S.M.S.L の PO100 PROを買った。

このPO100は、USB-DDC(Digital - Digital Converter)と呼ばれる USBからデジタル音声出力ができる。
パソコンやゲーム機のUSBから音声を出力するUSBオーディオインターフェースの1つだ。
結論からいうと
I2S出力のマニア向けのUSBーDDCで、ゲーマには関係がない。
- 購入品:S.M.S.L PO100 PRO
- 購入時期:2025年 7月10日
- 購入価格:7,649円(送料 税込)
- 購入店: AOSHIDA Audio-JP(Amazon マーケットプレイス)
こんな方におすすめ
- 最新のUSBオーディオIC XMOS XU316の音が聞きたい
- Switch や PS5 の音を USB経由でデジタル出力したい
- I2Sのデジタル出力がしたい
- MQAオーディオをやりたい
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試している。
製品やサービスをタダでもらって、宣伝・提灯記事や動画をネットにばらまく”アフィカス”のステマ犯罪にうんざりしている。
私のブログには 広告案件記事はない。外国スポンサーの影響を受けないので 本当の事が書け、情報工作(プロパガンダ)もない。

アフィリエイト広告のリンクではないので 安心してクリックしてください。
SMSL PO100 PRO の 使い方、長期使用レポート
S.M.S.L って何?
S.M.S.L は、中国のオーディオメーカーで、2009年に設立された。
今から 25年ほど前(2001年)、Appleの iPodから始まった PCオーディオ。
2000年代、パソコンユーザの間で、卓上の小型スピーカーを鳴らす小型オーディオアンプが注目されていた。
2008年頃、カーコンポ用のアンプICのコピー品を使ったパワーアンプ基板が 中国で安価に作られ、その基板で自作する「デジタルアンプ」が大流行した。
そのブームに乗って 中国パチもんのデジタルアンプ基板の組み立てキットを転売したのが大阪のノースフラットジャパン(NFJ)だ。 FX-AUDIO- は、ガジェットブロガーの誰もが知っているオーディオブランドだろう。
中国で 数千円で買える安価なオーディオパワーアンプを作るメーカーが 竹の子のように増え、日本のAmazonで買えるようになった。
その中でも、TOPPINGブランドのデジタルアンプが人気だった。 少し遅れて、SMSLブランドの デジタルアンプが出始めて、「TOPPINGと SMSL のどっちが良いの?」みたいなかんじで、現在に至る。
今は、SMSLの方が新製品が多くて、人気があるみたいだ。
USB-DDC(Digital Digital Converter)って何?
USB-DDCは、USB音声アダプタ(オーディオアダプター)の中でも、音声デジタルに変換するもの。
光デジタルやコアキシャル、I2Sといった 音声デジタル出力端子を持たない パソコンやスマホ、タブレットで使う。
光デジタル出力や同軸デジタル(コアキシャル、COAXIAL)のS/PDIF 入力のあるスピーカーやアンプにつなぐためのものだ。
S/PDIF:デジタル音声を転送する規格で、光デジタルや同軸(コアキシャル)ケーブルを使う
私が愛用するMac miniも、昔は、光デジタル出力端子があったが、最近もモデルは省かれたために、USB-DDCアダプタを使っている。
いままで、FX-D03J+ を使っていたが、故障したために、急きょ セールだった PO100 PROを買った。
SMSL PO100 PRO を写真で紹介
パッケージ内容は、

- PO100 PRO 本体
- USB-C USB-C ケーブル 20cm USB 2.0
- USB-A USB-C ケーブル 30cm USB2.0
- 取扱説明書 保証カード
PO100 PROの主なスペック
- モデル型番:SMSL PO100 PRO
- カラー:ブラック
- デジタル入力:USB Type-C端子(USB1.1 / 2.0、UAC1 / UAC2)
- デジタル出力転送:
- デジタル出力:DSDネイティブ、DoD64
- I2S
- サンプリングレート:PCM 44.1〜768kHz、DSD 2.8224〜22.5792MHz
- ビットレート:1bit、16〜32bit
- 同軸(コアキシャル)
- サンプリングレート:PCM 44.1〜192kHz、DSD DSD64 DoP
- ビットレート:1 bit 、16〜24bit
- 光デジタル
- サンプリングレート:PCM 44.1〜192kHz、DSD DSD64 DoP
- ビットレート:1 bit 、16〜24bit
- I2S
- デコード:MQAデコード対応
- THD + N(全高調波歪率):-141.7㏈
- ジッター:75ps
- 電源:5V / 200mA
- 中国製造
- 保証期間 1年
動作電流は、

