産油国の原油減産で原油価格が高騰し 円安が追い打ちをかけて ガソリン価格が高くなりました。
三密を避けてドライブ、趣味をキャンプなどアウトドアに変更する家族も増えています。でも、車は燃料代がかかります。車の燃費を少しでも良くしたい人も多いはず。
そこで、
セルフ ガソリンスタンドにある タイヤの空気入れ(エアキャリア)の使い方について紹介
します。
無料でできる車の燃費向上方法です。
エアキャリーって何?
銀色の球体に圧搾空気が入っていて、持ち運べる空気入れです。エアキャリア、エアインフレーターとも呼ばれていて、1台7-8万円くらいです。
コンプレッサー(圧搾空気をつくる機械)からホースを伸ばすと取り回しが面倒なので、この持ち運べるエアキャリアーが一般的に使われています。
使い方は簡単なので、車を運転する大人なら、誰でも使えます。
自分で車のタイヤに空気を入れる手順
- 車を安全な場所にとめて、空気入れを確保し、使えることを確認する
- 車に貼られているタイヤの適正空気圧を確認
- タイヤのリムバルブの保護キャップを外し、エアキャリアをつなぐ
- タイヤの空気圧をチェックし、減っている分の空気をいれる
- 4本に入れたら、リムバルブの保護キャップを付ける
慣れれば、4本の空気圧チェックと空気を入れるのに、5分かかりません。
タイヤの空気を入れる頻度とタイミングは?
自転車は週1でタイヤの空気をチェックしますが、車は月に1回で良いと思います。扁平タイヤをはいている車は、2週間に1回です。
車のタイヤに高めに空気圧を入れても1ヶ月で抜けて元の低めの空気圧に戻ってしまいます。
私の車はハイブリッド車なので1ヶ月千キロ(通勤車でない自家用車の標準的な走行距離)ほど走っても、給油は月に1回か2回程度です。
タイヤの空気をいれるのは、給油2回目でのタイミングになります。
高速道路を主に走るような場合には、前の日に点検を兼ねて空気圧を1割増しで入れておきましょう。
エアキャリアー(タンク式タイヤの空気入れ)の確保と確認
タイヤの空気入れ(エアキャリアー)は、銀色の球体がエアタンクです。
空気入れ専用のスタンドにセットすると圧縮空気をタンクに貯めて、待機状態になっています。
確認しなければならないのは、球体のエアタンクに十分な圧縮空気が入っているか?です。
空気圧計が付いているので、使える空気圧になっているか?を確認しましょう。印より下の空気圧だと、車のタイヤに空気が入っていきません。
バイクや自転車のタイヤに入れるのなら、球体タンクの空気圧が バイクや自転車のタイヤの適正空気圧より高い設定になっているのを確認してください。
自分の車の適正空気圧を再度確認する
国産車では、運転席のドアを開けると、ボディにタイヤの型番と指定空気圧が印刷されたシールが張ってあります。確認してください。
車の取扱説明書にも記載があります。
自分の車のマニュアルを読みましょう。
後輪と前輪で圧力が違うこともありますし、スタッドレス、ノーマルで空気圧が違うこともあります。
自分の装着しているタイヤサイズと型番、車種を考慮して 適正空気圧(指定空気圧)をあらかじめ メモっておきましょう。
外車は違う
タイヤの型番や適正空気圧を書いたシールは、外車では違う所に貼ってあります。
ディーラで確認してください。車を買ったときについてくるメインテナンス本にも、タイヤの空気の入れ方と適正空気圧の数値が書いてありますから、読んでおいてください。
タイヤの空気を入れる口(バルブ)の保護キャップを外す
ゴム樹脂のキャップ(リムバルブキャップ、タイヤバルブキャップ)がねじ込んであるので、それを外します。
固くしめているので、少し力が必要です。
外しにくい場合は、ゴム手袋をつけてつまむと滑らず回せます。
無くしたり、朽ちて壊れたりするので、予備を車屋でもらって車のグローブボックスの肥やしにしておきましょう。
リムバルブの位置は、タイヤの側面にも印がついているので、すぐに見つかります。
リムバルブに泥やゴミが入らないように、汚れていたら拭いてから外しましょう。
エアキャリアーをタイヤの空気注入口(バルブ)に差し込んでつなぐ
タイヤの空気を入れる差し込み口(バルブ)へ、エアキャリアーの口金(差し込み口)をさしこみます。
空気入れの先の形状は自転車のもの(英式バルブ)とは少し違います。
口金(くちがね)
