BluetoothのワイヤレスのヘッドホンやイヤホンをつなぐためのUSBアダプター(USBドングル)が数多く売られている中で、今回は、
CreativeのBT-W2というUSBオーディオアダプターを紹介
します。Amazonのクリエイティブメディア(直販)から、4298円(税、送料込み)で買いました。
結論から言うと
BT-W2自体がUSBオーディオデバイスであり、さらにBluetoothの送受信機能が付いている
ということです。
CreativeのBT-W2のスペックをざっくりとまとめると
Bluetooth バージョン | Bluetooth 2.1 + EDR(Enhanced Data Rate) |
使用周波数 | 2402〜2480MHz |
サポートするBluetooth profiles | A2DP(Wireless Stereo Bluetooth)、AVRCP |
サポートするコーデック | aptX-LL、aptX、FastStream、SBC |
使用範囲 | 遮るものがなければ10mまで、壁などさえぎるものがあれば短くなる |
使用可能温度 | 摂氏0〜45度 |
説明書にかかれている仕様です。コーデックがaptXに対応しているので、対応しているBluetoothのヘッドホンやイヤホンで高音質の音楽を聴けることになります。
さらに、Bluetoothのかかえる遅延を可及的に減らしたaptX-LL(Low Latency)に対応しています。
CreativeのBluetoothヘッドセットならマイクも使えます。他のメーカーのワイヤレスヘッドホンのマイクは使えません。
CreativeのBT-W2のフォトレビュー

本体自体はすごく小さい。
BT-W2本体と、マルチリンガルの説明書、保証書が付きます。

1.7cm角
BT-W2本体の大きさは、17×17×8.5mmで、重さは3.3gです。USB-Aのポートにさして使えます。

PCに挿す時も後側のUSBへさすと目立たない。
1.7cmの黒い樹脂部分がボディから張り出すので、ノートPCにさしたままで持ち運ぶような使い方はしない方がいいでしょう。
LEDの点灯の意味
- ペアリング:青の点滅
- 接続中:青で点灯したまま
- コーデックの種類で点灯は変わらない
- 赤く点灯するのは、「microphone path is enabled for voice applications 」
パソコンでは、赤く点灯するのは、Macだけです。Windows 10パソコンは赤くなりません。
Macではマイクが使えるはずなのに使えないとか謎が多いので、きにしないようにしています。
ゼンハイザー HD 4.50 BTNCとBT-W2をつなぐ
Bluetoothのヘッドホンは、HD4.50BTNCしかもっていないので、これをBT-W2につないでみました。→ aptX LL対応のTD-BH01を買った

お互いにペアリングしてつなぐ
- パソコンのUSBポートにBT-W2をさし、音声出力をBT-W2に変更する。
- BT-W2のボタンを長押しして、ペアリング(青のLEDが点滅する)状態にする
- HD4.50BTNCヘッドホンの電源ボタンを長押しして、ペアリング
- ヘッドホンと接続すると、「Connected」って言って使えるようになる
Creative純正のワイヤレスヘッドセットなら、マイクがつかえます。しかし、ゼンハイザーのHD4.50BTNCでは、マイクが使えません。残念です。
まず、パソコンのUSBにさして、ペアリングボタンを3,4秒長押しします。すると、青いLEDの点滅が始まってペアリング待機中になります。

点滅と点灯で動作状況がわかる
ヘッドホン側をペアリング状態にすると、ペアリングします。すると、青いLEDは点灯したままになります。
aptX LL対応のヘッドホンをつないで、コーデックのaptX LLで接続すると、赤いLEDの点灯になります。
Windows 10のパソコンにBT-W2をつける
Windows 10のパソコンのUSBに挿して使えます。

設定 のサウンドから選択します。
「Creative Bluetooth Audio W2」という名称で、「汎用のUSBオーディオデバイス」として認識されます。プロパティを選択して、他のオーディオと同じように、設定ができます。ただし、Creative純正の対応したヘッドセット以外はマイクが使えません。
ビジネス用のPCは、サウンドカードを搭載していないものもあるので、その場合は、これをさして、ワイヤレスヘッドホンでaptXコーデックによる高音質の音楽を聴きながらできます。
MacにBT-W2をつける

