今月 2019年9月号は、850円と安いです。付録にDVDや基板がついていなからです。
- 特集
- NVIDIA製99ドル・キット誕生!
- リアルタイムAIから大規模シミュレーションまで
- 「Cで直叩き!超並列コンピュータGPU」
です。
グラフィックカードのメーカーの一つ、NVIDIAから、Jetson Nanoというマイコンが発売されています。その特集です。
Jetson Nano (NVIDIA)
基板だけなら、99ドルなので、日本でも秋月電子などメジャーな電子部品屋で、1.2万円ほどで買えます。
- CPU:4コアARMA57
- GPU:128コア NVIDIA Maxwell
- メモリ:4GB(64ビットLPDDR4)
処理能力は、472G FLOPSと、安いグラフィックカード並です。
それらが、手の平にのるサイズ(10 × 8 × 3 cm)に凝縮したコンピュータ基板です。
- USB:USB 3.0 Type A、 USB 2.0 Micro-B
- 映像出力:HDMI
- M.2 Key E
- ギガビットイーサネット
- GPIO/I 2 C/I 2 S/SPI/UART
- MIPI-CSIカメラコネクタ
- ファンコネクタ
- PoEコネクタ
- 電源:マイクロUSB 5V 2A或は DC電源アダプター5V 4A
と、てんこ盛りの機能付きです。
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最新 AI パワーをエッジ デバイスにもたらす Jetson Nano - NVIDIA
Jetson Nano 開発者キットは、小型でパワフルなコンピューターで、高い電力効率で最新の AI ワークロードを実行し、無数のエッジデバイスに優れた新機能を提供します。
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トラ技 による Jetson Nanoの解説特集
- 漫画のイントロダクションで、Jetson Nanoの話
- GPUのプロセッサーをフル活用するための並列処理について
- GPUの計算方法の解説
- NVIDIAならではの、CUDAのプログラミング
が延々と解説されています。
プログラムで飯を食っている人にとっては、さほど難しい話ではないと思います。私にはチンプンカンプンでした。
AI(人工知能)の処理もこなせるので、自立型の機器の制御に使えるってことくらいしか分かりません。
とりあえず、HDMI端子はついているので、パソコン的につないで開発キットを動かして遊ぶということもできますね。
インターフェイスの拡張ボードもあるし、各種センサー、制御、ネットワークも付いているから、いろいろ試して何かに応用してね ってことですね。
連載
- 宇宙ロケットMOMO 自動追尾パラボラ
- FFTスペクトラム・アナライザの製作の続き
- USB マルチ測定器 Analog Discovery インピーダンス・アナライザ
- 実際の部品の等価回路の話
- ノイズやサーマルサイクルに強い車載用プリント基板の設計のコツ
- マイコンで電源の正弦波を作る
- LCハシゴのアナログ・フィルタ
などです。NVIDIA Jetson Nanoも、軽く勉強したいエンジニアには、入門的で良いでしょう。