Bluetooth ワイヤレス ヘッドホンやイヤホンに音を飛ばすBluetooth オーディオトランスミッターが数多く売られていています。
その中でも、クリエイティブのBT-W2は低遅延のaptX-LLコーデックに対応していて人気がありました。2020年6月18日、BT-W2の後継「BT-W3」が発売されたので買いました。
Creative BT-W3 Bluetooth 5.0 オーディオトランスミッターの使用レポート
です。
- 購入品:Creative BT-W3
- 購入時期:2020年6月20日
- 購入価格:4490円(送料、税込み)
- 購入店:クリエイティブストア
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試しています。
商品をタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いています。
代理店依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはありません。
クリエイティブ BT-W3 って何?

BT-W3とヘッドホン、スイッチの関係
Bluetooth でつなぐオーディオトランスミッターです。音の遅れが少ないaptX LLコーデックが使えるので、ゲーム機に最適です。
Creative(クリエイティブ)は、シンガポールに本社があるパソコン用音響機器のメーカーです。パソコンのサウンドカードの代名詞にもなったブランド名「サウンドブラスター」が有名です。
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Creative BT-W3の主なスペック
- Bluetooth バージョン:Bluetooth V5.0
- 使用周波数:2.402〜2.480 GHz
- Bluetoothプロファイル:
- A2DP(音楽データ通信)
- AVRCP(リモコン操作)
- HFP(通話機能、ファームウエアでON/OFF)
- コーデック:aptX HD、aptX LL、aptX、SBC
- 使用範囲:30m以内(さえぎるものがなければ)
説明書の仕様です。
BT-W2とBT-W3の違い
- Bluetoothのバージョンが 2.1→ 5.0にアップした
- 対応コーデックが、aptX HDにも対応した
- USB-Aのプラグから、USB−Cのプラグに変更された
- アナログのマイクが付属した
- 転送コーデックを切り替えられる
です。
対応コーデックは、最高品質の音楽データ圧縮”aptX HD”でデジタル送信できるようになったのが1番の進化です。

クリエイティブ BT-W3の外観、パッケージ内容

BT-W3 パッケージ内容
- Creative BT-W3 本体
- USB-C → USB-Aプラグ変換アダプタ
- 3.5mm径 4極アナログマイク
- 取扱説明書(クイックスタートガイド)
- 保証書、保証期間1年
です。

BT-W3の各名称
- 大きさ:30.5 × 15.5 × 7.1mm(プラグ込み)
- 重さ:2.7g
です。USB-Cのポートにさして使います。
最近のパソコンやNintendo SwitchはUSB-Cですが、USB-Aポートがまだまだ多いので、変換プラグアダプターをつけて使います。
技適マークは、裏面にあります。
BT-W3のBluetoothボタンの操作
Bluetoothボタンを
- 2秒長押し:ペアリングモード→青で点滅
- ペアリング中の1回短押し:コーデック切りかえ
- ペアリング中の2回短押し:通話に出る、終わる
- 5秒長押しでペアリング解除:赤で点滅
BT-W3のLED点灯の意味
ペアリングしている状態で、Bluetoothボタンを1回押すごとに、コーデックを切り替えることができます。
- ペアリング先探索中:青の点滅
- ペアリング完了:点灯
- 白点灯:aptX LLで接続
- 黄点灯:aptX HDで接続
- 緑点灯:aptX
- 青点灯:SBC
- 赤点灯:通話
です。
コーデックの切替順は、LL→HD→aptX→SBCのループです。

コーデックすら知らないアフィカスだらけで困ったことになっています。
それでは、実際につないでレポートしていきます。
付属のアナログピンマイクを使う場合は、ファーウエアアップデートが必要です。
USB-C → USB-Aアダプター

BT-W3付属のUSB-A変換アダプタ
USBCプラグをUSB-Aに変換するアダプターです。この先をつけるために、長くなってしまいます。パソコンに取り付ける時は、ぶつけてへし折らないように注意しましょう。
4極ピンのマイク

BT-W3に付属するマイク
謎のマイクが付いています。4極ってことは… ヘッドセット対応ジャックに使えるって事か。
ゲーム機やパソコンにBT-W3をつないで どうなるのか
Nintendo SwitchにBT-W3をつなぐ

スイッチユーザ垂ぜんのワイヤレスヘッドホン環境!
本体に直に、ドックのUSB-A端子につないでもどちらも良好に使えます。
aptX LLに対応したヘッドホンやイヤホンと、BT-W3のセットで使うことで、ワイヤレスのゲーム音楽環境が実現できます。
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フォーナイト スイッチ版のマイクとBT-W3のつなぎ方
スイッチ版のフォーナイトでは、ゲーム内でボイスチャットができるようになりました。Nintendo Switch本体のアナログ端子には、マイク入力もできる4極対応だったということです。
ファームウエアのアップデートで対応します。マイクはアナログなので、スイッチ本体は手に持ってゲームをする…。TPSの携帯モードでJoy-Con のスティック操作って…。

ドックにつなぐ場合

BT-W3をNintendo Switchのドックにつないでワイヤレスで使う
スイッチのドックのUSB端子へは、アダプタをつけてつなぎます。
録画システムのHDMIケーブルの配線の都合上、ドックの後側を手前にしていると、他のUSBトランスミッターは、LEDランプが向こう側になってしまいLEDランプが見えません。
BT-W3は、USB-Cプラグで向きがなく逆に差しなおすことでLEDランプが見えるようになり、白く点灯していることから、ヘッドホンにはaptX LLで接続していることがわかります。
あつ森で、流れ星を待つ時「シャリーン」という音を聞くために、ヘッドホンやイヤホンを片耳だけにいれてパソコンに向かって作業をするのに使います。
電波の飛びも良く、音も良好で安定しています。
PS4 ProにBT-W3をつなぐ

