直流安定化電源や電子計測器の老舗メーカー「菊水電子工業」から、Bluetoothスピーカが販売されている。
これは、昔の直流安定化電源のミニチュアっぽい Bluetoothスピーカーである。
発売は、2021年だったが買うのを忘れていた。BT-B10が おもしろかったので、他のモデルも買ってみた。
Amazonのタイムセールに合わせて在庫が復活していたので買った。
BSP-20は、すこし大きめだ。
これはBluetoothスピーカーで、音の大きさをアナログの針で表示するUVメーター 左右がついている。
結論から言うと、
BSP-20は、ステレオ再生で 音もまぁまぁ。内蔵バッテリーとVUメータにランプがないのが残念。
- 購入品:菊水電子工業 Bluetoothスピーカー BSP-20
- 購入時期:2022年8月
- 購入価格:6,380円
- 購入店:菊水電子工業 Amazon店
菊水電子工業 古い直流安定化電源風 Bluetoothスピーカー BSP-20 の使用レポート
菊水電子工業って何? BSPシリーズって何?
菊水電子工業(横浜)は、電子計測機器の老舗メーカー。
キクスイの直流安定化電源は、電子工作をする個人でも 1台は持っている。私も、買って使っている。
BSPシリーズって何?
公式サイトをみてもらった方が速い。
https://kikusui.co.jp/bsp2021/
2021年4月からの発売だった。
ネタ商品で、数量限定の売り切りごめんの商品だ。
BSPシリーズには 3モデルがあって、それぞれ 6600円。日本製造。
- BSP-10:丸型ブラウン管のオシロスコープ 539型
- BSP-20:キクスイの電源 といえば PAD-Lシリーズ ← この記事
- BSP-30:真空管電圧計 バルボル
BSP-20は、キクスイの古い 直流安定化電源をミニチュア化した Bluetoothスピーカーである。
菊水電子工業 Bluetoothスピーカー BSP-20を写真で紹介
BSP-20 の同梱物は、
- BSP-20 本体
- ACアダプター DCケーブル 1.5m付き
- 取扱説明書
- しおり「安全のために」
取扱説明書は、3モデル共通。詳しく丁寧に書かれている。
BSP-20の主な仕様
- タイプ:直流電源 PAD-L型
- 最大出力:1.8W × 2 ステレオ
- アンプ部:D級PWM(デジタルアンプ)
- 通信:Bluetooth Ver 4.2
- 対応コーデック / プロファイル:SBC / A2DP
- 対応コンテンツ保護:SCMS-T方式
- 電圧計(VUメーター):14×34mm × 2
- 電源:microB ACアダプター(定格電源 AC100V-120V、5V/3A)
- 大きさ:17.2 × 9.7 × 11.2 cm(突起物を含まず)
- 重さ:614g 実測
- 保証期間:1年
- 製造国:日本
BSP-20の正面観
- 14×34mm の電圧計(VUメーター)2個
- 電源ランプ 橙、USB給電ランプ 赤、ペアリング ランプ 緑
- POWERスイッチ
- TONEつまみ
- VOLUMEつまみ
- ステレオスピーカー
樹脂製の箱だが、メタル塗装とつや消し塗装で、往年の直流安定化電源を再現している。
UVメーター
デザインの元になった直流安定化電源には、電圧計と電流計のアナログメーターがついていたが、BSP-20には、音の大きさを針で表示する VUメータ左右の2個が付いている。
VUメータは、スピーカーの出力信号を整流して電圧計の針が振れるようにしたもの。音の大きさを測る電圧計だ。
VUメーターはランプがつきものだが、BSP-20のUVメーターには、ランプがない。
「マッキンブルー」は、金持ちの道楽オーディオの自慢のアイテムでした。
本当のVUメーターの針がピョコピョコと大きく振れる音は、耳をつんざく大音量である。
コンサート会場のPAアンプではない、個人のオーディオレベルでは、VUメータの針が大きく動くことはない。
令和の最新w PCオーディオ(卓上オーディオ)環境で VUメータを再現する方法は、↓で紹介している。
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VOLUME つまみ
ボリュームつまみは、黒い一般的なやつ。
BSP-20のVUメーターの針を大きく動かすには、かなり大きな音にしなければならない。
Bluetoothのソース側(スマホやPCなど)は最大音量にして、VOLUMEつまみを半分以上右に回さないと、満足にUVメーターの針が振れない。
