コアキシャルケーブル。両端が、RCAプラグの同軸ケーブルである。
オーディオで、よく使う 身近なケーブルの1つ。
コアキシャル接続(デジタル)とモノラルアナログ音声接続のどちらでも使うケーブルなので、間違えてつなぐ人がいる。
この記事は、コアキシャルとモノラルアナログ接続の違いを解説した。
コアキシャルケーブルの使い方
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コアキシャルケーブルって何?
1ペア(+とーの2本)信号を伝えるケーブルで、端子は RCAオスになっている。
ノイズが信号線に入らないように、アルミ箔や網で包まれたケーブル(同軸ケーブル)が使われている。
用途は、2つ。
- デジタル音声信号を送る(COAXIAL端子):S/PDIF規格
- アナログ音声信号を送る(サブウーファープリアウト端子など)
1本で 音声デジタル信号を送る時は、コアキシャルケーブルと呼びます。
S/PDIF 規格 について解説すると
S/PDIF(エスピーディーアイエフ)は、Sony Philips Digital InterFaceの略。
その名の通り、日本のSONYとオランダのフィリップスが決めたオーディオ用デジタル伝送規格である。
35年前(1987〜1989年)に、高級CDプレーヤーの音声出力をデジタルでアンプに転送するために作られた 古い規格。
S/PDIFの音声規格は、4種類。
- Linear PCM2ch
- Dolby Digital
- DTS Digital
- AAC
最大で、6.1chサラウンド(7ch)まで。
ビットレートは 2〜3Mbps。DTSデジタルで、6ch(5.1chサラウンド)になる。
詳しい規格は、こちらを参照のこと。
端子とケーブルの違いで2種類、
- OPTICAL(オプティカル):光デジタル端子(TOS LINK)と光ファイバーケーブル
- COAXIAL(コアキシャル):同軸デジタル音声端子(RCAプラグ)と同軸ケーブル (アナログ映像同軸ケーブルと同じ75Ω)
この記事は、COAXIALについて解説している。
オプティカル(OPTICAL)接続については、
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光デジタル(OPTICAL)ケーブル・オーディオ用のつなぎ方。
光デジタルケーブルの話。 オーディオで使う 光デジタルは、30年前、CDプレーヤのデジタル出力として使われていた。 この30年間、光デジタルは、テレビの音声出力についているくらいで 身近なものではない ...
コアキシャルケーブル:音声デジタル信号データをつなぐ
主に、HDMI音声スプリッターのCOAXIAL出力端子とAVアンプのCOAXIAL入力端子をつなぐのに使う。
COAXIAL出力の信号は、デジタルの音声データである。
COAXIAL出力端子が付いているHDMI音声スプリッターは、8K/60Hz HDR、4K/120Hz HDR対応の高級タイプだ。
他にもUSB-DDCのコアキシャル端子とAVアンプをつなぐのに使う。
コアキシャルは、音声デジタルデータ(耳に聞こえる音ではない!)なので、デジタルをアナログの音声に変換するDAC(デジタルオーディオコンバータ)につながなければならない。
DAC内蔵アンプのコアキシャル入力につなぐ
スピーカやヘッドホン、イヤホンをつなぐオーディオ機器は、アンプ(アナログ音声増幅機)である。
AVアンプには、コアキシャル入力端子が必ず1つは付いている。RX-A4Aは、こんなかんじ。
「COAXIAL」のRCAメス端子に、ケーブルをつなぐ。
端子1つで、ステレオ左右(LR)の2chを転送できる。
卓上のヘッドホンアンプ(K7)でも、COAXIAL入力端子があれば、つなげられる。
コアキシャルは、1本のRCAケーブルで左右2つ 2chの音声を送れる。
↑のK7で、左側のアナログ音声は、赤(右R)白(左L)の2つのRCA端子でつないでいるのに注目。
コアキシャルケーブル:アナログ音声信号をつなぐ
コアキシャルケーブルのもう一つの使い方は、アナログRCAケーブルの1本として使う事だ。
「サブウーファ」「プリアウト」「バイアンプ」「バランス接続」、「モノラルアンプ」 といった オーディオ用語とともに使われるケーブルだ。
バランス接続:ステレオの場合は、右左 それぞれ1本ずつで つなぐ。
一般的なRCA端子のアナログステレオケーブルは、右と左の2本がペアになっている。
RCAオーディオケーブルの単線は、プリアンプとパワーアンプをつなぐのに、右と左を完全に分けたい人が使う。
ケーブルを左右でわけると「ステレオの音が混ざらない」と信じている人向け。
一番身近な AVアンプとサブウーファをつなぐ、アナログRCAケーブル(単線)としての用途を例に紹介しよう。
AVアンプには、サブウーファースピーカ接続のプリアウト端子(アナログ音声信号)がある。
RX-A4Aの例で、「SUBWOOFER」端子。
サブウーファー「SUBWOOFER」は、超低音を受け持つスピーカーである。
サブウーファーには指向性がなく、サラウンド構成をしている部屋のどこに置いても良い。
人間は、超低音の左右や前後の位置関係を聞き分けられない。
RCA端子1つなので、当然、モノラル接続である。
サブウーファの接続端子をみると、アナログのRCA端子が1つだけついている。
サブウーファースピーカーは、低音専用のアンプを内蔵している「アクティブスピーカー」である。
このRCA端子は、モノラル音声入力端子である。デジタルではない。
指向性がない、どこにおいても良いことから…
デジタル信号のコアキシャルケーブルと同じものなので、接続先、つなぎ方を間違えないようにしよう。
コアキシャルケーブル(RCAアナログ単線)のRCA端子にも接点復活剤が必要
コアキシャルで接続する時は、ノイズが入りにくいデジタルデータであるものの ストリーム(一方的にデジタルデータを送るだけ)なので、接続不良が起きると音が悪くなる。
アナログ接続の時は、サブウーファーの超低音振動で ゆるんできて 「バジジ…」とビビリ雑音が入ってしまう。
RCAプラグが緩すぎて抜けやすいのなら、買い替えよう!
半年に一度は、RCA端子を抜き差しして、接点復活剤を塗っておこう。グリースがおすすめだ。
中国製パチモンだらけなので、金メッキも薄く、酸化皮膜ができやすい。
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クレ エレクトロニッククリーナーとコンタクトスプレーの紹介(接点復活剤)
電子機器にかけるスプレー「接点復活剤」には、2種類 エレクトロニッククリーナー コンタクトスプレー があります。 オーディオやガジェットなど電子機器を好んで使うガジェットブロガー必携アイテムの一つです ...
光デジタルケーブルは、電気信号を送らない。接点の電気抵抗がないので コンタクトスプレーを光デジタルケーブルの端子にかけてはいけない。
まとめ
オーディオの中でも、コアキシャルケーブルの取り扱いについて、私のブログ内で完結するように まとめた。
間違って買ったり、間違えてつないで アンプやスピーカーを壊したりする 人が少しでも減れば…、参考になれば幸い。