卓上USB−DAC FiiO K7を買った。
最近 ネット上でやたら目にする中国 FiiOのヘッドホンアンプに興味を持っていたものの、ネット上に まともな口コミ情報が何一つないので、自分で買って実際に日々使って試している。
結論から言うと、
FiiO K7は、3万円以上するUSB-DAC ヘッドホンアンプ。
あと1万円足せば AVアンプが買えるのが微妙。
ポップノイズを徹底的に排除している点は、3万円以上するだけある。
- 購入品:FiiO K7
- 購入時期:2023年 4月
- 購入価格:33,550円
- 購入店:株式会社 エミライ(Amazonマーケットプレイス)
こんな方におすすめ
- ヘッドホン(イヤホン)の4.4mm径端子のバランス接続を試したい
- 本格的なUSB-DACの音を聞いてみたい
- 旭化成のDACの音を聞いてみたい
- AVアンプを置けない、スピーカーで音を聞けない住宅事情の人
DACとは? → デジタル/アナログコンバータのこと。デジタルの音楽データをアナログ音声に変換するICチップ。
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試している。
FiiOなど中国メーカーの製品をタダでもらって、ステマ(宣伝・提灯)記事や動画をネットにばらまく”アフィカス”に不満を持ち、自腹で買った人の本音とコスパについて正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いている。
FiiO K7 を実際に買って使った 長期使用レポート
FiiO K7 USB-DAC ヘッドホンって何が違うの?
FiiO(フィーオ)って どこの国のメーカー?
FiiO(フィーオ)は、中国のオーディオブランド。
主に イヤホン/ヘッドホンのポータブルアンプの高級品で名を知られる。
中国には、数多くのオーディオブランドが生まれては消えている。
FiiOは、正規輸入代理店「エミライ」が、うまく日本市場で商売を展開していて、FiiOの知名度を上げている。
FiiO K7を 選んだ理由は? FiiO K7を なぜ 買ったの?
FiiO K7を選んで買った理由は、以下の3つ
- ヘッドホンの左右に分けて出力できる「バランス」の4.4mmジャックを持っている
- 音声デジタルデータを復元する「DAC」が、旭化成エレクトロニクス製のAKシリーズである
- USB-DACで重要なUSB受信コントローラの新しいチップ「XMOS XUF 208」を聞いてみたい
K7の注目すべき 電子部品は、以下の2つ
- パソコンとつなぐ 新しいUSBコントローラーチップ「XMOS XUF 208」
- 旭化成エレクトロニクスのDACチップ「AK4493SEQ」
を採用していることから、どんな音がするのか? 興味があったからだ。
FiiO K5かK7 と Creative Sound Blaster X5(3.98万円)のどっちにしようか
クリエイティブメディア(シンガポール)のSound Blaster X4(1.8万円)は すごく気に入っている。
X4は、USBバスパワーで動作。自分の好みの音に変更できるし、マイク入力もできる。
後継のハイエンドモデル【Sound Blaster X5 USB DAC アンプ(4万円弱)】が欲しい。
X5も、DACチップ(CS43198)こそ違え、ステレオ2chの左右をそれぞれの独立した基板で構成する【フルバランス】な構成になっている。
クリエイティブの宣伝文句は「デュアルDAC、デュアルアンプ、ヘッドホンバイアンプ」と表現
しかも、X5は ゲーム用でもあるので、マイク入力できる。
FiiO K7 と TOPPING E30II (2万円)
中国のオーディオブランドでは有名なTOPPIN(トッピン)が、K7と同じオーディオIC「XMOS XUF 208 」と「AK4493SEQ 」を使ったUSB-DAC プリアンプを出している。
K7とほぼ同じ部品を使っていることから、製造元は同じ中国パチモンメーカーって事だろう。まぁ、良くあることだ。
TOPPIN E30IIは、プリアンプ部だけなので2万円。
バランス出力のできるヘッドホンアンプがついたものが、K7で 3.3万円と私は解釈した。
FiiO K7 の主なスペック/仕様を読み解く
初心者には、さっぱりわからない 主な仕様を ざっくりと解説する。
K7の 気になるオーディオ用電子部品の解説
- USBレシーバーチップ XMOS XUF 208
- DACチップ AK4493SEQ ×2
- アンプテクノロジー THX AAA-788+ ×2
