質なキーキャップなどキーボードの ...

www.diatec.co.jp

CST のトラックボールについて

CSTのトラックボールの種類は、

  • CST2545W:基本タイプ
  • CST2454W-GL:バックライト付き
  • CST2545-5W:外部スイッチ2個増設可
  • CST2545SA:スクロールホイールなし、排他的外部スイッチ3個
  • CST2545SAW:排他的外部スイッチ3個

の5つがあります。

買うのであれば、CST2545Wかバックライト付きのGLです。

外部スイッチは、3.5mm径の2極のプラグが使えます。トラックボールのボタンが押せない障害者向けの仕様です。

手の指が使えずクリックできない場合、外部スイッチにして足でクリックできるようにもできます。

各自の障害の具合でスイッチを自作して付けられる自由度があります。

CST2545SAW を写真で紹介

CST2545SAW箱
CST2545SAW箱

「MADE IN AMERICA」になっていますね。本体の裏側には、Made in the U.S.A.と印刷されています。Amazon Japan GK販売なので、アメリカからの直輸入だと思ったら…

CSTの箱のダイヤテックのシール
CSTの箱にダイヤテックのシールが貼ってある

ダイヤテック(FILCO)のシールが貼ってありました。正規代理店品です。

アメリカのAmazonで、CST2454SAWは、130ドル前後で売られています。正規代理店品で、1.3万円台で買えたのはラッキーでした。

S爺
S爺
半年周期で在庫処分の10%引きになるのが狙い目でした。
CST2545SAWの同梱物
CST2545SAWの同梱物

パッケージ内容は、

  • CST2545SAW 本体
  • 取扱説明書が入ったCD-R
  • 注意書き

これだけのシンプルすぎる内容です。

USBケーブルは、約1.7mあります。ケーブルは太いタイプです。

取扱説明書は、CD-Rに入っています。一枚一枚焼いてインクジェットプリンターで印刷したんでしょうか。

CD-Rには、必要最小限の取説しか入っていません。英語なので読めないことはないです。

その割に、内容が古い。ドライバーのダウンロード先のURLがリンク切れってどういうこと?。→ 会社が消滅しました。

CST2545SAWの各名称
ボタンが3つしかない

昔ながらの古式ゆかしいデザインです。「無骨ぶこつ」と表現する人も多いでしょう。

ボールの左右にある巨大なボタンが右と左のボタンです。

クリック感は非常に良くて、カチカチと軽い音で押せます。

スクロールホイール
CST2545SAWのスクロールホイールとホイールボタン
スクロールホイールとスクロールボタン

スクロールは、ボールの向こう側にあるローラーです。非常に滑らかに動きます。縦スクロールしか対応していません。

スクロールホイールとボールの間に、ボタンがあります。

センサーは、レーザー光学式になっているものの、支持機構はローラーです。

CST2545のボールを転がした時の感想

ローラー式は、ローラーを転がす「シャー」という音がします。

昔使っていた Kensington の Turbo Mouseもローラー式でしたから、こういう音がしていました。

使い始めは、ローラーと玉の滑りが悪いので、斜めの動きが悪いです。とくに、玉を指でつまんで垂直軸で回転させようとしても動きません。

指に鼻の脂を付けて回すようにしていくと、徐々にボールに脂がのって良い感じに滑るようになります。

CST2545SAWの主なスペック

  • センサーは、レーザー光学式 
  • USBケーブル 1.8m
  • ボールの大きさ:57.1mm(2.25インチ)大玉
  • スクロールホイール機能:縦スクロールだけ
  • スイッチ延長ポート:3個、3.5mm径イヤホン2極タイプのプラグで対応
  • ボール支持機構:ローラー式
  • 分解能:400、800、1600cpi(切替可)
  • 大きさ:17.1 × 9.5 × 67.5 cm
  • 重さ:445g USBケーブルこみ

cpi :counts per inch

L-Track の意味は、 レーザー光学式センサーのこと

CST2545の分解能の変更方法

分解能とは?

