WiFi ルーター・LAN

日本製 Wi-Fiルーター PA-WX11000T12 を BR(ブリッジ)モードで使う方法、Wi-Fi 6E の 6GHz帯を使う

2023年2月19日

Made in Japan の家庭用Wi-Fiルーター WX11000T12を買った。

このWX11000T12は、Wi-Fiの混信がない 6GHz帯の周波数が使える。

Aterm PA-WX11000T12 BRモード

今使っている Wi-Fiルーター(HGW ホームゲートウエイ)をいじることなく、ブリッジモードにしたWX11000T12を有線LANでつなぐだけで、家の無線LANを Wi-Fi 6Eにアップグレードできる。

このページでは、

WX11000T12をブリッジモード(無線LANアクセスポイント)として使う方法を解説

S爺
S爺
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Aterm PA-WX11000T12 って何?

詳しいレビュー記事は、

NEC Aterm PA-WX11000T12 レビュー。日本製 Wi-Fiルーター、Wi-Fi 6E対応 、使い方、おすすめの設定を紹介

NECの家庭用Wi-Fiルーター Aterm WX11000T12(PA-WX11000T12)を買った。 2年前に買ったPA-WX6000HPより、ひとまわり大きく 重い。 大きさが物語るように、家 ...

Aterm PA-WX11000T12 BRモードの設定 やり方

WX11000T12(AX11000T12)をBRモードで使いたい人は、以下の3つの条件に当てはまる。

  • HGW(ホームゲートウエイ)のルーター機能を使う
  • 既に安定したWi-Fiルーターを使っているので代えたくない
  • Wi-Fi 6E の無線アクセスポイントを増設したい

模式図では、こんなかんじ。

WX11000T12 をブリッジモードで使う BRモード

例として、ONU(光終端末)→PA-WX6000HP を使い、PA-WX11000T12は、ルーター機能を停止して無線LANアクセスポイントとして使っている。

公式のマニュアルは、

BRモード設定手順

  1. DCプラグを抜いて電源OFF 10秒待つ
  2. スライドスイッチを「BRモード」(まん中)にする
  3. SETボタン を押し続けながら、DCプラグをさして電源ON、無線ボタンは押し続けること 約30秒
  4. ACTIVEランプが 橙で点滅したら、SETボタンから指を放す → 強制DHCPサーバの起動
  5. WX11000T12とパソコン (Wi-Fiか有線)か、スマホをアドホック(無線)でつなぐ
  6. 「http://192.168.1.210」のLANのIPアドレス直うちで「クイック設定Web」にアクセス
  7. 各種設定をする

念のため、WX11000T12本体を初期化しておこう。

電源ONで3分放置して、リセットボタンを つまようじを差し込んで 6秒長押し。POWERランプが赤くなったら放して2分放置する。

強制DHCPサーバモードで起動させるのは、手順通りにやれば 簡単にできるはずだ。

WX11000T12の設定のために、有線LANで直接つなぐのがおすすめ。

パソコン側のネットワークの設定

普段使っている Ethernetの設定は、ローカル固定IP(静的IP)アドレスにしているはずなので、MacをWX11000T12につないでも ネットワークが接続できない。

