昔は「外付けハードディスク」だったけど、今は「外付けのエスエスディ(SSD)」の時代だ。
軽量コンパクトなケースのSSDは、本来 パソコンの外付けストレージ(データ記録装置)として使うものだが、ゲーム機 PS5につないで使う人もいる。
今回は、
ウエスタンデジタル My Passport SSD 1TBの使用レポート
をブログ記事にまとめた。
- 購入品:WD ポータブルSSD My Passport SSD 1TB(グレー、WDBAGF0010BGY-WESN)
- 購入時期:2021年1月
- 購入価格:19800円
- 購入店:Amazon Japan G.K.
私は、このポータブルSSDを自分で選んで、自腹で買って試している。
ポータブルSSDをタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事/動画に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いている。
代理店依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはない。
ポータブルSSDって何? ウエスタンデジタルって何?
ポータブルSSDは、データを記憶する装置で、持ち運べる大きさだから「ポータブル」。
SSDについては、こちらで解説しているので、興味のある人はどうぞ。
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ウエスタンデジタル(Western Digital)
アメリカのストレージ(記憶装置)メーカーの老舗。
Windows パソコンブームのハードディスク全盛時代に専業メーカーとしてシェア拡大を図る。
日立のハードディスク部門、サンディスク/東芝を買収して世界トップメーカーに君臨。
フラッシュメモリーのSSD、従来のHDD(ハードディスク)のトップブランドだ。
WD My Passport SSD 1TB の外観 レビュー
パッケージ内容は、
- My Passport SSD 1TB 2020 グレー WDBAGF0010BGY-WESN
- USB-Cケーブル:10cm USB 3.2 Gen2
- USB-A→USB-C変換アダプタ
- 取扱説明書
- 5年保証
SSDの保証期間の5年は長い。トップブランドとしての自信の表れだろう。
My Passport SSDの主なスペック
- 速度:読み出し1050MB/秒、書き込み 1000MB/秒
- 耐衝撃性:2mからの落下に耐える
- USB 3.2 Gen 2(10Gbps、1250MB/秒)
- USB-C接続
- ボディーカラー:グレー、ゴールド、シルバー、ブルー、レッド
- 容量:500GB、1TB、2TB、4TB(グレーのみ)
- WD Discovery ソフトが入っている
- マレーシア製造
WD My Passport SSD 2020 1TBの大きさ
WD My Passport SSDの
- 大きさ:5.5×10×1 cm
- 重さ:53g
ケースは、つや消しのアルミで放熱性を高めている。
NVMeタイプのSSDは、ディスクの読み書きが速いかわりに発熱も大きい。熱伝導率のよいアルミ筐体で放熱しなければ寿命が短くなる。
付属のUSB-CケーブルとUSB-A変換アダプタをいれても70g、と軽量、コンパクトだ。
USB-Cポートは加工精度もよく、付属のUSB-Cケーブルの抜き差しも、ほど良い抵抗があっていいかんじだ。簡単に緩むようなガタツキや ゆるさはない。
USB-Aへの変換コネクターには向きがあるので注意!
USB-AとUSB-Cをつなぐコネクタには向きがある。付属のケーブルは、まちがえない仕組みになっている。
WD My Passport SSD の読み込み、書き込み速度を実測
接続するUSB規格とSSDの規格について
USBの接続は進化し続けていて、データ転送速度が速くなっている。
SSDの内部も速くなってきている。
My Passport SSD は、
- USB:USB 3.2(Gen 2)の10Gbps
- SSD:NVMe(いままでの SATA式 600MB/秒より速い)
の特長を持っている。
My Passport SSDをWindows パソコンにつなぐ
Thunderbolt 3(USB-C、USB3.2)ポートにつないだ。
My Passport SSDは、NTFSにフォーマットし直した。
ベンチマーク CrystalDiskMark で読み書きを調べる。
1000MB/秒超え。カタログスペック通りの数値がでる。
NVMe式なら、SATAの倍近い実測値がでる。
NVMe式で気になるのは、発熱だ。FLIR Oneで調べてみよう。
室温17度、パソコンの背面は排気のため25度前後になっている。その場でのSSDの表面温度は、45度前後が出ている。
効率よく放熱しているためか? ベンチマークやファイルの読み書きを止めると、すぐに40度まで下がることが分かった。
夏場は冷房を入れたり、空冷を考えてUSB扇風機で風をあてるようにしてやれば良い。
My Passport SSDをMacにつなぐ
Mac mini 2018のThunderbolt 3(USB 3.1)につないでテストしてみる。
exFATで初期化しておいた。
Macのストレージベンチの定番は、BlackMagic Design社のDisk Speed Test。
900MB/秒超えなら、フルHD(1080p/60fps)の非圧縮の動画ファイルを自在にあやつれる。
4K(UHD)/60fpsの動画も、コーデックHEVCのハードウエアアクセラレーションのおかげでサクサクと作業ができる。
付属ソフト「WD Discovery」のインストールはしない
My Passport SSDの中に、Mac版とWindows 版の「WD Discovery」アプリケーションが入っている。
これをMacやWindows パソコンにインストールすることは、おすすめしない。常駐型で、Western Digitalのサイトに情報を送ったりアクセスするためのアプリだからだ。
必要なソフトは、Western Digitalのサポートページから直接、最新のアプリケーションをダウンロードしてこよう。
https://support-jp.wd.com/app/products/product-detail/p/2233
- WD security(MacとWindows 版):ディスク内のファイルを暗号化する
- WD Backup(Windows 版だけ)
が必要な人は、活用しよう。
私は機密データを持ち歩く事がないので使わない。
My Passport SSDをPS5につなぐ
設定 → ストレージ で、「USB拡張ストレージ」から、My Passport SSDを再フォーマットする。
PS4とは互換性があるが、Windows 10やMacでは読めなくなるので注意されたし。
ポータブル SSD が抱える問題と解決策
USB-Cケーブルのコネクタは、3か月に1度抜き差しする
PS5の裏側にぶらさげっぱなしにしておくと、半年ほどでエラーがでるようになる。
コネクタが緩んでいるのが原因だ。
抜き差しすると回復するが、ついでに、USB-Cプラグに コンタクトスプレーを噴霧して 乾かしてから 抜き差ししよう。
コンタクトスプレーでUSB-Cプラグを綺麗にするついでに、他の HDMIケーブル、LANケーブル、普通のUSB-Aケーブルのプラグも 綺麗にして抜き差ししておく。
SSDをPS5につけて使う人が知っておくこと
PS5の背面にあるUSB-Aポートにぶら下げても良いが、
- サーマルサイクルによるUSB-Cプラグの緩み
- NVMeならではの発熱によるデータ通信の速度低下と通信エラー
を起こさないように注意が必要だ。
サーマルサイクル
熱い冷たいの温度差による熱膨張と収縮の寸法変化が繰り返されること。ハンダのクラックやコネクタの緩みの原因の1つ。
まとめ
小型のケースにSSDメモリーをいれた専用のポータブルSSDの価格は、年々下がる傾向にある。
2021年前半で、
- SATAの550MB/秒タイプで、1TB が、1.2万円
- NVMe の 1050MB/秒タイプで、1TBが2万円前後
と、やっと買える価格帯まで下がってきた。
世界的な半導体不足で逆に値上がりするものが増えてきたので、値段をよくみつつ、買うタイミングを逃さないようにしていきたいものだ。
みんな、だまされないようにしよう!
2022年の夏以降、フラッシュメモリーがダブついて 価格が下がってきているので安くなってきた。