CT3で計測したら、5.1V / 0.13A 0.65Wで動作していることが分かった。
この電力なら、パソコンに直接つないでいても、電源に負担は ほとんどかからない。

つないで音を出すAVアンプ側のデコーダは、192kHz までのため、3千円ほどで買える 無名の中国パチもんと大差ない使い方しかできません。
SMSL PO100 PRO サイズ
PO100 PROの大きさは、小さく軽い。基板自体は小さいものだからだ。

- 大きさ:約8 × 6 × 1.3cm
- 重さ:75g
重さのほとんどが、アルミのメタルケースの重さである。
SMSL PO100 PRO 正面上面観
上面には、ロゴと LEDランプが付いている。

- MQAインジケーター ランプ
- サンプルレート表示ランプ
MQAインジケーター
MQA(Master Quality Authenticated)は、英国 メリディアン社が開発したオーディオフォーマットで、FLAC形式の音楽ファイルである。
PO100 PROに MQAデコーダーを内蔵しているので、パソコンのCD/DVDドライブで MQA対応CDを読み込んで プレーヤで再生すると聞ける。
Amazonでも 【MQA-CD / UHQCD】がタイトルについた音楽CDが多数売られている。
配信サービスでも、MQAフォーマット形式のところもあるようだが…。
- 緑:通常のMQAオーディオ
- 青:スタジオMQAオーディオ
- 赤:OFS、フロントエンドのMQAファイルによって拡張されたオーディオ

サンプルレート表示ランプ
PCからの音楽データ通信量を表示する。
- 緑:44.1kHz / 48kHz
- 青:88.2kHz / 96kHz
- 赤:176.4kHz / 192kHz
- シアン:352.8kHz / 384kHz
- 黄色:705.6kHz / 768kHz
- 白:DSD
私のAVアンプ(RX-A1080)側の光デジタル/コアキシャルが 192kHzまでしか対応してないので、【赤】までの表示になる。
ゲーム機は、UAC1 での接続になるので、緑の48kHzどまりだ。
SMSL PO100 PRO 背面観 端子側
端子側は、

- USB-C端子:電源、入力
- I2S出力端子
- コアキシャル出力端子
- 光デジタル出力端子
出力端子は、同時出力なので分岐(スプリッター)として動作している。
I2S端子は、HDMI端子を流用していて、SMSL のヘッドホンアンプ SMSL DO300EX(5.5万円)に つなぐための専用コネクタ扱いになっている。
SMSL PO100 PRO 底面観
SMSL PO100 PROの背面には、UACとI2Sの切替スイッチがある。

I2S切替は、私は使える環境がないので省略。
UAC1 と UAC2 の切替は、パソコンにつなぐ時は、UAC2にしておく。
PS5 や Nintendo Switch につなぐ時は、UAC1に切り替える。
Nintendo Switch、Nintendo Switch 2、PS5 は、UAC2 では USBの音声出力アダプタとして認識できない。
SMSL PO100 PRO を つなぐ
PO100 PROに必要なケーブルは、
- USB-Cケーブル
- 光デジタルケーブル 角形
- RCA端子 同軸ケーブル
- HDMIケーブル
I2S出力はHDMIケーブルだが、対応しているアンプを持っていないのでテストできない。
光デジタルとコアキシャル出力は、どちらもテストして良好である。
それぞれのケーブルについては、ブログ内にそれぞれの解説記事を書いているので、興味のある人は どうぞ。

USB-Cケーブルは、USB-C→USB-C と USB-A→USB-C の2本がついている。USB2.0の ごく普通のUSB-Cケーブルなので、入手性もよく 自分の都合の良い長さのものを使おう。
SMSL PO100 PRO を Mac や PCにつなぐ
最近のMacには、光デジタル端子がない。PCも、安いマザーボードなら、光デジタル出力がない。
なので、USBーDDSオーディオアダプタを使う。
UAC2 に切り替えているのを確認すること!