Macの場合、システム設定 / ネットワークで、サービスを追加することで、ネットワークの設定を増やして、新規のEthernetにする。

macOS Ventura 13 のシステム設定 ネットワーク サービスを追加…

有線LANでつなぐのなら、新規のEthernet を追加する。→ WX11000T12の設定が終わったら、停止させて削除する。

新規のEthernetは、「IPv4構成済み」が「DHCPサーバを使用」になっている。

WX11000T12が強制DHCPサーバモードになってれば、勝手につながる。

WX11000T12 の BRモードの設定

電源を切った状態の WX11000T12 の モード切替スイッチを、真中の「BR(ブリッジ)」に切り替える。

SETボタンを押しながら、DCプラグをさして電源をいれる。

SETボタンを押し続けること 約30秒で、Activeランプが橙色で点滅をするのを確認する。

この状態で、強制DHCPモードで起動しているので、有線LANをつないだパソコンからアクセスする。

Safariで、URL入力欄に「192.168.1.210」を入れると、クイック設定Webのログイン画面がでる。

WX11000T12 強制DHCPモード 192.168.0.210

ユーザ名は「admin」、パスワードは 底面に貼ってあるシールにある WebPW の英数時を入力する。

ログインできたら、

まずは、① 基本設定をする。

WX11000T12 ブリッジモード クイック設定Web

基本設定が終わったら、②Wi-Fiの設定をする。

WX11000T12 ブリッジモード(BRモード)の基本設定

BRモードで、ユーザが変更する項目は、装置名の変更と、ローカル固定IPアドレスに変更すること。

WX11000T12 ブリッジモード クイック設定Web 基本設定

それぞれの設定項目は、

  • 装置名:ATERM- ナンチャラをやめて「WX11000T12」に
  • IPアドレス/ネットマスク:我が家の固定IPアドレス帳から、重複のないIPアドレスを指定
    • 例:192.168.0.240 / 24(サブネットマスクは、24)
  • ゲートウエイ:192.168.0.1(Wi-Fiルーターによって 192.168.10.1 など)
  • ネームサーバ:プライマリDNS 192.168.0.1(セカンダリDNSは空欄)
  • インターフェイス設定:自動設定のまま
  • 補助設定:メインテナンスバージョンアップ機能:ON
  • 送信元検証設定:ON
  • 状態表示ランプの点灯設定:点灯(都合で、POWERランプのみ)

下の「設定」ボタンをクリック(タップ)して反映させる。

設定をしたとたん、IPアドレスが 192.168.0.210から、(例として)192.168.0.240になるので、ブラウザのクイック設定Webにアクセスできなくなってしまう。

DCプラグを抜いて電源をOFFにする。

家のLAN(ローカルエリアネットワーク)に有線LANケーブルでつないで起動する

ブラウザを使うパソコンやスマホを 家のLANにつなぎなおす。

WX11000T12を有線LANケーブルで、家のLANにつなぐ。つなぐLANポートは、2〜4。

S爺
S爺
もし、基本設定のIPアドレスの変更をまちがえたり、ブリッジモードでうまくつながらない時は、工場出荷状態に戻します。

起動している状態で、背面のリセットスイッチ(穴)に、つまようじのような細い棒をさして ボタンを長押し7秒、POWERランプが赤く点灯したら放して、1分30秒ほど待つ。

正しく、設定されていれば、パソコンやスマホのブラウザで、(例として)192.168.0.240にアクセスすると、クイック設定Webのログイン画面がでるはずだ。

WX11000T12のクイック設定Webのログイン画面がでたら、adminとWebPWを入れて ログインする。

「メンテナンス」の「ファームウエア更新」をしておこう。

ファームウエアの更新は、3分はかかるので、アップデートが終わって再起動して、WX11000T12が完全に起動するまで気長に待とう。

「基本設定」で「補助設定 / メンテナンス バージョンアップ機能」をONにしていると、自動でやってくれる。

時間帯は、午前3時など、誰もインターネットを使っていない時間に設定しておく。

WX11000T12 ブリッジモード(BRモード)の Wi-Fi設定

WX11000T12は、2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯の3バンドなので、それぞれを設定する。

Wi-Fi基本設定

Wi-Fi基本設定の項目は、5つ。

WX11000T12 クイック設定Web ブリッジモード Wi-Fi基本設定
  • 2.4GHz通信機能:ON
  • 5GHz通信機能:ON
  • 6GHz通信機能:ON
  • バンドステアリング:OFF
  • メッシュWi-Fi機能:OFF

バンドステアリング機能は、移動するスマホやタブレットで通信切れを起こすのでOFFにする。

メッシュWi-Fiは、使わないのならOFFにしておく。

メッシュWi-Fi機能をONにしていると、SSIDの変更ができなくなる

SSIDの変更をするのなら、1度メッシュWi-Fi機能をOFFにして、Wi-Fiの詳細設定で SSIDを変更してから、メッシュWi-Fi機能をONにする。

変更を反映させるために、「設定」ボタンをクリックしておく。→ Wi-Fi機能だけが再起動するので、2分ほどWi-Fiが使えなくなる。

Wi-Fi詳細設定(2.4GHz帯)

プライマリSSIDを設定する。

セカンダリSSIDは、普段はOFFにしておく。

セカンダリSSIDは、LAN内にアクセスさせたくない 中国メーカーのIoT機器をつなぐ時やリモートワークで会社のVPNに接続する時などに使う。

WX11000T12 クイック設定Web Wi-Fi詳細設定 2.4GHz帯
  • Wi-Fi機能設定
    • ネットワーク名(SSID):atermナンチャラを、わかりやすい短いSSIDに変更
    • 11axモード:ON
    • オートチャンネルセレクト:ON
    • デュアルチャンネル機能:ON
      • 使用チャンネル:
    • リモートワークWI-FI(ネットワーク分離機能):OFF
      • SSID内分離(セパレータ):OFF
  • 暗号化
    • 暗号モード:WPA2-PSK(AES)/WPA3-SAE(AES)
    • 暗号キー:
    • 暗号キー更新間隔:30分
  • 子機の接続制限
    • ESS-IDステルス機能(SSIDの隠蔽):OFF
  • 詳細な項目を表示:出力を抑える以外、使わない