PS4 ProとBT-W3を取り付ける
PS4につないだだけでは、ヘッドセットと認識してしまうため、つないだヘッドホンやイヤホンのマイクが有効になってしまいます。なので、マイクが使えません。
ファームウエアのアップデータの問題が解決できしだい追加します。
Windows 10パソコンにBT-W3をつなぐ
Windows 10パソコンのほとんどが、まだUSB-Aのジャックだと思うので、付属のアダプターをつけて使います。

BT-W3とaptX対応のSENNHEISER HD4.50BTNC
アダプターをつけると、4cm弱飛び出ますから、ぶつけてポッキリと折らないように気を付けましょう。

BT-W3をWindows 10につなぐ
Windows 10で認識されています。音も良いです。
ファームウエアV1.1のアップデートでも、マイクは使えません。この辺は、いろいろ試して追加します。
HFP機能のON/OFFは、ファームウエアで切り替えるようになっています。
HFP機能をON/OFFするファームウエア の更新方法
公式ダウンロードページは、こちら。
- Creative BT-W3 ファームウェア Version 1.1(HFP ON)
- Creative BT-W3 ファームウェア Vertical 1.1(HFP OFF)
がリリースされています。
やっと、アップデートできるようになりました。しかし、マイクは認識していても使えません。Mac、Windows 10ともにです。しばらくテストをします。

MacにBT-W3をつなぐ
Thunderbolt 3(USB-C)か、USB3.0(USB-A変換アダプタ経由)でつなぎます。
Macの中でも、古いmacOS(OS X El Capitan、10.11)では、中華のBluetooth 5.0 オーディオトランスミッターは音がまともに出ないなど異常動作をします。

MacにBT-W3をつないでサウンドの出力設定を確認
BT-W3は、古いOS X EI Capitan(10.11.16)でも音声出力に関しては問題なく使えています。

BT-W3をMacにつなぐ サウンドの設定
マイクに関しては、使えません。ファームウエアアップデート待ちです。
Macの残念なBluetooth接続の音楽環境をBT-W3で改善する
Mac mini 2018は、Bluetoothの音楽接続に aptXのコーデックを使うことが分かっています。

Mac miniでaptXで接続できる
iPhoneで使われているAACは、音が良いかわりに遅延がひどくて動画を見たり、ゲームをしたりできません。かといって、SBCは音も悪いし遅延もひどい。そこで、aptXに対応することになったようです。
BT-W3をMacにつないでやれば aptX HD が使えるので、対応のヘッドホンやイヤホン、レシーバとお気に入りの有線ヘッドホンの組み合わせで良い音を楽しめます。

Fire HD 8 PlusやFire HD 10などの USB-C のタブレットにつなぐ

Fire HD 10にBT-W3をさすと音声は切りかわる
Android系のタブレットのUSB端子は、OTG機能を持っています。USB-C端子を持つ、Fire HD 8 PlusやFire HD 10につなぐことで、機能します。
Fire HD 8 PlusのBluetoothはaptXどまりで、aptX LLやHDに対応していません。BT-W3を挿して使えば、LLやHDでつながります。
プライムビデオをみるのに、ノイズキャンセルのヘッドホンで聞くときに便利です。ただし、さした分だけ飛び出ます。コネクタをへし折らないように。
BT-W3のトラブル まとめ
Bluetoothのバージョンが低いデバイスへの接続相性
Bluetooth接続の音楽デバイスは相性があります。
中華のWT-04では、V4.1や4.2のイヤホンやヘッドホンに接続できない問題がありました。
数少ない手持ちのデバイスでの互換テスト結果は、
- TROND TD-BH01(V4.2)ヘッドホン:aptX LL接続、音質問題なし
- Anker A7910(V3):SBC接続、SBCのそれなりの音w
- SoundPEATS Bluetoothスピーカ P3 (V4.1):SBC接続、SBCのそれなりの音
相性は、かなり良いです。

Fire HD 10 2019 にBT-W3をさして、BTスピーカP3で聞く
aptX LLで接続できるBluetoothスピーカーがあれば、動画も遅延を感じずに違和感なく見られるでしょう。
OTGに対応しているAndroid端末であればOKです。USB-Aジャック→ microBプラグ の変換ケーブルが見つからないので確かめられないのですが。
2台以上をつなぐ時のコーデックに注意
Bluetooth 5.0のトランスミッターは同時に二つのイヤホンやヘッドホンにつなぐことができるものが多いのですが、BT-W3はできないようです。排他的です。
Bluetoothの音楽コーデックは、品質的に
- SBC
- aptX
- aptXLL
- aptX HD
の順番です。コーデックの違う二つのヘッドホンやイヤホンを交互に接続すると接続が混乱するようでコーデックが低いものでつながることがあります。
コーデックが合わない状態でイヤホンやヘッドホンにつなぐと、音がでない、音が変といった症状がでます。複数のイヤホンやヘッドホンを登録した時は、使わないものは電源を切っておきましょう。
まとめ
Creative BT-W2の順当な後継 Newモデルが、BT-W3です。
アマゾンで大量に売られている中華のBluetooth トランスミッターは、技適も通していない怪しいものばかりで選ぶのに困っていました。
これで、安心してワイヤレスBluetoothトランスミッターを みんなにすすめることができます。