Mac mini に PO100 PROをつなぐと… システム設定 → サウンド設定で、「SMSL USB AUDIO」と認識されている。

SMSL PO100 PROには、入力機能(マイク)は ない。なので、「入力」のタブは 何もない。
Mac mini のように、マイクを内蔵していないパソコンには、マイクインターフェイスとミキサーを兼ね備えた AG03やSoundBlaster などがおすすめだ。
Macは、音声のビットレートを別に設定する。アプリケーション → ユーティリティ フォルダの中に、「Audio MIDI 設定」アプリケーションがある。
SMSL USB AUDIO を選んで、出力 の フォーマットは、たくさん選べるのだが…

私がつないでいる RX-A1080 のデジタルデコードは、192kHzまでしか対応していないので、2ch 32ビット 192kHz を選ぶ。
それ以上の 高音質フォーマットを選んでも、AVアンプから音が出ない。
Windows パソコンにつなぐ場合も、同じだ。
Windows 11のPCでは、ドライバーを新たにいれる必要もなく、そのまま認識される。
設定 → システム → サウンドで、

「ヘッドホン SMSL USB AUDIO」で認識されている。右の > でプロパティを開く。

出力の設定は、AVアンプ RX-A1080のデコードの限界に合わせて、32ビット 192000Hz に する。
Windows は、Macと違って、外部のオーディオデバイスの音量調整ができるのが便利だ。
SMSL PO100 PRO を PS5 につなぐ
底面のディップスイッチを UAC1にして、PS5のUSB端子につなぐ。
光デジタル入力端子のある卓上アクティブスピーカーに PS5の音声を出したい場合、PO100 PROのような USB-DDCアダプタを使う… のも有りかもしれない。

PS5の音声出力をUSBから ってのは、USBヘッドホンが ほとんどだと思う。
スピーカーのないゲーミングモニターにつなぎつつ、卓上アクティブスピーカーに音を出したい人は、USB-DDSよりも HDMI音声分離アダプタを使う方が 音も良いし、使い勝手が良いのでおすすめだ。
PS5の設定 サウンドの項目で、音声出力 の 出力機器 に、「USBヘッドフォン(SMSL UAC1)」と表示されている。

UAC1 接続は、ステレオ2chで、ビットレートも最大で 96kHzまでなので、音は あまり良くない。
ヘッドホン扱いなので、疑似サラウンドも設定できるものの、スピーカーの場合は変な残響が付くので、ヘッドホンアンプにつないでヘッドホンでやる人向けである。
SMSL PO100 PRO を Nintendo Switch 2 につなぐ
S.M.S.L PO100 PRO の裏面にある UAC切替スイッチを UAC1 にする。
ドックの左側にある USBーA端子か、Switch 2 本体の上下にある USB-C端子につなぐと、USBデバイスとして認識する。
設定 → オーディオ の 現在の出力と入力 をみると…

「USB(SMSL UAC1)」として認識されている。ステレオ2chの出力だ。
SwitchのHDMIの音声出力は、リニアPCM 5.1chだけなので、HDMI音声分離アダプタを使っても、光デジタル(コアキシャル)で、5.1chサラウンドは出せない。
SMSL PO100 PRO の使用感、問題点、感想
I2S出力に興味があったもののの、同じ SMSL のヘッドホンアンプを買わないと 使えないのが 残念だ。
そもそも、MQAオーディオのCDも持っていないし、DSDの音楽ソースも持っていないので、宝の持ち腐れである。
買ってすぐに、書斎(院長室)のMac miniにつなぎ、AVアンプ RX-A1080 にコアキシャルケーブルでつないで、Amazon Musicを聞いている。

2025年 6月までは、FX-D03J+ を使っていた。壊れたので、PO100 PROに単純に置き換えただけ。
2025年の夏は、Amazon Musicで、カシオペアの 昔からのアルバムを順番に聞きながら 作業をするのがお気に入りだ。

音の違いは、分からない。いや、USB-DDSのチップの違いで起こりえる音の違いが聞き分けられる人がいたとしたら、精神科を受診するべきだ。
人間の感覚ほど、バイアスに弱く いい加減なものはないのだから。
認識も一発で、4、5時間連続で聞いていても、音が途切れるなどの問題は起きていない。
まとめ
USB-DDC デバイスは、中国パチもんの独擅場である。
ここ5年ほどで、最新のオーディオICを使った オーディオ機器は 中国メーカーだらけになってしまった。パチもんらしからぬ 高額なのが気に入らない。
今回は、SMSL ブランドを買った。こだわりがないのであれば、ノーブランドの3千円ほどのUSB-DDCアダプタでも十分だろう。
SMSL のヘッドホンアンプ PO300EXを買いそろえる人であれば、PO100 PROはセットで必要である。