TONE つまみ
低音強調ボリューム。右(時計回り)に回すと低音が大きくなる。
BSP-20は、筐体が大きいのとステレオのためか、他の2モデルと比べて音が良い。
TONEつまみで、低音の強弱を自分の好みに調整しよう。
POWERスイッチ
昔は、電源スイッチといえば、トグルスイッチだった。今では、ほとんど見かけない。
トグルスイッチなだけで、レトロな雰囲気になるってのが、もうね。
LEDランプ 3つ
向かって左から、
- 電源ランプ:橙色、電源ONで点灯
- USB給電ランプ:赤色、正面右下のUSBポートからの給電中に点灯
- ペアリング ランプ:緑色、ペアリング状態を点滅で表示
スピーカー ステレオ
左右側面に、スピーカーがついている。3モデルの中でも、唯一のステレオ仕様だ。
再生周波数も、100Hz?〜15000Hzが再生されているので、まぁまぁの音がする。
ステレオなので、正面に置くのがいいんだろけど…
昔の直流安定化電源装置だよ? これを目の前に置くの?w
BSP-20の背面観
背面は、電源ポートがあるだけ。microBだ。
USB充電器にmicroBケーブルでつないでも使える。
- かなり大きめの音で聞いている時:5.1V/0.05A、0.25W
- USBでスマホを充電(4.7V/0.7A):5.1V/0.72A、3.7W(0.25+3.3W)
専用のACアダプター は、5V/3A のmicroBケーブル付き。
BSP-20のACアダプター
DCケーブル1.5mのmicroB USBプラグのACアダプター。中国製。
定格は、入力 交流 100-200V/5A 50/60Hz、出力 直流 5V/3A。
BSP-20の消費電力は、ごくわずかで、USB給電ポートにほとんどの電流をもっていかれる。
BSP-20の底面
底面まで、メタル塗装が施してある。
樹脂製のケースだが、塗装がきれいなので、アルミ筐体なのか?と勘違いしてしまいそうだ。
BSP-20を実際に使ってわかる 良い点 悪い点
Bluetoothのペアリングは、問題なくできるはずだ。
取扱説明書も丁寧に書かれているので、とまどうこともないだろう。
ペアリング開始ボタンはなく、毎回電源が入る度に自動でペアリングモードになっている。
直近で接続したデバイスがBluetoothが有効になっていれば、すぐにつながる。
電源をいれると、起動音が鳴る。BSP-10のように起動に1分以上かかることはない。
長く再生しても、BSP-10のように途切れたり、音が変になることはない。
BSP-20 のメリット Pros
- 電子工作、ガジェット系ブログ的に ネタにできる Bluetoothスピーカー
- BSP-10やBSP-30と違って、唯一 ステレオスピーカーで再生
- 日本製のオモチャなのに、6600円と良心的価格
- スマホで、サブスクの音楽サービス(Amazon Music、Apple Musicなど)をBGMで聞くのに良い
- BSP-10と比べて、Bluetoothの接続は安定している
BSP-20 のデメリット Cons
- VUメーターが実用音量では、ほとんど動かない
- バッテリーを内蔵していない
- デザイン的に、どこに置くのか? さっぱりイメージがわかない
- 外部入力端子がない
BSP-20 を電子工作机の アクセサリーとして活用する
外観が、安定化電源装置なので、パソコン机、モニターの下に置くのは、見た目的に 謎だ。
電子工作机や無線シャック机があるのなら、すき間に置いて、スマホからradikoやBGMを再生するのに使えるだろう。
BSP-20は 両側にスピーカーがあるので、横に何もない方が音が響いて良いのだが…。
電子工作机の正面の棚って、びっしりと機材が積み上げられて、何をどう置くのか? いつも悩んでいるから、困る。
まとめ
菊水電子工業のBSPシリーズは、電子工作になじみのあるジジイにウケるはず…。
検索してブログに来た人が、「何それ? 何に使うの? どうするの?」と興味を持ってクリックしてくれる記事が多いほど、検索上位に上がれる強いブログに育つ。
ここ数年で急増している ゲーム&ガジェット系のアフィカスブロガー連中とは、ひと味違うアイテム紹介記事が必要だ。
BSP-20は、3モデルの中でも、唯一 ステレオで実用性がマシなBluetoothスピーカーである。
「千台限定販売 売り切れごめん」みたいだが、まだ在庫が復活するので、買えるうちに欲しい人はどうぞw