安いUSBオーディオデバイスは、USBコントローラ、DAC、アンプまで1つのIC(SoC)でできている。
K7は高いだけあって、日本メーカーのオーディオICチップを使って基板ができている。
それぞれの役割専用のICをつないでいくと 高級なオーディオデバイスになる。
元々 オーディオICは2chステレオ仕様なので、右と左用を正位相と逆位相にする「差動回路」で、内部で発生する(マイコンや電源からの)ノイズを減らすことに期待した贅沢な作りになっている… らしい。
中国メーカーなので、嘘もよくある→ 腑分けで基板の確認をする
XMOS XUF 208
USBコントローラIC「XMOS XUF 208」は、ビットレートの性能が良くなって
- PCM:384kHz/32bit
- DSD:256
で、パソコンからUSB経由でデジタルの音楽データを受信できる。
PCMで、192kHz/24bitが主流だったが、その2.7倍の高性能になったってこと?。
パソコンからUSB経由で送られる音楽データが、384kHz/32bitのハイレゾ音源でなければならないが…
Amazon Musicのようなサブスクでは、そんな大きなデータの曲はない。
USBコントローラIC「XMOS」は、PS5やNintendo Switchにつないでも USBオーディオとして認識できないので、ゲーム機にUSBでつないで使えない。
AK4493SEQ
DAC(デジタル→アナログ変換)は、旭化成エレクトロニクスのAKシリーズ「AK4493SEQ」。
製造工場のルネサスが火事で出荷が遅れている… ってニュースがあったのを覚えているかな?
DACのメーカーは、ESS社が1番シェアが多くて有名だが、旭化成のAKシリーズも知られている。
デジタルデータをアナログに復元する”デコード”のアルゴリズムは奥が深い。
DACにこだわりや興味のある人は、FGPAで作れるので あれこれ研究してみよう。
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THX AAA 788+
ヘッドホンを駆動する アンプIC、THX AAA 788+ 。OPアンプの一種?
THX社は、アメリカの映画会社だっけか? AVアンプでの規格にあった記憶があるが…。クリエイティブメディアに吸収されて、今は ゲーミングつながりでRazerの傘下にあるという…。
私は、クリエイティブメディアのオーディオ機器が好きなので、THXの名前を見たことがあるけど… よくわからない。まぁ、こだわりのアンプIC(OPアンプ)ってことだろう。
NJU72315
日清紡マイクロデバイスの NJU72315は、電子ボリュームのIC。マイコンなどで 音量を自在に調整できる。
ソフトスタートするリレー(切替スイッチ)と電子ボリュームを制御することで、K7は、スイッチを切り替えても、ヘッドホンから不快なポップノイズ「ブツッ」が、起きないようになっている。
中国製パチモンのヘッドホンアンプの安いヤツは、電源スイッチをいれるとボンと音がして、切り替える度に ブチッって音がする。
ソースを切り替えても、いきなり音がドーンと出るんじゃなくて、フェードインするところとか、芸が細かい。
K7の スペック表
- 入力
- デジタル入力
- USB Type B
- RCA同軸(コアキシャル)
- TOS光 (光デジタル)
- アナログ入力:RCA
- デジタル入力
- アナログ出力
- RCAライン出力
- ヘッドホン出力 4.4mmバランス
- 6.35mmシングルエンド(3極標準プラグ)
- 対応サンプリングレート
- USB:PCM 384kHz/32bit, DSD 256 (Native)
- コアキシャル:PCM 192kHz/24bit
- 光デジタル:PCM 96kHz/24bit
- 音声出力性能
- 推奨インピーダンス 16~300Ω
- 出力 ≥2000mW (バランス, 32Ω負荷時 / THD+N<1%)
- ≥1220mW (シングルエンド, 32Ω負荷時 / THD+N<1%)
- S/N比 ≥120dB (A-weighted, USB入力時)
- THD+N 0.00028%未満 (ヘッドホン出力時)
- 0.0005%未満 (ライン出力時)
- ノイズフロア 7.7uV未満 (バランス, A-weighted, USB入力時)
- 4.4uV未満 (シングルエンド, A-weighted, USB入力時)
- 出力インピーダンス 1Ω(32Ω負荷時)
- 寸法 120mm x 168mm x 55mm
- 重量 約610g(実測 548g 基板を変えた?)
