老人が運転する車の暴走事故が連日ニュースで流れるようになりました。
国内シェア1番のプリウスの暴走事故が強調されて報道されるため、「プリウス=暴走車両 → プリウス ミサイル」のレッテルを貼られてしまいました。
プリウス乗りの1人として、
「プリウスがどうして暴走するのか?」の原因をまとめた
ので記事にしておきます。
プリウスが暴走する理由
ざっくりと個条書きにします。
- 道で走っている車の中でプリウスが多いので事故する確率も高い
- ATレバー(シフトレバー)がスティック型スイッチなので、時々まちがえる
- モーターで発進するのでアクセルをふんだ感がない
- アクセルペダルがスイッチなので、踏み込んだ感がない
- アクセルペダルの右側にでっぱりがある
- パーキングブレーキがフットペダルなので、クラッチと勘違いする
- 老人は、睡眠薬、鎮痛薬、交感神経ブロックなど、眠くなる、意識を失う、判断が遅くなる薬を大量処方されている
プリウスの台数が多いので事故る確率も高い
ハイブリッドシステム(モーターとガソリンエンジンが一体化)のプリウスは、燃費の良い車として人気です。
理由は、コスパ(費用対効果)が良いからです。売れている車なので、オプションパーツも豊富ですからね。
道ですれ違う車が何台も続いてプリウスってことがあります。スーパーの駐車場で、いろんな色の新旧歴代プリウスがズラリと並ぶことも珍しくないです。
これだけの台数のプリウスが走っていれば、事故に遭う確率も高くなります。
最近のプリウスは、衝突安全システム「サポカー(セーフティ・サポートカー)」が標準装備です。衝突安全装置のついていない古いプリウスが減っていけば「暴走プリウス」、「プリウスミサイル」の汚名は返上されるでしょう。
シフトレバーがスティックなので前進と後進をまちがえる
プリウスのようなハイブリッド車は、ギアチェンジもコンピュータ制御なので、ATレバー(シフトレバー)も単純です。
プリウス2代目から、車の走る向きを前と後の2つを選択するスティック型のスイッチが付きました。
初代プリウスは、タクシーやワンボックスカーと同じ、ハンドルの軸の左側についている「コラムシフト」です。
走行中も停車中も、このスティック型のスイッチはまっすぐ立った状態です。
- 右に倒してから前に倒すとリバース(後退)
- 右に倒してから手前に倒すとドライブ(前進)
- 右に倒すだけでは、中立(ニュートラル)でエンジンの動きがタイヤに伝わらない空転する状態
になります。
この前進と後退のスイッチ動作は、時々間違えて逆にいれることあります。
ギアを前に入れたのか?後に入れたのか?分からなくなって、ひやりとしたことが何回もあります。
理由は簡単で、日頃遊んでいるゲームのコントローラと動きが逆だからです。
ゲームの中で、自分の移動は左の親指でうごかす スティックコントローラを使います。前に倒すと前進、手前に倒せば後退です。
この感覚でついつい、シフトレバーを操作してしまうんです。
意図する方向の逆に車が動いて体勢が崩れる → ブレーキを踏んだつもりがアクセルペダルを踏む
大阪の89歳の老人は、衝突の後バックできていますからプリウス四代目は制御できています。
逃げようとしたんでしょうw
マニュアル車であれば、前後の入れまちがいが少ない
マニュアル車であれば、
- 前進(ドライブ)は、ロー、2速、3速、4速、オーバードライブ(5速)
- 後進(リバース)は、シフトレバーを押し込んでからの前のRのところに倒す
動作をします。
だから、切り返しをするとき、後を向きながら、前、後のギアを頻繁に入れ直す時に間違いにくいんです。
プリウスにかぎらず、ハイブリッド車のシフトレバーは、単なるスイッチなので、左の肘でも動かせるんですよ。
この、「シフトレバーの前・後の入れまちがい」が、コンビニに突っ込んだり、駐車場から飛び出たりする主な原因なのです。
ゲームのスティックコントローラのようなシフトレバーを嫌う人も多くて、シフトレバーを外して、前進、後退、エンジンブレーキのボタンに交換するキットも売られています。
発進がモーターなので走り出す実感がない
ハイブリッド車は、走り始めがモーターです。
ただのエンジンなら、発進はローギアでエンジンの回転数が上がってエンジン音がブオーと大きくなります。「走り始めるぞ!」と実感がドライバーに音で伝わってきます。
ハイブリッド車やモーターだけの電気自動車は、アクセルペダルを踏み込んでもエンジンの大きな音がしません。アクセルを踏み込んだ量をエンジンの音で知ることができないのです。
アクセルがスイッチなので踏み込んだ量が分からない
ハイブリッド車への不満「燃費は良いけど、加速が悪い、遅い!」を解消したのが、プリウスの3代目(ZVW30系)です。モーターとエンジンを合わせて180馬力を超えるパワーになりました。
「ハイブリッド車でも速く走れるんだぞ!」を実現した車です。
ハイブリッド車のアクセルペダルは単なるスイッチです。ペダルの傾いた量をセンサーが検知して、アクセルを踏み込んだ量としてコンピュータがハイブリッドエンジンに指示を出します。
ペダルを最後まで踏むとカチッとクリック感があります。そのまま2秒以上を踏み続けることで、プリウスのコンピューターは、ドライバーが全速力モードを必要としていると判断します。