プロ用のエアキャリアーは、口金は単に押し当てるだけで、ロックする構造が付いていないものもある。
でも、基本構造は同じで、ロックが付いていて、しっかりと差し込むとツメでひっかかって固定(ロック)できるようになります。
このツメのロック解除は、ロックレバーをつまめば、スポンと空気に押されて外れます。
タイヤのリムバルブに、エアキャリアーの差し込み口が、しっかりと差し込まれるとタイヤから空気が逆流してきて、空気圧計の針が動きます。これで、タイヤの空気圧がわかります。
↑ の写真では、後輪を測っているところです。私の車のタイヤ(エコピア)は、後輪は2.4bar(240kPa)が適正空気圧なので、2.1barでは少しタイヤの空気圧が減って低くなっていることがわかります。
一ヶ月前に、少し高めの2.5bar(250kPa)にしていていたんですよ。なのに、一ヶ月経過したら、これくらいは空気が抜けて低くなっています。
2.0bar(200kPa)以下になってくると、あまり空気がぬけなくなって、半年くらいほっとしても、1.9bar(190kPa)くらいのままになっています。それ以下になると、アクセルを踏んでも車が重くて前にでなくなったり、燃費ががた落ち、車が沈んでみえたり、傾いたり、段差でガンガンと変な響きになってきます。
さらにタイヤの端っこだけがすり減る「片減り」現象がおきます。
こんな状態で高速道路を走ると、タイヤが波打って加熱しタイヤがちぎれて飛び散る「バースト」事故になります。
空気圧の単位について
- Kg/mm2 (キログラム パー 平方ミリメートル)
- bar (バール)、kgf/cm2
- Pa (パスカル)
- psi(ポンドスクエアインチ)
があります。
- 1bar = 100000Pa
- 千の位をkと表記して、1bar = 100kPa(キロパスカル)
地球上の大気圧を1気圧とすると、1barが約1気圧(0.986atm)です。タイヤの後輪の適正気圧は、2.4bar(240kPa)なので、大気圧の圧力の2.4倍、2.4気圧です。
国際標準の圧力の単位は、
- Pa(パスカル)
- Kg/mm2(キログラムパースクエアミリ)
それぞれの単位の換算は、1 kgf/cm2 = 98 kPa です。
自転車の空気圧は、psi(ポンドスクエアインチ)という欧米のエゴな単位が未だに主流です。
ちなみに、自転車ブームなので知っている人も増えましたが、ロードバイク(自転車)のタイヤの空気圧は、6〜10barです。ロードバイクのタイヤの空気圧は、乗用車のタイヤの空気圧より遙かに高い気圧で入れています。
だから、自転車用の空気入れは、車のタイヤへ空気を入れることができます。バルブの先さえ合わせれば使えるってことなんですよ。知ってましたか?
車のタイヤへ空気を入れる
リムバルブに空気入れの先がはまり込むと、ツメでロックがかかって抜けなくなります。空気もほとんどもれなくなります。
自分の車の適正圧力数値に向けて、タイヤの空気圧を入れたり、抜いたりします。操作は、+とーボタンしかないので、直感的で誰でも分かると思います。
空気を入れるときは、+のボタンを押します。すると、圧力計はゼロになります。空気入れの圧縮空気がはいったタンクから、タイヤへ空気が流れる音がします。
指を離すと、タイヤからの空気が逆流してきて、空気圧計にタイヤの空気の圧力が表示されます。
ひとメモリ高めに入れる
自分の車の適正圧力より、1〜2メモリ(0.1〜0.2bar)分多めにいれておくと良いでしょう。
高速道路を走るときには、1〜2割増しと言いますから、2.4barの1割といえば、0.24barになります。最小メモリの3〜4メモリ分を多めに入れることになります。
空気を入れすぎると、タイヤが爆発しますから、入れすぎないようにしましょう。
「ー」ボタンを押せば、タイヤの空気が抜けて圧力が下がります。
とくに、トラックのタイヤは、入れすぎによる爆発死亡事故が時々あります。
タイヤの空気の入れすぎの悪い点
タイヤの空気の入れすぎは、タイヤの真中がすり減ったり、ブレーキの効きが悪くなって雨の日にスリップします。
タイヤの空気を抜いて圧を下げる時
ノーマルタイヤで急に雪に降られたとき、空気圧を意図的に(200kPa以下に)抜いてタイヤの設置面積を増やして急場をしのぎます。(長距離、高速走行はダメ!)