- 保証書 半年
- 製造国:中国
中国パチモン オーディオブランドの製品は、すぐに偽物が出てくるので、正規代理店経由のちゃんとしたところで買うことをおすすめしたい。
サポートは、エミライの…
https://www.fiio.jp/products/k7/
さて、前置きがすごく長くなったが…
FiiO K7 を写真で紹介
FiiO K7のパッケージ内容は、
- FiiO K7 本体
- ACアダプター
- ACケーブル
- USB-A→USB-Bケーブル
- 3.5mm径ステレオミニジャック変換 6.35mm径 標準プラグ
- 取扱説明書
K7には、パソコン側にインストールする専用アプリケーションがないので細かい設定ができない。
FiiO K7 サイズ
FiiO K7の大きさ、重さは、
- 大きさ:12×16.8×5.5cm
- 重さ:548g(ケーブルなし)
公表されている 重さは、610gなので、60gも軽い。
中国製パチモン製品は、軽い場合、基板が偽物がはいってたり、重要なパーツがごっそり抜かれていたりするものなので、少し不安になる…。
初期ロットは、610gでも、部品変更で 次のロットから軽くなることは良くある(コストダウン、手抜き、ミス)w
気にする人は、FiiOみたいな中国パチモンメーカーの製品は避けよう。
FiiO K7 正面観
K7の前のパネルには、
- 入力インジケーター:入力ソース表示ランプ
- 入力セレクターボタン:ソース切替ボタン
- ゲイン切替スイッチ:音の大きさ2段階
- 出力セレクタースイッチ:出力先切替
- 電源スイッチ/ボリュームノブ
- RGBインジケーター:ボリューム リング ランプ
- 6.35mmヘッドホン出力:(アンバランス)標準プラグ(ステレオ)
- 4.4mmバランスヘッドホン出力:
入力インジケータ
白いランプで、
- USB
- OPT(光デジタル)
- COAX(同軸デジタル、コアキシャル)
- LINE(RCAアナログ入力)
の どれにつながっているのか?がわかる。
INPUT(入力セレクター ボタン)
ボタンを押すと、USB→OPT→COAX→LINEのループで 切り替わる。
GAIN(ゲイン切替スイッチ)
アナログのRCA入力で 音が大きかったり、小さかったりするので、2段階で音の大きさを切り替えることができる。
デジタル入力なら、L(Low)で良いだろう。
OUTPUT(出力セレクタースイッチ)
- LO:RCA LINE 出力、ボリュームは固定(ボリューム無効)
- PRE:RCA LINE出力、ボリューム可変(ボリューム有効)
- PO:ヘッドホン出力、ボリューム可変(ボリューム有効)
「PRE」で、右側のMAXまでボリュームを回した音量が、「LO」になる。
RCAケーブルのS/N比を悪化させないために、「プリアンプ→パワーアンプ間のアナログ出力は最大」が定石。
「LO」にして、音量の調節はパワーアンプ(AVアンプ)とパソコン上のプレーヤ(Amazon Musicアプリ)でやる。
電源スイッチ / ボリュームノブ つまみ
スイッチ付きのボリュームノブ(つまみ)だ。
カチッと良い感じのクリック感で、スイッチが入る。
ボリュームは電子制御なので、ボリュームのツマミを回してもガリガリと音がすることはない。
出力段階に遅延リレーが入っているので、電源スイッチのON/OFFで、ポップノイズ(ボツ音)「バチッ」と不快な大きな音はしない。
RGBインジケータ / 状態表示リングランプ
中国製パチモンのデジタルアンプで、ボリュームノブ(つまみ)の後側がリング状に光るのが、昔流行った。
K7もリング状に光るが、状態によって 色を変える。
電源をいれると、いろんな色でリングが光ってから…
デジタル入力でのサンプリング周波数によって、3色で光りわける。
