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内蔵用2.5インチHDD シーゲート FireCuda 2.5 ST2000LX001を買ったのでレビュー。

2018年1月31日

シーゲイトの 2.5インチ ハードディスク 2TBのSSHD、FireCuda(ST2000LX001)をPS4 Pro用に買いました。

HDDやSSDについての解説は、別ページにまとめました。

HDDやSSDの買い方 選び方などのまとめ。おすすめも紹介。

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2017年1月に買ったのは、SSHDのシーゲートのFireCuda(ファイヤクーダ)2.5 ST2000LX001 です。

発売は、2016年9月のモデルです。

Amazonでの評価も悪くないようです。Amazonでの購入価格は14980円でした。(2018年1月時点で、10800円)

FireCuda 2.5 ST2000LX001のスペックをざっくりと表にまとめると

容量2TB
サイズ2.5インチ
厚さ7mm
HDDの回転数5400rpm
インターフェイスSATA 6GB/秒
SSD部8GB MLC

MLC」について

SSD部の「MLC」は「NAND型メモリーのデータ記録方式のこと」で、高価なSLCの代わりに安価で普及しているSSDの書き込み方式です。

「SLCと比べてMLC式のSSDの寿命は短い」と言われています。

しかし、私のMLC式のSSDで起動するPC(Mac)は、5年間毎日稼働していて、今のところ、どれも問題なく使えていることからも、5、6年前のSSDで、そろそろ書き込めないエラーがでるようになるはずです。

現在、普及している安いSSDは、TLCですので、MLCよりはさらに信頼性と耐久性が落ちています。くわしくは、こちらで解説しています

FireCuda(ファイヤクーダ)2.5 ST2000LX001 を写真で紹介

Amazonの包装でしたので、A4サイズの箱の中に、3.5インチのHDDの箱とプチプチで包まれた 2.5インチのSSHDが入っている、マトリョーシカのような包装でした。

シーゲイト正規代理店の包装はまともですね。ちなみに、こういうHDD(SSHDだけど)だけの状態になっているのを「ベアドライブ」と言います。

厚さが薄いのに容量は二倍

東芝の2.5インチHDD 1TBのMQ01ABD100と2.5 ST2000LX001の2TBを並べて見ました。厚さが、7mmと、SSD並に薄くなっても容量は2TBの二倍になっています。2016年秋発売の最新のHDDは、こんなにも進化しているんですね。

基板も小さい!

裏面にすると、制御基板の面積の大きさが、小さくなっていますね。最近のHDDは、カスタムICチップを多用して部品点数がすくなくなっています。

2.5 ST2000LX001の読み書きの速度をチェック

HDDスタンドにたててテスト開始

とりあえず、パソコン(Mac)につないで、データの読み書きのテストをしてみます。

MacBook Proに、ThunderboltでつないだPegasus R4にある120GBの動画ファイルを、玄立にさしたST2000LX001にコピーしてみましょう。

Mac用にフォーマットする

テストのために、便宜的にMacのファイルシステム(フォーマット)で初期化(消去)します。ディスクユーティリティを使います。

AFS+(Macのファイルシステム)のHDDをPS4に入れても、最初にPS4が初期化してしまうので問題ありません。

マカーにはお馴染みのHDDテスト

「ニワカ」マカーが喜んで貼り付ける、BlackMagicDesign社のディスクスピードテストです。

読み書きともに、130MB/秒前後と、SSHDだから、さほど速いわけではない普通のHDDの速度がでています。2.5インチとしては優秀だと思います。

それでは、250MB/秒が出せるRAIDのPegasusR4から、USB3.0の玄立に挿した2.5ST2000LX001へ130GBの動画ファイルをコピーしてみましょう。

142MB/秒って結構速い

意外や意外、書き込みで140〜160MB/秒がでています。

SSHDは、最初の8GBのSSD部分は高速で、それ以降は、通常のHDDになってしまうんです。このST2000LX001も最初だけが速くて、すぐに普通の遅いHDDの速度になってしまうと思っていました。しかし、最近のSSHDは、HDD部分の書き込み速度も随分早くなっているようです。

130〜170MB/秒でている

次に、ST2000LX001に書き込んだ130GBの動画ファイルを、PegasusR4側へコピーしてみました。これも、140〜170/秒がでています。もう十分でしょう。SSD部分の速さは観測されませんでしたが、HDD部分の速度が十分過ぎるほどでています。

これなら、PS4へ入れても遅くなることはないでしょう。かといって、ハッキリと体感できるほど速くはならないこともわかりました

2.5 ST2000LX001の発熱をサーモグラフィーで観察

基板の電源部が40度くらい

FLIR Oneを使って、130GBの動画データを読み書きしている時のHDDの発熱状態を見てみましょう。ベアドライブならではの温度観察ができます。

室温が16度と寒い中だったので、空冷が効いて40度を超えることはありませんでした。基板の電源部が熱を持ち、アルミのボディで放熱しているのが分かります。これなら、PS4にいれても、HDDの発熱によりファンの音が大きくなることはないと思います。

ビジネス用途に使えますか?

”ビジネス用途”の意味が、「高い信頼性」であれば、ガラス円盤を回すHDDである限り故障の確率は高くなります。

この2.5インチSSHD、HDD、SSDに限らず、すべてのストレージで故障しないものはありません。

ただ、2TBになると、外部の4TBのHDDへUSB3.0で全部バックアップコピーをとるにも、3時間かかりますから、手間がかかります。バックアップなしに、2TBのデータを失う損失は計り知れません。

データのバックアップは、差分だけでも毎週、数日に1回とるクセにしておけば、なんのストレージを使っても困りません。

まとめ

2.5インチで2TBの容量を持つHDDは、シーゲイトのSSHDの FireCuda ST2000LX001と、HDDのBarraCuda 2.5 ST2000LM015があります。価格の差は、千円です。8GB分のSSD部分が千円なのは微妙です。「PS4でゲームの起動が速くなったのか?と言われても、計って2秒程度速いこともあるな」と言う程度です。

HDDの12000円でも問題ないと思います。その差額3千円は、いつ内蔵HDDが壊れてもセーブデータだけは失わないように、PS Plusの加入代に当てましょう

Amazonのセールで税込1万円を切るようになって、お買い得になりました。







  • この記事を書いた人

SG(S爺)

週末にゲームに興じるジジイです。 提灯(ステマ)記事ではない”本物の”口コミ レビュー記事を書いています。

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