エンジンとモーターの両方がフルパワーになりますから、スポーツカー並の加速になります。音も、トヨタ ハイブリッド車独特の音「ギューン」がして、背もたれに沈み込むような加速度(G)になります。
高速道路で、追い越し車線を「ギューン」と突っ走るプリウスをよく見かけますよね。
エンジンの排気量は1.8リッターですが、2.5リッターのスポーツカー並の加速度が出ます。
アクセルの右横に謎のでっぱりがある
他の車に乗っている人がプリウスに乗ると、アクセルペダルの右横のでっぱりが気になると思います。この出っ張りは、右前輪との位置関係で車内に飛び出ています。
この出っ張りが、プリウスのアクセルとブレーキの踏みまちがいの原因の一つだと、プリウスのユーザなら誰しもが感じています。
正しいドライビングポジション(座席にきちんと座っている状態)では、この右の出っ張りは、”慣れれば”気になりません。
ところが、駐車場のゲートのところで、駐車券の出し入れをしたり、料金を払うなど体勢が崩れるような時は、この出っ張りをアクセルと勘違いしてしまうことがあります。
こんなかんじです。まっすぐ座っている状態では、こんな踏み方はできません。体勢が崩れた時に起きます。
乗り降りでも、この出っ張りを足で踏みつけたり、擦ったりしているので、傷がついているのが分かるでしょう。どうして、この出っ張りを引っ込めることができないのか? プリウスの設計上の問題としか言いようがありません。
で、この出っ張りをアクセルの左端だと勘違いすることもありました。
つまり、
頭のイメージとしては、アクセルペダルとブレーキペダルの間に足が入ったと勘違いするんです。
- 体がずれて足が座席のいつもの位置にない状態で、
- 右足の小指側に触れたのが”でっぱり”なのに
- アクセルペダルの左端と勘違いして、足がブレーキの下のアクセルの左側にあると勘違い
- 足を引っこ抜いてその左側のペダル(本当はアクセル)を全力で踏み抜く
- 踏み抜いても車に制動がかからない あれれ? 2秒経過…
- ハイブリッドエンジン全開モードで急加速、体に後向きのGがかかり、思わず足を踏ん張る
- パニックで、体が硬直
- 破壊して進む車窓がスローモーションで走馬灯のように…(脳内再生 ♪アベマリア)
私が、かかとを覆うサンダルでプリウスを運転するのは、この踏み間違いに気が付くためです。
右足の左右に、
- 右の出っ張りが触れているのか?
- アクセルペダルなのか?
- ブレーキペダルなのか?
がわかりやすいと思ったからです。
素足ならペダルを直に感じることができます。しかし、素足だと、かかとを付けてアクセルペダルを踏むことができません。
靴底の薄い、ドライビング用のシューズがベストですけどね。乗り降りする度に、いちいち履き替えるのがめんどうくさい。
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おすすめの運転用のくつ(ドライビングシューズ)を教えてください
硬い革靴や、そこが分厚いビジネスシューズで車の運転をしてはいけません。
かかとのない突っ掛けやサンダルは、条例違反で罰金 反則金と減点 加点になる県もあります。
- ゴム底ならペダルをすべらずに踏める
- 靴底が薄くてペダルの形がわかる
- かかとをつけてアクセルペダルを踏める
- ふみまちがいに気が付きやすい
- 履きやすいけど、脱げない靴
は、小中学校ではいていた上履きです。ゴムのマリンシューズを履く人もいます。
はきかえた靴が
- 転がってブレーキペダルの下に入ったり
- アクセルペダルの上にのったままブレーキペダルに引っかかって踏み込んだ状態
にならないように、靴トレー皿(100円ショップの)にいれて座席の下に入れます。
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運転姿勢(ドライビングポジション)が崩れるとき
- 衝突の衝撃
- 料金所などで身を乗り出す
- バックをするときに、体をねじって後を向く
- ドアを開けて、後を振り向いてバックする
- ゆるゆるのシートベルト
- 背もたれを倒しすぎている
などがあります。
パーキングペダルをクラッチペダルと勘違いする
オートマ限定(AT限定)免許ができたのは、1991年です。
私が大学1年生(18歳)の夏休みに車の免許をとった頃はマニュアル車の免許しかありませんでした。
だから、クラッチペダルを踏んでからのギアチェンジは練習して体で覚えるしかなかったんです。
日頃から無免許で車を乗り回していた連中は、すぐに仮免をもらえて路上教習にでていました。
私は10枚の補習券を買って練習をして、やっと仮免許がもらえて路上教習に出られました。
坂道発進やクランクでのエンスト(エンジンストップ)が、なかなか克服できなかったからです。
マニュアル車に乗れますから、マニュアルの軽トラに乗ってからのプリウスに乗り換えると、パーキングペダル(サイドブレーキ)を踏んでからの、シフトスイッチを動かしてしまう誤操作をやってしまいます。
暴走には、関係がないので問題はありません。
パーキングブレーキ(サイドブレーキ)が、ペダル式の車とマニュアル車を乗る人の”あるある”話です。
マニュアル車は どうして暴走しないのですか?