- 48kHz 以下: 青
- 88.2kHz以上:黄
- DSD:緑
- 入力信号が検出されない:赤
まぶしくない明るさなので、気にはならない。
パソコンにインストールする制御アプリケーションで、ファームウエアのアップデートやRGBリングライトの明るさの調整や光る色を変更できるようにしてほしかった。
6.35mm ヘッドホンジャック(アンバランス 標準ジャック)
標準ジャックがついている。3極かな。
変換プラグが付属しているので、2.5mm径のミニステレオプラグのヘッドホンやイヤホンは使える。
4.4mm バランス ヘッドホンジャック
フルバランス対応なので、5極の4.4mm径バランスプラグが使える。
対応のヘッドホンを入手でき次第、追加する。
FiiO K7 背面観
K7の背面には、入出力端子がある。
- RCAライン入力
- RCAライン出力
- 同軸デジタル入力(コアキシャル)
- 光デジタル入力:角形
- USB入力:USB-B
- DCジャック:12V 5.5mm、2.1mmの標準的なDCジャック
背面の入出力端子は、キャップが付いていて、3万円を超える値段がするだけのことはあった。
RCA端子が金メッキだ。
DCジャックは、5.5mm径、2.1mm内径の最も一般的な規格だ。
FiiO K7 電源 ACアダプタ
ACアダプターは、ごく普通のやつが付いてくる。
12V/2AのACアダプターだ。
DCプラグ側のDCケーブルの長さは、約1.2m。
ACアダプター側のACケーブルは、0.5mと短めだ。
しかも、ミッキープラグ(ACコード メガネプラグ 3Pタイプ)。
コンセントからの距離がある人は、ACケーブルの長いのを買ってきて付け直さなければならない。
といっても、パソコンデスクにおくので、コンセントには困ってないか。
電源にこだわりたい人は12V/3Aの低雑音のリニア電源を自作しましょう。
FiiO K7 裏面観
裏面には特に何もない。
ゴム足があるだけだ。ケース自体は、しっかりとしたものだ。
K7のケースって、アルミブロック削り出しじゃないな。塗装は、まぁ、いいかんじだけど。
FiiO K7 の使用感、感想、気づいた問題点
FiiO K7をMacとつなぐ
Mac miniに FiiO K7をつなぐのは簡単。USB-Aがあるから。
MacBook Airみたいに、USB-Aのポートがない場合は、USBハブや拡張ボックス経由でつなぐ。
フロアノイズ、コモンモードノイズが聞こえる AG03と比べて、K7は 音量を無音状態で最大まで上げても ノイズらしい音は聞こえない。
システム設定/サウンド/出力と入力で、デバイス名前は「FiiO K7」と表示される。
今は、Amazon Musicでしか音楽を聞かなくなったので… Amazon Music側で出力を FiiO K7にする。
AUDIO MIDI設定(アプリケーション/ユーティリティ)で、サンプリングレートは 384kHz/32bitが選択できる。
私が昔(70Hz〜13kHzまで聞こえていた頃)、ビットレートの違いを聞き分けられるか? ブラインドテストした。
96kHz/24bit以上のビットレートになると、間違える率が高くなって聞き分けられないことがわかった。
192kHzと384kHzの違いをブラインドテストで聞き分けられる人は いない。そもそも、384kHzのビットレートの音源がサブスクにないし。
FiiO K7をパソコンとつないで 音楽を聞く
Mac miniで、Amazon MusicのUltra HDの曲をかけてみる。
Apple Musicのサブスク利用者は、Appleの方を使うように! データ的に Appleの方が良い
ヘッドホン(ST-90-05、SW-HP300)やイヤホン(EA-HF1)で聞いているが… ??