「設定」ボタンを押して変更を反映させる。

アクセス用のQRコードが表示されるので、必要であれば、スクショを撮って紙に印刷して有効活用しよう。

Wi-Fi詳細設定(5GHz帯)

2.4GHz帯と同じ。

WX11000T12 クイック設定Web Wi-Fi詳細設定 5GHz
  • Wi-Fi機能設定
    • ネットワーク名(SSID):atermナンチャラを、わかりやすい短いSSIDに変更
    • 11axモード:ON
    • オートチャンネルセレクト:ON
    • オクタチャンネル機能:ON
      • クアッドチャンネル機能
      • 使用チャンネル
    • リモートワークWI-FI(ネットワーク分離機能):OFF
      • SSID内分離(セパレータ):OFF
    • TVモード:ON(ストリーミングをスムーズにするらしい)
  • 暗号化
    • 暗号モード:WPA2-PSK(AES)/WPA3-SAE(AES)
    • 暗号キー:
    • 暗号キー更新間隔:30分
  • 子機の接続制限
    • ESS-IDステルス機能(SSIDの隠蔽):OFF
  • 詳細な項目を表示:出力を抑える以外、使わない

「設定」ボタンを押して変更を反映させる。

アクセス用のQRコードが表示されるので、必要であれば、スクショを撮って紙に印刷して有効活用しよう。

Wi-Fi詳細設定(6GHz帯)

2.4GHz帯や5GHz帯とくらべて設定できるところは少ない。

WX11000T12 クイック設定Web Wi-Fi詳細設定 6GHz帯
  • Wi-Fi機能設定
    • ネットワーク名 SSID:ATERM なんちゃらをわかりやすい短いのに変更
    • オートチャンネルセレクト:使用する
    • オクタチャンネル機能:ON
      • クアッドチャンネル機能
      • 使用チャンネル
    • リモートワークWI-FI(ネットワーク分離機能):OFF
      • SSD以内分離(セパレータ)
    • TVモード:ON
  • 暗号化
    • 暗号モード:WPA3-SAE(AES)
    • 暗号キー:
    • 暗号キー更新間隔:30分
  • 詳細な項目を表示:出力を抑える以外、使わない

「設定」ボタンを押して変更を反映させる。

WX11000T12 のブリッジモードでの問題点など

M2 Mac mini 2023とブリッジモードでもつないでみたが、問題なし。

M2 Mac mini 2023 とWX11000T12をWi-Fiでつなぐ 1m以内だと…

見渡せる範囲であれば、1Gbps(122MB/秒)の有線LANと変わらない。2.5Gbpsや10Gbpsのスイッチングハブを持っていないので、それ以上の速さを試せない。

M2 Mac mini 2023 で、Wi-Fi 6E WX11000T12の6GHzに接続状態

5GHz帯と6GHz帯のセットで使うので、5GHz帯をOFFにすると 6GHz帯も使えなくなる。

まとめ

WX11000T12(AX11000T12)は、実売価格 4〜5万円で売られている。

単なる Wi-Fi アクセスポイント(ブリッジモード)で使うのに もったいない。

しかし、安定して使えているWi-Fiルーターやホームゲートウエイ(HGW)をいじりたくないこともある。

ブリッジモードのWX11000T12は、6GHz帯と5GHz帯のWi-Fiバンドを使って高速に通信できる機能をポン付け(後付け)できる便利なデバイスだ。

なお、中国の無人偵察飛行船が話題になっている。日本の通信を傍受する、情報戦のための偵察である。

既に 情報戦は始まっている。

インターネットにつないで使う Wi-Fiルーター、ネットワーク カメラ、NAS(ホームファイル共有サーバ)にはバックドアが仕掛けられている。

S爺
S爺
iPhoneやAndroidのスマホやタブレットのOSにもバックドア(遠隔操作機能)が仕込まれています。
我が日本国は アメリカの同盟国(従属国)なので、アメリカのiPhoneをつかう分には問題ありません。

インターネット接続の要になるWi-Fiルーターは、日本メーカー品、できれば日本製造のものを使うようにしよう。

ネットワークカメラ、スマート赤外線リモコンなど ホームオートメーションに欠かせないIoT機器は、どこの国のメーカーなのか確かめて買うように!

中国メーカーのWi-Fiルーターであることを わざと隠して売ろうとする アフィカスのユーチューバーやブロガーだらけで困ったことになっている。だまされないように!

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  • この記事を書いた人

SG(S爺)

週末にゲームに興じるジジイです。 提灯(ステマ)記事ではない”本物の”口コミ レビュー記事を書いています。

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