SONYのパソコンゲーム用周辺機器のブランド「INZONE(インゾーン)」。
その INZONEのブランドで、ゲーミングヘッドセットが出たので買った。
このゲーミングヘッドセットで できることは…、
INZONE H9
- USBトランシーバーとペアで独自の無線通信
- Bluetoothで同時接続してスマホのdiscordやSkypeのチャットもミックス
- 重さが330g弱とゲーミングヘッドセットとしては重い方
- 側圧も300g前後で しめつけがキツい
- アクティブノイズキャンセル付き(SONYのANC)
- 値段は3.6万円と微妙
INZONE H9の装着感も重くて 頭のしめつけがきついので、長くつけていられないのでガッカリ。
- 購入品:SONY INZONE H9 ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット YY2959
- 購入時期:2022年7月8日
- 購入価格:32,000円(割引きクーポン使用)
- 購入店:SONYストア
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセットINZONE H9の使用レポートと使い方を徹底解説
ノイズキャンセル機能もついているので、エアコンの音やPCのファンの音がうるさいPC部屋に最適です。
SONYのゲーム用ヘッドセットって どんなのがあるの?
2022年7月に発売された SONYのゲーミングヘッドセットは、3モデルある。
PlayStation 3の頃から、プレステ専用のワイヤレスヘッドホンが代々売られている。
PS5と同時発売だった PULSE 3Dワイヤレスヘッドセットも合わせて、ざっくりとまとめた。
モデル名 | INZONE H9 | INZONE H7 | INZONE H3 | |
値段 | 36,300円 | 28,600円 | 12,100円 | 10,978円 |
立体音響、個人最適化 | あり | あり | あり | あり、個人最適化なし |
接続方式 | 2.4GHz帯無線 | 2.4GHz帯無線 | 有線 | 2.4GHz帯無線、有線 |
アクティブノイズキャンセル | あり | なし | なし | なし |
イヤーパッド素材 | 合成皮革 | ナイロン | ナイロン | ナイロン |
ドライバーユニット | 4cm径ドーム型 ダイナミック | 4cm径ドーム型 ダイナミック | 4cm径ドーム型 ダイナミック | 非公開 |
バッテリー持続時間 | 最大32時間 | 40時間 | 15時間 | |
マイク指向性 | 両指向性 | 両指向性 | 単一指向性 | 指向性 |
Bluetoothプロファイル | A2DP、AVRCP、HFP、HSP | A2DP、AVRCP、HFP、HSP | - | - |
Bluetoothコーデック | SBC、AAC | SBC、AAC | - | - |
重さ | 330g | 325g | 290g ケーブル含まず | 295g |
3モデルの中でも、1番高い ノイズキャンセル付きのH9を買った。
立体音響、耳の形をスマホで写真を撮って残響音を最適化する機能が付いている。
どれも、眉唾物(気のせいレベルのもの)なので、期待して買ってはいけない。ガッカリするのがオチだ。
ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセットINZONE H9 を写真で紹介
H9 ワイヤレスノイズキャンセリングゲーミングヘッドセット の同梱物
H9のパッケージ内容は、
- H9 (YY2959)本体:WH-G900N
- USB-Cケーブル:USB-A → USB-C、USB2.0 1.5m
- USBトランシーバー(YY2965):WH-G900WZ
- 保証書、使用上の注意と仕様、ステッカー、製品サポート案内、充電しながらの飲水禁止
取扱説明書がないので、オンラインの取扱説明書をスマホやタブレットで見る。
イラスト入りで詳しくかかれている。
INZONE H9の主なスペック
INZONE H9の主な仕様は、詳しく書かれていない。
- 内蔵バッテリー:3.85V
- 充電時の電圧:DC 5V
マイクの性能は、
- 形式:エレクトレットコンデンサー
- 指向性:両指向性
- 周波数範囲:100Hz〜8000Hz
通信仕様は、
- Bluetooth:Ver 5.0
- 出力:Class 1
- 最大通信距離:約10m
- 周波数:2.4GHz帯 2.4〜2.4835GHz
- Bluetoothプロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