他のUSB-DAC(UR12やX4)と聞き比べても、FiiO K7との差が わからない。正直、まったくわからない。
他のUSB-DACと聞き比べても、FiiO K7が特別良い音とは感じない。(音源が、Amazon Musicだしw)
電源のON/OFF、入力 出力のスイッチをいれても、ポップ音がまったくでない。
遅すぎない遅延リレーとフェードインが、高級AVアンプと同じ。中国製パチモンらしくないw
次に、アナログ音声出力をスピーカーで聞く。
K7のDACの音を確かめるために、Mac mini → K7 (RCAケーブル)→ AVアンプRX-A1080(自作スピーカー&サブウーファー)で聞いてみた。
つまり、RX-A1080は 単純にアナログ入力のパワーアンプとして使っている。
FX-D03J+ と AVアンプRX-A1080にコアキシャル接続(RX-A1080内蔵のESSのDACデジタル192kHz接続)と、その音の差は分からない。
RCAケーブルは アナログ音声出力です。
コアキシャル同軸ケーブルは RCAと同じケーブルですが、デジタル出力なので AVアンプ側の内蔵DACでアナログ変換して音を出します。
RCAケーブル接続とコアキシャルケーブル接続の違いを知らないのに、オーディオを騙る アフィカスの多いこと…
この20年、PCオーディオをいろいろ試してきた。
集大成的にも、AVアンプRX-A1080(自作スピーカー&サブウーファー)が、今のところ私の1番のお気に入りの組み合わせで、視聴/試聴環境としては良いと思うのだが…。
FiiO K7をWindows パソコンとつなぐ
ドライバーなしでも、認識できた。
一通り音がでることは確認できた。→ でない場合は、サポートにあるWindows用ドライバーソフトをダウンロードしてインストールする。
ただし、Windows側に設定用アプリケーション(Creativeアプリ)のある Sound Blaster X4の方が何かと都合が良いので、FiiO K7をつないで使いたいとは思わない。
PS5やNintendo Switchのゲームの音をFiiO K7で聞く方法
大切なことなので繰り返すが、ゲーム機はK7をUSBオーディオとして認識できない。
HDMI音声スプリッターから、光デジタルで音声を抽出して入れるしかない。
ビットレートは、96kHz/24bitまで。ゲーム機からの音声は、48kHz/24bitなので音は聞こえる。
ゲーミングモニターをPC机の正面において、ゲームとパソコンと兼用にする人には、FiiO K7は向いていない。
チャットをすることを考えるとマイク入力のあるUSBオーディオインターフェイスの方が良い。
4万円で買えるAVアンプの方が 音も良いし、HDMIセレクターも使えるし。
FiiO K7の良い点と悪い点
FiiO K7 のメリット Pros
- 電源のON/OFF、スイッチの切替をしても ポップノイズ(ボツ音)がまったくしない
- デジタルアンプ特有のホワイトノイズがほとんど聞こえない(条件次第では 聞こえる)
FiiO K7 のデメリット Cons
- 3.3万円は高い
- パソコンとK7の電源ON/OFFが別(12Vの電源が必要でUSBバスパワーで動かない)
- 入力のUSB-B端子は USB-C端子にしてほしかった
- USB-A→USB-Bケーブルなので、USB-C(Thunderbolt端子)しかないパソコンには、USBハブを間にいれなければならない
- コアキシャル(同軸デジタル)が 192kHz/24bit、光デジタルは 96kHz/24bitと オマケのあつかい
- 設定アプリケーションが欲しい。リングランプの調整とか
- 思いのほか 熱を持つので空冷に配慮が必要
FiiO K7 と iFi ZEN DAC どっちが良いですか?
