ミニルーターは、模型工作、3Dプリンター、ネイルなど、細かい部分を削ったり磨いたりするのに使う道具だ。カービング(彫刻)にも使う。
ミニルーターは、リューター、マイクログラインダーとも呼ばれる。
ドレメルのミニルーターは、有線タイプを買って使ってみたら思いのほか使えたので、コードレスタイプ(電源ケーブルがない充電式)も買ってみた。
- 購入品:Dremel 3.6V コードレスミニルーター LITE/J 初回限定セット
- 購入時期:2021年6月9日
- 購入価格:11,712円
- 購入店:Amazon Japan G.K.
結論から言うと
太く重いので、ペングリップよりも小刀持ちで使うべき。
ドレメル ライト 7760 の長期使用レポート
ドレメルって何? ミニルータって何?
ドレメルは、アメリカのDIY、ホビー向け手用(手持ち)研磨機(グラインダー)のメーカー。
ドイツのメガサプライヤー(世界的総合機械メーカー)BOSCHの傘下にある。
他、細かいことは、モデル 2050のところで詳しく書いている。
ミニルーターは、マイクログラインダーとも呼ばれる。ミニルーターの先にガイドするアダプターをつけたものが、トリマーと呼ばれる工具だ。
トリマーは、木工で溝の形を整えたり、面取りをするのに使われる。
しかし、トリマービットは径が太いので装着できません。軽作業、ホビー向け製品です。
ドレメル コードレス ミニルーター ライト を写真で紹介
同梱物は、
- dremel LITE 本体
- ACアダプター(USB充電器)
- USB-A→microB USBケーブル 0.9m
- 取扱説明書 4言語
取扱説明書は、イラストだけで分かるように工夫はされているが… 読みにくい。
充電用のAC-USB充電アダプターは、5V/1A。
付属のmicroB USBケーブルは、0.9mで、信号線がないタイプなので、他と混じらないように気を付けよう。
DREMEL LITEの主なスペック
- 型番:7760
- 回転速度(最大):25000/毎分
- コレット径(付属の):3.2mm
- アクセサリー最大径:38.1mm
- 過負荷保護機能(電子モニター機能):あり
- 電圧:3.6V
- バッテリー容量:2.0Ah
- 重さ:282g
282gは重い。マイクロクラインダーを持ち慣れていない人にとっては、ずっしりと感じるはずだ。
回転切削器具なので、油断すると刃先が踊ってしまう。(先端があらぬ方向へ動いてしまう)
DREMEL 2050で刃先が踊った例(YouTube動画)
練習が必要で、いろいろ削って、動きや操作に慣れるようにしよう。
DREMEL LITE 側面観
操作するのは、電源と速度可変のスライドスイッチ。動きは、かなり固い。
指の細い女性や小学生以下の子供には厳しい。
速度は、4ステップ。
正回転だけで、逆回転はない
空転回転(負荷なしでの回転)は、
- ステップ1:8千回転/分
- ステップ2:1.4万回転/分
- ステップ3:2.1万回転/分
- ステップ4:2.5万回転/分
最大回転数(2.5万rpm)にすると、音もうるさくて軸ブレがひどくなる。
コレットチャックをしめたり、ゆるめたりするのに、軸を固定する”シャフトロックボタン”は、青いボタンで見た目も分かりやすい。
しっかりと押し込んで、シャフトを回すとカチッと沈み込んでロックされる。
DREMEL LITEの先端の”指でつかむグリップ部分”が、イージーツイストシステムと呼ばれるアダプターを取りつけるネジになっている。
オプションを取りつけて使うのに使う。
このグリップのネジ部分を、他のアタッチメント、アダプターと付けかえることで機能が追加できる。
- ディテーラーズグリップ A577(1772円)
- チェンソーの目立てガイド(2400円)
DREMEL LITE 後面観
ボディの後方には、シリコンカバーでおおわれた microBの充電ポートがある。LEDランプも付いていて、動作状態がわかるようになっている。
充電は、3時間ほどつなげば完了する。
LEDランプの意味は、
- バッテリー
- 緑点灯:充電中
- 消灯:充電完了
- 動作中に赤点灯:バッテリー残量少
- 過負荷保護:赤点灯 → 電源スイッチをオフで解除
スライドスイッチを切り替える瞬間に、赤くLEDランプが点灯するのは仕様だ。
付属のアクセサリー
透明ケースに入っている 付属品は、
- ハイスピードカッター 194N
- ダイヤモンドホイールポイント 7103N1