- 対応コーデック:SBC、AAC
- 独自のワイヤレス
- 2.4 GHz帯(2.4000 GHz〜2.4835GHz)
- 保証期間:1年
- 製造国:ベトナム
Bluetoothと独自のワイヤレスの2つが使えるので、スマホやタブレットとBluetoothでつないで、discordやSkype、FaceTimeなどの通話ソフトが使える。
有線接続の3.5mmのアナログ端子がなくなったので、有線ヘッドホンとして使えない。
H9は、アクティブノイズキャンセル機能が付いた。安いH7は、ノイズキャンセル機能がないだけで ワイヤレス機能はH9と同じだ。
2020年モデルのPULSE 3Dと比べても、少し大きい。
大きくなったが、重さは、295g→327gと1割ほどの増量w。
質感は、3倍の価格であるINZONE H9の方が良い。イヤーパッド、ヘッドバンドの作り、すべてが良い。
立体音響(3Dオーディオ)や、耳の形に最適化するアプリを使うのは、ネックバンドスピーカー SONY SRS-NS7と同じなので、簡単に後述する。
INZONE H9 を ヘッドホンスタンドに置く時の大きさ
私は、ヘッドホンやイヤホンを巾着(ない場合は100均で買ってきたポリ袋)にいれて、工具箱にゴチャと入れている。
ヘッドホンを机の上や棚においたスタンドにひっかけて、鑑賞する人もいるかもしれない。
ヘッドホンスタンドに置いたときに必要な空間は、
左右前後 25×18cm の棚や机の面積を必要とする。高さは、取ったり置いたりするための上のマージンを5cm取って、28cmが必要だ。
マイクは、取り外せない。
INZONE H9 の 正面観
INZONE H9 の正面は、シンプルなヘッドセットのカタチが良い。カッコイイ!
パソコンやタブレットで、ヘッドセットを付けてテレビ会議やビデオ通話をする時、自分の姿が画面の端に表示されて、H9の格好いいヘッドセット姿が見られる。
ヘッドバンドからの左右のスピーカーハウジング(ユニット)のつながる感じが、良い。
後姿も良い。
ダクト風スリットのデザインがカッコイイ!。
説明書によると、左の側面後側にBluetoothのアンテナがあるとのこと。
スマホやタブレットのペアリングの時は、左のユニット(メイン基板がある)に近づけてやるとペアリングがうまくできる。
全体の音声ボリュームは、左手でユニット(ハウジング)の下後方向にあるので、左親指で操作できるデザインとか、感心する。
右ユニット(右ハウジング)の下後側には、ゲームの音とチャットの音声のバランスをとるミキサーのボタンが付いている。
INZONE H9の左右の区別するマーク
マイクを口の前に持ってこれる ブームマイクは取り外せない。マイクは左についていて、後側にまわせないので、左右を間違えない。
なので、右Rと左Lは小さく表記されている。右が赤 なのは、スピーカーの配線でもおなじみ。
ヘッドバンドの左側内側には、技適マークもついている。
INZONE H9の ヘッドバンドの頭頂に当たる部分
ヘッドホンで1番気を付けなければならないのが、ヘッドホンの重さを支えるヘッドバンドの内側と頭頂の接触部である。
ヘッドバンドのクッションは、やわらかくて ぶ厚い。1.5cmはある。
毛が少なくなった頭頂部をやさしく押さえるので、頭頂ハゲを気にする人も、少しは安心できるだろう。
ヘッドバンドの伸長機構
ヘッドバンドは、クリック感のあるスライダーで長さの調整ができる。左右付いている。
スライダーの長さは、3.8cm、左右で7cm以上を伸ばせる。顔幅が大きい人に対応できる。
ただし、側圧は300g前後(顔幅17cm)とキツめなので、頭をしめつけられる、耳を強く押さえつけられる感覚はある。
INZONE H9 イヤーパッドとユニットの回転機構
ヘッドホンの装着感を左右するイヤーパッド。
H9は、ノイズキャンセル機能がついているので 逆位相の騒音打ち消し音が音もれするようなイヤーパッドではハウリングが起きてしまう。
なので、ノイズキャンセル機能がないH7とはイヤーパッドの仕様が変わってくる。
耳にフィットするような特殊な形はしていない。単純な O型、ドーナッツ型のイヤーパッドだった。
材質は、人工皮のよくあるヤツ。中のスポンジは やわらかくて、耳の形や顔の形にフィットする。
吸水性はないので、夏場は汗で表面が濡れてしまう。
30分おきに はずしてタオルで汗を拭くようにしよう。
INZONE 9 ユニットとヘッドバンド部の関節機構
ヘッドバンドとハウジング(ユニット)の間には、関節があって、その可動域で、顔と耳へのフィット感が違ってくる。
さらに、大きく回転してくれれば収納スペースも小さくなるなど、使い勝手の良し悪しにもなる。
