書斎の椅子は、4~5年で買い替えている。
2019年5月、 ”お値段 相応 ”ニトリで買った椅子(14,900円)は、1年の保証期間内に昇降スプリングが壊れ 無償修理で帰ってきた。2年目で 背板が うしろに倒れたまま 元に戻らなくなったが 我慢して5年使った。
後に倒れると そのままひっくり返る。回転する度に 背のヘッドレスト部が、あちこちに当たって 物が落ちたり、壊れたりして不便すぎる。
我慢できなくなって、2024年10月の アマゾン プライム感謝祭のセールで イトーキ サリダ YL9G を買った。
結論から先に言うと… 4万円しただけあって、
事務椅子に アームレストがついただけのゲーム仕様。まぁ ヨシ!。
- 購入品:イトーキ ホーム SALIDA YL9Gチェア YL0G-G-BLEL
- 購入時期:2024年 10月18日
- 購入価格:41,565円
- 購入店:Amazon.co.jp
こんな方におすすめ
- 中国メーカーの安い椅子が壊れまくるので、もう少し まともな椅子が欲しい
- せめて、3年は持って欲しいな。
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試している。
製品やサービスをタダでもらって、宣伝・提灯記事や動画をネットにばらまく”アフィカス”のステマ犯罪にうんざりしている。
私のブログには 広告案件記事はない。外国スポンサーの影響を受けないので 本当の事が書け、情報工作(プロパガンダ)もない。
アフィリエイト広告のリンクではないので 安心してクリックしてください。
なぜ、イトーキの椅子 YL9G にしたのか? YL9Gを選んだ理由
いままで、2万円以下の安物の事務椅子を買って使ってきた。でも、数年で壊れてしまう。
背板が ふんぞり返った瞬間に突然折れて転んだのは、2回。ガスが抜けて昇降できなくなるのが、いつもの買い替えのタイミングだ。
座が破れて、中から汚い 粉砕したシュレッダーゴミのようなスポンジや布の端切れが出てきたのもあったな…。
で、私が欲しい椅子の条件は、4つ
- ちゃんとした 事務器メーカーの椅子で、4万円くらい
- クッションが別売されていて、入手可能であること
- リクライニングは、角度が大きいのがほしい
- 背板がうすいもの
180度(水平)になるリクライニングの椅子が欲しい。
しかし、リクライニングが水平になる椅子は、後ろにひっくり返らないように 足を前に出してバランスを取る機構、つまり、フットレストがせり出すタイプしかない。さらに、価格が10万円以上するので買えない。
で、イトーキのサリダシリーズを見つけた。リクライニングは、130度よりも小さいのでオマケ程度だが、他の条件は満たしているのでヨシ! ってことになった。
YL9G のメリット、デメリット
YL9Gの良い点
- 事務器メーカーの椅子らしく、ちゃんとしている
- 価格も4万円と そんなに高くない
- 座の前後調整機能がある
- 肘置きの位置調整が そこそこできる
YL9Gの悪い点
- 1人で組み立てるのは難しい
- 重い
- リクライニングの角度が 126度までで オマケ程度
YL9Gの主な仕様
- デザイン ITOKI HOME(イトーキホーム)
- 大きさ:幅 67cm × 高さ 70.5cm ×高さ 113.5∼122.5cm、座面高:42.5∼51.5cm)
- いすの重さ:約 21.5Kg
- 材質
- 背:エラストマー
- 背支柱・座裏カバー:ポリプロピレン
- 脚:アルミダイキャスト
- キャスター:ナイロン双輪キャスター
- 主な機能
- 体重感応式シンクロロッキング(体重によって背の倒れる力が変わる)
- ロッキング角度固定:4段階(105°/110°/118°/126°)
- 座面奥行調整:5cm、5段階
- 座面 3cm厚、やわらかめ
- ヘッドレスト:高さは 16.8cm 7段階、首振り 66度 4段階
- 肘置き:前後、左右、水平角度、調整可能
- 色:ブラック×グレーライン、ホワイト、ブラックの3種
- 保証期間:外観表面仕上げ(1年)、機構部・可動部(2年)、構造部材3年
- 生産国:台湾
- 体重感応式シンクロロッキング(体重によって背の倒れる力が変わる)
YL9Gを組み立てる時の注意点
巨大なダンボール箱で届くので注意されたし。
大きさは、72 × 67 × 42 cm、重さは、約23kg。
箱から出して 組み立てるのに、そこそこの広さが必要だ。
YL9Gの同梱物
イトーキ YL9Gのパッケージ内容は、
- 座
- アジャスタブル肘 左・右
- 背
- ヘッドレスト
- 支柱
- 脚
- ネジ
- 取扱説明書
取扱説明書は 小さい紙1枚で、必要最小限のことしか書かれていない。