スタッドレスでも日頃は燃費を良くするために、空気圧を高めにいれていますが、凍った朝の道路を走るような時は、空気圧を落として適正か、それよりやや低めにしてタイヤのグリップの調整ができます。
車のタイヤの適正空気圧は、前後で違う
車のタイヤの適正圧力数値は、車種によって違います。前輪と後輪でも圧力が違います。
私の車は、ハイブリッド車でFF(前輪駆動車)のため、前輪の空気圧が高めになっています。
タイヤはブリジストンのエコピア(冬はブリザック)です。
ハイブリッド車としての燃費をすこしでも良くしたいので、+10kPa 空気圧を高めにいれています。
(元々、エコピアは、車のタイヤとしては高めの空気圧をいれる設定です。)
レバー で空気を入れたり抜いたりするエアキャリアー
空気の出し入れをレバーでするタイプがあります。
このタイプは、レバーをしっかりと握りこんだら空気がタイヤに入り、レバーを軽く握るとタイヤの空気が抜けます。
プロ仕様のエアキャリアーは、タイヤのバルブに差し込む口金が単純に押し当てるだけのものもあります。
空気を入れる手順は、
- 左手で、バルブに口金をあてがって
- 空気が漏れないようにしっかりと押しつけて
- 圧力計のメモリをみつつ
- レバーを右手でしっかりと握って空気をタイヤに入れて、
- レバーを放しつつメーターで、260〜280 kPa になるのを確認
- 290 kPa 以上で入れすぎたら、レバーを少し握って空気を抜いて
- 260〜280 kPa の自分の好みの圧力に合わせる
リムバルブのキャップの閉め忘れがないか?を確認する
リムバルブキャップ(エアバルブキャップ、タイヤバルブキャップ)を忘れないようにはめて、ねじを締めておきます。
締めすぎると割れるし、緩いと走行中にとれることがあります。指でしっかりとねじってとめておきましょう。
朽ちてきていたら、早めに新しいキャップと交換しましょう。ディーラや車屋でもらえます。
買っても100円しません。
自宅で空気を入れるための電動空気入れが便利
外車に多いんですが、緊急タイヤに空気をいれない状態で車に格納されていることがあります。タイヤがパンクしたときは、空気入れがついているので、車の12Vの電源をつかって空気をいれて使います。
この車の12Vで動く空気入れは便利でして、しかも安価でAmazonでも3千円ほどで売っています。足踏み式と共に12Vの電動空気入れを使って自宅で車やバイクや自転車の空気を入れている人も多いと思います。本格的なコンプレッサーを買わなくても良いんですよ。
ただし、内蔵の空気圧計がいい加減なので、別の空気圧計で測ることをおすすめします。
自転車やバイク、車が何台もある家庭では、マキタの本格的な空気入れが一台あると便利です。
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まとめ
この記事は、旧ライブドアのブログに書いた記事をリライトして、こちらにもってきました。
こんな常識的なことですら知らないブロガーをよく見かけます。
その程度のレベルなのに、役に立つ車載グッズ○○選とか… 金儲けの話ばっかり書いてやがる ったく。
今の若い人は、車を維持するだけの給料をもらえない人と嘆く人もいます。でも、車を持っていなくても、こういった基礎知識は知っていても維持費がかかりません。
自転車屋の前には空気入れが置いてあって「自由に使って良いよ」のサービスになっています。車も同じなんですよ。