出力側は使えるが、入力側は接続するヘッドセットに依存
Macにつないでも、Creative Bluetooth Audio W2として認識されます。出力側は、どのワイヤレスヘッドホンやイヤホンともに接続できます。ただし、入力、マイクの方は、Creative純正の対応ヘッドセットでなければ有効にならないようです。
音的にも、aptXに対応したヘッドホンであれば、SBCにくらべて音が良いかな?と思うくらいで、ぱっと聞いたかんじでは、SBCもaptXも同じに聞こえます。
aptX-LL対応のヘッドホンにつなぐと、赤くLEDが点灯します。マニュアルによれば、赤く点灯するのはマイクが使えるってことみたいなんですが…。
PS4にBT-W2をつける

PS4 Proは、BT-W2がでっぱりに干渉する
PS4 Proの前面パネルのUSBポートは、PS4にくらべて溝の深い位置にあるため、BT-W2が干渉して、奥まで挿せません。だから、PS4 ProではBT-W2が使えないという人もいるかも知れません。グッと差し込めば、認識するようになります。

初代PS4へは、問題なくさせる
初代PS4には、干渉するほど出っ張りがないので、BT-W2はそのまま挿せます。PS4にとっては、このBT-W2は、USBヘッドセットとして認識します。

BT-W2をPS4はUSBヘッドセットとして認識する
ただし、Creative純正のワイヤレスヘッドホンではない場合は、マイクが使えません。
それに、若干の音ズレがあるように感じます。音ゲーをプレイするユーザは、気になるレベルかもしれません。aptX-LL対応のBluetoothヘッドホンであれば、遅延をまったく感じないで聴けます。
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ゲーム機とワイヤレスヘッドホンを単純にワイヤレスでつなぎたいのなら、TD-BH01のヘッドホンとBT-W2のセットがベストです。コスパ的にも良いですし。
ただし、マイクは使えないので、ボイスチャットが必要な人は、Creative純正のヘッドホンやPS4専用のプレミアムワイヤレスステレオヘッドセットやワイヤレスサラウンドヘッドセットを使うようにしましょう。
Nintendo Switch 本体更新 Ver 4.0.0から、ドックでUSBオーディオインターフェイスが使えます

ドックにUSBのBT-W2をつける
このBT-W2をドックにさして、Bluetoothのイヤホンやヘッドホンをつなぐと、Nintendo Switchもワイヤレスの音で楽しめます。
aptX LL対応のヘッドホンをつかえば、遅延がほとんどないので、FPSやTPS、音ゲーなどのシビアな操作を必要とするゲームも違和感なくできるようになりました。
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まとめ
CreativeのBT-W2は、USBオーディオインターフェイスとBluetoothのオーディオトランシーバーが一つになったものです。高音質で音楽を伝送できるコーデックaptXが使えるのが特長です。
Creativeらしく、aptX-LLに対応したヘッドホンと組み合わせることで、ゲームの音ズレが分からないレベルで楽しむことができるようになります。
aptXのコーデックに対応していないパソコンとBluetoothのワイヤレスヘッドホンやイヤホンをつないで音楽を聴く時に、このBT-W2でつなぐことで、SBCコーデックの音よりはマシな音質で聞くことができます。
PS4にも使えます。しかし、USBドングルとセットのPS4専用のSONY純正ワイヤレスステレオヘッドホンが1万円で買えることを考えると、USBドングル部だけで4300円は高いと思います。
すでに、自分のお気に入りのBluetoothワイヤレスヘッドホンを持っていて、(マイクが使えないのでVCができないけど)あえてPS4につないで使いたいという人だけのものでしょう。aptX-LLに対応してないヘッドホンなら、音ズレも感じる程度あります。
ノイズキャンセル機能付きのワイヤレスヘッドホンやイヤホンで、周囲の音を逆位相の音で打ち消すものはデジタル処理が入るので音が遅れるためゲーム用としては使えません。
ですから、無難に、独自のFastStreamコーデックでつながる CreativeのWP-450のワイヤレスヘッドセットとBT-W2のセットで使うのが良いと思います。
BT-W2やaptX-LLのヘッドホンとかどこで買えばいいの?

Creativeの製品はAmazonが送料込みで安いことが多いですよ。
ワイヤレスサラウンドヘッドセットについては、
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