詳しい組み立て方は、QRコード先の動画を参照する。
https://www.youtube.com/watch?v=3GLDups5gIQ
YL9G を組み立てる
組み立てる前に知っておくことを列挙しておく。
- 重いので、1人で組み立てるのは キツい
- 入ってきたダンボール箱を台にして組み立てるので、箱の汚れをとるか 滑らない大きな布をかける
- 肘を取りつける時に、ネジが うまく入らない穴が何個か あるので注意
- 組み立ててしまうと 大きく重くなり 運びにくい → 使う部屋で座と脚を組んだ方が良い
イトーキ サリダ YL9Gを組み立てるのに必要な工具
付属のネジは、3種類、
- 背座取り付け用 ワッシャ付き 3本
- 肘取り付け用:ゆるみ防止塗布 6本
- ヘッドレスト取り付け:1本
付属する工具は、対辺6mmのL型 六角レンチ。サイズは、H6。
別に、プラスドライバー(PH2)が必要だ。
私は、電動ドライバーのIXO7を使ったが、六角のH6が 付属のビットの中にないため、別売のビットセットを使った。
IXO7には トルククラッチがないので、別売のトルクアダプタを付けて使う。最後の締めに、カチカチ鳴るまで回す。
座 に 背 と肘 を取りつける
箱の蓋をしめてガムテープでとめて、箱を横置きに立てる。その上に滑らない布かシートをひいて 座を裏返して置く。
背板を取りつけるので、手前に背板取り付け部を向ける。
背板取り付けで、1人では うまく差し込めない。私は なんとか できたけど、介助者がいると助かる。
金属の板と 樹脂の板の間を広げて、背板の金属の板(骨)を差し込むのが、すごく難しい。
差し込めても、座と背の金属の板のネジ穴を合わせるのに それなりの力が必要。 ネジは、3本。
ネジ穴を合わせて、指でネジをはめて 軽く回しておく。ネジ穴がずれると 入らない。
IXO7で 穴のズレがないように合わせながら 3本をじゅんぐりに しめていく。
3本とも しめられたら、トルククラッチのトルクを最大にして、ガリガリと音がするまで しめる。
座に 左右の肘をつける
左右の肘 を座につける。
台のダンボール箱の置き具合で、肘をつけにくいので、うまく ずらして ひっくり返らないように バランスをとってやっていく。
3本のネジで固定したいのだが、1人だと ネジ穴を合わせるのが すごく難しい。
まずは、1つを合わせて ネジを軽くしめて固定する。
↑ このR(右)の肘の このネジ穴の加工が悪くて、最後まで ネジが入らず、IXO7のトルクアダプターではガリガリと滑って閉められない。結局、手用プラスドライバー PH2を使って 力技でねじこんだ。
L(左側)は、3つのネジ穴すべてが うまく ねじ込めて 簡単にできた。
電ドラ IXO7のトルクアダプターも、ガリガリと滑る力で しっかりとしめることができた。
脚 に支柱をとりつけて 座をのせる
脚には、すでにキャスターが付いているので、支柱を差し込む。重さで はまりこむだけ。
座には、背板と肘がついているので 重い。
1人で 座を抱え 座の裏側の支柱をさしこむ穴に支柱をさしこむのは、ものすごく大変だった。介助者が必要だ。
ねじれずに まっすぐに差し込めたら、座って体重をかけて しっかりと はめこむ。
ヘッドレストを 取りつける
ヘッドレストを背に差し込んで取りつける。
差し込み方は、動画より 付属の取扱説明書のイラストを見ながらの方が わかりやすい。
カバーを浮かせて、差し込みつつ ツメに引っ掛けて まっすぐにする。固定は、トラスネジ1本。
浮かせているカバーを下げて、カチカチとはめ込む。ネジ部分は隠れる。
これで 完成だ。
YL9Gを使った感想、不満点、問題点など
椅子に過度な期待はしてないので、不満はない。今まで使ってきた 2万円以下の安い事務椅子に比べれば、剛性感が 全然違う。
安い事務椅子は、半年もしないうちに、支柱の穴が削れて垂直にならずに カタカタする遊びができてしまう。
使い込めば、あちこち不具合がでてくるので、その都度 追加していきたい。
YL9Gの座 椅子の高さについて
約42.5cm~51.5cmの間で高さ調整可能。机の高さ、キーボードの位置で、自分の好みの高さに調整できる。
椅子の高さや背板の高さからして、身長 150cm以下の小学生や女性には、座りにくい椅子だろう。
360度のフリー回転で軽く回るので、足がつかない状態では この椅子に快適に座れない。
YL9Gの座、クッションについての感想
YL9Gの座・クッションは良い。YL9は、イトーキの事務椅子の中では 安いグレードではあるものの、それなりに ちゃんとしている。
3cm厚のスポンジで、お尻に合わせて 良い感じにへこむ。