INZONE H9は、蝶番が12度と小さめ。
ヘッドバンド軸に対する水平回転(スイベル)が100度以上ある。
ユニットとヘッドバンドを平らにできるから収納スペースが減らせる。
収納で、他の平らにできるヘッドホンと並べて入れられるから助かる。
INZONE H9の左ユニット ボタン
H9の左ユニットには、後側から
- 音量ダイヤル
- ノイズキャンセリングモード切替ボタン
- USB-C充電端子
- 充電ランプ
- ブームマイク
- ノイズキャンセリング用集音マイクの穴
がある。
音量ボリューム
音量ボリュームは、クリック感のあるロータリーエンコーダなので、カリカリと回り続ける。
最大音量、最小音量になると ピピとビープ音が鳴る。
Bluetoothで接続したスマホの音量を調整するわけではなく、ヘッドホンから出る音の大小をコントロールする。
Bluetoothで接続した側の音量調整が必要だ。
NC/AMBボタン(ノイズキャンセリング モード切替ボタン)
ノイズキャンセル切替ボタンは、ノイキャンなし→ノイキャン→アンビニエントサウンド (外音取りこみ)のループで、ビープ音で切替モードを知らせてくれる。
USB-C充電端子
USB-C端子は充電用。付属のケーブルは、データ通信のできるUSB2.0ケーブル。
充電しながら使える。
充電ランプ
充電中は、オレンジ色に点灯する。
充電電流は後日追加する。バッテリーの持ち時間もテスト中。
ブームマイク
H9には、マイクのミュートボタンがない。そのかわり、ブームマイクを上に動かすと、マイクがオフになる。
マイクが取り外せないかわりに、マイクのアームを前に出して口の前に持ってくるとONになるってギミックは良い。
マイクは、前後の音を拾う。
マイクの穴
ユニットのガワ「ハウジング」には、穴が開いていて、アクティブノイズキャンセルのためのマイクが付いている。
INZONE H9 右ユニット ボタン
右のユニットには、前から、
- 電源ボタン
- Bluetoothボタン
- GAME/CHAT 調整ボタン
がついている。
電源ボタン
電源ボタン 2秒長押しでオンオフ。
Bluetoothボタン
Bluetooth側のオンオフ、ペアリング開始で使う。
ユニットに付いているリングライトが青く光る時は、Bluetoothの状態を示している。
GAME/CHATボタン
プレステ専用のワイヤレスヘッドホンに代々付いている GAME/CHATボタンは、ゲームの音と会話のチャットの音声のミキシングバランスを変更する。
GAMEの音とBluetoothの音のバランスを変更できる。(Bluetoothの方はつないだ側で調整が必要)
H9 リングランプの意味
左右のユニット側面、ヘッドバンドの関節部分がつくところに、リング状の飾りライトがある。
ゲーミングヘッドセットらしい演出で点滅する。正面から見ても目に入らないので、ビデオ会議でチラチラ光って目立つことはない。
このリングランプは、動作(ステータス)ランプでもある。
取扱説明説明書にも記載があるが、私がわかりやすいように かじょうがきで簡潔にまとめた。
- 電源の状態
- 電源ボタンで電源をONにした時
- Bluetooth ON:青色で5秒点灯
- USBトランシーバ側だけ:白色で5秒点灯
- 電源ボタンで電源をOFFにした時
- Bluetooth ON:青色 2秒点灯→消灯
- USBトランシーバ側だけ:白色 2秒秒点灯→消灯
- 電源ボタンで電源をONにした時
- USBトランシーバーへの接続
- H9に接続できない:白色点滅
- H9に接続できて動作している(Bluetoothは使っていない):白色点滅 30秒間隔
- Bluetoothでの接続
- Bluetoothボタンを押してBluetoothモード:2秒青色点灯
- Bluetoothペアリング(ボタン6秒長押し):青色2回点滅を繰り返す
- Bluetooth 接続完了:2秒青色点灯
- H9にBluetoothで接続している:青色点滅 30秒間隔
- Bluetooth接続のスマホに着信:高速な青色点滅
USBトランシーバーとBluetooth両方に接続して動作中:白色と青色と30秒間隔で交互に点滅
ソフトウエアアップデート中:白色の点滅 遅い間隔
USBトランシーバー
パソコンやPS5などゲーム機につなぐ 2.4GHz帯の専用トランスミッターだ。
スライドスイッチで、パソコンとPS5のつなぎ先を変更して使う。
PlayStationでは、古いUSBオーディオに対応しなければならないので、切り替える必要がある。
コネクトボタン(ペアリングボタン)と、コネクトランプ(ステータスランプ)が一体化している。凝ったデザインで カッコイイ!
