2019年7月号は、
- 特集:月着陸船アポロに学ぶ確率統計コンピュータ
- 付録DVD:「カルマン・フィルタ入門」
- 別冊アナログウェア No.9:エマージェンシ・マニュアル! 間違いだらけのヒューズ選び
です。
確率統計コンピュータ
センサーから、正確な数値がデータとして送られてくるわけではありません。異常な数値や誤差のある数値も混じって送られてきます。そういったセンサーからのデータをどう処理するのか?という話です。
センサーを取り付けて、その生データを観測していると、よく分かると思います。
大学の基礎実習や基礎実験では、それぞれの実験で得られるデータの間違いや数値の誤差とその処理方法について学びます。
アメリカのNASAが月面着陸船を送るために不可欠だったコンピュータ制御を開発する上で、センサーからの誤差を処理するアルゴリズムを開発します。それがかの有名な「カルマンフィルタ」です。
コンピュータで制御する際、センサーからのフィードバック処理では、このアルゴリズムを使います。
この先どうなるのか?という予測を微分積分の数式モデルで表現します。
ロケットやドローンの姿勢制御みたいな軍事技術だけでなく、二足歩行ロボットのオモチャですら、このアルゴリズムを使ってマイコン処理をしようと…
メカも扱うエンジニアなら、こういうのは常識でしょうけど、私のような専門外の人間にとっては非常に面白い話です。
DVDに動画があります。
- 第1章 学習キット「カルマン倒立振子」の製作
- 第2章 カルマン・フィルタのプログラミングI 3つの数学
- 第3章 カルマン・フィルタのプログラミングII 力学の基礎
- 第4章 カルマン・フィルタのプログラミングIII 現代制御理論の基礎
- 第5章 カルマン・フィルタのプログラミングIV 確率・統計の基礎
- 第6章 カルマン・フィルタのプログラミングV マイコンに実装する5つの計算式
ということで、今月は、このページをじっくりと読みます。
枕元に置いておく雑誌としても、3分持たずに寝落ちできるのでおすすめです。
連載では、
- ホリエモンロケット MOMOの開発話
- FM SDR の話
- Analog Discoveryの話 この辺になってくるとわからない
- みちびきの話
- Pi monsterってなんぞや
- 1μAで起動でけるシリーズ電源スイッチングレギュレータIC AP3015
アナログウエア No9
ヒューズの特集です。書いているのは、電源開発のエキスパートの人。
サージの発生、車載のヒューズとかの話
ヒューズの
- 基礎知識
- 動作原理
- 世界のヒューズの規格
- ヒューズの選び方
- ヒューズの適用ガイド(第7章)
こういう資料は、メカを扱うエンジニアなら必携のアレでしょう。