マニュアル車では、停車するとき、
- 左足でクラッチペダル
- 右足でブレーキペダル
を踏みます。フルブレーキングとは、クラッチペダルとブレーキペダルを踏み抜くことです。
万が一、右足でアクセルペダルを間違えて踏んでも、クラッチペダルを踏み込んでいるのでエンジンとギアは切り離されているから、エンジンは空転してものすごい音にはなりますが車は惰性で前に出るだけで加速しません。
体勢が崩れてクラッチペダルを踏めずに、ブレーキペダルとアクセルペダルを踏んだ場合、ブレーキペダルが優先されるのでエンジンが止まるか、クラッチが滑って煙がでます。
つまり、間違えてどの組み合わせでペダルを踏んでも、加速して100キロを超える暴走車になることはありえないんです。
マニュアル車は両足を放しても車が止まる
ギアがロー(1速)か2速に入っていれば、ブレーキ、クラッチペダル、アクセルのすべてのペダルを踏まなくてもエンジンブレーキがきいて車はとまります。
マニュアル車には、左足で踏むパーキングブレーキはありません。手で引っ張るサイドブレーキになっています。だから、助手席の人がいれば、サイドブレーキを助手席の人が引っ張ってハンドルを左に切るだけで車は縁石やガードレールに乗り上げて止まります。
コンビニなど駐車場でうろうろするときは、
- ローギア(1速)に入れて、左足でクラッチを踏み続ける「半クラッチ」でズルズルと走る
- クラッチペダルとアクセルペダルを放すと車はエンジンが止まって(エンスト)しまう
- エンストした状態では、アクセルペダルを踏んでも車はまったく動かない
なので、安全なのです。
運転経験のある人はぶつかりそうになると足を前に踏みつける
仮免や免許取り立ての子供らの助手席に乗ると、誰しもが経験する アルアルです。
我々のようにマニュアル車に乗り慣れている老人は、クラッチペダルとブレーキペダルを両足で踏む癖があるので、両足で前に踏ん張ります。
前の車や壁にぶつかりそうになると、前に足を踏み込んで力が入ります。教習車ではないので、ブレーキペダルは付いていないのですが、ついつい自分でもブレーキを踏みたくなって踏み込んでしまいます。
車に衝突して衝撃を受けたとき、運転者は反射的にブレーキペダルを踏み抜いて固まるんですよ。
遊園地にあるジェットコースターや落下するアトラクションに乗ると経験するはずです。人間は、不安定な加速度が体にかかると転ばないように反射的に足を踏ん張るのと同じです。
その踏み抜いたはずのペダルがアクセルだから、車は暴走するんです。
プリウス(ZVW30系)なら、アクセルベタ踏み10秒で時速100キロを超えます。
体勢が崩れたところでのペダルの踏み間違いと、体にかかる加速度重力で踏み込んだ足をひっぱり上げることは難しいです。
反射神経が衰えた年寄りなら、なおさらです。
車の前のピラー(柱)が太くて斜め前が死角になる
「暴走」とは関係ないので番外ですが、路地の交差点での出会い頭衝突の最大の原因です。
運転者から見えない場所を「死角」と言います。
ここ20年ほどの車は、衝突した時に車がつぶれて乗っている人もつぶれないように、骨格が太く作られるようになりました。
車の前は柔らかくして衝撃を吸収するようにできていますが、人が乗る箱部分は硬い太いフレームで囲ってあります。
車の屋根を支える柱を「ピラー」と言います。このピラーが太くて、斜め前が見にくいんです。プリウスだけじゃなくて、今の車全部です。
最近の車で死角が多いと感じた車は、”ぽっくりゲタ”みたいなトヨタのCHRです。
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https://toyota.jp/c-hr/
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お近くのトヨタカローラ店にいって試乗してみてください。
老人には、大量の薬が処方されている
人間は年をとると、病気になりがちです。
薬剤師/医者としても、薬の投薬と月1での通院で稼ぎたいわけですから、老人患者の訴える症状にこじつけて薬を出します。
- 眠れない →睡眠薬
- 痛い → 鎮痛薬
- 心臓がおかしい → 交感神経抑制剤
- 不安になる → 向精神薬
と、人間の判断を損なう薬をドンドンと出していきます。
75歳以上の老人保険は、自己負担が1割で、申告する所得が少ないと支払いも上限があるので少ない自己負担で無制限に薬が処方されます。(審査で査定されるけど焼け石に水)
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まとめ
最近、車の暴走のニュースが目立つので、下書きだった記事を仕上げました。
車の暴走を防ぐには、
- オートマチック(AT)車を廃止してマニュアル車だけにする
- 衝突安全装置のついていないAT車を禁止する
の2つで解決します。