H9とすでにペアリングしてあるので、コネクトボタンを押すことは、基本的にない。
パソコン側からは、USBインターフェイスとして認識される。
- INZONE H9 / INZONE H7-Chat:ステレオ2ch、48kHz、16bit、マイク入力
- INZONE H9 / INZONE H7-GAME:ステレオ2ch、 48kHz、16bit
の2つが認識される。
スライドスイッチをPS5にすると、GAMEの方がオフになって認識されなくなり、PS4やPS5での互換性が高くなる。
H9 H7のDACのフォーマットは、48kHz 16bitのDVD音質
INZONE H9 をゲーム機やパソコンにつないで使う方法
付属のUSBトランシーバーでつなぐ方法とBluetoothでつなぐ方法の2つが使える。
スマホやタブレットは、Bluetoothでの接続しかできない。
AndroidならOTGアダプタ、iPhoneならUSBアダプタを使えば、USBトランシーバーで低遅延の接続ができる。
Windows パソコンにつなぐ
特にドライバーも必要がないのでつながる。
GAMEとCHATと2種類の出力先が出るので、
- マイク入力は、-Chat (discordなどチャットソフトへ)
- 音声出力は、-GAME
Bluetoothでの接続も問題なし。
マイクもOK。(モコモコ声だけど、楽器を録音をするマイクじゃないし)
INZONE Hub ソフトウェア
INZONE Hubは、INZONE H9のヘッドセットの細かい設定をするアプリケーションで、Windows 版だけしかない。
Windows にインストールして使う。
ゲーミングギア INZONE™(インゾーン) サポートトップ
INZONE Hubの最新版をダウンロードしてインストールして、設定はこちらで解説。
Macにつなぐ
MacのBluetoothでの接続もOK。マイクも音も普通でヨシ。(音声音域だけのモコモコ声)
USBトランシーバーでの接続も問題なし。
INZONE H9 を PS5 や PS4 につなぐ
USBトランシーバーのスライドスイッチを、PS5の方にする。PS4でも使える。
PS5:設定→サウンド
左タブの「マイク」で、入力機器が、USBヘッドセット(INZONE H9 INZONE H7)になっているのを確認。
マイクレベルを念のためにテストしておこう。マイクの音が小さい、割れるなどの問題はない。
テスト中は、自分の声が少し遅れてサイドトーンとして聞こえる。
音声出力も、INZONE H9になっているかを確認。
サウンド→音声出力の下の方へスクロールして,ヘッドホンのヘッドホンへの出力は、「すべての音声」が選択してあるのを確認。
ヘッドホンで3Dオーディオを出力をONにして、3Dオーディオを調整 しよう。
テストの音は、川のせせらぎとマラカスの2種類が △で選べる。左右、別々に音の聞こえる高さを調整しよう。
私の場合、INZONE H9は、左耳が聞き分けられなかったので、アプリを使って耳を撮影して調整をすることにした。
イコライザは、PS5側でする。
discordにも対応したので、スマホのBluetooth接続のdiscordは必要なくなった。
PS4:設定→周辺機器→オーディオ機器→
入力機器と出力機器が、「USBヘッドセット(INZONE H9 INZONE H7)」になっているのを確認。ヘッドホンへの出力も「すべての音声」なのを確認する。
念のために、マイクレベルも調整しておこう。問題はなし。
イコライザの設定は、PS4ではできない。
