シーゲイトの 2.5インチ ハードディスク 2TBのSSHD、FireCuda(ST2000LX001)をPS4 Pro用に買いました。
HDDやSSDについての解説は、別ページにまとめました。
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HDDやSSDの買い方 選び方などのまとめ。おすすめも紹介。
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2017年1月に買ったのは、SSHDのシーゲートのFireCuda(ファイヤクーダ)2.5 ST2000LX001 です。
発売は、2016年9月のモデルです。
Amazonでの評価も悪くないようです。Amazonでの購入価格は14980円でした。(2018年1月時点で、10800円)
FireCuda 2.5 ST2000LX001のスペックをざっくりと表にまとめると
容量 | 2TB |
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サイズ | 2.5インチ |
厚さ | 7mm |
HDDの回転数 | 5400rpm |
インターフェイス | SATA 6GB/秒 |
SSD部 | 8GB MLC |
「MLC」について
SSD部の「MLC」は「NAND型メモリーのデータ記録方式のこと」で、高価なSLCの代わりに安価で普及しているSSDの書き込み方式です。
「SLCと比べてMLC式のSSDの寿命は短い」と言われています。
しかし、私のMLC式のSSDで起動するPC(Mac)は、5年間毎日稼働していて、今のところ、どれも問題なく使えていることからも、5、6年前のSSDで、そろそろ書き込めないエラーがでるようになるはずです。
現在、普及している安いSSDは、TLCですので、MLCよりはさらに信頼性と耐久性が落ちています。くわしくは、こちらで解説しています。
FireCuda(ファイヤクーダ)2.5 ST2000LX001 を写真で紹介
Amazonの包装でしたので、A4サイズの箱の中に、3.5インチのHDDの箱とプチプチで包まれた 2.5インチのSSHDが入っている、マトリョーシカのような包装でした。
シーゲイト正規代理店の包装はまともですね。ちなみに、こういうHDD(SSHDだけど)だけの状態になっているのを「ベアドライブ」と言います。
東芝の2.5インチHDD 1TBのMQ01ABD100と2.5 ST2000LX001の2TBを並べて見ました。厚さが、7mmと、SSD並に薄くなっても容量は2TBの二倍になっています。2016年秋発売の最新のHDDは、こんなにも進化しているんですね。
裏面にすると、制御基板の面積の大きさが、小さくなっていますね。最近のHDDは、カスタムICチップを多用して部品点数がすくなくなっています。
2.5 ST2000LX001の読み書きの速度をチェック
とりあえず、パソコン(Mac)につないで、データの読み書きのテストをしてみます。
MacBook Proに、ThunderboltでつないだPegasus R4にある120GBの動画ファイルを、玄立にさしたST2000LX001にコピーしてみましょう。
テストのために、便宜的にMacのファイルシステム(フォーマット)で初期化(消去)します。ディスクユーティリティを使います。
AFS+(Macのファイルシステム)のHDDをPS4に入れても、最初にPS4が初期化してしまうので問題ありません。
「ニワカ」マカーが喜んで貼り付ける、BlackMagicDesign社のディスクスピードテストです。
読み書きともに、130MB/秒前後と、SSHDだから、さほど速いわけではない普通のHDDの速度がでています。2.5インチとしては優秀だと思います。
それでは、250MB/秒が出せるRAIDのPegasusR4から、USB3.0の玄立に挿した2.5ST2000LX001へ130GBの動画ファイルをコピーしてみましょう。
意外や意外、書き込みで140〜160MB/秒がでています。
SSHDは、最初の8GBのSSD部分は高速で、それ以降は、通常のHDDになってしまうんです。このST2000LX001も最初だけが速くて、すぐに普通の遅いHDDの速度になってしまうと思っていました。しかし、最近のSSHDは、HDD部分の書き込み速度も随分早くなっているようです。
次に、ST2000LX001に書き込んだ130GBの動画ファイルを、PegasusR4側へコピーしてみました。これも、140〜170/秒がでています。もう十分でしょう。SSD部分の速さは観測されませんでしたが、HDD部分の速度が十分過ぎるほどでています。
これなら、PS4へ入れても遅くなることはないでしょう。かといって、ハッキリと体感できるほど速くはならないこともわかりました。
2.5 ST2000LX001の発熱をサーモグラフィーで観察
FLIR Oneを使って、130GBの動画データを読み書きしている時のHDDの発熱状態を見てみましょう。ベアドライブならではの温度観察ができます。
室温が16度と寒い中だったので、空冷が効いて40度を超えることはありませんでした。基板の電源部が熱を持ち、アルミのボディで放熱しているのが分かります。これなら、PS4にいれても、HDDの発熱によりファンの音が大きくなることはないと思います。
ビジネス用途に使えますか?
”ビジネス用途”の意味が、「高い信頼性」であれば、ガラス円盤を回すHDDである限り故障の確率は高くなります。
この2.5インチSSHD、HDD、SSDに限らず、すべてのストレージで故障しないものはありません。
ただ、2TBになると、外部の4TBのHDDへUSB3.0で全部バックアップコピーをとるにも、3時間かかりますから、手間がかかります。バックアップなしに、2TBのデータを失う損失は計り知れません。
データのバックアップは、差分だけでも毎週、数日に1回とるクセにしておけば、なんのストレージを使っても困りません。
まとめ
2.5インチで2TBの容量を持つHDDは、シーゲイトのSSHDの FireCuda ST2000LX001と、HDDのBarraCuda 2.5 ST2000LM015があります。価格の差は、千円です。8GB分のSSD部分が千円なのは微妙です。「PS4でゲームの起動が速くなったのか?と言われても、計って2秒程度速いこともあるな」と言う程度です。
HDDの12000円でも問題ないと思います。その差額3千円は、いつ内蔵HDDが壊れてもセーブデータだけは失わないように、PS Plusの加入代に当てましょう。
Amazonのセールで税込1万円を切るようになって、お買い得になりました。