健康

帯状疱疹(たいじょうほうしん)の発病から治るまでの二ヶ月をメモと写真で紹介

2018年1月11日

1ヶ月目 帯状疱疹後神経痛(PHN)と掻痒感で、慢性的な睡眠不足が続く

皮膚をかきむしったあとがわかる

キリキリとする痛みは、一向に改善する気配すらかんじません。皮膚は褐色状の瘢痕のようになりました。

掻きむしったあとが分かる

でも、かゆみ(掻痒感)が止まりません。暇さえあれば、ボリボリと服の上から掻いてしまいます。

痛みは、一進一退で、刺されるような痛みが来ます。ただ、一ヶ月目くらいになると、5分おきにやってきていた、刺すようなキリキリする痛みは、十分おきくらいになってきました。

これだけ痛みがあれば、人間は不安になってきます。仕事も一週間ずつ先送りにしていても、一ヶ月もすれば、もう一杯一杯で先送りすらできなくなってきます。

睡眠不足の頭にカツを入れつつ、眠い目をこすりながら、仕事をすこしでも前にすすめていくしかありません。

プレガバリン(リリカ)

皮膚科(神経・精神科)で処方してもらう、プレガバリン(リリカ、2010年認可の新薬)が、帯状疱疹後神経痛の第一選択薬です。長期服用でも鎮痛効果が落ちない、画期的な鎮痛薬です。主な副作用はめまいや眠気。眠気に襲われるといった副作用は、鎮痛、精神薬としてはよくある副作用です。尿で排出されるので腎障害があると効き過ぎるようになります。リリカを飲むのなら車は運転しない、仕事上で人命を預かるような重要な仕事はやらない、等の管理が必要です。

リリカは、向精神薬的な面もあり、神経痛の緩和に伴い、掻痒感の改善、患者の不安を和らげ、よく眠れます。帯状疱疹でみんなが苦しむ症状すべてに効く、帯状疱疹後神経痛の特効薬です。

ただし、新薬のため、まだ副作用がはっきりとしていません。

最近のアップデートから、リリカの常習性があるとの報告がでています。さらに、リリカには、ふっと意識を失うような「眠気」「空白の時間」が起きる副作用が無視できないと言われています。

リリカは、薬価も安く、保険適用できる病名が増えています。そのため、整形外科で腰痛や肩こりに、不定愁訴の痛みに内科で処方されるといったことへ適用の拡大をしていくことになります

近い将来、「リリカを服用している運転者が意識喪失状態で、繁華街での多人数を巻き込む暴走死亡事故を起こした」、「工場の現場で機械の操作を誤って大爆発…」なんて事件が起きるかも知れません。

2ヶ月目 気がついたら、一ヶ月前よりマシになっていた。

帯状疱疹後疼痛も一進一退を続けて、睡眠不足気味だったのに、痛みで目が覚めることが徐々に減ってきていました。一ヶ月仕事をサボったら、そのツケは翌月に回ってきます。仕事、家事に追われて、痛みに堪え仮眠を取れるときにとりながら(居眠り)しながら、あっという間の1ヶ月経過です。

気がつけば、痺れていた範囲が徐々に減ってきてピリピリと痛いところも、まだあるものの、その範囲は小さくなって、気にしなければ気にならないレベルになってきました。

まだ背中の麻痺しているところは、知覚が戻っていません。

3ヶ月目 自発痛のようなキリキリとした痛みは、ほとんど無くなりました。

時折、チリチリと肋間神経相当部の皮膚が痛むことがあるくらいです。背中の麻痺している部分も、面積が2/3くらいまで減少しています。損傷を受けた神経が徐々に回復してきているのがわかります。

50歳でこの回復速度ですから、若ければ若いほど、神経痛の回復は早いでしょう。逆に、年を取ればとるだけ、神経の回復は見込めなくなりますので、残りの人生を肋間神経痛として付き合っていくことになるでしょう。

4ヶ月目 背中の一部はしびれたままで、時々、ピリピリとした神経痛がする。

 水疱ができていたところは、褐色のシミになってしまいました。背中の痺れたところは、神経がまだ伸びてきていないため、痺れたままです。時折、ピリピリとした神経痛が走りますが、ほとんど気にならなくなりました。完治とは言えないのかも知れませんが、これで治ったと自分で思うことにしました。

1年経過後、背中の一部が痺れているけど完全治癒とします。

発症してから1年が経過しました。まだ、背中の一部の痺れは完全に回復していません。開腹手術を経験したことのある人ならわかると思いますが、縫合された痕の周辺が痺れたままになります。アレと同じ感覚で、手で触ると一部だけが知覚がおかしい箇所があります。面積にして、直径2cm径の円の範囲です。時折、ピリピリとした感覚がありますので、徐々に神経が復活しているのかもしれません。

触覚は回復しています。爪を立てて押さえるような痛覚に感じない部分があります。日常生活、他諸々に支障がないので良しとします。

まとめ

年を取ると誰もが1度は経験する帯状疱疹は、現代医学の進歩により、抗ウイルス薬のバルトレックス錠と特効薬・鎮痛薬リリカのおかげで、さほど重症化することなく神経痛による睡眠障害も回避できるようになりました。

