スマホやゲーム機のスイッチが1回充電できる150g以下の小さいモバイルバッテリーは、1つバッグにいれておくと便利です。
ちっさいバッテリーは、手軽さを優先するので1時間で急速充電できるものがおすすめです。
今回は、
スティック型のモバイルバッテリー チーロ(cheero)Power Plus 5 5000mAh(18Wh)を買って中長期使用レポート
の記事を書いています。
- 購入品:cheero Power Plus 5 Stick 5000mAh(CHE−108)
- 購入時期:2019年12月
- 購入価格:2680円
- 購入店:Amazon Japan G.K.
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試しています。
モバイルバッテリーをタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いています。
代理店依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはありません。
モバイルバッテリーの選び方については、
-
モバイルバッテリーの選び方 まとめ。実際に買って使っている おすすめモバブも紹介
この記事は、モバイルバッテリーに関する豆知識をまとめています。 モバイルバッテリーの選び方と用語の解説 モバイルバッテリーのレビュー記事から、アンカーリンクで参照するようになっています。 モバイルバッ ...
で解説しています。
CHE-108の特長
- 124gの棒型で携帯できるサイズ
- 荷重で折れ曲がって発火する心配がない
- USB-C PD ”16W”急速充電が、1時間チョイのフル充電を可能に
チーロ(cheero)のバッテリー って何が違うのか?
チーロは、おしゃれな雑貨を輸入販売する大阪の商社 TRAのモバイルバッテリーのブランドです。
パナソニックのようにバッテリーセルを自社工場で作れる電機メーカーではありません。
cheeroの”新製品は十分なテストをしてから発売する”日本企業的なやり方を評価する人も多いですが、アフィカスにタダで配るステマ商法は健在ですw。
チーロ パワープラス ファイブ スティックcheero Power Plus 5 Stick の外観、パッケージ内容
箱には、
- CHE-108 バッテリー本体
- USB-C → USB-C 充電用ケーブル
- 取扱説明書
が入っていました。
取扱説明書は、丁寧に書かれていて良くできてます。一通り目を通しておきましょう。
Stickのポート部
CHE-108は、
- USB-C PDポート × 1(入力、出力兼用)
- 入力:5V/3A、9V/2A、12V/1.5A 18W
- 出力:5V/3A、9V/2A、12V/1.5A 18W
- USB-Aポート × 1:出力だけ
- 出力:5V/2.4A(Auto-IC)
- サイズ:120×27×25mm
- 重さ:124g(実測)
- バッテリー容量:5000mAh、 18.15Wh
- バッテリー残量表示付き
- 保護機能:過充電、過放電、短絡時、異常発熱時に自動停止、機器充電完了時停止機能
- リレー充電はできない
です。
USB-Cポートを持つ、モバイルバッテリー Power Plus 5シリーズは、3種類あります。
- Power Plus 5 Stick 5000mAh(CHE-108):PDは1個、合計18W 2680円 ← これ
- Power Plus 5 15000mAh (CHE-106):PDは45W、合計57W 4480円
- Power Plus 5 Premium 20000mAh(CHE-109):PDは60W、合計 90W 6280円
いままでのバッテリーは、microBポートで5Vのチンタラ充電でしたけど、PD対応のUSB-Cで急速充電できます。
付属のUSB-Cケーブル
50cmのUSB-Cケーブルは、CHE-109に付属しているものと同じでした。USB CABLEC HECKERで調べて、信号線、バスパワーの配線と、コンフィギュレーションチャンネルの充電ケーブルです。
USB-CポートのPDO情報とUSB-Aポートの最大出力電流の確認
USBテスターで、USB-CのPDO情報をチェックします。
- 5V/3A
- 9V/2A
- 12V/1.5A
です。
USB-A側の出力もテスターで調べると、
5V、3.2Aで保護回路が効いて停止します。
Auto-ICという制御があるので、AnkerやRAVPowerの5Vと同じように、USB-Aの5V/2.4A以上が出てしまうので注意してください。
CHE-108で充電してみる
Nintendo Switch Liteを給電(充電)
スイッチ ライトの内蔵バッテリー容量は、約18Whです。CHE-108は、Switch ライトのバッテリー80%分の充電ができます。
- Nintendo Switch Lite
- バッテリー:CHE-108
- イヤホン:SoundPeats Engine(aptX LL版)
- Bluetoothトランスミッター:BT-TM700
CHE-108は、Nintendo Switchを12V/0.43Aという変則的な電圧と電流で充電します。
CHE-109だと、15V/0.5Aになるので、プレイしながら充電できます。
12V/0.4Aでは、5Wなので、プレイ中は給電だけです。スリープ状態でつなげば内蔵バッテリーに充電されます。
iPhoneを充電
純正のUSB-C Lightningケーブルを使うと、9Vの充電ができます。
iPhoneXRをフル充電するには約15Whが必要です。このCHE-108だけでフル充電ができるかできないかのギリギリです。
宣伝文句には偽りがないことを確かめました。
USB-AとUSB-Cを両方使う
USB-AとUSB-Cに接続された途端、USB-C側は、5Vに強制的になります。
USBテスターを使って、USB-A側とUSB-C側に5Wの負荷をかけます。
合計3Aになると、保護機能が働いて電源が落ちます。
CHE-109と比べて、すぐに保護回路が効くので極端な電圧降下は起きないようです。
チーロ パワープラス ファイブ スティックPower Plus 5 Stickを実際に使ってみてわかった問題点
良い点は、バッテリーをタダでもらったアフィカスブロガーが書いている提灯記事に繰り返しかかれているので省略します。
- 容量は、カタログ通り
- 残量表示は、あまりアテにならない
- USB-AとUSB-C両方ガジェットをつないで充電するとUSB-Cの方も5Vになる
- USB-Cの9Vや12Vの充電は、効率が落ちるので充電容量が減る
CHE-108の自然放電
ポートに何も差さない状態であれば、一週間程度放置していても、大して減りません。
E markerのついたUSB-Cケーブルをつないだままにしておくと、数日でも〜2Wh減ってしまいます。
USB-Cポートにケーブルをさしたままにしないようにしましょう。
残量LEDは、めやすにもならない
残量LED表示は、バッテリーの電圧を%表示にしているようです。中華のパチモンのLED表示ができるバッテリーと同じものなので、正確ではありません。
とくに、50%を切ってからの残量があっという間になくなるので、注意が必要です。
CHE-108の実際の充放電の積算電力量
このCHE-108のバッテリーから供給できる電力量の理論値は、18Whです。
5Vでの充電なら13Wh(70%)以上の充電ができれば合格。
- 2回目:充電 19Wh、ガジェットへ充電 14.1Wh → 74% 合格
- 3回目:充電19.8Wh、ガジェットへ充電 13.8Wh → 70% OK
- …
- 35回:充電20Wh、ガジェットへの充電 12Wh
- 48回目:20Wh、ガジェットへの充電 11Wh そろそろ寿命かな…
こんなのなら、中国製パチモンを買った方が安いだけマシかもw
まとめ
携帯できるモバイルバッテリーの形は、薄いスマホ型よりも、スティック型をおすすめします。理由は、力がかかっても曲がらないからです。
薄いスマホ型バッテリーは曲がると、漏れた液で化学火傷を起こしたり、発火する恐れがありますから。
携帯できるスマホの予備バッテリーだと考えれば、18Wh(5,000mAh)の小型バッテリーがベストです。
それに、バッテリーセルが安いので値段も安い傾向があります。