- フェルト ポリッシングホイール 414 3個
- ポリッシングコンパウンド(研摩材) 421
- カーボンスチールブラシ 428N
- 剛毛ブラシ 404N
- マンドレル 401
- サンディングバンド#60軸付 407
- サンディングバンド#60 交換用 ×2
- サンディングバンド#120 432
- シリコンカーバイド砥石 85422
- 酸化アルミ砥石 932
- マルチチャック(初回限定オマケ)
バーの径は、3mm。
3mm径の軸でも砥石の種類は豊富で、Amazonで自由に選んで買える。値段も高くない。
私が仕事で使う 歯科技工用の2.35mmとは一回り大きい。
コレットチャックだけを 2.35mm用を買えば、いれかえて使える。
歯科技工用 各種バーやポイントは、各種大量に持っている。
2.35mmなら、カーバイドバー(チタンコーティング)やダイヤモンドバー、シリコンポイントなど使い放題だ。
軸ブレが大きいのと音が大きいのは、値段相応なので我慢しよう。
仕事で使う、電気エンジン(ブラシレスモータ式)の軸精度とパワーを比べてはいけない。
自分の持っているバーの太さに対応したコレットチャックを使うようにします。
DREMEL 2050(電源コード)と コードレスのLITE(7760)との違い
重さが、LITEが280gなのに対して、2050は 110g。
半分以下なので、軽い。それに細くて持ちやすい。
バッテリー内蔵で重いが、どこにでも持って行ける LITE 7760。
ACコンセントがない場所、屋外に持ち出して作業する、鎌の研ぎやチェンソーの目立てに使う。
DREMEL LITE MODEL 7760を実際に使ってみた感想
私は、重く太い KAVO の K11を愛用しているので、300g弱のミニルーターも使える。
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DREMEL LITE 7760は、初めての人が持つと、重く、使いづらいはずだ。
ペングリップは使いづらいので、小刀握りをおすすめしたい。
小刀同様、フリーハンドで振り回してはいけない。必ず、親指を削る対象物に軽くあててレストにする。刃先が踊るの防ぐことができる。
握りしめる時は、余し(あまし、勢い余って行き過ぎる)でケガをしないように、左右の手を手首かどこかをレストにして、不意な動きにならないようにしよう。
木工を本気でする人は、トリマーのフルキットを買った方が良い。トリマーも、先のガイド、アタッチメントを全部外せば、ぶっとい ミニグラインダーになるわけだから。
鎌や小型の手斧の刃先の研磨が、手軽にできる。(要 防護メガネ)
オプションがいろいろあって、おもしろい。
ディテーラーズグリップ A577 1700円
EZ ツイストシステム に取りつける ハンドル。ステンシルがオマケでついている
持った感じは良い。ペングリップではしっかり持てないが、このハンドルをつけると、しっかりと持てる。これなら、刃先が踊っても危なくない。
ただし、
このハンドル A577は、さらに太いモデル用のものなので、LITE 7760につけると、間抜けなすき間があいてしまう。
チェンソーの目立てキット 679 2400円
ガイドアダプターをつけて、刃物を研磨するためのアタッチメントだ。
チェンソーの目立ての仕方は、別ページで書いている。(下書き)
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チェンソーの刃の研ぎ方・チェンソーの目立て やり方
チェンソーを数時間使うと刃が切れなくなる。研ぐことで、切れ味が戻る。 チェンソーは、ノコの一種なので”目立て”と呼ぶ人が多い。 チェンソーの刃は、Amazonなら 送料税込みで2千円前後で買える。 の ...
4mm径のピンクバー、(酸化アルミ砥石、ルビー砥石)の入手性が良くなった。ネット通販のおかげだ。
写真を追加する。
まとめ
買ってから、かれこれ3年近くになるが、コードレスの方を使ってしまうため 使用頻度が高い。
コンセントがなくても使えるメリットは大きい。
必要な道具を、いろいろ買って使っている。
ブログ記事に仕立てなおすのに手間と時間がかかるので、下書きがなかなか公開にできない。
とにかく、コツコツと手を動かす。
粉塵は、(右利きの人は)手前に掃除機のホースを置くと良い。
磨いているものを吸い込まないように 吸引口に網をかけるのを忘れずに!