過去のワイヤレスヘッドセットには、イコライザ設定をヘッドホンにアップロードするヘッドセットコンパニオンアプリがあったのだが、PLUSE 3DやH9には対応していない。
INZONE H9 を Nintendo Switch につなぐ
USBアダプターのスライドスイッチを「PC」にして、Nintendo SwitchのドックのUSBにさす。
USBオーディオとして使える。低遅延なので、スプラ2で遊んでも違和感がない。
Nintendo Switchは Bluetoothでも接続できるが、SBC接続で音が悪い上に ひどい遅延があるので使ってはいけない。
PS5・PS4には、フレンドとのチャット機能が付いているが、Nintendo Switchにはない。
Nintendo Switchでチャットしながら対戦ゲームをするためには、スマホやPCのチャットソフト(discord、Nintendo Switch Online など)を使う。
ゲームの音とチャットの音声をミキシングすることが、ワイヤレスヘッドホン1つでできる。
Bluetooth接続は、SBCなら音が悪くて遅延があって、AACなら遅延が さらにひどくなる
スマホのアプリで、耳の調整をする
左耳で高低差がわからないので、耳の調整が必要だ。追加する。
INZONE H9を実際に使っての感想、不満、問題点
良い点
- 大きく重いが 見た目は良い
- アクティブノイズキャンセル搭載ヘッドホンなので、側圧はキツめ
- イヤーパッドが柔らかく耳や側頭部になじむのでメガネのツルの痛みも少ない
- うるさい音声ガイドはなくビープ音だけ
悪い点
- 夏場は耳が蒸れるのは宿命で、30分に1度はずして耳とイヤーパッドを拭くしかない
- 音は、ワイヤレスのゲーミングヘッドセットなので、シャリシャリ
- スマホアプリでの調整も必要
- 2.4GHz帯の混信・ノイズの影響を受ける
INZONE H9 の ノイズキャンセル機能は、ちゃんと機能しているが やっぱり音は悪い。
元々、音が悪いヘッドホンの大前提で話をしていますよ。
ノイズキャンセル機能は、WH-1000XMシリーズの技術を使っているとのことで期待していた。
アクティブノイズキャンセル機能の欠点の一つとして、無音状態ではシュワシュワと変なホワイトノイズが出る。
H9では、シュワシュワなホワイトノイズが聞こえない。
音もれのハウリング防止機能も付いている。
イヤーパッドを浮かせて、ノイズキャンセルの逆位相の打ち消し音が漏れるようにしてやると、昔のANCならぴぎゃって音がして止まっていたが、さすがSONYのノイキャンは音を出さずに止まる。
ノイズキャンセルで消える音は、
- 換気扇やエアコン、パソコンのファンの音など連続している音
- "貝殻を耳に当てると波の音が聞こえる現象”のゴー音
ノイズキャンセルで消さない音は、
- 人の声、話声
- 突発的な音、雷、警報音
ノイズキャンセルを制御するチップ(SoC)の進化で、家族の呼びかけが聞こえず、後ろ頭を殴られることはない。
ただし、人の声も、すべての雑音を消し去り「静寂」を作り出すノイズキャンセリングではない。
音響テスト
ローランドのバイノーラルマイクCS-10EMを使って、スマホで音響解析アプリを使う。
信号再生は、音響テスト用CDを使った。MacのiTunesで再生、USBドングル経由で送信。
H9はゲーミングヘッドセットなので、音楽鑑賞には向いていないシャリシャリの音である。
ゲーミングヘッドセットとしては、バランスの良い おとなしい音(高音重視のフラットな特性w)だと言えよう。
強力なアクティブノイズキャンセル付きのヘッドセットです。値段が高いので 元をとるべく フル活用しましょう!