イギリスのiFi(AMR)の 「ZEN DAC Signature V2(USB-DAC)」と「ZEN CAN Signature 6XX(ヘッドホン&プリアンプ)」の二段重ねのやつ?
日本の正規流通品なら、Amazonで9万円。
ZEN DACは、オーバースペックなサンプリングレートに対応していることで、オーディオマニアの間で注目されていた。
ZEN DACの試聴ができる店なら、FiiOの製品も試せるだろう。ぜひ、聞き比べてからにしよう。
まぁ、FiiOのK7や K9 Proとか 明らかにZEN DACを買うユーザ層を狙ったものだし。
DACやアンプの性能が極限まで向上した今となっては、人間が聞き比べてわかるほどの差はないんですよ。
ノイズの-100㏈とかw 測定器の数字でしかない。
FiiO K7 の音が ブツブツ とぎれます。USBケーブルをかえたら治りますか?
K7に限らず USBオーディオインターフェース(USB-DAC)を使っていると音が途切れることがある。
主な原因は、USB-C(Thunderbolt 4/3)でつなぐUSB拡張ボックス(USB-C ドッキングステーション)である。
「にわかマカー」のアフィカスは、そろいもそろって 接続安定性に欠けるThunderbolt ドッキングステーションを動画やブログでステマしている。
さっさと 外して Macに直結しなさい。
USBケーブルはオーディオ仕様の高級なものでなくても、エレコムのプリンタ用USBケーブルで良いんだよ。
次に考えられる原因は、USBケーブルをディスプレイケーブルや電源コードなど 他のケーブルと束ねていること。
ケーブルの引き回しは、見た目を無視して最短距離でつなぎなさい。
高温多湿の夏、端子が酸化皮膜をつけて接続不良を起こす。冬は室温も下がり 端子が ゆるんでしまう。
1つ1つ端子に コンタクトスプレーをかけて、プラグにはコンタクトグリスを塗って抜き差しして 接点を回復させてみよう。
まとめ
デジタルデータをアナログ音声に変換するDACは、音の良し悪しを決めるものである。
しかし、今どきのDACチップは、どれも優秀で その音の違いを聞き分けることができない。
なので、K7でなく ESS社のDACを使ったK5でも良かった。
旭化成のAK4493SEQのDACチップにこだわりがなく、ステレオ左右の回路が完全に独立した【バランス構成】ではない、普通のESS社の汎用DACチップを使ったK3ES(1.8万円)でも十分だ。
大切なことなので繰り返すが、DACやアンプの値段が2倍だから、音が2倍良くなるわけではない。
まぁ、音の差が値段ほどではないことを実感して 愕然としつつも、くやしいから「音が良くなった」なんて嘘をつく気持ちも分かるけどねw
オカルト オーディオにだまされて、高いものを買うのは自己責任だ。
しかし、右も左もわからない オーディオ初心者に、コスパの悪いオカルトオーディオ製品を売りつけるアフィカス連中は許せない。
①バランス接続の(割高な)ヘッドホンやイヤホンを持っていない、②パソコンへのマイク入力が必要な人は、Sound Blaster X4(1.8万円)の方が、音の良さ、ゲームとの相性からも 圧倒的にコスパが良い。
オーディオに10万円以上出せる、置き場所さえ許せば、AVアンプと好みのパッシブスピーカーの組み合わせがベストである。(賃貸なら 吸音パネル代が別に10万円くらいかかるけど)