中国パチもんの事務椅子は、クッションに厚さがなく 坐骨神経を刺激しそうなほど固いので 座布団を別に敷かなくてはならない。
YL9G なら 座布団がいらない。
夏場は、蒸れないように ござシートかタオルケットを敷こう。
たとえ、汗で腐ったとしても、座面(クッション)は別売されているので、交換すれば良い。
40mmタイプ(YL9G-P-ZM)定価 6600円(Amazon リンク)
YL9G の背、エラストマー樹脂製 背もたれ
エラストマー つまり、弾性樹脂による メッシュ構造の背板だ。
立体形状で、背中の下、腰に近いところが 後にこないように 押さえてくれる形をしている。この形は、「さすが、事務器メーカーの椅子だけあるな」と。
メッシュ形状のため、夏は、エアコンの冷房や扇風機の風をそのまま通す。冬も、背中にエアコンの暖房の風が当たるので暖かい。
YL9Gのロッキング機能、リクライニング
背板は、後に倒れる。ただし、角度は、126度とオマケ程度だ。
車のシートのように 180度のフルフラットまで倒せない。
「体重感応式シンクロロッキング機能」っていうから、何なのか?と思ったら、体重の軽い 女性と 体重の重い男性で、背板を倒す力が変わる安全機能だった。
つまり、体重のある男性は、背板を後に倒すのに力が必要で、体重が軽い女性は 軽い力で背板を倒すことができる。
左手で 座の左下にあるレバーを下に倒すとロックがはずれて、後に倒せるようになる。適当な位置で、ロックレバーを上にあげると、ロックされて その角度で背板が止まる。角度は、105°/110°/118°/126°の4段階。最大の126度以外使うことはない。
背板の傾斜のロック解除は、左下レバーを下に倒して 背板に体重をかけると ロックが外れて 戻ってくる。座にしっかり座っていないと、軽い力で動くので危ない。
Macでの作業に飽きたら、ブラビアXRとAVアンプの 5.1chサラウンドで… って時に、ロッキングで背板を126度に倒して、フットレストの代わりにプッシュアップバーを使っている。
座の前後調整機能(座の奥行き調整)
背板を後に傾けるロッキング(リクライニング)機能だけでなく、座も前後に少しだけ動かせる。
調整幅は、5cm、5段階。
ブログを書くとか ディスプレイモニターにかじりつく時は、座は一番後ろに、背板は まっすぐ(垂直90度)に戻す。
大腿部は腰から下にすこし傾斜し(膝関節が股関節より低い位置に)、足は床についた前傾姿勢になる。背筋が自然に伸びるので、長時間座っていても腰を痛めない。さすが、事務器メーカーの事務椅子だ!
ロッキング機能で背板を倒す時は、座を前にずらして 尻の収まりが良い位置にしよう。
アジャスタブル肘置き / 調整可能肘置き
「ゲーミング」なので、肘置きは 調整幅が大きめ。
上下の調整のレバーは、引き上げて 上下に動かせる。
上下に動かせるのは、約10cm、11段階。
前後左右のボタンをおせば、肘置きを前後左右、水平に動かせる。
前後、左右に 約4cm、水平回転は、左右15度くらい。
肘置き自体は、固めのポリウレタン樹脂(発泡弾性樹脂)で 指で押さえれば 5mmくらいは 凹むくらいの厚さだ。
ヘッドレスト
ヘッドレストは、約7cm 上に伸ばせる。かなり高身長の人でも ヘッドレストが当たるようにできている。
角度も変えられて、約60度くらい。
私は、一番短くして 手前に回転させた状態が、後頭部にあたる感じが良い。
合わない時は、クッションをヘッドレストにロープでくくりつけて置けば良い。
PCオーディオ(卓上オーディオ)の音響設定をし直す
椅子が変わって、机(ディスプレイモニター)に向かって 音楽を聞く時の音場も変わってくるので、調整する。
PCオーディオのウンチクは、こちらで解説。
スマホ撮影用の自在アームを使って、AVアンプの音場測定のマイクを 座ったときに私の頭が来る位置に固定する。
背板やヘッドレストに、自在アームのクランプが かけられるので、マイクの位置決めがやりやすくなった。
PC机のスピーカーとサブウーファは、RX-A1080 につないでいるので、マイクをRX-A1080につないで測定し設定しなおす。
ブラビアXRとRX-A4Aのサラウンドは、ロッキングで倒した状態での頭の位置に合わせて測定。
音響設定するため、私は書斎からでてドアをわずかに開けて リモコン操作。そっとドアをしめて測定が終わるのを待つ。
設定し直すと、音の広がりが良い感じになった。
まとめ
いままで、安い椅子を4,5年サイクルで使い捨てていた。
今回買った YL9Gは、どれくらい持つのか? 今後も経過を追加していく。
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