ボールを動かした時の動かす速度です。

  • 小さい値だと大きくボールを動かしても、画面のポインターは少ししか動かない
  • 大きな値だと、ボールを小さく動かしても、画面のポインターは大きく動く
変更はボタンで切りかえ

中央のクリックボタンと右ボタンの同時押しで、800→1600→400 のループで変更できます。

CSTのボラックボールには、バックライトでボールが光る GLモデルは、色で分かるものがあるみたいです。

このCST2545SAWは、黒いボールで光る部分がありませんので、実際にボールを動かして、画面のポインターの動きで切り換わったかどうかを確認します。

Windows 10のパソコンにつないで使う

CST2545SAWとSlimBlade Trackball
SBTとCST

ボタンに機能を付けるドライバーソフトが、Windows 版しかないので、Windows パソコンにつないで使います。

アプリケーション「Superior-X Button Control (現時点のバージョンは v2.1)」をダウンロードして使います。

Superior-X Button Control CSTトラックボールのドライバーソフト
Superior-X Button Control

レイヤーを2つ設定できます。

設定できるボタンは、3つしかなく、できることは他のトラックボールに比べて少ないです。

画面内のマウスポインターの動きについての制御の設定が細かく設定できません。

ドライバーソフトを入れなくても、単なるマウスとして認識しますから、ボタンの割り当てを変更して使わない人は、このソフトを入れなくても普通に使えます。

Macにつないで使う

Macのシステムレポートで、CST2545SAWを見る
CST Laser Trackball として認識

Macでもマウスとして認識するので使えます。

ただし、Kensington の TrackballWorks のように、ボールの動きやスクロールの動きを細かく設定したり、ボタンの割当を細かく指定したりできません。

とくに、画面のポインターの加速や初動の速度を設定できないので、自分好みに調整ができない欠点があります。

マウスとして単純に認識することから、ボールの動きとポインターの動きの関係は、そのまま反映される(リニアな)点に慣れれば、こっちの方が良い人もいるでしょう。

「システム環境設定」→「マウス」→「軌跡の速さ」でポインターの加速(アクセラレーション)を調整できます。

S爺
S爺
私も、大玉のトラックボールの調整なしでのポインターの動きが好きです。

CST2545SAWのメンテナンス

ボールの支持機構がローラー式のトラックボールには、

  • 綿ゴミがローラーにからんでしまう
  • ローラーが汚れたり、ベアリングが傷むと、ゴロゴロと転がす音が大きくなる

など欠点があります。

ボールが外せない

CST2545SAWの取説から
CD-Rの取説から

ボールのリング状のカバーは、反時計回りに回転させるとロックが解除されて外れた記憶があります。しかし、今回のは、なぜか回らないので外せません。

ゴミが光学センサーにひっかるとボールの動きが悪くなるので、その時は本気で外すようにします。

ローラーの掃除や交換

取扱説明書によると、ローラーの掃除は裏ぶたを外してアルコールを付けた綿棒で拭くように書いてあります。

CST2545SAWの裏面
CST2545SAWの裏面

しかし、ネジの一つはシールが貼って封印してあります。

交換用のローラーは、FILCOの販売サイトにスペアパーツとして売られているものもあります。

1年間の保証が効いている間は、外して掃除したり、ローラーを交換するようなことはないと思います。

2022年8月 左クリックのスイッチのチャタリング発生

左のマイクロスイッチの反応が悪くなりました。

分解して、エレクトロニッククリーナーで洗浄すると復活します。

ExpertMouseに切り替えてみたら、ExpertMouseの方が圧倒的に使い勝手が良いので、CSTのトラボは引き出しの肥やしになります。

まとめ

今回はCST2545SAWを使いつぶす長期レポートです。

3年経過で、マイクロスイッチのメンテが必要になりました。ボールのローラー側はまだ使えます。

毎日、仕事用のi7-7700Kマシン(Windows 10)で使っていました。

2020年1月、アメリカのCST社のサイトがなくなり、CSTのトラックボールも生産終了で日本国内での正規取り扱いは無くなりました

USBケーブルでの接続なのでスリープからの復帰は安定しています。無線のマウスやトラックボール、キーボードは今後も減らしていきます。

アメリカ製のCST2545シリーズは、トラックボールの中でも、

  • はながないのでブログやTwitterで買った自慢ができない → 「え」しない
  • エレコムやKensingtonのトラックボールと比べても、使えるボタンが少なく設定もできない
  • 価格が1万5千円前後と高い
  • ドライバーが、Windows 用しかない
  • スクロールがやりにくい

の問題点がありました。

アメリカのAmazonで、130ドルほどで売られていました。日本でも、Amazonが扱っていました。

S爺
S爺
大玉のトラックボールの愛好家としては残念です。

大玉のトラックボールの需要を拡大させるように今後もアピールを続けていきたいです。

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  • この記事を書いた人

SG(S爺)

週末にゲームに興じるジジイです。 提灯(ステマ)記事ではない”本物の”口コミ レビュー記事を書いています。

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