アプリ「360 Spatial Sound Personalizer」と PCアプリケーション「INZONE Hub」の設定方法
INZONE Hub (Windows PC専用)
PCゲーム用にINZONE H9やH7を最適化するアプリケーション。INZONE HubのMac版はない。
INZONE Hubは、H9(H7)の機能すべてを設定、コントロールできる。
サウンド設定で、イコライザも、カスタム、フラット、バスブースト、ミュージック/ビデオと選べる。
ただし、INZONE HubをインストールしたWindowsパソコンだけ有効だ。
H9本体に設定データをアップロードする仕組みがないのでPS5やPS4につないだ時は、サウンドプロファイルは有効にならない。
Windowsパソコンにつないでいる限り、マイクも設定もできるし、立体音響のための耳のデータも反映できる。
ファームウエアアップデート
2022年10月13日、マイク側の送信の音声改善のアップデートがでた。
INZONE Hubの指示にしたがってアップデートしよう。
Bluetooth接続のマイク、プチプチ切れる不安さがなくなった?
360 Spatial Sound Personalizer(スマホアプリ)
SONYアカウント(PSNと統合)が必要。ない場合は作る。
AmazonやAppleなどのメジャーなアカウントで登録できるが…。
耳の情報は、PS5で3Dオーディオでも使うので、PSN(SONYアカウント)でログインしよう。
SONYアカウントのID(メルアド)とパスワードでログインして、アプリの指示にしたがって耳を撮影し、データを保存する。
SONYアカウントが使えない場合は、他のアカウントで試そう。
2.4GHz帯のノイズの影響を受ける
PS5の外付けSSDを付ける人は、後のUSBポートにつなごう。前面のパネルに USBトランシーバーとUSBケーブルが近いと、USB3.0から出るノイズの影響を受けて音がとぎれとぎれになる。
同じように、Macや自作PCでUSB3.の外付けHDDと、USBトランシーバが近い位置にあると、ノイズで音がプツプツ途切れるか、音が悪くなる。
新型のPS5は 正面のUSB-Aがないので、USB-A→USB-Cアダプタを使うしかない
新型PS5は、正面のUSB-AがUSB-Cになった。 本体後部のUSB-A端子に USBアダプタをつける。
本体裏側に 外付けのSSDを付けていて 2.4GHz帯の電波障害をうける場合は、USB-A→USB-Cアダプタを使うと良いだろう。延長ケーブルでも非推奨ながら使える。
まとめ
SONYは、発売前のステマ商法が昔からひどい。「こんな性能がありますよ!」と派手に宣伝しておきながら、実際はたいしたことがないものばかりだ。
景表法違反にひっかからないのが不思議なくらい。対策として、仕様も未公開な部分が多いのが笑える。
PS5用のPULSE 3D ワイヤレスヘッドセットがある。発売されて2年経過しているため そろそろ次のモデルがでる次期だった。
SONYがPS5だけでなく、パソコンゲーム市場の周辺機器としての製品を出してきたのが面白い。
Razerなどゲーム用周辺機器のメーカーのゲーミングヘッドセットと比べて、SONYのワイヤレスヘッドホンは見た目が良いだけで装着感が悪いものが多い。
このH9も例外ではなく、側圧はキツい。
側圧がキツいのは、ノイズキャンセリングの打ち消し逆位相音を外に漏らさないための仕様だから、あきらめるしかない。
それでも、H9のノイズキャンセル機能は、ちゃんと機能していることは評価したい。
H9は、値引きで3万円を切るのであれば買いだ。
ノイキャンのないH7が、2万円前後に値引きされるのなら、そっちでも良い。
いままで、PS5用のワイヤレスヘッドセットは品薄で転売価格になりがちだった。
今回、H9、H7、H3(だけ有線)と3種類も出てきて数も豊富に出回り、定価より安く値引き価格で買える。
「没入感が〜」「最高の〜」「静寂を作るノイキャンが〜」とか、煽り文句を言ったり書いたりするアフィカス連中の嘘にだまされないように!
Amazon でブラフラに続くクリスマス商戦/新春セールで、INZONE H9の 白と黒両方で 2.8万円になっていることもあるので 要チェックだ。