とにかく、水疱のできる範囲をできるだけ小さくし、ダメージを最小限に抑えることが重要です。速やかに皮膚科、内科を受診して、薬をもらいましょう。

帯状疱疹の過ごし方 まとめ

今回、ロキソニンなど鎮痛薬を飲むだけで、帯状疱疹が治る経過を自分の体で試しました。その経験から、

  1. 発症時は、抗ウイルス剤を飲んで、発症の部位をできるだけ小さく抑えるべく、体力を落とさないように安静に過ごしましょう。
  2. 二十日を経過すると、神経痛やかゆみなどの後遺症だけになるので、その程度によって、リリカなどの特効薬を飲んでしのぐか、痛みに耐えながらの一ヶ月を過ごすのか?は、自分の痛みに対する閾値(感じる度合い)と、精神力(気合い)などを考慮して決めてください。
  3. 帯状疱疹後神経痛(PHN)に移行するのは、二割程度と言われていますので、みんながみんな、こんなに痛い神経痛になることはありません。
リリカ(プレガバリン) についてのまとめ
  1. 帯状疱疹で神経が破壊された結果、切り裂かれるような痛みがするので、まったく眠れない。その痛みが一ヶ月経っても治らないので不安になり、精神的にやられる。
  2. リリカ(プレガバリン)は、ロキソニンのように飲んで30分ですぐ効いてくるのではなく、ゆっくりと効いてくる。飲んで翌日から、「あれ? 痛くない!」かんじ。
  3. 針で刺されるような痛みが止まる。安心する。いままで、ろくに眠れていなかったので、安心すると同時に急に睡魔が襲ってくる。
  4. 痛み、かゆみを感じない、不眠の改善、不安の解消…、諸々の症状に劇的に効くので、プラセボ効果も手伝って、人生も含めて全てが好転すると勘違いする。「ポジティブな気のせい」状態になる。
  5. 薬自体の持つ依存性よりも、服用者の精神的な依存性が大きくなってくる。「コレさえ飲めば、すべてが上手く行くはずだ!」と。
  6. 医者も薬を出してナンボの商売なので、患者の言うがままに処方し続ける…。麻薬系鎮痛薬の取り扱いは県の認可が必要で管理が面倒。その点、リリカは通常の鎮痛薬扱いだし、新薬なので薬価がまだ高め。
  7. 「痛い、痛い」と毎日やってきては、不定愁訴な痛みを訴える面倒くさい患者を沈黙させる新薬リリカ。腰痛にも、肩こりにも、原因不明の神経痛だけでなく、向精神薬としても… 使える ウマー ← イマココ 

リリカを飲むのなら、絶対に車を運転してはいけません!。人命に関わる事故が起きる仕事をする人は、周りの人にリリカを飲んでいることを知ってもらい、万が一の意識喪失(居眠り)の時に、事故を起こさないようにサポートしてもらうようにしましょう。 ってか、薬を飲んで、スパッと仕事を2週間程度休んで、早く復帰することをおすすめします。リリカを飲まずに、後遺症の痛みさえ我慢すれば人命を預かる仕事へも復帰できます。

帯状疱疹で薬を飲んでいる人が職場、家族にいたら、リリカが処方されている可能性が高いので、本人に服用の有無を確認し、リリカを飲んでいる場合は意識喪失のリスクを抱えていることを念頭にサポートをお願いします。

カップラーメンばかり食べていると帯状疱疹になるのか?

帯状疱疹は日和見感染症なので、免疫力が落ちたときに起きます。AIDS、癌、寝不足、風邪を引く、老人になる等、免疫力が落ちれば、誰もが水疱瘡の再発になる可能性があります。結核の再発が老人で多いのと同じです。

ラーメンにかぎらず、トースト(パン)の食生活を何ヶ月も続けると、栄養が偏ります。

免疫力が落ちて、足が立たなくなったり(ビタミンB欠乏による脚気症状)、風邪を引きやすくなったり、血が止まらなくなったりする体調不良になることは、誰しもが経験します。

パンだけでなく、野菜サラダをコンビニで買ってきて食べるとか、ラーメンにカット野菜を入れて食べるなどの、日頃の心がけが必要でしょう。玄米ご飯と野菜の味噌汁なら、塩分過多さえ気を付ければ問題ないです。

まぁ、帯状疱疹の痛みを経験すれば、二度とかかりたくないと懲りるくらいの激しい痛みなので、偏った食生活を改めるきっかけになると思います。

タバコを吸っていて、「帯状疱疹をきっかけにタバコを止めた」話はよくあります。

帯状疱疹の水疱がはじけてシャツに付いたのを洗った洗濯機の消毒は?

結論から言うと、気にしなくて良いです。B型肝炎ウイルスのような感染力はありません。塩素の入った水道水で洗うだけで十分です。一般の人が手に入れられる消毒剤として、次亜塩素酸系漂白剤があります。気になるようなら、それで洗濯槽、脱水槽を空洗いすると良いでしょう。

日和見感染症の帯状疱疹が出るくらい弱ってしまった、人生の中で正念場や窮地に立っているオッサンやオバサンへ、参考になれば幸いです。

この記事は、旧ライブドアブログの記事をリライトしたものです。







  • この記事を書いた人

SG(S爺)

週末にゲームに興じるジジイです。 提灯(ステマ)記事ではない”本物の”口コミ レビュー記事を書いています。

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